私自身、友人からの勧めで月姫を始めた新人です
今回は2次創作なので無礼になりそうで怖い!
ですが、ないボキャブラリーを使って描きますので許してください!
今宵は月が綺麗だ
通行人も居なければ、こんな路地裏にわざわざ来る人間も居ない
たった2人だけ
僕と死肉を貪り食う者しかいない
グチャグチャと臓物を咀嚼してる音は何回聞いても気持ちが悪い
異臭がする。鼻がひん曲がりそう
光景は…見飽きたから何も思わないけど
「今日もご苦労な事だ」
この世界に来て幾万と見てきた光景なのだが未だにファンタジーすぎる
…と言いたいところだが目の前で起きてる惨状を否定出来る言い訳が思いつかない
僕と…そうだな。死んでるのに動いて死肉を食う者。(ゾンビ)とでも言おう
ゾンビは僕の事に気付いては近づく
このまま何も起こらずに済めばいい。なんて思ってみる
まあ、相変わらずに無駄な事でゾンビは僕を見つけてしまった
「アァァアァアアァァアァア!!」
ゾンビは立ち上がる
そして一歩ずつこちらに近づいてくる
段々スピードを上げながら走る姿は獲物を見つけた狩人のようだ
「残念だけど敵対したって事だよな?」
仕方ないので僕はゾンビを視た
すると左肩から胴にかけて1本の線が視える
視えるって事は殺せるって事だ
ゾンビはどんどん距離を縮めてくる
攻撃は一瞬・一撃で決める
ナイフを抜く
あと少しでコイツは僕の喉を食いちぎるだろう
そして、転がってる食事体と同じく臓物を抉り出され死ぬ
全く悪運もここまでくれば才能だろう
…が、捕食者はコイツの特権ではない
強くナイフを握った
このナイフが命を守る最後の救いだ
どんどん近づいてる
あと少しで生きるか死ぬかの選択をする
このゾンビに罪はないが死人が動くなどという自然ブレーカーは排除しなきゃな
間合いに入った
僕は簡単に手短に告げる
「直死」
それは簡単な作業だった
幼い頃に直線や曲線を描いたように
純粋無垢な気持ちでゾンビの線をナイフでなぞる
スッと入ってサッと切る
そんだけでゾンビを殺し切った
足元には僕が切った死骸がある
2度目の死
瞬間、脳を針で刺してみたいな頭痛がくる
「クッ…全くこの力もデメリット持ちか」
耐えれるものだが、普段の頭痛よりは格段に酷い
ようやくマシになったようなので
「生物と違って死体は1回切れば死んでくれるからありがたい…居ない方が1000倍ありがたいけどな」
そんな捨て台詞を吐いてその場を後にした
〈直死の魔眼〉
”死”を捉えることのできる
この目が読み取って視覚する”死”は「生命活動の終了」ではなく”いつか来る終わり”という”概念”
『死の線』は存在の死に易いラインを表して、線をなぞると対象がどんなに強靭であろうと切断される。
また線で斬られたその部分は「殺された」扱いとなり、人外の再生力を持つ吸血鬼でも腕の再生などがほぼ不可能になる
発現する人間は片手で数えれる程に少ない幻の魔眼
〈(偽)直死の魔眼〉
直死の魔眼に似ているが、似ても似つかない偽物
”死”ではなく”命”を捉える
故に直死とは線の位置が異なる
しかも線を切ったからと言って死ぬわけではなく『生命力を格段に削ぐ』だけであるので補修などされると容易に無効化できる
少し付け加えよう
この男も(偽)直死の魔眼保有者だ
しかし他の偽直死保有者とは少し異なる性能を持っている
生者に対する効果は変わらず生命力を削ぐだけだ
しかし死者に対しては生命の動力源を切る
要するに2回目の死をくれてやる
灰は灰へ還してあげる
それが彼の直死なのだ
これは偽直死を持つ彼が屍鬼を殺す話である