正直IF含めて蛇足かな、とも思う自分もいるのですが……。
見たい人がいて、自分もかきたいと思ってしまったので。
じっくりとかいていきたいと思います。
私の目の前で、魔族が血を流している。
こんな光景、今までいくらでも見てきた筈だった。
私はそれに対して杖を構えて、いつも通り撃ち抜く。
それだけの話だったのに。
修道服を身に付けたその魔族に、私は気紛れに最期の言葉を聞いた。
淀んだ魔力が充満し、あちこちが壊れた礼拝堂で、赤子を抱くその魔族は……。
『幸せな家庭を作ってね……』
ただ、赤子の幸せを願った。
私はそれに対して怪訝に思いながら……『
『フリーレン様』
!?
その瞬間だった、修道服の魔族が、フェルンに変わった。
フェルンに攻撃した事なんて、何度でもある。
けれどそれは防げるように手加減してたり、フェルンの力量を信じて放ったりしてるもので、殺意なんて込めた事はない。
でもこれは、確実にあの魔族を殺そうとした『
何故かフェルンは微笑んだままで防ぐ様子がなくて。
何故か声すら出ない私の目の前で……。
フェルンの体を消し飛ばした。
どちゃり
胸から上しかないフェルンが、笑顔のまま私を見上げる。
私はその場から動けなくて、声も出なくて……。
『なんでですかフリーレン様?』
フェルンの声が響く。
ガンガンと、頭に強く響く。
『私もいつかこうやって殺すんですか?』
そんな訳ない、殺す訳ない。
私がフェルンを殺したい訳がない。
『フリーレン様の』
じろり、塵と化していくフェルンの瞳が私を見上げる。
違う。私は……私はっ私は……!
『人殺し』
「ッ……!!!」
バサッ
弾かれるように目が覚めて、体を起こした。
気付けばそこは暗い部屋で……私はベッドの上で座っていた。
「ハッ……ハッ……ハッ……」
じとりと嫌な汗が浮かび、息苦しかった。
荒い息を吐き出しながら、胸に手を当てる。
ドッドッドッドッドッ
心臓の鼓動の音が酷く五月蝿かった。
……そう、か。
「夢、か……」
嫌な、夢だった。
本当に……嫌な。
「ん……」
不意に声がして、ビクリと体を震わせた。
その声の主がわかるからこそ、背に冷たいものが走る。
向けた視線の先では、フェルンが静かに寝息をたてていた。
ここは、そう、あの後魔族の子供を連れて宿屋に辿り着いて……。
私とフェルン、シュタルクとあの子供で二部屋に泊まって……。
いつも通り、二人で並んで眠ってた。
何か言いたげなフェルンに背を向けて……追及されたくなくて、でも離れる事もしたくなくて。
「んむ……」
そんなフェルンが口をもごもごとさせて、たらりと口の端から涎を垂らした。
何かを食べる夢でも見てるのだろうか……?
