推しの子×名探偵コナン   作:阪神優勝おめでとう

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OP:謎(小林未歩)


恋愛リアリティーショー殺人事件(TAKE3)

ルビーからの電話を切りポケットにしまうと、後ろからアクア達が話しかけてきた

 

アクア「優一犯人は分かったのか?」

 

優一「ん、まぁな」

 

ゆき「ホントに!?やっぱりあかねは犯人じゃないよね!」

 

優一「心配すんな犯人じゃねぇよ。それより二人は何してるんだ?」

 

二人とは、お互い携帯を見ているMEMちょとノブだ。

 

MEMちょ「案の定というかSNSの誹謗中傷が酷くて……」

 

ノブ「ここまで酷いのは初めて見る……」

 

ゆき「でも大丈夫!犯人じゃないって証明できるから!」

 

ゆきの言葉に優一とアクアだけは浮かない表情をしていた。

 

優一「(仮に犯人が分かったとしても……)」

 

アクア「(黒川あかねがSNSを既に見ていたら心の傷が残る)」

 

 

 

 

 

 

優一達が会話している頃、警察は容疑者四人に再び事情聴取を開始していた。

 

高木「じゃあ皆さん12という数字に思い当たることはないんですね?」

 

千早「ないわ」

 

大野「俺もねぇな……」

 

あかね「私もありません」

 

佐藤「中々進展しないわね……」

 

高木「えぇ。こうなると一度皆さんに警察来てもらって事情聴取するしかありませんね」

 

大野「待って下さい!俺は本当に犯人じゃありませんよ!!」

 

千早「私も犯人じゃないわ!それに一番怪しいの彼女じゃない!!」

 

あかね「…………」

 

佐藤「あかねさん大丈夫ですか?顔色悪いようですし、無理せず明日でもいいですよ」

 

誰も私が無実なことを望んでいない

 

このまま進展なく警察に解放されても、待ってるのは地獄のみ

 

ならもう一層のこと………

 

あかね「刑事さん私が『犯人が分かりましたよ』」

 

私の言葉は、事情聴取されている部屋に入ってきた彼によって遮られた

 

そして、彼の後ろにはアクア君達もいる

 

高木「本当かい!優一君!!」

 

大野「高校生探偵か……」

 

千早「犯人は誰!誰が彼を殺したの!!」

 

警察が分からないのに彼が分かるはずがない

 

多分彼も私を犯人だと思ってる

 

優一「12が示す人物、それは………黒川あかねさん!貴方だ!!!」

 

それでいい

 

私が犯人になって捕まればいい

 

外の世界に味方なんて誰もいない

 

頑張っても報われないんだから……

 

 

 

 

 

 

 

優一「12が示す人物、それは………黒川あかねさん!貴方だ!!!」

 

MEMちょ「………えっ?」

 

ゆき「ちょ、ちょっと待って!あかねは犯人じゃないって…!!」

 

優一「俺は12を示す人物が黒川あかねさんって言っただけで、犯人とは言ってないぜ」

 

ノブ「悪い、理解が追いつかない」

 

アクア「犯人が残したって言いたいのか?」

 

優一「そういうこと」

 

佐藤「どうしてそう言い切れるの?」

 

優一「あれほど残虐的に何度も刺されてるのにダイイングメッセージを残す余裕なんて被害者にありませんよ」

 

高木「なるほど……でも結局12ってのは何なんだい?」

 

優一「アクアは覚えてるか?亡くなった多賀さんが容疑者三人と同士だって言ってたこと」

 

アクア「確かそんなこと言ってたが、それがどう関係あるんだ?」

 

優一「被害者の名前は多賀さん、そして他三人が千早さん、大野さん、そして黒川さん。これで分かるだろ?」

 

アクア「………っ!?もしかして城の名前か!」

 

佐藤「本当ッ!多賀城に千早城、大野城ってあるわ!」

 

高木「でも黒川城なんてありましたか?」

 

アクア「会津若松城のことを一部文献で黒川城って記されてるんです。」

 

ゆき「でも12って何なの?」

 

優一「日本100名城って知ってるか?」

 

ゆき「テレビでよく聞くアレだよね」

 

優一「あぁ、日本100名城では北から順に番号が割り振られてるんだ。

多賀城は7番、千早城は55番、大野城は86番。

そして黒川あかねさんの黒川城は12番」

 

大野「なるほど、歴史学部のあいつが思いつきそうなことだ」

 

