図書館3人娘育成計画   作:ぴぴるぴる

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第16話 サブタイなんて飾りです

side 綾瀬夕映

「・・・・んん。」

・・・朝ですか。隣にいる葵の体温が心地よいです。無性に手が繋ぎたくなってくるです。

そんな誘惑を振り切って私はベットから抜け出します。

「行ってくるです。」

寝ている葵の頬に軽くキスをして自分の部屋に戻ります。ちょっと遅れましたね。

のどかとハルナはすでに共有スペースで待機してました。

「夕映が一番最後よ。」

「ゆえゆえー、おはよー。」

「2人ともおはようです。すぐ準備するので待っててください。」

さっさと着替えなければ。あ、その前にシャワーでした。

side out

 

 

 

 

 

 

side 早乙女ハルナ

夕映がシャワー室に入っていくのを2人で見送るとすぐに念話をのどかに送った。

『夕映は観念したみたいね。』

『うん。すごくいい顔してたね。』 

『あの子いつもは無愛想な顔してるから時々ものすごくわかりやすいわよね。』

『それがゆえの魅力だと思うなー。』

『あはは、確かに。』

さてどうやってエヴァちゃんに頼み込もうかしら。

ゲームもだめ写真もだめじゃ物で釣るのは望み薄よね。誠心誠意頼むしかないか。

最悪3人で自主練習でもいいかな。

side out

 

 

 

 

 

 

side 宮崎のどか

ゆえの準備も済みスリザリン寮にいるエヴァンジェリンさんのところにいる。

エヴァンジェリンさんは黒いゴシック調の服に身を包み茶々丸さんのお茶を飲んでいた。

私たちはエヴァンジェリンさんの前まで歩いていくと一斉に頭を下げて頼み込む。

「「「朝錬の稽古をつけてください!!」」」

「ふむ。理由を言ってみろ。」

「葵の足手まといになりたくないのよ!」

「守られてばかりでは嫌なのです!」

「もっとあおいの役に立ちたいんです!」

もっとあおいに何かをかえしたい。そのためにはまずもっと強くならないと!

「つけてやらんこともない。」

「「「やったー!」」」

「ただし、条件がある。」

条件?どんなことでもクリアしてみせるよ!

「正妻は私だ」

「「「はぁ!?」」」

前言撤回します!

「エヴァちゃん、その条件はさすがになしでしょ!?」

「「そうです!」」

「葵の正妻はこのパル様なのは確定的に明らかでしょ!」

「もっと違うよ!!」「余計にないです!!」

「そういうことは葵が決めればいいです!」

「みんなで話し合って決めるべきです!」

そういうことはみんなで話し合って決めるべき!

「だが今のお前たちでは葵を置いて逝くことになるぞ。」

「「「え?」」」

・・・どういうこと?

side out

 

 

 

 

 

 

side エヴァンジェリン

朝っぱらからなんだと思ったら3人娘が私に稽古をつけろと言ってきた。

面倒くさいがこれはいい機会かもしれない。

「場所を移すぞ。ついてこい。茶々丸は時間の流れを変えてこい。」

「はい、マスター。」

別荘の中なら長話をしていても葵に聞かれにくいな。

3人娘を引き連れ別荘の置いてある男子寮に入る。

「ボトルシップ・・・いやボトルハウス?エヴァちゃん、えらく変わった趣味ね。」

「何を勘違いしている!これは私が作ったもうひとつのホグワーツみたいなものだ。

 ホグワーツと比べれば劣化品もいいところだがな。そこに立て。行くぞ」

そして私たちは別荘の中に転移した。

「あわわわわわ。」「た、高いです!!」

「たっかぁ!エヴァちゃんちょっと掴ませて!」

「えぇい、喚くな!こっちだ。」

このままだとうるさすぎるので中央の塔に移動する。

「適当に座れ。さて話の続きだ。・・・葵は私と同じく不老不死だ。

 今のお前たちでは葵を置いて先に死ぬことになるぞ。」

「あおいが不老不死ですか?」

「キメラは本来短命になることが多い。だが葵は違う。

 葵が持つ特殊技能で成長することもなく老いることもない。限定的だが不老不死だ。

 ホグワーツには若返りの薬ならいくつか置いてあるから服用し続ければ若い姿のままで

 葵と暮らしていけるだろう。だが不死ではない。

 不慮の事態になりお前たちが死なないという保障はどこにもない。

 しかも私と葵は追われる身だ。私に至っては高額の懸賞金付きだ。

 葵はお前たちを死に物狂いで守るだろうがお前たちは足手まといになりたくないのだろう?