そう思うと微笑ましくて、暖かな気持ちが胸に広がっていくようだった。
「ふふ……」
思わず笑みを溢して、フェルンの頭に手を伸ばして……。
『人殺し』
ピタ
夢の最後、フェルンの恨みがましい瞳と声を思い出してしまい、手は触れる直前で止まった。
……フェルンはそんな事言わない。
そう頭ではわかっていても……私はフェルンに触れられなかった。
「……はぁ……」
私はフェルンを起こさないように気を付けてベッドから降り、外套を手に取った。
目が冴えてしまった……少し、外の空気を吸ってこよう。
私は外で膝を抱えて、夜空を見上げていた。
正直寒いけど、今は丁度良いかもしれない。
「はぁ……」
白い息がふわりと宙に浮かんだ。
「……どうにか、整理つけないと……」
自分でもわかってはいる、このままじゃ良くないって。
フェルンに対して、今まで通りに接すればいいだけなのに。
心の何処かに残るしこりが、それを許してくれない。
「……アリウム」
ハイターとヒンメルから教えられた名前、私がトドメを刺した魔族の名前。
あのままなら死んでたのは確かだし、あの子もそれを受け入れていた。
けど……フェルンが育つにつれて面影が見えるようになって……。
フェルンが使う魔法に既視感を抱いて、母親の名前を聞いて、確信してしまってからは、もうダメだった。
フェルンという存在が私の中で大きくなっていくにつれて、ひどく胸が痛むようになってしまっていた。
アリウムという魔族を殺した、フェルンの祖母を殺したという事だけじゃない、リリィを、フェルンの母親を放置した事、それも私の罪だ。
もしも私が保護してれば、フェルンは産まれなかったかもしれない、けれど、リリィが戦争に巻き込まれて死ぬなんて事もなかったかもしれない。
あの女の子が赤子を連れて逃げた時、私が率直に思ったのは、『余計な手間が省けた』だった。
赤子なんて魔法収集の旅には邪魔だったし、どうしようか悩んでいたから、むしろ持っていって貰って有難い、それが私の素直な思いだった。
……ひどい考え方だよ、本当に。
「私は結局……アリウムの最後のお願いすら無視した」
あの子は私を最期まで案じてくれたのに。
私にトドメを刺されながら、赤子を託して……人を理解出来てなかった私を心配して忠告までしてくれたのに。
死の淵で、自分を殺した相手に笑顔で……。
ズキン
胸が痛む。
私のしてきた事が、今更になって私を苛んでくる。
……アリウムを射抜いた時、実際私はわかっていた。
あの子が、普通の魔族とは違うと、感じ取っていた。
けど、そんな例外を認めたくなくて……いや、許せなくて。
だから、それを消したくて、私はあの子を殺した。
……そう、私は殺意を持ってあの子を殺した。
どうせ死ぬけど一応とか、魔族だから殺すとか、そんなんじゃない。
魔族の癖に私より人間のように振る舞っていたのが、目障りだったんだ。
「……はぁ、なんて浅ましいんだろうね……」
そう理解してしまった後はもう、フェルンに対してどうしても後ろめたく思ってしまう。
フェルンの境遇が私のせいだと知られたくなくて、フェルンの祖母を殺した事が気まずくて。
ハイターは知ってたんだろうか?
もし知ってたなら、なんで私の弟子になんてしようとしたんだろうか?
ああ、でも……フェルンを弟子にしなかったら……こんな気持ちにはならなかったし、自分の罪にも気付く事はなかったんだろうな。
こんなに、胸が痛む事もなかった……。
「……はぁ……」
魔族を殺した事で思い悩む日が来るなんて、思わなかった。
100年前の私に言っても、絶対に信じないだろうな。
そんな風に思って、私は苦笑をこぼした。
「それにしても……あの魔族の子供は、なんなんだろうね」
特徴だけを見れば確かにアリウムそっくりだ。
フェルンと見比べれば、何処か似ているような気がする。
けど……アリウムは確実に私が殺した。
生きてるなんて事は有り得ないし、何より見た目の若さが違いすぎる。
仮に生きていたとして、成長する事はあっても、若返るなんて事は有り得ない。
だからあの子供はただの野良魔族。
その筈なのに……。
『……間に、合った……?後悔……しなかった……?』
あの、一瞬だけ目を覚ました時に呟いた言葉は……。
明らかに私へ、そしてアリウムの最期の言葉ありきの問い掛けだった。
アリウムの遺した言葉を知ってるのは私と、リリィ、そして本人しかいない。
なら……あの魔族はアリウム……?
「……そんなバカな、死んだ魔族が生き返るなんて」
でも、今から私達は死人に会いに行こうとしているのに、否定していいのだろうか……?