優一「えぇ、そして佐々木千早さんも同じ歴史学部ですよね」

 

高木「ま、まさか!」

 

優一「被害者を殺し、そして法則性に気付き嘘のダイイングメッセージを残した犯人は………佐々木千早さん!貴方だ!!」

 

千早「な、何を言って……」

 

優一「貴方は被害者が音楽室に来たところを殺害。その後被害者のスマホを使って黒川あかねさんにメール送信。嘘のダイイングメッセージを書き音楽室を後にし、階段でカッパなどを捨てた。違いますか?」

 

千早「…………」

 

高木「でもダイイングメッセージが消えていたのは何故なんだい?」

 

優一「残せなくなったんですよ。」

 

佐藤「残せなく?」

 

優一「………先程から右手を後ろに隠していますがどうかしたんですか?」

 

千早「そ、それは……」

 

優一「ルミノール反応で調べれば分かるでしょね。貴方の右手に被害者の血痕が付着していることが。」

 

千早「っ!?」

 

佐藤「でも手袋をしていたのにどうして……」

 

優一「スマホですよ」

 

佐藤「スマホ?」

 

優一「メールを送る時は手袋を外さないとダメですから。その時手袋を外しままダイイングメッセージを書こうとして手に血痕がついてしまったんでしょう」

 

佐藤「なるほど、そのことをバレたくなかったからダイイングメッセージそのものを消した。右手を隠したのは、手についた血痕を消したけど、本能的に隠してしまったのね」

 

優一「えぇ、ルミノール反応を調べられたら終わりですから」

 

アクア「けど、血痕つかずダイイングメッセージを残して警察が気づかなかったらどうするつもりだったんだ?」

 

優一「恐らく、気づいたフリをするつもりだったんだろうよ。それに、捜査を協力した人が犯人とは思わないだろうしな」

 

MEMちょ「でもどうしてあかねに罪を擦りつけようとして……」

 

優一「プロファイリング能力だよ」

 

MEMちょ「プロ、ファイ……えっ何?」

 

優一「プロファイリング能力。罪捜査において犯罪の性質や特徴から行動科学的に分析し、犯人の特徴を推論する手法。

そんな能力を持ってるっていう噂が芸能界にはあるみたいでな。本当に黒川さんにあるのかの真偽はさておき、犯人にとっては恐怖そのもの。だから恐怖を取り除こうとしたんだ」

 

千早「…………」

 

大野「お前どうして……」

 

千早「何故か?そんなの決まってるわ

恨みを込めておもいっきり刺してやりたかったからよ」

 

佐藤「じゃあ認めるんですね」

 

千早「えぇ」

 

優一「動機は被害者の借金ですか?」

 

千早「そうね……借金が原因みたいなものね」

 

優一「みたいなもの?」

 

千早「知ってるでしょ?二週間前に埼玉で起きた強盗殺人事件。」

 

高木「えぇ。確か高齢者の住む家に犯人が侵入したところ、偶然遊びに来ていた孫と出くわし、口封じの為に殺された事件」

 

千早「その孫ってのは私の予備校での友達でね……そして殺したのが勇人だったのよ」

 

佐藤「何ですって!?」

 

千早「あいつの部屋に入った時に見つけた。血だらけの友達の時計が」

 

高木「でもどうして友達の時計だと分かったです?」

 

千早「分かるわよ。予備校卒業の時に忘れないようにってことでプレゼントしあったの。その時にあげたのが時計だった。」

 

優一「だから復讐を?」

 

千早「私も自主してくれるならこんなことしなかった。でもあいつに問い詰めたらこう言われたのよ」

 

 

 

 

 

 

 

「これお前があげたプレゼントだったの?

ははは!それでか!!初めは押入れに隠れてたのに俺が時計を手に取ろうとしたら血相変えて出てきてよ!

でも心配すんな!お前の友達の死は無駄にならない、何故なら俺の為の金に変わるからな!」

 

 

 

 

 

 

 

ゆき「酷い……」

 

大野「多賀の奴そんなこと言ってたのか……」

 

千早「だから葬ってやったのよ!友達の為にね!!」

 

優一「……千早さん、復讐も殺人も変わりませんよ。」

 

千早「変わらない?私があいつと変わらないって言いたいの?」

 

優一「復讐において、亡くなった人の為という思いは嘘ではないんでしょう。でも芽生えた殺意を払拭したいが為に行う行為であり、それは人殺しと何ら変わらない。それが分かっていたから黒川あかねさんに罪を擦りつけようとしたんでしょ?」

