ブルーアーカイブの隅っこで   作:カピバラバラ

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アリス!先生のC&C攻略RTA見たいです!って?やってやらァ!その2

 

 

「貴方はAL-1Sについて知っているのですか?」

 

《……》

 

「黙り込んじゃった……?処理落ち?」

 

《機体AL-1Sを認知、尚四日前に検知された主の反応無し……はい、私はアリ…#/&@!g@ad!,@…緊急事態発生。電力限界を察知32秒後にシャットダウン致します》

 

「わわわ!?ちょっと!謎を残しすぎだってば!というかまだG.bibleの事…!!うぉぉぉ!消えないでぇ!?」

 

《……廃棄対象データ1号…G.bibleのデータが欲しいのならば、転送を行えます、保存媒体を用意して下さい》

 

「G.bibleをデータ転送!?もしかして貴方の中に…?」

 

《返答:YES》

 

《しかし本機消失まで残り…》

 

「わぁぁぁ!?お姉ちゃん!!「ゲームガールズアドバンスSP」のメモリーカードだして!!」

 

「え?ちょっ…ミドリぃ!?」

 

 

「ケーブル接続…良いよ……」

 

がちゃん、とモモイのゲーム機にユズがデータケーブルを差し込む。

 

 

《……まぁ、良いでしょう。データ転送開始……》

 

「なんかめちゃくちゃ『まぁ…妥協ギリギリ……うん』みたいな反応してない!?」

 

《……保存領域不足、既存データ削除……尚途中終了は行えません……ふっ……残念です》

 

「今笑ったよね!?絶対笑ったってこのポンコツパソコン!?」

 

《本機名称ポンコツに非ず、…余分データを削除します、『ゲームガールズアドバンスSP:DLCコンテンツ第一弾〜第二弾削除』》

 

「ぶっ壊してやるこのポンコツ!!!!!!!FATALITY……!!」

 

「お姉ちゃん今は抑えて…!」

 

ピピピピ…という電子音が鳴り響くと共に、ゲーム機の画面に『G.bible,exe』という文字が現れる。

 

《データ転送完了》

 

「わ…!これが、私のデータを犠牲に錬金された…ぅぅ…伝説のゲーム!!」

 

「お姉ちゃん…また今度一緒にゲームしようね…」

 

「アリスも一緒にプレイします!…あ、パソコンの電源が消えてしまいました…」

 

暗く沈黙したパソコン、ケイ…恐らく彼女は今このゲーム機に…。

 

「ありがとうみんな…!待ってろミレニアムプライス!いや、キヴォトスゲーム大賞!!ゲーム業界に新たな風を私達で吹かせるんだから!!」

 

「ちょっと、お姉ちゃん声が大きいよ…道中のロボット達見たでしょ?見つかっちゃうよ…」

 

 

 

シーーン……

 

 

「…別に何ともないじゃん!良し、早速起動して…パスワードが必要!?それぐらいオマケしてよ!あのポンコツ!」

 

“パスワードならヴェリタスに頼めばいいからさ、帰ろっか…みんな”

 

 

 

『違和感』

 

(アロナの電力も切れかけている…これ以上のバリア展開は一度のみか…)

 

 

会話を進めなが考える、思考を複数に分解し事柄に分けて考える事で浮き上がる共通点を結びつける…私の得意なやり方だ。

 

(……ケイは、救世の主と言っていた……確実にデミのことだ、四日前の検知、そして……三日前に現れたアリス)

 

(AL-1Sを確認すると同時に…デミのことも確認した…?ケイ、『鍵』である彼女が重要視しているのは…『名も無き神々の王女』だけの筈…)

 

 

『違和感』

 

 

(起動した不可解な軍勢、私が指示したとはいえ静かすぎる工場内…)

 

 

「先生?」

 

 

“ん?あぁ大丈夫だよ、さぁまた大人の醜態を晒しながら帰ろうかな?”

 

 

「はい!アリス、今だけは勇者からシールダーに転職します!先生、背中に…」

 

“助かるよ…先生、ステータスで言ったら筋力1だからさ…”

 

 

再びアリスに抱えられながら、アロナの電力をこれ以上消費しない為に記憶しておいた私が指示を出す…。

 

 

“うん、そこを左に…”

 

 

『違和感』

 

 

私について離れない違和感、何か…何か今盛大に間違えている様な…。

 

 

“よし、後はこのまま直進するだけで…”

 

 

ドガァァァァン!!

 

 

“……っ!!?何だ…!?”

 

「ひゃっ…す、凄い轟音が…ってあれは…?ロボット…かな?でもヘイローが…」

 

 

予想外、とは、常に予想を超えてくるから予想外である。

 

 

(…ケテルtype,C!?)

