「お、いたいた」
川の土手で寝転がっているウマ娘――――セイウンスカイを見つける。
「おー、トレーナーさん。トレーナーさんもここでゴロゴロしにきたのかなー?なんて」
「もちろん、だって今日はトレーニングも無いし、会議も無いからね」
たまたま今日は何もない。よってゴロゴロすることにした。天気は、晴れ。
ウマ娘はトレーナーに似るとはよく言ったものだが、実際に性格は似てきている気がする。新人の頃より、なんというか、堅苦しさがなくなった感じがする。
「いやあ、しかし、今日は絶好の昼寝日和だね〜」
「そうですね〜」
こうやって原っぱに寝転ぶのはいつぶりだろうか?もしかしたら小学生以来かもしれない。
しかし気持ちがいいなあ。冬とは言えど、日差しが暖かいし、風も心地良い。
「あ、飛行機雲」
「ホントだ〜」
冬の雲一つない空に、一筋の飛行機雲が見える。
「飛行機雲って、いつまで残っているんだろうね」
「じゃあどれくらい残ってるか観察しましょうよ〜時間はたっぷりあるんですし」
「そうだね」
しばらく空を見る。いつもは飛行機雲なんかあらたまって見ることなんて無いが、よく見ていると、少しずつ、少しずつ、線が滲むように、ぼやけていく。
結局、飛行機雲が原型を失うまで、1時間以上かかった。
「長かったね」
「そうですね〜」
ただひたすら時間だけが流れていく。ここ最近ずっと忙しくて、なかなかセイウンスカイの相手をしてあげられなかったきがする。こういうこと言うと自意識過剰と思われるかもしれないが、多少なりとも淋しい思いをさせてしまったのではないのだろうか?
これが杞憂であれば嬉しいんだがな。
「…………ここ最近、君の近くにれなくて本当に申し訳なかった」
「君と一緒に歩んでいくつもりだったのに……」
「トレーナーとして、不甲斐ない」
セイウンスカイからの反応はない。
「これからはなるべく君との時間をを作ることにするよ」
怒っているのだろうか、反応がない
「すう…………」
寝息が聞こえる。まさかと思ってセイウンスカイの顔を伺うが
「寝てる……」
どうやら一人語りなってしまったようだ。
ちょっと恥ずかしくなってきた。
まあ、いいか。
「おやすみ」
彼女の耳元で囁く。
さて、また空の観察でもしているか。
本当は起きていて、反応に困ったので寝ているふりをしていたんですけど……
なんかトレーナーさんが、がっかりしている。
ごめんなさいー。
『おやすみ』
ふぃえ!?
今……耳に?……?
どうしてくれるんですか、トレーナーさん、
本当に寝れなくなっちゃいました。