ああ、頭がぐちゃぐちゃだ、考えが纏まりゃしない。
「んー……!」
頭をかきむしるも、いい考えは出てこない。
千年も生きてるのに、この頭は、案の一つも出してくれやしない。
白い息を吐き出して、天を仰ぐ。
漆黒の空に浮かぶ星が煌めいていて……。
それすらまるで私を責めているように感じて、私は膝に顔を埋めた。
「……ねえ、どうしたらいいのかな、ヒンメル……」
チラと見えた鏡蓮華の指輪に、小さく問い掛けたけれど……返事はもちろんなかった。
私は膝を抱いたまま、暫く考え込んでいた。
そして……まだまだ気持ちの整理がつかない内に、空が白んできてしまっていた。
「あーあ……」
これじゃ、眠る時間はないな……。
時間を忘れて考え込むのは、良くないってわかってるんだけどな……。
肩を竦めながら、ゆっくりと立ち上がる。
とりあえず……部屋に戻ろう。
もう眠る気にはならないし、着替えちゃおうか。
はぁ……本当に、どうしたものかなぁ……。
その後、目を覚ましたフェルンに大層驚かれる事になる。
チヤホヤと褒めて甘やかそうとしてくるフェルンが可愛くて、嬉しくて……だからこそ心が痛んだ。
今これに身を任せてしまえば、全て有耶無耶にしてしまえれば……この罪悪感に蓋をしてしまえれば……どれだけ良いだろうか。
……でも、私の中の何かが、それではいけないと訴えてくる。
「こんなの、なんて事ないよ。このくらいで褒めなくていい」
そう言って断った私を、フェルンは悲しげに見つめてきていた。
身支度を終えて、魔族の子供を任せたシュタルクの部屋に訪れる事にする。
別れる前、魔族の子供が体を動かせないように縛り付けていた。
……何事もなければいいけど。
「シュタルク、来たよ。開けていい?」
「おー。大丈夫」
言われるがままに部屋の扉を開き、中に入る。
そこでは、床で蠢く魔族の子供と……その隣で腕立て伏せするシュタルクの姿があった。
隣に魔族がいるのに、とシュタルクの緊張感のない姿にフェルンの雰囲気が少しピリついた。
それを気にしないようにしながら、その魔族の様子を伺っておく。
特に変わりなし、か……きょとりとこちらを見る瞳は空虚なもので、実に魔族らしい視線だ。
「……大丈夫だった?」
「おー、全然。大人しかったぜ?」
そう言ってすくりと立ち上がるシュタルクの動きを、魔族が目で追った。
首を伸ばして精一杯見上げる姿は……なんとも言えない。
そんな魔族を見下ろして、話し掛ける。
「ねぇ、お前名前は?あそこで何をしてたの?」
「…………?」
その視線が私を見返してきて、薄紫の透き通った瞳に、私が映る。
パチリと瞬きをした後、ゆっくりと首を傾げる姿に、私はふぅ、と小さく息を吐き出した。
何もわからない、そんな様子だ。
生まれたばかり、なんだろうか。
魔族は子供を育てるような殊勝な事はしないらしいし、そもそもどう産まれるかも確かな事はわからない。
家族、というコミュニティを作る習性が魔族にはない。
『私の赤ちゃん』
血塗れで赤子に話し掛ける魔族の姿が浮かぶ。
『幸せになって』
死にかけてるのに微笑んでそう言い残す、魔族の声が脳裏に浮かぶ。
……今は過去の事を気にするタイミングじゃない、この魔族をどうするか判断しなければいけない。
けど、わかってる、殺す一択だ。
気の迷いで見逃したけど、これはただの他人のそら似。
いずれ人を殺す魔族に育つのは目に見えてるんだ。
まだ犠牲者が出てない今のうちに、処理する。
いつの間にかきつく握り締めていた手の平をゆっくりと開き……処理する為に杖を出そうと……。
そうしようとした時、その魔族が私を見上げて、口を開いた。
「あー……あり、ありー……ありうむ……」
その言葉を聞いた私は、目を見開いた。
ガンッと、頭に殴られたような衝撃が走った気分だった。
「ありうむ?名前か?俺はシュタルクっていうんだ」
そう言って笑い、シュタルクは魔族を撫でた。
首を傾げて目を細める魔族……ありうむ。
薄紫の髪と瞳で?魔族で?ありうむ?
