喪った者は、光に包まれて。   作:某キル

3 / 5
いきなりとんでもないことしでかすので、
一応「チート」タグを付与しました。
ストーリー上、必要かと言われるといらない気もするんですが、
念には念を込めて、ですね。
それでは、ピアニストに初手突撃するストーリー、
はーじまーるよーー!


Stage0-2「開幕、そして閉幕」

「おい、何してる!?」

「!?待って!」

後ろから声が聞こえてくる。

こう言われるのも当然だ。

今自分のやっていることは、溶岩に身を投げるのと同じ…

いや、それ以上に愚かな行為だからだ。

今ここで、みんなに問おう…

『ピアニストに利き腕失っていながらも突撃する一般人』

こうして文面で見れば、おかしさがわかるだろうか?

やっていることは、自殺行為に等しい何かだ。

…それでも、僕は引かない。

一度決めたことを、そう簡単に変えたくはなかったから。

それが僕のいいところであり、悪いところでもある。

 

複数の武器が襲い掛かるが、いくつかは避け、残りは武器ではじく。

 

何故だろう、負ける気がしない。

今の僕は利き腕を失い、慣れない武器を片手に、圧倒的な強さを誇る敵と相対している。

普通なら逃げ出すところだ…

でも、逃げようなんて気持ちが、一瞬たりともわいてこない。

まるでが仲間が…みんながそばにいてくれているようだ。

 

続けざまに音符が降るが、軌道を見極めて回避する。

 

これほどまでの自信は、今までになかった。

だからこそ、確信している。

ピアニストに負けないという未来を。

「おい、無茶はするなよ?」

「私たちに任せて。」

追いついてきた2人が心配してくれているが、そんなのは無用だ。

「…僕はこのまま強行突破するから、2人は確実にとどめをお願い。」

自分で言っておきながら、あまりにも無茶なお願いだった。

「…わかった。そう簡単に死んでくれるなよ?」

「私も、あなたに賭けてみる。」

「ありがとう…行きます!」

その言葉を皮切りに、全員が更に素早く移動する。

僕が正面から向かい、2人が左右から致命傷を狙っている。

当然、ピアニストが気付くのは僕。

よって、大量の音符とガラス片、武器が襲い掛かってくる。

そのほとんどを避け、残りははじき、どんどん距離を詰める。

しかし、迫れば迫るほど、猛攻はその強さを増していく。

全て防ぎきるのも、だいぶ困難だ。

攻めるとするなら、このあたりだが…

「…!しまった、上に上がる手段が…」

「私に任せて!」

「!?」

突然現れた彼女は僕を背負い、そのまま高く跳躍する。

高く、高く、もっと高く、その高さはピアニストの頭まで届いた。

「飛んで!」

その言葉のままに、僕は飛ぶ。

勢いを付けた跳躍は、ピアニストの頭に迫る。

そして、振り下ろした剣は…

ピアニストの体を、確かに切り裂いた。

そのまま隣に着地する。

命を失ったピアニストの手も、そのまま崩れ落ち…なかった。

ピアニストは残り少ない命でその手を動かし、そして…

「離れろ!」

後先考えず、演奏台から飛び降りようとしたが…すでに遅く。

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

これまでにないほどの音が鳴り響き、その音圧で吹き飛ばされる。

地面には、殺意を持った武器の数々。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

それら全てが、2回目の音とともに放たれる。

「ぐぁっ…!!」

直撃は免れたものの、左腕も吹き飛んだ。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

3度目の音で全ての武器が、制御を外れたように自由落下する。

それらの武器には当たらなかった。

 

そしてピアニストは、本当に死んだ。

 

 

 

…そうか、あれは締めの…

『これにて、演奏会を終了いたします…』ってか?

………笑えない。

油断したせいで、左腕までも消えた。

しかも全身傷だらけで、いつ死んでもおかしくない。

最も、このままだと落下死で終わりなんだけど。

首を傾けて、何とか状況を把握する。

どうやら2人は空中に浮かされたようで、着地までに時間がかかる。

たとえ圧倒的スピードを持っていたとしても、僕が先に落ちるから意味がない。

「大丈夫か!?」

「大丈夫!?」

うっすらと声が聞こえるが、疲れ果てた体には届かない。

姿勢があおむけになり、地面がわからなくなる。

でも恐らく、もうすぐで…

………

まぁ……

最後に派手に暴れることはできたし…

2人も多分無事だろうし…

大丈夫か。

そして僕はそのまま地面に衝突…する直前。

急に周りの景色が変わった。

地面に衝突するまでに見れたのは…

暖かい光と、

たくさんの本、

そして…紫の涙が作り出したのと同じような、次元のはざま。

それが何を意味するかを理解する間もなく、待ち構えていた衝突が体を襲い…

それが、最後の記憶となった……………




「喪った者は、光に包まれて。」 完!!

なわけもなく、むしろここからが本番ですね。
まあその本番の前に、もうちょい色々あるんですが。
やっとこさ始まるのか…長いなぁ()
ま、本編は期待してください。

Stage0-2「開幕、そして閉幕」
前置き:111文字
本文:1701文字
後書き:139文字
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。