今回はマジックショーでの殺人事件です。
「お嬢様、そろそろマジックショーのお時間が迫っておりますが」
「もうそんな時間かい?では僕達も向かうとしよう!」
お嬢様随分楽しみにされてたんですね。かくいう私も楽しみにしていましたが、あぁそれと
「お嬢様、くれぐれも不謹慎な発言を慎んでくださいね?」
「うぐ、もちろん気をつけるとも!」
「だといいのですが・・・」
はぁ、なんだか今日は嫌な予感がしますね、、、
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フリーナとセバスチャンは見慣れた景色を通りすぎ歌劇場の特等席へと着席した。
「セバスチャン!今の僕はかっこよく見えているかい?」
「えぇ、とても素敵ですよ。」
旅人様が来るとわかった瞬間これですか・・・あまり調子に乗りすぎないようにして欲しいものです。
そんなことをセバスチャンが考え時間を潰していると下の客席からこちらを見るものたちがいた。
「おや?お嬢様旅人様がお見えになったようですよ。」
何故かヌヴィレット様もこちらを見ていますが
「見たまえセバスチャン!旅人が僕に見とれているぞ。」
あれは呆れた眼差しというものなのですがね 。
ふむ、さすがにそのまま伝えたらお嬢様が可愛そうです。
「お嬢様、あまりそのように気を張ってはせっかくのマジックショーを楽しめなくなります。」
「ふむ、それもそうだね。」
そうフリーナは言い姿勢を元に戻した・・・
ふとセバスチャンはクロリンデの方を向き
「ところでクロリンデ様、貴方もマジックショーを楽しみにされていたんですか?」
「・・・なぜそんなことを聞く。」
「少しだけ、いつもより明るい雰囲気だったので。」
クロリンデが目を逸らし
「楽しみにしていたら悪い?」と言った。
その回答にセバスチャンは笑みを浮かべながら
「とても良い事だと思いますよ。」
リネさん、リネットさんよかったですね。
あのクロリンデ様が楽しみにしているんですから
「・・・何か失礼なことを考えてなかった?」
「いえ?」
おや、そんな話をしていたらもうすぐ始ま、「おお!暗くなったぞ。もうすぐ始まるのか!」・・・あちらも楽しんでおられるようですね。
舞台上に立つリネ、リネットにスポットライトがあたり話始める。
ふふ、あの二人案外緊張してますね。
まあエピクレシス歌劇場でショーをするなど滅多にできないことですしね。
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「それから最後に一つ注意事項を、瞬きの瞬間は慎重に選
ぶこと。」
「おお!始まるみたいだね。」
リネは自身の帽子を脱ぎ観客に何も入っていないことを見せると当然かのように帽子を浮かせる。
そして何も入っていなかった帽子からトランプやハトなどを取り出した。
その後水槽からの脱出マジックが始まった。
リネットが入り水槽の入口を固く閉める
そしてリネが合図をおこなった次の瞬間リネットが泡となり服を残して水槽から消える。
「おお!セバスチャン見たかい。水槽の中から消えたぞ。」
「ええ、何が起こったのかさっぱり分かりませんね。」
そしてリネがリネットを呼ぶと姿を表した。
しかしリネとリネットはこれだけでは観客が満足するとは思わず、ランダムで観客を1人選び瞬間移動マジックをすると言った。
そして観客の1人、ホールジーが選ばれた。
彼女は心底驚いた様子だが指示に従い
箱の中に入った。
「観客の皆様!60秒のカウントダウンをお願いします。」
そうリネがお願いすると皆はそれに従い
カウントダウンを開始した。
そしてカウントダウンが終わると舞台上の箱にいたリネは観客席側の箱に移動していた。
しかし次の瞬間舞台上の箱に向かって
水槽が落ちてしまった・・・
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「これは、お嬢様失礼します。」
セバスチャンはボックス内の人が潰されてしまったのを確認するとフリーナの目を手で覆った。
「ちょ、何をするんだい!」
セバスチャンの突然の行動に驚き声を発する。
「いえ、あまりお嬢様のお目を汚す訳にはいきませんので。」
しかしこれは、大変なことになりましたね。
「公演中止だ!医療スタッフは私についてこい。警察隊は現場を保護し、すべての出演者を押さえろ。歌劇場の出入口も一時的に封鎖する!」
ヌヴィレット様は仕事が早いですね。私も気になることがありますし下に降りましょうか。
「お嬢様 この件に関して聞いてまいります。」