信じられなくて、戸惑って、胸が強く波打った。
気付けば私はバランスを崩していて……後ろに倒れ込みそうになった私を、背後にいたフェルンに受け止められていた。
「大丈夫ですかフリーレン様?やはり、精神魔法ですか?
魔法を使った形跡はありませんが……何かしらの呪いでしょうか?」
フェルンが私を抱き止めながらも考察しているようだったけど……私にはそれを聞く余裕もなかった。
ありうむ……。
アリウム。
ヒンメルとハイターが認めた、人の心を持ってしまった魔族。
人と、交わり、人を産み、喰らい、魔族を産み、喰らわれ。
全てを失い、その果てに……私が殺した魔族。
殺した筈だ、生きてる筈がない。
偶然の一致だ、そんな訳がない。
それでも私の体は震えて、言う事を聞かない。
アリウムという名前で、薄紫の髪で、薄紫の瞳で、何処かフェルンに似た顔立ちで……。
これを全て偶然で片付けられる……?
かつての私の罪の象徴。
私の中で大事な人になってしまったフェルンを。
その人生を、生い立ちを歪めてしまった証。
関係ないと、開き直れるだろうか……?
この、魔族を、殺せるだろうか……?
……無理だ。
ちら、とフェルンを見れば、あれだけ冷たく、素っ気なくしたのに心配そうに私を見てて、優しく抱えてくれて。
それがまた辛かった。
胸が、ひどく痛む。
「……大丈夫、だよ。昨日寝つきが悪かったから、少しフラついただけ。
……それより、この子だけど、どうしようか。
なんとなく大丈夫な気もするけど、魔族には変わりないし」
フェルンが驚いたように息を飲んだのがわかった。
それを気にしないようにして、私はまずシュタルクへと視線を向けた。
「うーん、折角拾って助けたんだし……せめてもう少し様子見てみたいんだけどな。
見た目完全に子供だから殺すのも……なぁ」
シュタルクは完全に情が移ったみたいだね。
魔族相手にあまり良くないんだけど……。
今の私が言える事じゃない、か。
内心で自嘲しながら、フェルンに視線を向けた。
「私は……フリーレン様が良いとおっしゃるなら……」
フェルンは、少し躊躇しながらも、私を尊重してくれるらしい。
私の今までのスタンスを覆しているにも関わらず、それを言及する事もなく……ただただ従ってくれる。
……そんな態度が、有り難くて苦しいよ。
「じゃあ!」
パアッと表情を明るくさせたシュタルクに、小さく頷いて応えた。
私はこの魔族を殺さない。
いや……殺せない。
ああ、魔族を殺さず見逃す日がまたくるなんてね。
「ただ、ちゃんと見ておくんだよ。万が一がないようにね」
「ああ、わかってるよフリーレン!」
良かったなぁ、と魔族の拘束を解きながら、シュタルクは微笑みを浮かべる。
そんなシュタルクを魔族はきょとんとした顔で見上げていた。
その様子を眺めながら、私は内心で未だに迷い続けていた。
本当にこの選択が正しかったのだろうか?
