にんじん2本(ウマ娘短編集)   作:のるどすとりーむ

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26本め「3(1月3日は2024年の3日目)」ウマ娘:デアリングタクト

 今日はやけに「3」を見つける。コンビニでのお釣りが333円だったし、3回連続で信号が青だった。あと、三時に理事長室に呼ばれていた。……多分気のせいだよね?

 

 理事長室の用事も済ませてトレーナー室に向かう。

 

「あ、トレーナーさん遅かったですね」

デアリングタクトが待っていたようだ。

「ごめんね。ちょっとさっきまで理事長に呼ばれていたから」

「……もしかして私何か大変なことをしてしまいましたか?」

「いやいや、そういう訳では無い……君トリプルティアラ目前でしょ?それで理事長から激を貰ったんだ」

 その激がまさかの「三」「三」七拍子だったのは偶然だよな……?

「なるほど……有り難いですね」

「そうだね……」

 そういえば、お昼を食べていなかったのでカップ麺を食べることにした。これも3分待つのか。

 

「三……」

 デアリングタクトがつぶやく。

「……もしかして君も最近『3』というものをよく見かけるの?」

「はい……今日はなぜか3時33分に起きましたし、トレセン学園に登校するまで三回も犬を見かけました」

「なるほど……もしかしたら、トリプルティアラが掛かっているから『三』というものに敏感になっているのかもしれないな……俺も」

「……そうですね。前人未到の無敗のトリプルティアラ。正直今は緊張が勝っていて、少しレースが怖いです」

「大丈夫。コレだけ『3』に縁があるんだから、きっと大丈夫。トレーニングも順調だし、君は絶対できる」

「……ありがとうございます」

 励ましてみたが、それでもやっぱり怖いのだろう。ここは一つ話題を変えるか。

 

「知ってる?『3』ってとても神聖な数字らしいよ」

「そうなんですか」

「そうらしいよ、ほら、日本語でも『三大絶景』とか『御三家』とか、三をよく使うでしょ?」

「たしかに!すごいですね」

「だよね。『3』が持つ魔力には誰も勝てないのかもしれないね」

 

 そう話したところでカップ麺が出来上がる。

「いただきます」

 カップ麺を思い切りすする。やはりこの美味しさには勝てない。

 

「……トレーナーさん、そういえばゴミ箱にすごい量のカップ麺のゴミがあったのですが……」

「ああ、ここ最近は忙しくてカップ麺しか食べてないね」

「駄目です!ちゃんとごはん食べてください!」

「……はい」

 わりとしっかりデアリングタクトに怒られる。まあ、そうだよな。食事を管理する側の人間がカップ麺ばかりだったら不安になってくるよな。

「……もしですよ」

「はい?」

「もし、トレーナーさんがご飯を作る時間が無いなら、その、私が代わりに作りましょうか?」

「……」

 なんかすごい提案をされた。確かにそれは有り難いけど、でも生徒と教員がそういう関係になるのは良くないよなあ……ここはきっぱり断るしか……

「……ありがとう。でも流石にそれは難しいかな。……代わりに料理を教えてくれない?あまり料理が上手くなくてさ、何を作ったら良いのかわからないんだよね」

 「もちろんですよ!」

 流石にただ断るのは失礼だし、コレくらいなら大丈夫だろう。

 

「あ、なるべく簡単なものでお願いします」

 学生のときの調理実習がフラッシュバックする。あれはトラウマ。

「解りました……デアリングタクトの3分クッキング、始動!ですね」

 

 忘れた頃に3が出てきた!

 

 それより、料理か……頑張って作るぞ!




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