一応「チート」タグを付与しました。
ストーリー上、必要かと言われるといらない気もするんですが、
念には念を込めて、ですね。
それでは、ピアニストに初手突撃するストーリー、
はーじまーるよーー!
「おい、何してる!?」
「!?待って!」
後ろから声が聞こえてくる。
こう言われるのも当然だ。
今自分のやっていることは、溶岩に身を投げるのと同じ…
いや、それ以上に愚かな行為だからだ。
今ここで、みんなに問おう…
『ピアニストに利き腕失っていながらも突撃する一般人』
こうして文面で見れば、おかしさがわかるだろうか?
やっていることは、自殺行為に等しい何かだ。
…それでも、僕は引かない。
一度決めたことを、そう簡単に変えたくはなかったから。
それが僕のいいところであり、悪いところでもある。
複数の武器が襲い掛かるが、いくつかは避け、残りは武器ではじく。
何故だろう、負ける気がしない。
今の僕は利き腕を失い、慣れない武器を片手に、圧倒的な強さを誇る敵と相対している。
普通なら逃げ出すところだ…
でも、逃げようなんて気持ちが、一瞬たりともわいてこない。
まるでが仲間が…みんながそばにいてくれているようだ。
続けざまに音符が降るが、軌道を見極めて回避する。
これほどまでの自信は、今までになかった。
だからこそ、確信している。
ピアニストに負けないという未来を。
「おい、無茶はするなよ?」
「私たちに任せて。」
追いついてきた2人が心配してくれているが、そんなのは無用だ。
「…僕はこのまま強行突破するから、2人は確実にとどめをお願い。」
自分で言っておきながら、あまりにも無茶なお願いだった。
「…わかった。そう簡単に死んでくれるなよ?」
「私も、あなたに賭けてみる。」
「ありがとう…行きます!」
その言葉を皮切りに、全員が更に素早く移動する。
僕が正面から向かい、2人が左右から致命傷を狙っている。
当然、ピアニストが気付くのは僕。
よって、大量の音符とガラス片、武器が襲い掛かってくる。
そのほとんどを避け、残りははじき、どんどん距離を詰める。
しかし、迫れば迫るほど、猛攻はその強さを増していく。
全て防ぎきるのも、だいぶ困難だ。
攻めるとするなら、このあたりだが…
「…!しまった、上に上がる手段が…」
「私に任せて!」
「!?」
突然現れた彼女は僕を背負い、そのまま高く跳躍する。
高く、高く、もっと高く、その高さはピアニストの頭まで届いた。
「飛んで!」
その言葉のままに、僕は飛ぶ。
勢いを付けた跳躍は、ピアニストの頭に迫る。
そして、振り下ろした剣は…
ピアニストの体を、確かに切り裂いた。
そのまま隣に着地する。
命を失ったピアニストの手も、そのまま崩れ落ち…なかった。
ピアニストは残り少ない命でその手を動かし、そして…
「離れろ!」
後先考えず、演奏台から飛び降りようとしたが…すでに遅く。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
これまでにないほどの音が鳴り響き、その音圧で吹き飛ばされる。
地面には、殺意を持った武器の数々。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
それら全てが、2回目の音とともに放たれる。
「ぐぁっ…!!」
直撃は免れたものの、左腕も吹き飛んだ。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
3度目の音で全ての武器が、制御を外れたように自由落下する。
それらの武器には当たらなかった。
そしてピアニストは、本当に死んだ。
…そうか、あれは締めの…
『これにて、演奏会を終了いたします…』ってか?
………笑えない。
油断したせいで、左腕までも消えた。
しかも全身傷だらけで、いつ死んでもおかしくない。
最も、このままだと落下死で終わりなんだけど。
首を傾けて、何とか状況を把握する。
どうやら2人は空中に浮かされたようで、着地までに時間がかかる。
たとえ圧倒的スピードを持っていたとしても、僕が先に落ちるから意味がない。
「大丈夫か!?」
「大丈夫!?」
うっすらと声が聞こえるが、疲れ果てた体には届かない。
姿勢があおむけになり、地面がわからなくなる。
でも恐らく、もうすぐで…
………
まぁ……
最後に派手に暴れることはできたし…
2人も多分無事だろうし…
大丈夫か。
そして僕はそのまま地面に衝突…する直前。
急に周りの景色が変わった。
地面に衝突するまでに見れたのは…
暖かい光と、
たくさんの本、
そして…紫の涙が作り出したのと同じような、次元のはざま。
それが何を意味するかを理解する間もなく、待ち構えていた衝突が体を襲い…
それが、最後の記憶となった……………
「喪った者は、光に包まれて。」 完!!
なわけもなく、むしろここからが本番ですね。
まあその本番の前に、もうちょい色々あるんですが。
やっとこさ始まるのか…長いなぁ()
ま、本編は期待してください。
Stage0-2「開幕、そして閉幕」
前置き:111文字
本文:1701文字
後書き:139文字