ただの偶然の一致で、この魔族はただの魔族で、また、悲劇を生むんじゃないだろうか。
決めたのに、いや決めたからか、後になってから別の考えが次々と浮かんでくる。
個人的な気持ちとして殺せないから、という消極的な理由だからだろうか。
そんな優柔不断な自分に嫌気がさす。
自分自身に呆れながら、解放され、左腕だけで体を起こす魔族を、複雑な思いで見つめていた。
魔族の子は、言葉も拙く、体を動かすのも何処かぎこちなかった。
特に右腕はいっそ不自然な程に動かす事が出来ず、常に力無く垂れ下がっている。
朝食のスープをスプーンを使って掬う様子も危なっかしく……見かねたフェルンが自ら食べさせ始めていた。
「はい、お口開いてください」
「あい。あー」
「はい、閉じて」
「んっ」
「はい、良く出来ました。美味しいですか?」
「ん!」
「そうですか」
フェルンはそう言って、無意識にだろう、小さく微笑んだ。
その瞳に浮かぶ慈愛の色に、思わずフェルンから視線を外す。
気まずく思いつつパンを頬張っていると、隣に座るシュタルクが身を寄せ、耳打ちをしてきた。
「これ言ったらフェルン怒るけど、世話焼いてる時のフェルンって滅茶苦茶生き生きしてるよな。
もう、まさにお母さん、って感じで」
……この子は性懲りもなく。
気持ちはわかるけどね
「……そーだね、フェルンは優しいから。
困ってる人を見捨てられないし、どうにか力になりたいって思っちゃうんだろうね。
あの魔族の子の事も凄く警戒してたのにね。
……でもそれがフェルンの良い所、でしょ?」
私にとっては……その優しさが辛いんだけど、ね。
シュタルクは一瞬きょとん、としたけど、すぐにカラッとした気持ちの良い笑みを浮かべた。
「ああ、そうだな」
そんな私達の様子を、フェルンはちら、と見た後……少しだけ寂しそうに眉を寄せた。
……流石に、フェルンに冷たく当たり過ぎた、かな。
気まずさからだけど、フェルンを悲しませるのも本意じゃない。
食べ掛けのパンをそこに置いて立ち上がり、なけなしの勇気を振り絞って……対面のフェルンの頭に手を置いた。
「……フリーレン様?」
「フェルンは、良い子だよ。いつも、ありがとうね」
そう言って少しだけ頭を撫でて……直ぐに手を離した。
今私は笑えてただろうか?
フェルンに感謝は伝わっただろうか?
この罪悪感を悟られてないだろうか……?
真っ直ぐ私を見つめるフェルンの紫の瞳は、少しだけ揺らいで……。
「……ありがとう、ございます」
瞼を閉じたフェルンは小さく頭を下げて、私から視線を反らした。
その声は何処か不服そうな声色で……それに対して私は何も言う事が出来なくて、静かに手を引いた。
……何か、間違ったんだろうか。
怒ってる……とはまた違うフェルンの態度に、私はどうしたらいいか、どう関われば、どう話せばいいのか、わからなくなっていた。
力無く腰を下ろして、俯く。
食べ掛けのパンを見つめて、食べる気も起きなくて、両手を膝の上で握り締めた。
なんとも言えない私とフェルンの間の空気に、シュタルクが戸惑うように顔を歪めた。
「なんだ?二人とも、喧嘩でもしてんのか……?」
「してません」
シュタルクの質問を切り捨てて、フェルンは魔族の子供の世話を再開した。
口を開けて、雛鳥のようにフェルンを見上げる魔族の子。
似た顔立ちの二人は……並ぶとまるで本当の親子みたいで。
幼い頃のフェルンに良く似ている魔族の子供……見る度に既視感を覚えてしまう。
「そっか……」
一方で切り捨てられたシュタルクはしょんぼりとした顔になって、食事を再開した。
……私も今こんな顔をしてる気がする。
「あー」
しょんぼりと俯く私達を気にする事なく、魔族は口を開く。
その様子はあまりに無邪気で、本当にただの人の子供のようだった。
そんな、何処かギクシャクした私達の元に、この後とある依頼が届く。
一級魔法使い、レルネンから届いたその依頼は……私の苦い過去を思い出させるものであり、私達の状況を一変させていく。
やがてその流れはうねりをあげ、大きな戦いへと発展していく事となる。
私の過去が……牙を剥いてくる。
今の私達はそれを知らず、ただ気まずい雰囲気の中、魔族の子が食べるのを静かに眺めていた。
「……?」
視線に気付いた魔族の子は不思議そうに首を傾げていた。
誤字報告ありがとうございます。
修正しました。
魔族の子供の次はどれが読みたいですか?
-
〈戦士と魔族〉
-
「平和だった町」
-
[一級魔法使い第二試験]