ホシノ「コマンドォ?」メイトリクス「元軍人だ」   作:ロッコス

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お久しぶりです。
好きなネタの組み合わせを思いついてしまったので書いてみました。

基本、メイトリクスが筋肉で解決する話になると思うので、
話の新規性には期待しないでください()

あと1980年代のコマンド―と整合性をとるため、ところどころ、
オリ設定がありますので、考察ガチ勢の方はブラウザバックした方がよいかもです


プロローグ①

本編から数年後、ジョン・メイトリクス木こり小屋。

 

「メイトリクス、クローン技術という言葉は知っているか。」

「ええ、勿論。」

 

仰々しい軍服に身を包んだ、白髪の初老、カービー大佐への質問にメイトリクスはそう答えた。

 

季節は夏。

街は灼熱の暑さになっているだろうが、山間のこのあたりでは、

窓を開けて過ごせる良い気候になっていた。

 

また、カービ―はそのトレードマークである、緑の軍帽をわきに抱えており、いつもと違って、白髪があらわになっている。

 

「『遺伝子的に同一な個体を作成する技術』。つまり、身体能力も思考も全く同じコピー体を作り出す技術でしょう。」

『まあ、よくは知りませんが。』と言う、メイトリクスの額には汗が滲んでいる。

 

それもそのはず。

あの事件の後、彼は木こりとしての生活に戻っており、

丁度先程までその巨木を切り倒す作業をこなしていた。

 

目の前にいるカービ―将軍の来訪は急なもので、シャワーどころか、

チノパンにTシャツ一枚というかなりラフな格好から着替える暇すらなかったのだ。

さらに言えば、性懲りもなく、ここへ訪れた将軍に対してメイトリクスは不快感すら抱いていた。

 

「流石、大佐。話が早い。」

と言って、カービ―は彼の鋭い眼光を素知らぬ顔で受け流し、話を続ける。

 

「特にこの技術。優秀な兵士不足に悩む、アジア・アフリカ諸国で研究が進められているようでだな、合衆国と共同でバル・ベルデ共和国でも技術確立に向けた調査が進められていたのだよ。」

 

『ところが』と言って、彼は困ったように白髪の頭を掻いて言葉を続ける。

 

「その、研究施設が襲撃されてだな。取り返した時には、データは破損。おまけに、ある人物たちのクローンが生成されたことが発覚したのだ。」

「そして、その生成されたのがやつらだと?」

 

『さよう。』と答え、カービ―は項垂れる。

 

やつらとは、かつて娘ジュディをさらった仇敵。

アリアス・エンリケス・ディアズ・クック・サリー。

そしてかつての部下、ベネットである。

 

 

「どうも襲撃した組織は反政府革命派に属するらしく、アリアスを神として崇める一派のようなのだ。勿論、やつらは根絶やしにすることができたが、復活した連中が問題でな、奴らは兵力を集め、バル・ベルデ共和国の転覆、さらには合衆国への復讐を考えているらしい...。」

「しかし、令状はあるでしょう?同一人物ならば収監しに向かえばよいのでは?」

 

項垂れた様子の元師匠へ答えつつ、メイトリクスは警戒態勢を続けていた。

 

この木造の建物には将軍を含めて三人。

メイトリクス・カービ―・そして女性が一人。

 

ちなみに、ジェニーは学校、シンディはジェニーと実家の保護のため、今は街で過ごしている。

 

ではこの女性はだれか。

 

「それが、合衆国軍には無理なのです。」

その、三人のうちの一人。不審な少女が口を開いた。

 

彼女の長い白髪は先端が三つ編みになっており、独国の軍服のような白い服には、勲章のようなモノが飾られている。

 

軍関係の人間なのは明らかなのだが、将軍に若い娘がいたという記憶もない。

一体誰なのだ?

 

「無理...とは?」

「え、ええ。」

 

メイトリクスの抉るような鋭い眼光にたじろぎつつ、その女の子は言葉を続けた。

 

「彼らが潜伏する学園都市キヴォトスには、多重結界が張られています。」

「結界?」

「ええ、高密度光子を利用した多重防壁です。そのため、物理攻撃での突破は困難...例えば合衆国の最大火力f-117を用いた空爆やB83核爆弾でも破壊不可能です。」

 

メイトリクスの脳内に、戦場の記憶が蘇ってくる。

 

硝煙の香り漂う、地と血に荒れ果てた都市の廃墟。

先程までこちらを苦しめた鋼鉄の重戦車群すら、一方的に引きちぎっていく圧倒的鉄の雨。

 

それを作り出す、合衆国空軍の圧倒的火力ですら突破困難な壁とは一体何なのだろうか。

 

「...私のミスでした」と目の前の少女は首を振る。

 

「...クローン...死者の復活のための技術を得るため、彼らを招いたことが、都市の破滅を招きました。生殖機能が失われている彼らなら、都市への害は少ないという見込みが甘すぎました。

「彼らの持つ殺しの技術に生徒たちは虜になっているのです。」

 

「大佐」と、カービ―がメイトリクスに真剣なまなざしを向けてくる。

「今にでも、キヴォトスの生徒が洗脳され、一大軍隊となり、バル・ベルデ、合衆国に襲い掛かってくるかもしれない。また、悔しいことだが、キヴォトスへの侵入には、彼女の協力...『シッテムの箱』の経由が不可欠で――」

「その侵入が許されるのはたった一人です。」と少女もメイトリクスに真剣な眼差しを向ける。

 

「お願いです、大佐。『先生』となって、合衆国並びに我々キヴォトスをお救いください。」

 

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