「ああ、わかった。」
セバスチャンは了承を得るとしたり降りヌヴィレット達と合流する。
「これはまた大変なことが起こりましたねヌヴィレット様。」
「ああ、歌劇場でこのようなことが起こるなど前代未聞だ。」
そのような話の合間にも現場の調査は着々と進み・・・
「不幸なことにマジックボックス内にいた人は息を引き取っていた。死者の名はコーウェル・・・リネ魔術団のアシスタントの1人だ。」
「舞台上の花火が水槽上のロープに引火したことが、水槽落下の原因となった。」
「なぜ箱の中にいたのが、選ばれた観客ではなくコーウェルだったのかについては、まだ原因を突き止められていない。」
「だが警察隊が調査したところ、あの少女は蒸発したかのように行方知れずになった。」
「こうなれば、もう単なる舞台の事故とは言えない。」
「・・・連続少女誘拐事件に属する一連の事件とも多くの特徴が一致している。」
そうヌヴィレットが呟くと観客が騒然とした。
歌劇場が混乱に陥っていると特等席に座るフリーナが立ちリネへと向けて話し出した。
「腕の立つ全能の魔術師・・・リネくんこそが連続少女誘拐事件の首謀者じゃないかい?」
・・・なぜお嬢様は毎回話を大きくさせたがるのでしょう、後でまた説教ですね。
フリーナはただ自分の考えを言ったに過ぎないと思っていたが水神の発言力とは大きく・・・フリーナは告発をしたということになってしまった。
その結果にセバスチャンはため息を吐き「私の仕事がまた増えましたね、、、」と消えそうな声で呟いた。
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セバスチャンは事件の詳細を知る為マジックボックスや焼ききれたロープを見ていた。すると後ろから見知った顔が歩いてきた。
「あ!セバスチャン お前も事件の真相を調べに来たのか?」
「おや、旅人様にパイモン様 ええ、私が気になるのもありますがお嬢様にも報告が必要ですので。そちらは?」
「・・・お前も大変なんだな、オイラ達はリネとリネットの代理人になったからな!証拠を集めに来たんだぜ。」
「セバスチャンは何か見つけた?」
旅人が首を傾げながら聞く。
「いえ、真相に繋がるようなことは・・・ですが一つだけ こちらのロープを見てください、一部材質が違います。この部分は燃えやすいもので作られたようです。」
「なるほど、セバスチャンありがとうな!」
「いえ、それでは私はこれからお嬢様を説教しなければなりませんので。」
そうセバスチャンは笑いながら言い、歌劇場を後にした。
「セバスチャンって怒ったらあんなに怖いんだね、、」
「オイラ絶対怒らせないようにするぞ、、」
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「お嬢様、少しお話があります。」
「な・・・なんだいセバスチャン?」
フリーナは少し怯えた表情でセバスチャンを見る
「お嬢様のおかけでリネさんとリネットさんは無実の罪をきせられてしまいました。」
セバスチャンにそう問いただされるがフリーナは勇気を振り絞り反論した
「む、無実かどうかはまだわからないだろ?」
「はぁ、私はもう知りませんからね。とりあえずこちらに今回の事件の詳細をまとめておきました。あとはご自身で頑張ってください。」
「もちろんだとも!僕は正義の神だ。必ず勝ってみせるさ。」
その日の夜フリーナは寝れずにいた。明日の審判がとても気になっているからだ。
「はぁ、明日の審判頑張らないと・・・」
そうため息を吐いているとヘラの扉がノックされセバスチャンが入ってきた。
「失礼します。」
(あれ、もう今日の予定はないはずだけど)
「お嬢様が緊張されて寝られていないと予想しまして勝手ながらホットミルクを作ってまいりました。お召し上がりになりますか?」
「セバスチャン、、、ありがとう貰うとするよ。」
ホットミルクを渡すとセバスチャンはフリーナの目を見た
「お嬢様、あまり緊張しすぎぬよう。たとえ貴方の告発が間違いだったとしても私がリネさんとリネットさん、そして旅人様とパイモン様にケーキを持って謝りに行くまでですので。」
フリーナはその言葉を聞き少し考えそして笑いだした。
「ハハ!そうだね。その時は僕も謝りに行くとするよ。」
「笑顔になられたようでよかったです。貴方には笑顔が似合いますから。」
その日フリーナはいつもよりよく眠れたという
書き終わった、そして絶対誤字脱字あると思います。感想、誤字報告とても助かっております。誠にありがとうございます。