 

千早「…………」

 

佐藤「千早さん貴方の気持ち痛いほど分かります。私も大事な人を沢山失ってきましたから……

だから罪を償って下さい。

償って、友人のことを忘れないようにして下さい。それだけできっと友人は幸せですよ」

 

千早「うっ……うっ…うっ…うわあああぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

彼女の泣く声が響き渡った

 

俺はその姿を目に焼けつけていた。

 

復讐に幸せな結末はない

 

復讐という行為を起こさせない為にも事件を解決する。

 

それもきっと探偵としての役目なのだから。

 

彼女に手錠をかけられると、優一に顔を向けた

 

千早「いつから疑ってたの?私が犯人だって?」

 

優一「貴方が泣き崩れた時です。左手しか地につかなかったのは明らかに不自然でしたから」

 

千早「本当はメールを送信する前にダイイングメッセージ書くつもりだったのよ?でもスマホが目に入ってしまって………泣き崩れる時だって悲しむフリをしようとしたら逆効果」

 

優一「全て完璧な人間なんていませんよ」

 

千早「そうね…それとも、天国にいるあの子が罪を償うように仕向けたのかもしれないわ」

 

彼女はそれだけを言うと、警察に連行されていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

捜査を終えた高木、佐藤は警視庁に戻っていた。

 

佐藤「今回の事件はやりきれないわね……」

 

高木「えぇ、もし僕達警察が早く強盗事件を解決していれば起きなかったことですから」

 

警察といえど捜査能力に限界がある

 

それは変えられない事実

 

それでも、彼女のような悲しい殺人犯を生まない為にも頑張らないといけない。そう改めて気付かされた。

 

ピコン

 

高木「どうかしました?」

 

佐藤「ラインよ、『お父さんお母さん!早く帰らないと食べ始めちゃうよ!』だってさ」

 

高木「あはは……じゃあ後処理を早く終わらせて今日は三人で食べましょうか」

 

佐藤「えぇそうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事件解決した優一達を報道陣は校門前で待ち受けていた。

 

ーおい!工藤優一が来たぞ!ー

 

ー早速インタビューしないと!ー

 

マスコミが工藤優一の姿を確認するとゾロゾロ集まり出し、次第に優一を囲みアクア達は押し除けられた

 

ー優一さん!今回の事件も解かれたのは貴方なんですか?ー

 

ー是非感想よろしくお願いします!ー

 

ー優一さん!こちらにも顔を向けてください!ー

 

MENちょ「凄い報道陣……」

 

ゆき「一緒にいると忘れてしまう時があるけど、凄いんだねほんとに」

 

ノブ「でも人気なのがわかるな。俺も推理聞いてたら何か胸が熱くなるよな……こうグッと来るもんがあったしな」

 

優一「すみません、一言いいですか?」

 

ー何でしょう??ー

 

報道陣は静かになり、アクア達も彼の一言に注目する。

 

優一「黒川あかねさんを誹謗中傷した人間に言っておきたいと思いまして」

 

あかね「(私……?)」

 

優一「言葉は刃物、使い方を間違えば凶器になります。次彼女に同じことをしたら、閻魔のように証拠を貴方達の前に並び立てるので、そのつもりで」

 

その後全員解散となったが、アクアと優一は黒川あかねと帰る方向が同じ為一緒に道を歩いていた。

 

そしてアクアは二人が関係構築する良い機会だと考え、用事が出来たからといい離れていった。

 

あかね「ありがとうございました。事件解決してもらって」

 

優一「気にすんなって」

 

あかね「でも嬉しかったです。私が犯人じゃないって信じてくれていて」

 

優一「悪いな。俺は容疑者の一人として考えていたよ」

 

あかね「えっ?」

 

優一「どんだけ信じたい奴でも容疑者から外しちゃならねぇ。その瞬間真実は見つからなくなるからな」

 

あかね「探偵は奥が深いんだね……」

 

新一「どう?黒川さんも探偵なってみない??」

 

あかね「いえ遠慮しておきます……探偵って大変なんだね。信じたい人も容疑者に入れないといけないって」

 

優一「でもアイツらは心からお前のこと信じてたぜ」

 

あかね「本当…ですか?」

 

優一「あぁだからもっとアイツらを頼っていいんじゃねぇか?色々溜め込んでるだろ」

 

あかね「ちゃんと見ていたんですか……私はてっきり自分のことしか考えていないのかと」

 

