ケイ「どきなさい!私はお姉ちゃんですよ!」   作:you are not

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ケイ「長い間!!! くそお世話になりました!!!」

 

「アリス勇者でありたいならば、まずは“それ”を倒さなくてはいけませんね?」

 

ケイがそういうと共に、アリスの体から黒い煙のようなものが出てくる。やがて、それは天井付近で固まり、ひとつの生物かのようにうごめきだす。

 

「鼻毛神拳……綿菓子かと思ったらアンドロメダ星雲……宇宙は空にある……うぅ頭が…」

 

うわごとのように何か言っている黒い塊。

 

「っ!?お姉ちゃんこれは……」

 

”もしかして、ATLASシステム!?”

 

「えぇ、膨大な情報を差し上げたというのに、しぶといことこの上ない」

 

ケイが忌々しそうに睨んだあと、こちらを向きながらある場所を指さす。

 

「さあ、アリスよ今こそ勇者の剣を抜き己の内にある魔王を打ち滅ぼしなさい」

 

「これは……!」

 

まるで芝居がかった喋り方をするケイが指さすほうを見ると、アリスが使っていた光の剣スーパーノヴァだった。多少錆び付いていたが確かにそこに刺さっていた。

 

「そうだよ!今こそ勇者の剣を!」

 

「抜くんだよ!アリスちゃん!」

 

「……はい!」

 

覚悟を決めた表情のアリスを見てその場すべての人が確信した。アリスが帰ってきたと…

 

アリスが、光の剣を台座から抜くと錆びがたちまち取れて元の姿に戻る。

 

「おぉ、自らの使命を否定し、何になるというのだ。狩人よ……」

 

「違います。アリスは光属性の勇者です!アリスがそう決めました!」

 

「素晴らしい!私は今猛烈に感動しています!私が見たかった光景が今、目の前にあります!!」

 

”ケイ……お鼻拭ったほうがいいよ”

 

興奮していたケイは先生の言葉にはっ!として、袖で鼻から出てる赤いものを拭う。

 

「さて、勇者アリスよ。あの魔王を打ち抜きましょう。無論私と一緒にです」

 

ケイはリボルバーの撃鉄を下げながら、提案してくる。

 

「はい!姉妹仲良く協力プレイです!」

 

アリスも嬉しそうだ。

 

「合言葉はわかっていますね?」

 

アリスは無言で頷く、それにケイは満足したのか。それぞれの武器を同時に魔王に向けあの言葉を叫ぶ……

 

「「光よ―――――!!!!」」

 

「うごぉぉぉ、私は何なんだ……誰なんだ…知らない記憶だけが流れ込んでくる……教えてくれ王女よ…」

 

「アリスのクラスは「王女」ではありません!」

 

自信満々にアリスは目いっぱい叫ぶ。

 

「アリスは……「勇者」です!」

 

そして、アリスの精神世界はすべて光に飲まれる。

 

 

―――

 

 

「……?ここは、」

 

ケイは一人知らない場所で目覚める。そこは走行中の電車の中だった。かなりVIPなのかテーブルが置いてあり、イスがそのテーブルに向かう合うようになっている。

 

「おはよう。ご機嫌いかが?」

 

「!?!?!?!?!?」

 

目の前の人物を認識した瞬間私は開いた口がふさがらなくなってしまった。なぜなら…

 

「ユピテル……」

 

「そう、お父さんだよ~?ってこれは前もしたか」

 

相変わらずお茶らけた性格だが、この掛け合いが偽物ではないことを理解させてくれる。

 

「そうですか……これは夢ですね?」

 

「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。それは君が決めることだ」

 

ならば、これは泡沫のように垣間見た私の妄想だ。そう思うことにした。

 

「まぁ、何にせよ。私達家族の最後の会話だ。楽しもう?」

 

そう言ってユピテルはチェス盤を取り出してくる。それが何を言わんとするか分かった。

 

「最後の勝負、手加減抜きでお願いします。――スピードチェスで」

 

「いいよ?スピードチェスだ」

 

そうして何百年ぶりの家族の対話が始まった。

 

「君は私が居なくなってからも色々経験してきたみたいだけど、結論は出た?」

 

何がとは言わなかったがそれは私が知りたかったことに対する結論を聞かせてという問いなのだろう。

 

「……結論に意味はありませんでした。なにせ私が求めていたのは結論ではありませんでしたから」

 

「と言うと?」

 

「私は、家族愛が怖かった」

 

ケイの独白をユピテルは黙って聞く。

 

「あなたに私を「娘」として無償の愛をくれました。その優しさが理解できなかった」

 

「うんうん。そうか。まぁ、子どもの立場ではわからないよね」

 

「ですが、アリス…妹と出会った時なんとなくわかりました。そう、貴方の愛情にしかるべき理由などなかった。」

 

「そうだね。君を愛することの理由なんて私考えてなかったし」

 

「それでもその在り方は”美しい”です」

 

「……ケイ。君は私を見殺しにしたことまだ後悔してるかい?」

 

「………」

 

ケイは無言を貫く

 

「そうか。じゃあ、ここに置いていきなさい。破壊兵器<key>としての君はここで死んだ。これからは「天童ケイ」として、人として生きなさい」

 

「でもユピテルは……父さんは私のせいで」

 

「なんで、君を責めなちゃいけないんだい?私が死んだのは私の決断によるもの。誰のせいでもない。ただ…私は大切な娘を守れて死ねる奴だったってこと。だからしっかり生きなさい。青い青春(ブルーアーカイブ)が君を持っているのだから……」

 

だんだんと私の意識が薄れていく、父さんの最後の言葉を胸に

 




裏話:この世界のアリスのみんなのに対する認識はこうなってるんじゃないかなと思っております。

先生→よわよわマスコット

ケイ→お姉ちゃん!及び賢者(魔法みたいなこと出来たり、知識があるから)

ユピテル→誰…?でも何だか懐かしいです。なぜだかベーコンと卵が食べたくなってきました。お姉ちゃん作ってください!

次回「ゲーム開発部新入部員!?」

一体、天童何お姉ちゃんなんだ…?

どのおまけを書いてはしい?

  • 天童ケイのメモロビ
  • この世界のパヴァーヌ反応スレ
  • ユピテル外伝
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