一般ルビコニアンデス傭兵の話   作:上代わちき

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621が、チャプター1後半の壁越えやらBAWSの工廠やらなにやらをしている前後の時期のお話です。
もしかしたら一部出来事の時系列が原作と矛盾するかもですが、どうかご容赦ください。


一方で、今回マイナーさんの口がいつも以上に悪めです。
解放戦線への暴言が連続しますので、ご注意ください。

他方、タグの通りとある人物に対して独自設定を適用しています。


三話

 

 

 

「新着メッセージ」

 

「よぉ、こういう形じゃはじめてだな旦那。ワンダラーのマイナーだ」

 

「壁越えの件、聞いたぜ。クソどもの腐ったデカブツがようやく消えてすっきりしたってもんだ。あんたの仲間としても鼻が高い」

 

「だが、すまんな。悪い報告がある。俺はそろそろいい加減、野暮用を済ませなきゃならん。だからしばらく手を貸せなくなる」

 

「すぐに済ませるから、手を貸せるようになったら連絡する」

 

 

 

 

 

 

 ルビコン解放戦線からの仕事だ。

 ベイラムに捕まった解放戦線のクソども三人を救出する。

 

 事前の取り決めじゃ腐れ爺だけって話だったが、いつのまにか三人にまで増えやがった。

 爺さんはだいぶ前にベイラムに取っ捕まってここ最近ようやく収容場所が特定できたって話だが、ごく最近さらに二人取っ捕まったから追加のお仕事ってわけだ。

 メッサムとやらはともかく、ツィイーってガキへの熱意は凄まじかった。

 本当ならルビコニアンのガキの生き死になど知ったこっちゃない、なんなら死んでりゃ気味がいいとさえ思っているが、流石にあの空気では黙っておいてやることにした。

 

 俺は俺の仕事を済ませて、さっさと帰るだけだ。

 

 

 

「独立傭兵ワンダラーのマイナー。作戦への助力に感謝する」

「御託はいい。俺はただそのヘリを護衛して、向かってくる敵を撃ち殺すだけだ。わかってりゃさっさとやれってんだ」

 

 こっちへ挨拶してくるクソに怒鳴って、無理やり出発させる。

 これが旦那や傭兵仲間、あと企業の連中相手ならもう少し愛想を良くしてやる気になるんだが、こいつらにはその価値がないからな。

 残当だ。

 

 

 

 

 

 

 仕事は驚くほど順調だった。

 ツィイーの救出は成功し、メッサムとやらは死体を回収することになった。

 

 もちろん途中でベイラムの奴らが来たが、まぁライフルやミサイルで撃ち落としてやった。

 中には仕事で味方同士になった奴もいるにはいたが、まぁ今回ばっかりは仕方ない。

 

 

「帥父ドルマヤンの救出を確認」

「ご無事でよかった……ルビコンよ、コーラルと共にあれ」

「……その警句の、何を知っているのだ……? 何も知らぬ若造が……」

 

 腐れ爺は、相も変わらず腐れ爺だった。

 ここまでくると、一周回って安心するな。

 

 

 

「独立傭兵ワンダラーのマイナー! ACを確認した」

「……わかった。倒してやるから、お前らはそのクソ爺を大切に抱えていろ」

「っ……その、声は……」

 

 相手はレッドガンの副長、G2ナイル。

 ベイラム方の重鎮の一人にして、上位ランクに位置する実力者。

 

 まともに戦うなら、命はない。

 

 

 

「独立傭兵マイナーか……まさか、解放戦線につくとは」

「好きでこの仕事を選んだわけじゃない。が、まぁお互い不運だったな」

 

 こいつの機体「ディープダウン」は典型的なミサイル機。

 傭兵仲間同士じゃ、ミサイラーとか呼ばれている。

 例外は腕に持ってるリニアライフルだけだな。

 

 ミサイルってのは、だいたい中距離とかだと厄介な代物だ。

 だが懐に一気に潜り込めば、それだけでミサイルは振り切れる。

 

 

「こいつ……!」

 

 そして、俺の機体「オデッセイ」は典型的な近距離特化型。

 アリーナランクこそあちらが上だが、この場じゃ俺の方が強い。

 

 

 

「じゃあな、レッドガンの副長さん」

 

 

 バーストライフル二丁とミサイルで相手の姿勢を崩しながら近づき、一気にブレードでぶった切る。

 それで、殆ど仕事は終わり。

 

 後のMT部隊は、まぁ片手間でしっかり片づければいい。

 

 

 

 

「ミドル……」

「今はフラットウェルって奴がミドルだっただろ、サム。俺は独立傭兵ワンダラーのマイナーだ、腐れ爺」

「フン……その神経に障る話しぶりは、相変わらずだな……。まったく……」

 

 

 

 

 

 

 作戦領域を離脱した後は、とくに大したことはない。

 これでもうルビコン解放戦線とはお別れ。

 今後やつらから依頼が来ても無視するし、何なら二度と面見せるなと突き付けてやった。

 

 流石に腐れ爺に関しちゃ、もう少しだけまともに挨拶してやったが、それだけだ。

 この仕事を以て縁切りなのは、爺さんも一緒。

 というより、爺さんとの縁を切るためにこの仕事をしたんだから当然というもんだ。

 

 

 これで、今度こそ俺は晴れて自由。

 ただのワンダラーに戻ることができたというわけだ。

 

 

 

「さて、これで俺の野暮用は済んだわけだが……情勢が少し変わっているな。ウォッチポイント・デルタ周辺でのコーラル局地爆発、ねぇ」

 

 

 




もし二週目などで621が「捕虜救出」を受注する場合、621に知らされない形で敵増援の排除に徹します。
そのためこのルートでも、このミッションを以てルビコン解放戦線と縁を切るのは変わりません。
なお621が知るのは、自分とは別にもう一人独立傭兵がいて別動隊として支援してくれているというところぐらい。

そのため、マイナーがいる世界線の「捕虜救出」はかなりヌルゲーになると思います。
途中のレーザー野郎とか砲台とかも破壊工作済みで、雑魚を処理しつつ最後のナイルさえ何とかすれば、って具合。
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