ケイ「どきなさい!私はお姉ちゃんですよ!」 作:you are not
「ユピテル。家族とはなんでしょう?」
紫目の長髪の少女が製作者たる親に問いかける。
「いきなりだね?妹か弟でもほしいの?」
三十代半の男が答える。彼の名はユピテル、名もなき神々がキヴォトスの支配者となる以前から住まう古代人。後に名を失い無名の司祭と呼ばれる者の一人。
「……」
「図星だな~君が沈黙を選ぶときは大体そうだ。」
keyが沈黙に耐えかねてこくりと頷くと嬉しそうにユピテルはkeyの入れたコーヒーを一口飲んで「苦っ!?」と言った後、マグマップを置いてkeyの「家族とはどういうものか」という考えに意見する。
「家族っていいもんじゃないと思うよ?すれ違って、傷つけあうこともある。」
「それでも構いません。私は知りたいんです。人という存在がわからないからこそ理解したい…」
それは与えられた目的を放棄するような言葉だった。彼女は名もなき神々に対する制圧装置であるAL-1SのトリガーAIとして生まれた存在だから。でも、彼女は奇人変人たるユピテルに人格を形成され、良くも悪くも毒され変わってしまったのだ。
「そっかぁー、じゃあこれから作るALー1Sのこと妹だと思って接してみたら?」
「それに何の意味があるんですか?王女は機械に過ぎません。それは人形遊びと変わりませんよ」
意味があるのかという問いに対しユピテルは
「ないんじゃない?」
とはっきりと言ってのけた。その態度にkeyはこの人に相談した自分が馬鹿だったと呆れてシャットダウンしようとする。
「まてまて、シャットダウンしようとすんなお前。そりゃな?破壊兵器をサポートする存在として生まれたお前にとっては意味なんてないかもしれないけど、意味がないことを美しいと思えるのは人間の美徳の一つだよ?」
「意味がないからこそ美しい…?」
その感覚はkeyにはわからなった。ただ羨ましいと感じた。
「いつかお前さんにもわかる日が来ると良いな。お前の実験開始を祝ってこのマフラーくれてやるよ。」
「私のボディは寒さを感じませんよ?」
「さっきも言ったろ?意味のないことをするのが人間だって。」
その言葉に押し切られ、赤色のマフラーを首に巻かれてしまう。
「似合ってるよケイ」
温度は感じないはずなのになぜだか温かく感じた。それが
―――
先生とゲーム開発部の5名はヴェリタスに「とんでもないものが発見した」と言われヴェリタスの部室の向かっていた。
「すごい発見ってなんだろうね?」
モモイが無邪気にそう答える。この場の全員が同じ意見であった。
「そうですねアリスとても楽しみです!ですが、なぜヴェリタスの皆さんは私を特に連れてくるよう言ってきたのでしょう?」
“アリスに関係するものが発見されたとか…”
「そうだったら嬉しいですね」
そうして、ヴェリタスの部室に付き扉を開ける。
「あぁ、ちょうど来たね」
「やっほ~久しぶりだね。」
(ペコリ)
挨拶もそこそこに呼ばれた要件である。オーパーツを見せてもらう。
「えっ!?これって!」
「!!」
「私たちも初めてみた時は驚いたよ。」
「アリスそっくりです!」
そこにはアリスと瓜二つの存在が眠っていた。違う点と言えば、黒いワンピースと赤いマフラーだけである。
(ピピッピピピ)
開いた口も塞がらぬままでいるとアリスそっくりなロボット?は機械音と共に瞼を開け目を覚さす。
「おはようございます」
「お、おはよう?」
「現状況を分析…ようやく会えましたねアリス。私の妹よ」
その一言にその場の全員が驚いた。
この後、お姉ちゃんと化したケイがどうしたかはまた別のお話。
どのおまけを書いてはしい?
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天童ケイのメモロビ
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ユピテル外伝