ケイ「どきなさい!私はお姉ちゃんですよ!」 作:you are not
「地図によると、ここの何処かにアリスがいるはずだよ」
チヒロがホログラム通信を通してこちらに指示を出す。言われ通りに扉を開けると室内は監視室になっていた。
「着いた!」
「ここが、エリドゥ中央タワーの最上階……」
(…ゴクッ)
それぞれが覚悟を決め監視室内に入ると人影が現れる。それは、リオ会長だった。
「そう、アリスならここにいるわ」
「安心しなさい。今の私には何の手札もない。認めたくないけど…私の負けよ」
両手を上げて降参のジェスチャーをするリオ会長。
「あなたは、あの子がキヴォトスに終焉を招くとしてもそれでも助けるの?」
”……私達にはわからないけど、一つはっきりしてることがあるよ”
「??」
”君は正しいと思うことを他人に強制した”
「…!!あなたの言う通りね先生。アリスはあそこの扉の先よ」
膝から崩れ落ち、アリスのいる場所を指さすリオ会長。いささか心ぐるしいが、お灸をすえる意味でもちょうどよかったのかもしれない。
「アリスお待たせ!」
「アリスちゃん!」
部屋に入り皆がアリスに駆け寄る。しかし、このエリドゥ全体に異変が起こる。
モニター全てにでかでかと【Divi:Sion】の文字が浮かび上がる。
「これはエリドゥに何者かがハッキングを……いえ、これはそんなものではない。都市そのものを別の何かに変質させている。」
「それより、急いでアリスを……」
「プログラムの再起動を確認。直ちにプロトコルの再実行を行います。」
声の主はアリス……いや、アリスの体を乗っ取る誰かだった。
”君は何者?”
「……私の個体名はATLAS。無名の司祭がAL-1Sに正常な機能をさせるために作られた存在」
「現時刻をもってしてプロトコルATRAHASIS稼働。コード名:アトラ・ハシ―スの箱舟起動プログラムを開始します。」
「エリドゥ各地でDivi:Sionが確認できるわ」
どうやら、状況はまずい状態に傾きつつあるようだ。
「箱舟作成に必要なリソースあと――」
「させませんよ?」
その声と共に監視室のモニター含めた電気パネルがすべて消灯する。
「これは……」
”ケイ!?”
「ご明察です。私がエリドゥに干渉してすべての電源を強制的にシャットダウンさせました」
私の呼びかけに応じてケイがホログラム通信で現れた。
「でも、どうやってそんなこと……」
モモイが尋ねるとケイはリオに質問を投げかける。
「あなたはトキに何を渡しましたか?」
「…!!アビ・エシュフ!あれにはエリドゥ全ての全域の電力と演算機能の集約しているからそこから逆探知してエリドゥのシステムに干渉できたのね!?」
「正解です。さて、先生達には悪いですが……ここで私はお別れとさせていただきます。」
「えっ!。なんで?」
”そうゆうつもり?死ぬ気なら止めるよ?アリスの未来には君が必要だ”
「優しいですね先生。あの人そっくり……でもダメなんです。はっきり言ってこれは私のわがままです。私の失敗で私は父さんを失った。そして、妹のアリスに寄り添ってあげられず、独りぼっちにさせてしまった。だから、これ以上アリスとは一緒に生きていけない。私自身の罪悪感がそれを許してくれない。だから、私一人でけじめをつけます。安心してください命なぞ父さんが死んだ日に一緒に捨ててきました。」
そういってケイはホログラム通信を解除する。真っ暗な静寂のみが場を支配する……
なぜかケイちゃんの伝家の宝刀になりつつある「させませんよ?」これがでると大体の状況は覆る。
さて、先生たちはどうなるのか?無事にアリスを助けられるのか?ケイは生き残るのか?
次回「天童一家ぁぁぁぁファイヤー!!!!父さんの力を貸してください!!」
どのおまけを書いてはしい?
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