 それならば必ず何かしらの被害がお前たちにも及ぶぞ。」

「私たちに不老不死になれと?」

「そこまでは言っていないさ。」

「いや言ってるようなもんでしょうが!!」

「人間のままでいたいのならお前たちはいつか葵と別れるだろう。

 そんなやつらを私は正妻だと認めないというだけだ。」

「「「・・・・・・。」」」

こいつらがこのまま葵と生きようとすれば必ずぶつかる問題だ。

日常的にここを使って強くなるのであれば余計に早くこの問題に行き付く。

今のうちに考えさせたほうがいいだろう。

3人とも目配せをすると強い意思の宿った瞳で私を見てきた。

どうやらもうすでに決まったようだ。

「エヴァンジェリンさん、私達が不老不死になる方法はありますか?」

「それは葵に聞け。私に頼んでもお前たちを吸血鬼にするくらいしかできんぞ。」

「葵なら私たちの適正をあげた技能で不老不死にすることも可能ですか?」

「お前たちの老化を遅らせることはできても不老不死にすることはあの技能では無理だ。

 おそらく別の手段になるだろうな。」

このままだと別荘を出たらすぐに葵の元に行きそうだな。

「お前たちが不老不死になりたいのならばもっとよく考えろよ。

 なった後に後悔しても遅いのだからな。

 ・・・ああそうだ。ここは入ったら24時間過ぎなければ出られないぞ。」

「ここってホグワーツの劣化版って言ってたけど時間の流れも早くできるの?」

「この中では時間の流れは固定だ。外での1時間が中では24時間になる。

 利便性は高いがホグワーツほどではないな。ここは好きに使えばいい。」

「さらに時間の流れが早くなるのですか。」

「ありがとうございます。よく考えてみます。」

さてどうなることやら。・・・・・・何で私はこいつらに助言しているのだろうか。

葵の甘さが移ってきたか。はぁ、念の修行でもするか。

side out

 

 

 

 

 

夕映が抜け出してどこかに行っちゃった。頬にキスは不意打ちだったな~。

危うく反応しそうになって起きてるのがばれちゃうところだった。

今日は何しようかな。んー先にチャチャゼロとの朝錬を済ませてしまおう。

早速準備してホグワーツ外の湖近くにチャチャゼロが待っていた。

「おはよう、チャチャゼロ。」

「オセーゾ。待チクタビレタゼ。」

「ごめんごめん。」

「ケケケ、サッソク始メルゾ。」

「オッケー。今日は槍を使うね。」

「素手以外ナラ斬リガイアルカラナンデモイイゾ。」

「いくよ。」

 

 

 

 

「やっぱチャチャゼロ相手だとやりにくいなー。」

「コンダケ俺ヲボロボロニシトイテヨク言ウゼ。」

2時間くらい念のみ、魔力のみ、何でもありの3戦やってみた。

槍だとチャチャマルが小柄すぎて戦い難い。というか対人戦ができないのがちょっと不満。

「チャチャゼロが人間並の大きさになれればいいんだけど。」

「新シイ念デモ作レ。」

「ん~考えとくよ。僕はもう上がるね。分身体は何体欲しい?」

夜に分身体で戦ってから朝練の後は必ず強請られるようになってしまった。

この頃は分身体をあげても1体1時間で消されてしまう。

こうなったのはチャチャゼロの魔力供給が僕と強化版エヴァになってからだ。

「イツモ通リ5体オイテケ。」

「ほいさ!それじゃまたね、チャチャゼロ」

「ケケケ、サア続キトイコーゼ。」

あぁ、もう聞いてないや。全分身体回収まであと5時間ってところかな。

とりあえずご飯たーべよ。

玄関に行くと茶々丸が時間の流れをいじっていた。

「茶々丸、おはよ。」

「おはようございます。葵さん。朝食の準備をいたしますか?」

「ん~、お願いしようかな。」

「では大広間で少々お待ちください。」

茶々丸と屋敷妖精はちょっと仲が悪い。

お互い世話をすることに意義を感じているからか仕事を取り合っている。

このままだと厨房が戦場になったりするのだろうか。ないといいなー。

「お待たせしました。」

「ありがとね。茶々丸」

茶々丸が一礼して僕の後ろに待機した。この状態で食べるのにも慣れてきたなー。

最初はすっごい気まずかったけどね。

「エヴァ達はどうしたの?」

「別荘で何かお話をしているようです。」

「へぇ。」

何話してるんだろ?分身体の経験を回収したいから別荘に行けないや。

後でそれとなく聞いてみよ。朝食食べたら図書室行こうかな。

 

