キタサトの幼馴染同級生概念~外堀責めを添えて~ 作:狸より狐派 ハル
いろんな人にこの小説を見てもらいたい願望があるけど・・・正直言って・・・
それでも待ってくれている方々へ。
ご愛読本当にありがとうございます。
サトノダイヤモンドは夏休みに入る前、学校で男女分かれての着替え中、同級生の女の子にこんなことを言われた。
『なんでキタちゃんとサトちゃんってそんなにスタイル良くなってんのよ・・・』
『え?』
『私だってウマ娘なのに、どうしてそんなにスタイル良くなってんのーって聞いてるの!ズルーい!』
『えぇ・・・?そんなに?』
『いやアンタはまだ本格化始まってないだけでしょ・・・それにしてもホントにいいスタイルよね~』
『いいな~私もウマ娘だったら二人みたいになれるのにな~』
『いやアンタは無理でしょ(笑)』
『お?戦争か?やってやんよ、表出ろ』
『よろしい、ならば
『落ち着けぇ!?』
※今この教室の中にいる子どもたちは、全員女子です。
『う、う~ん・・・そういうのはちょっとわからないな~』
『いやウチらの体と見比べたら、一目瞭然でしょ。何食べたらそんな育つのよ』
『そういわれてもな~本格化自体は嬉しいけど、スタイル自体には気にしたことないからわからないよ』
『いやちょっとは気にしなよ。特にキタちゃんたちと一緒にいる『彼』、二人の体に意識してんじゃないの?』
『そうそう。サトちゃんたちって、よくくっついてるじゃん。しかも小一のころから、お熱い関係ってヤ~ツ~??』
『お熱い・・・?確かに一緒に同じ布団で寝たりするときは、とっても暖かいけど・・・まあ真夏に一緒に過ごすときにはさすがに暑いかな~』
『ちがう、そうじゃな・・・ちょっと待って、ごめん。さっきなんて???』
『え?だから・・・一緒に同じ布団で寝るとき??』
『『『?????????』』』
『『え?』』
『あっふーん・・・(察し)』
『おkおk、ちょっとこれ以上は二人には刺激的すぎるかな』
『三人とも、お幸せに』
『『?????』』
このときはまだわからなった。自身の体のこと、そして、周りはどう見えてどう思っているかということに。
――――――――――――
トレーニング用のレースコートにて、キタサンブラックとサトノダイヤモンドは目の前を走るアグレッサーの『彼』を追う。
「サトノダイヤモンドさん、ペースが少し早いです!キタサンブラックさんは逆に遅いです!」
「「あっはい!」」
次の、小学生最後のレース本番までにはまだ時間があるが、二人は上手く走れないでいた。だがそれは『彼』もだった。
「少しペースが速すぎます!落としてくださーい!」
そうトレーナーに『彼』も言われる。三人の様子は見て明らかだった。
走行終了後、息を切らした『彼』らにトレーナーは様子を伺った。
「みなさんどうしたんですか?明らかにペースやフォームが崩れていました。なにかあったんですか?」
「な、なにかって・・・」
「い、いえ・・・なにも・・・」
「うーん。そういわれても、さっきのはちょっとあからさまというか、間違いなく怪しかったですね・・・」
「「うっ・・・」」
「・・・二人とも、顔が赤いようですが、もしかして風邪なんですか?」
「いっいえ!」
「これはそのっえっと・・・」
言いづらかった。確かに先日受けたあの講座は人生に必要なことだった。だが正確には問題はそこではなかった。
(練習前に、
(今はまだ前を走ってくれてるけど、私たちが二人とかで走ってるときには、横からだとお胸が揺れちゃうところを、どうしても見えちゃうのかな・・・)
((そこを見られるのが恥ずかしいだなんて、正直言いづらい・・・!))
