にんじん2本(ウマ娘短編集)   作:のるどすとりーむ

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8本め「自由人たれ(12月18日は源内忌)」ウマ娘:ゴールドシップ

「おいトレーナー!見てこれ!」

担当のゴールドシップに呼び止められる。

「なんか倉庫に置いてあったんだけど、ナニコレ?」

 そう言って長方形の箱に、アンテナみたいなのが飛び出たものを出す

「ああ、これは、エレキテルじゃないか?」

「エレキテル?なにそれ?あれか?あの『ダメよ~ダメダメ』ってやつ」

「それは日本エレキテル◯合さんだね」

「じゃあ何?」

「説明するよりやってみるか」

箱の横の取っ手をぐるぐる回す

「これで……」

バチバチと音がする

「おお!これもしかして発電するやつなのか?」

「そうだ」

「へえー。で、発電してどうすんの?セグウェイの充電でもするのか?」

「いや、何もしない」

「えー?」

「昔はこれを見世物にしていたんだよ」

「はあ……?こんなん見ても意味あんのか?」

「まあ、それはそうだけど……」

ゴルシがいつもやっていることも意味があるのかといえば無い気がするのだが……?

「ま。いいや!ありがとなトレーナー!」

「おう」

 そう言ってゴルシは走り去っていった。

 

 しかし、エレキテルをなぜゴルシが持っているんだ?あれって多分博物館とかにあるやつだよなあ。

 スマホで調べてみるか「エレキテルは、一つは博物館に、もう一つは重要指定文化財になっている」

え?やはり不思議だ。……エレキテルは「平賀源内」が修復したのか。

 

……へえ、平賀源内もなかなかの変人だな

 発明家だしコピーライターだし、蘭学者、植物学者……いろいろやってるし。

 なんかゴルシみたいだな。

「アタシが何だって?」

「うおっ!?ゴルシいたのか?てか声に出てたか今?」

「おん」

「まじで?ほら、この平賀源内って人、ゴルシと性格似てないかって思ってて」

「へー?どんな感じ?…………ゴルシちゃんはここまで変人じゃないぞ?」

「そうか?俺にはそっくりに見えるが?てか変人の自覚はあるんだ」

「いやない。ゴルシちゃんは天才だからね」

「はあ……?」

 ちょっと何言ってるか分からないが、まあいいだろう。

 

「へえ、平賀源内って女の人とウマ娘に興味が無くて、当時の歌舞伎俳優に夢中だったらしいよ」

「トレーナーもなのか?」

「へっ?え?いや別に俺はそうでもないかな……」

「ほう」

「そういやゴルシは他の人にそういう素振りを見せないよな、アピールとかしてんの?」

「そりゃトレーナー、お前ぐらいしか目にないからね。むしろゴルシちゃんのアピールにいい加減気づいて欲しいくらいだな」

「へ?なんで今俺のことが話題に出るの?」

「え?………………あ……」

 

 ゴルシはいきなりダッシュで去っていった。

 

 何だったんだ……?(クソ鈍感)

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