優一「俺のことそんな風に思ってたのか…(そりゃ嫌われるわけだ)」

 

あかね「何とか結果を出さないと、と思って色々アドバイス受けてるんですが、効果が出なくて……」

 

優一「探偵と一緒だよ」

 

あかね「えっ?」

 

優一「探偵は一つ一つ謎を解いたり、不可能を取り消していって真実を明らかにする。今のあんたに必要なのは、頑張りすぎるのではなく、冷静に一つ一つ課題を克服していくことじゃないのか?」

 

あかね「……そうかもしれません。色々溜め込むのは私のダメなところってわかってるんだけどね」

 

優一「俺のお婆ちゃんに相談してみたらどうだ?あの人なら色々教えてくれると思うけど」

 

あかね「いえ!工藤有希子さんに教わるなんて恐れ多いです!!」

 

優一「今もあの人凄いの?」

 

あかね「当然ですよ!多くの人が目標にしてるんですから!」

 

優一「(普段のお婆ちゃん見てるから全くわからん……)」

 

あかね「もう亡くなっていますが、アメリカのハリウッド女優シャロン・ヴィンヤードを目標している人もいますよ」

 

優一「(シャロン・ヴィンヤード………)」

 

あかね「でも二人は怖くなかったんですかね…」

 

優一「怖い?」

 

あかね「今みたいにSNSとかないけど、少なからず誹謗中傷はあったと思う」

 

優一「(まぁ…シャロンは世界的犯罪組織の人間だったし、お婆ちゃんはお婆ちゃんで自由人だし気にしてる方が想像つかんけどな……)」

 

あかね「言葉は刃物、その通りだと思った。もしまた同じようなことがあれば……」

 

優一「心配すんな」

 

あかね「えっ?」

 

優一「何もさせねぇし起こさせねぇよ。ぜってぇ守ってやっから」

 

あかね「っ///…あ、ありがとうございます///」

 

優一「じゃあ俺はこっちだから、じゃあな!」

 

あかね「はいまた土曜日に」

 

あかねは離れて優一の背中をずっと見ていた

 

あかね「(工藤優一か……今ならアクア君が言っていた言葉の意味分かる気がします)」

 

 

 

 

一方星野家では……

 

ルビー「あぁもう〜また失敗した!」

 

アイ「ごめんね教え方下手で…」

 

ルビー「お母さんは悪くないよ…私が下手なだけだし」

 

有馬かなが帰宅した後、ルビーは土曜日に向けてとある料理の練習をしていた。アイも手伝ってはいたが、成功する兆しすら生まれない。

 

ルビー「はぁ………」

 

アイ「(どんどんルビーが暗くなってる………うん!こういう時にお母さんである私が何とかしないと!!)」

 

アイは部屋を出ると、スマホを手に取り助っ人に電話する

 

アイ「もしもし蘭?今時間ある?」

 

蘭「アイ久しぶり!時間あるけど……どうしたの?」

 

そう、友達であり優一の母、毛利蘭だ。

 

アイ「えっとね、ちょっと料理の作り方教えて欲しいの」

 

蘭「料理??」

 

アイ「アップルパイ」

 

蘭「まさかアイ………」

 

アイ「私じゃないよ!?ルビーがね、優一君の誕生日の為に作ってるの」

 

蘭「ルビーちゃんが?ふーん…優一にね」ニヤニヤ

 

アイ「やっぱりにやけちゃうよね」ニヤニヤ

 

蘭「よーし!こうなったら私が一肌!……っていいたいんだけど、優一の誕生日まで仕事が入ってるのよ」

 

アイ「そっか…白バイ隊員だもんね」

 

蘭「ごめんね、でも力になりたいし………良かったら動画撮って送ろっか?」

 

アイ「いいの!?」

 

蘭「もちろんだよ!じゃあ明日送るから待ってて」

 

アイ「ありがとう〜やっぱり持つべきは友達だね!」

 

 

 

 

 

 

 

次の土曜日、番組は一時中断になるかと思われたが、予定通り収録に向けた撮影が行われようとしていた。

 

MEMちょ「番組どうなるかと思ったけど」

 

ゆき「再開することなってよかったね」

 

ノブ「でも良く再開出来たよな……」

 

アクア「良くも悪くも注目を浴びたからな、逃す手はないって判断だろ」

 

あかね「……皆んな本当に心配かけてごめんなさい」

 

優一「謝ることねーよ、悪いのは犯人なんだかな。それよりもう大丈夫なのか?」

 

