「調査!ウマ娘にお願いする!トレーナーに内緒で労働時間を調べてくれ!厚生労働省からトレーナーたちの数字がおかしいと言われたので頼む!調査は1日デ大丈夫だ!」
ウマ娘だけに宛ててメールが届く
「トレーナーさん……まさか……」
心配になるウマ娘が続出した。
(1〜24の乱数です)
─────タマモクロス
あんな変なメールが届いたけど、どうせウチのトレーナーのことやから問題ないんやろうなあ……でも心配だから調べなかあんな。もしこれで12時間とかだったら嫌やな。……でももしかしたら可能性もあるんか?
【1日の労働時間:4時間】
「いや少ないわ!!」
ウチの心配返せや!!
「うおっ、どうした急に!?」
「働いている時間が少ないっちゅうねん!!何や、4時間て?もっと働かなあかんやろ!?」
「ああ、それ?いや〜、実はタマモと一緒にいる時間がほしくて、いつも仕事を早めに終わらせちゃうんだよ……」
ここでまさかの不意打ちがきた。
ウチがこういうのに弱いのわかってやってるんじゃないやろか?……顔が熱い。
「バカ、そういうことじゃあらへん……」
「ま、確かに少ないかもね、どうしよ。ちょっと増やそうかな」
「ええ?いや、それは……」
あかん、どもってしまう。
結果、夫婦漫才になった。
─────ゴールドシップの場合
アタシのトレーナーが長時間労働?ないない。だってこのゴルシちゃんがいろんなところに連れ回しているからな!だから時間は少ないはず……でも気になるから調べよっと。
【1日の労働時間:3時間】
ええ……
「お、ゴルシ、どうした?」
「どうしたじゃねえよ、てめ、アタシの心配返せ!」
平気な面してアタシの眼の前にトレーナーが現れた。アタシは思いっきりチョークスリーパーをかける。
「いででででで!ちょ、ギブ!ギブ!」
「ゴルシちゃんの痛みを知れええ!!」
「なるほど、隠れて俺が働きすぎてないか調べていたと」
「そうだー。……結果バイトよりも働いている時間が少ないなんてな……」
「ゴメンって。でもしょうがないじゃん?」
「しょうがなくねええよおおー!!」
今度はキン肉バスターをキメる。
「いででででで!」
結果、プロレス会場になった。
─────ワンダーアキュートの場合
トレーナーさん、働きすぎていないか心配だねぇ。
でも、トレーナーさんも大人だし、きっとちゃんと自己管理できていると思うんだけんど……
【1日の労働時間:20時間】
……これは少しトレーナーさんと「お話」する必要がありそうだねぇ。
「トレーナーさん」
トレーナーさんを正座させる。
「はい」
「1日にどれくらい働いているかわかっているのかい?」
「もちろん……」
「20時間って、他の4時間はどう使っているんだい?」
「30分風呂で、30分でいろいろして、あと3時間は寝ていました……」
「それは健康な生活だと思うかい?」
「いえ……」
「なんで、私に相談しなかったのかねぇ?」
「それは、その、心配させるかなって」
「言わないで体を壊したらどうするつもりだったんだい?」
「うっ、ご、ごめんなさい……」
「ちゃんと自分の体も労らないとだめだよ?」
「はい」
「反省したなら、こっちへおいで」
トレーナーさんを膝下に呼び寄せる。
「え?」
「疲れているでしょ?ゆっくり休みなさい」
「いや、大丈夫だけど」
「だめ、今日はもう休みなさいな」
「……はい」
結果、トレーナーを膝枕して、休ませてあげた。
─────キタサンブラックの場合
トレーナーさんの労働時間ですか……少し心配だなあ。もしスゴイ時間働いているなら、「お助け」しないといけないかもしれません。
【1日の労働時間:24時間】
あ、あれ?おかしいな。なんかトレーナーさんスゴイ時間働いているなあ。1日って何時間だっけ?40時間?……そんな分け無い。絶対これはおかしいよ……もしかして、あたしがトレーナーさんを無理やり働かせているのかな?嫌だよ?そんなの。
「あ、キタサン?どうしたの?」
「トレーナーさん……」
トレーナーさとあった瞬間、少し涙が出てくる。
「キタサンさん!?どうしたの?」
「だって、トレーナーさん、24時間働いているから……」
「え?ああ、ゴメン!」
「どうしてそんな時間働いているんですか?」
「えっと、それは……」
「どうしてなんですか?」
「キタサンに1着を取ってほしくて……」
私はその言葉を効いた瞬間ショックを受けた。
「……んで」
「ん?」
「なんでそこまで無理しちゃうんですか……?私はトレーナーさんが無理をして24時間働くまで一着を取りたくないですよ!」
「……ごめん」
トレーナーさんは、ただ謝る。このままでは誰も幸せにならない。だから私が変えないと……
「もういいです。こうなったらトレーナーさんが無理をしてしまった原因に私があるんですから、責任は私がとります。私がトレーナーさんを『お助け』、いや『管理』します!覚悟してくださいね?」
「ええ!?」
結果、キタサンがトレーナーの管理者になった。