 

 

 

 

 

 

side 近衛近右衛門

今日は早朝から魔法先生たちに集まってもらって緊急集会じゃ。

「今日君達魔法先生に集まってもらったのは他でもない関西呪術協会襲撃事件のことで集まってもらった。もうすでに知っている者もこの中にはおるじゃろうが改めて説明してもらおう。明石教授」

「はい。昨日関西呪術協会が襲撃される事件がおきました。関西呪術協会を守護していた大結界は完全に破壊されそこに常駐していた戦力のほとんどが負傷、または石化しました。幸い死者は出ていませんし永久石化ではなかったようです。襲撃者はあるテロ組織の残党と見られていますが逃亡しました。現在関西呪術協会は結界の修復、戦力の回復と常時警戒態勢をとっています。」

このことを知らなかった先生方は息を呑み葛葉先生は苦い顔をしている。

神鳴流剣士の多くが負傷し襲撃者には逃げられたのじゃから当然じゃろうな。

「ありがとう、明石教授。この事態を重く受け止め関東魔法協会も厳重な警戒態勢をとることにした。これからは侵入者対策の見回り、夜間の守備が増えることになる。明石先生が今後のスケジュールについて書かれた用紙を配るから受け取っておくようにの。受け持ちの魔法生徒がいる魔法先生は伝えておくように。質問がある先生は明石先生に聞いておくれ。」

あとでエヴァにも連絡を入れておこうかのう。しかし困った。襲撃者の狙いがアスナ君とは。

タカミチ君は出張でしばらく戻りそうにないし他の先生方に頑張ってもらうしかない。

早く戻ってきてくれ。タカミチ君

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

分身体も回収し終わり図書室でまだ本を読んでいると夕映が入ってきた。

「あれ?夕映、僕に何か用事?」

「・・・ちょっとこの本邪魔です。」

僕から本を取り上げると夕映が膝の上に乗ってきた。

「んふふ。どうしたの?」

「ひゃっ!・・・んっ。」

首筋にキスしても手で弄っても尻尾で太ももを撫でてもされるがままになっている。

ちょっとエスカレートしそうだしそろそろやめておこう。

「どうしたの?何かあった?」

「いえ。」

「嘘っぽい。」

「また今度話すので今はこうさせてほしいです。」

「いいよ。」

エヴァとの話で何かあったってことだよね?

エヴァに聞くより話してくれるまで待ってた方がよさそう。

「のどかから後ろから抱きつくのが好きみたいだと聞きました。」

「・・・そうですね。」

なんでだろう。いつの間にか自分の知らない癖を把握されたのがすごい恥ずかしい。

「もっとなにかしないんですか?」

「してほしいの?」

「してほしいです。」

夕映と一緒にグリフィンドール男子寮に転移した。

「今日も優しくしたほうがよさそうだね。」

「乱暴でもいいです。」

「僕が優しくしたいの。」

「ならいいです。」

うーん、結構重症だね。昨日の今日でなぜここまで?

とりあえず今日も目一杯優しくしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

side 綾瀬夕映

葵との情事を終えて一緒に横になっていますがエヴァンジェリンさんの言葉がずっと頭から離れず眠れないです。

「不老不死ですか・・・。」

エヴァンジェリンさんに聞かれたときはすぐに答えが出ましたが時間をあけて考え直してみるとデメリットがどんどん思いついて不安になってくるです。

あの人はこのことを見越してよく考えろと言ったのでしょうね。

不老不死になったらまず人間の知り合いは必ず先に死ぬことになります。

家族、友人のほとんどが100年先には生きていないでしょうね。

それから我欲が強い人間に狙われるようになるはずです。

不老不死は権力者が最後に求めると歴史から見てもわかりますから死に物狂いで狙われそうですね。

そして人間社会から離れなくてはいけなくなります。

私の綾瀬夕映という戸籍も捨てなければいけなくなるでしょう。

他にもいろいろありますがそれはどの程度の不老不死かによります。

葵に一度詳しく聞いてみたほうがいいですね。

のどかとハルナはどちらを選ぶのでしょうか。

side out

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