『彼』にどういう風に見られているかが、気になっていた。
上手く答えれない中、『彼』が割って入る。自分が原因だと言い、トレーナーを誘って二人をその場に待機させた。
二人から充分距離を取った後、『彼』は二人について話した。
「・・・え!?そんなことをしたんですか!?」
トレーナーは大いに驚いた。まだ小学生に対してそんなことを教えてしまうだなんて。
あの二人は純粋無垢だ。知ってしまって動揺するのは仕方がない。
だが『彼』もまた意識してしまっているのだ。そのため一人の人間として距離感等、知る必要があったと伝えた。
「う~ん、なるほど・・・事情はわかりました。いったん二人のもとに戻りましょう」
話を理解したトレーナーは『彼』と二人のもとに戻る。そして今後についてあることを伝えた。
「『彼』からちょっと色々と聞いて事情を知りました。みなさん年頃なのでそういうことを気にしてしまうのは仕方がありませんよね・・・」
「す、すみません。練習にこんなことで集中できなくて・・・」
「いいえ、こちらも無理を聞いてすみませんでした。ですがこのままだと練習に集中するのも事実難しいですね・・・」
トレーナーも頭を悩ませる。今までに教え子がこのようなことで悩むことに遭遇することがなかったがゆえに、具体的な対処が思いつかなかった。
そこで思い切ったある方法を考えた。
「これもちょっと難しいかもしれませんが、ご両親にご相談してみないですか?こういうのは自分たちだけで解決するのは、どうしても難しいかもしてません」
「お、お父様たちに・・・?」
「ええ、大人だからこそわかってくれる話だと思います。一旦説明して、上手く吐き出すことで心をある程度は落ち着かせることも可能ですし、なによりご両親もより協力的になってくれるはずです」
「・・・わかりました。その、出来たらお父様たちに・・・話してみます。その・・・いいよね?」
サトノダイヤモンドは『彼』に確認し、了承を得る。
「わ、私も相談したほうが、いいのかな?」
「ええ、もし伝えたい気持ちがあっても、どうしても難しいときは私に相談をしてみてください。ほかにも私が皆さんに代わってご両親に相談したりと、なにか力になります」
「わかりました。ありがとうございます!」
――――――――――――
こうして今日のトレーニングは打ち切りになり、『彼』らも一旦自分の考えをまとめるために、それぞれすぐに分かれて帰宅した。
そしてその日の夜、サトノダイヤモンドは両親に『彼』に対する思いを打ち明けた。
「私・・・どうすればいいのかな、正直これから今までのように接する自信がない・・・大切な友達だってわかってるけど、もう友達として以前の問題な気がしててどうすればいいのかがわからないの・・・ドキドキが止まらないの・・・」
「そうだったのか・・・ダイヤもそういうのを気にする年頃なのか・・・」
気が付いたらここまで成長していたわが子に対し、父親は関心した。そして同じ《男》として『彼』にも深く同情した。
「そうだね、『彼』の気持ちは正直痛い程わかるよ。いくつになっても男の人というのは女性に興味を持ってしまう生き物なんだ」
「お父様もそうなの・・・?」
「恥ずかしいことにね。もちろん一番大切にしているのは妻とダイヤだ。そこは絶対に譲れない。それでも気になってしまうと言うのが男の人の
「それに逆に言えば、ダイヤがそれくらいに魅力的な《女性》って意味とも受け取れるのよ」
「えっ!?」
そう発言したのはサトノ母親だった。
「私はうれしいわ。自分の子どもに対して、そんな風に見てくれてたなんて。『彼』ならあなたの魅力をすみずみまでわかってくれるはずよ」
「ええ!?けど、『彼』はあくまでもそのっ!私のことを一人の《女の人》と見てくれてるのであって、別に『好きだから』見てしまってるわけじゃないって」
「何言ってるのよ!だからこそ、それはもう『好き』って言ってるようなものじゃない!」
「え!?ええええええええええええええ!!?!」
「あ~、言っちゃったか~・・・」
サトノダイヤモンドは混乱した。あの『彼』が私のことを?考えられない、そんな風に思っているだなんて。なお、母親はウッキウキである。
「いや~ちょっと楽しくなってきたわ。ねぇ、ちょっとこれからのアプローチを考えてみない?」
「アッアアアプっアっプローチ!!?」
「落ち着いてダイヤ、お母さんも変な感じに盛り上げないで」
ここで場を治めたのは父親だった。そして彼も彼であることに気づく。
「ダイヤ、たしか『彼』はキタちゃんに対しても同じことを思っていたんだよね?」
「え?あ・・・」
「あら、そういえば・・・まさかこれって・・・!?」
「気が早いよ、まだ
キタサンブラック、彼女はサトノダイヤモンドの初めての友達。そんなもう一人の大切な存在とはいえ、『彼』からの特別な思いが、自分だけに向かってないことに気が付いた。
自分だけが特別じゃない、自分だけがそう思っていることにハッとなった。
「じ、じゃあ『彼』が好きなのはキタちゃんの方ってこと・・・?!」
「それも完全に決まったことじゃないよ。ただまあ、それも考えられるってところだね」
「け、けど、どうしよう・・・もしキタちゃんの方が好きだったら・・・私は・・・もういらない子なの・・・!?」
「それはありえないわ。絶対にね。『彼』にとってもキタちゃんにとっても、ダイヤは絶対に大切な存在よ。・・・けどそうよね、不安になるわよね。確かに気まずくなるのは間違いないわね」
サトノダイヤモンドが好きか、それともキタサンブラックが好きなのか。二つの可能性が家族の頭の中をよぎった。
『どちらかを選ぶ』と言うことは『どちらかを選ぶことができない』ということである。
「お母様・・・お父様・・・、私は・・・私はどうすればいいいの・・・?」
「ダイヤ・・・」
「キタちゃんも大切だけど、『彼』がもしもキタちゃんを選んだら・・・!そもそも私は・・・私が『彼』のことをどう思ってるかもわからなくなったの・・・!どうすればいいいの・・・?!」
サトノダイヤモンドはポロポロと泣き始める。友情を取るべきか、想いに従うべきか。まだ小学生の彼女には、早かった問題かもしれない。
「・・・ねえダイヤ、ひとつだけ思いついた提案があるんだけどね?」
「ていあん・・・?」
サトノ母親はそうやさしく語り掛ける。そして人差し指を立てながらこう言った。
「今度『彼』と・・・二人っきりになってみない?」
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〈 To BE CONTINUED…//// |
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『人が《恋》をしはじめた時は、生きはじめたばかりのときである』
~フランスの女性作家・劇作家・詩人、スキュデリ -~