あかね「まだ気持ちの整理がついたわけじゃないし、今もファンの眼や声は怖いけど……あの言葉嘘じゃないんだよね?」

 

優一「あぁ……そうだな」

 

あかね「なら私は大丈夫だよ」

 

ノブ「それにしても『言葉は刃物、使い方を間違えば凶器になります。次彼女に同じことをしたら、閻魔のように証拠を貴方達の前に並び立てるので、そのつもりで』は痺れたなぁ」

 

優一「恥ずかしいからやめてくれ……」 

 

ゆき「私もこれから気をつけないとなぁ」

 

MEMちょ「これからはさぁ、あかねも何かキャラつけた方がいいんじゃない?」

 

あかね「キャラ?」

 

アクア「そうだな、何かしら演じておけばその役が鎧になる。リアリティーだけでなく社交術においても必要な概念だ。まぁ誰かはあんまり気にしてないけどな」

 

優一「ほっとけ……」

 

ゆき「そうだよね!あかね地味に女優だし!」

 

優一「(さっき私も気をつけないとって言ってなかったか?)」

 

あかね「でもどんな役すればいいんだろ?」

 

MEMちょ「うーん…ユーたんはどんな役がいい?」

 

優一「ユーたんってなんだよ……」

 

ゆき「探偵君がどんな感じが好みか気になる!」

 

MEMちょ「理想の女性像教えてよ!」

 

優一「いやねぇって……」

 

MEMちょ「アクたん知らない?ユーたんの好み」

 

アクア「……心の赴くまま素直に行動する天真爛漫な性格な奴かもしれないな」

 

優一「おい何でアイツが出てくるんだ」

 

アクア「誰も名前は言ってないぞ?」

 

優一「言ってるみたいなもんじゃねぇか」

 

ゆき「あいつって?」

 

アクア「俺の双子の妹で、優一にとって俺と同じ幼馴染」

 

MEMちょ「えっ妹いるの?」

 

アクア「言ってなかったか?」

 

「「「聞いてないよ!!!」」」

 

ゆき「二人って自分のことあんまり話さないよね?」

 

MEMちょ「こうなったら撮影始まるまでに根掘り葉掘り聞いてやる」

 

アクア「何でだよ」

 

あかね「……もしかして付きあってる?」

 

優一「よく勘違いされるけど違うって……」

 

アクア・優一「(早く撮影始まってくれないか……)」

 

その後撮影が始まるまで根掘り葉掘り聞かれる二人であった。

 

 

 

 

 

 

撮影後、アクアは自宅に帰宅した。

 

アクア「ただいまー」

 

アイ「あかえり!思ったより速かったんだね」

 

アクア「予定より早く終わったから」

 

ルビー「あれ…優一は??」

 

アクア「あいつなら帰り道高木警部に連絡貰って、そっちに行ったぞ」

 

ルビー「…………えっ?」

 

アイ「ちょっとアクア!」

 

アイはアクアの腕を掴み身体を寄せると、ルビーに聞こえないように話しかける

 

アイ「アクア今日なんの日か知ってるよね?」コソコソ

 

アクア「優一の誕生日だろ?ちゃんとプレゼント買ってきたけど」コソコソ

 

アイ「そうじゃなくて……ルビーが優一君のいない間料理作ってるの知ってるでしょ?」コソコソ

 

アクア「もしかして誕生日の為に練習してたのか?」コソコソ

 

アイ「気づいてなかったの?」コソコソ

 

アクア「…………気づいてたよ」コソコソ

 

アイ「目を見て話そっか」コソコソ

 

コソコソと話す二人がルビーに目をやると、肩と落とし落ちこんでいた

 

何とか元気づけなくてはと二人は行動に出る

 

アクア「そんな遅くならないだろ?あいつならすぐ解決して帰ってくるって」

 

アイ「うんうん!だから先に食べながら待ってよ?ねっ?」

 

ルビー「そうだよね……うん!先食べればいいんだよ!あぁ〜良かった。もしかしたら作った料理捨てないといけないかと心配したよ!」

 

アイ・アクア「(あれ?落ち込んでない……??)」

 

落胆するどころか料理の心配をしている。

取り越し苦労だったのだろうか……?

 

その後二人、そしてミヤコを含めてルビーの料理を味わった

とても美味しいかったことを伝えるとルビーは笑顔で喜んだ。

 

だが優一は23時になっても帰ってこなかった

 

料理を残すわけにはいかないため、優一の分を皆んなで分けて食べ終えた

 

そして、デザートとして用意をしていた一切れのアップルパイだけがルビーの前に残っていた

 

アイ「ルビーもうすぐで寝ないと肌に悪いよ?」

 

ルビー「大丈夫…こんなに頑張ったんだから「美味しい!」って優一に言わせたいの」

 

アイ「………無理はダメだよ?」

 

ルビー「大丈夫大丈夫!おやすみお母さん」

 

アイ「おやすみルビー」

 

アイが部屋から出ていなくなると、ルビーはテーブルに突っ伏した。

 

ルビー「(頑張って作ったんだけどな………)」

 

ルビーの眼には一滴の雫があった

 

いつも彼はそうだ

 

事件事件事件……

 

何か約束しても事件で帳消しになったのは一度や二度ではない

 

探偵の優一を知っているので何かをいうつもりはない

 

でも、流石に今回はルビーの心に刺さるものがあった

 

それほど誕生日に向けて頑張ってきたのだ

 

ルビー「(私達といるの楽しくないのかな……)」

 

そんなことを考えていると、ルビーはそのまま眠りについてしまった。

 

 

 

 

 

 

ルビー「う、ううん……あれ?私いつの間にか眠ってたんだろ………」

 

時計見ると午前3時を指していた

 

部屋で寝ようと立ちあがろうとした時…

 

ルビー「あれっ!?アップルパイなくなってる!!」

 

眠る前まであったはずのアップルパイが消えており、代わりに皿の下に一枚のメッセージカードが挟まっていた。

 

それをルビーは手に取ると目を通した

 

ルビー「っ!?」

 

誕生日プレゼントありがとな!

オメーの作ってくれたアップルパイ

今までで一番美味かった!

 

ルビー「全く……こんなんじゃまだ許せないよ」

 

ルビーの顔は言葉とは裏腹に、頬が緩み満点の笑顔の花を咲かせていた

 

 

 

 

 

 

 

三日後……

 

アイ・アクア・ミヤコ「…………」

 

アイとアクア、ミヤコは目の前に朝食が並べられているが、手をつけず優一の目の前にある食べ物に釘付けになっていた。

 

理由は……

 

優一「何で俺だけ三日連続、しかも朝夜とアップルパイがあるんだ?」

 

誕生日以降、何故か優一にだけアップルパイが朝夜並べ続けられていた

 

ルビー「ふふ〜ん♪」ニコニコ

 

優一「」ゾクッ

 

ルビーにとってただ笑顔なだけなのだが、優一にとって不気味そのものだったので何も言わず食べることにした。

 

結果、アップルパイは一週間、朝夜優一の食卓に並んだらしい

 

優一「(もう当分いらねぇ………)」

 

 

 

 

 

 

 

「プロファイリング能力……」

 

「黒川あかねか……」

 

とある一室、二人が見ていたのは恋愛リアリティーショー殺人事件にて解決した、工藤優一の雑誌特集

 

そして、その特集には事件の詳細まで書かれていた。

 

「もし彼女の能力が諜報機関側の味方になるとも限らないしね………疑わしきは罰せよじゃないけど……脅威になる前に消しておこっか。」

 

「工藤優一には手を出さないの?」

 

「あの子達は薬が完成してからだよ。完全犯罪で殺す、それが僕の復讐なんだ」

 

「いいけど場合によっては手を出すわよ?」

 

「それでいいよ……やってくれるね【メルロー】」

 

メルロー……それはフランスボルドー地方原産の赤ワイン用ブドウ品種の名称。

 

「……分かりましたボス」

 

そして違う場所では……

 

「黒川あかねが逮捕される運命を変える……彼らはいつもそうだった。壁が出来る度に運命を何度も変えてきた。でも今回の運命は変えられない。黒川あかねが死ぬ運命は……」

 

 

優一達の知らないところで闇が動き始めていることを、彼らはまだ気づかない




補足説明

・今回の事件テーマは『復讐』
やっぱり推しの子を描くからには、『復讐』をテーマにした事件を描きたいと思っていました

・事件考えるの難しい
マジで難しい。証拠をどうしようか毎日考えました。
次回はトリックのある事件挑戦したい
青山先生マジ半端ないっす……

・OP:謎(小林未歩)の理由
ミステリーといえばこれ一択!
ちなみに皆さんは何のOPが好きですか?
自分は『君と約束した優しいあの場所まで』です!
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