 

壁を突き破って、ヘイローを浮かべた四脚ロボット……それが後方に迫っていた。

 

有り得ない現象の連続…!不可解な軍勢に続いて預言者まで目覚めている…!?

 

(馬鹿な…何がなんでも辻褄が…ッ!!)

 

重厚な四脚に支えられた砲台が、私に照準を合わせる。

 

「ななな!何あれ!なんだか凄くヤバい感じが…!ユウカに負けず劣らずの魔王感!!」

 

考えろ…考えろ!何故、何故預言者が目覚めた?デカグラマトンが既に接触を…?いや、その為にもアロナとクラフトチェンバーの力で『ホド』の第三者へのデカグラマトンの接続露出の流用…それによる探知機器を既に私の手に………反応が…無い?

 

 

しかし…時間は待ってくれない、既に炸裂寸前。

 

 

ケテルtype,C、その砲台から、破壊の光が溢れようとしていた。

 

 

“…!アリス!私を放り投げていい!!光の剣起動、射角62°!充電は済ませる、発射して!”

 

「え…?…っ!はい!ごめんなさい先生!」

 

空中に放り投げられながら、アロナを通じて残り電力全てを光の剣に充電する。躊躇すれば一瞬で全てが無に還る…!

 

《…!もう!先生のバーー》

 

(ごめんよ…!アロナ…!)

 

「光よ!!!」

 

 

ーー衝突

 

 

アリスの放ったスーパーノヴァは放たれた弾頭を破壊し突き抜け、type,Cに直撃…威力は減衰したとはいえ中々のダメージが入ったようだ。

 

 

“ぐっ…まだ、沈黙はしていない!ユズ!ミドリ!モモイ!アリス!!撤退するよ!!走って!”

 

 

ゴロゴロと転がりながら受身を取りつつ、皆に指示を送る。

 

「「「「はい!」」」」

 

預言者の目覚め、それに反応するはずの機器は未だ静寂を保っている…問題はそこだ、あれは『デカグラマトンによる』目覚めを受けていない。ならばここまで表層に出てくる訳が…

 

《…ザー…ザザーッ……主よ………いづこへ………主よ………救世を…………終末を超えて…………黎明の先へ…………楽園へ……我らを…………》

 

“……っ?今……何て……”

 

「先生!失礼します!」

 

ミドリに担ぎ上げられながら、帰り道を爆走する。

 

 

 

ズガガガガガッッ!!!

 

 

スーパーノヴァによる一時的な損傷を無視し私達を追いかけ続けるケテルは、その身体を壁に擦り付けながら砲撃を行ってくる。更にドローンやら兵士ロボットやら引き連れている有様だ。

 

「わぁぁぁ!??!!ヤバいヤバいヤバいよぉ!?!先生ーー!!」

 

“っ!アリス!光の剣充電まで残り秒数を叫んで!モモイ、ユズは左右に別れて遮蔽に!!ミドリは私を降ろしてアリスをサポート!!”

 

「先生…!?ダメですよ!?こんな状況で先生を置いてくなんて…!”

 

“ごめん!後で沢山謝る!今はお願い…!”

 

「もうっ!!!」

 

「先生!後25秒後充電完了します!!」

 

(25秒…!ケテルの狙いが私だというならば……!)

 

全力で直線の帰り道を走る。

 

“モモイ、ユズ!ロボットがそこを通り過ぎる瞬間に脚を打って!ミドリは正面からドローンとロボットの処理!!アリスは……これを!!”

 

懐から小さい…手に嵌めるグローブの様なものをアリスに投げ渡す。

 

「先生、これは…?」

 

“K.Oグローブ!!ゲームの奴!使って!!”

 

エンジニア部謹製、リ〇ルなマッ〇のK.Oグローブ…加える圧力に応じて更なる衝撃を与える近接用装備だ。

 

“うぉおぉおお!!”

 

後は全力で逃げ続けるだけだ、スーパーノヴァを直接喰らえば、ケテルは沈む!

 

“後ろから追撃宜しくーー!!”

 

(こんな時のためにマラソンをシロコとしてて良かった!!)

 

 

ドガァァァァン…!!

 

「と、止まらない…!」

 

「先生!ドローンが一機……!」

 

「アリス……力が…足りません…!ぐぐぐっ……止まりません…!!!」

 

 

爆発に次ぐ爆発、逃げ続ける私の背に爆音が近づいてくる

 

 

ダダダダ……!

 

 

“危なッ…!いっつつ…”

 

銃撃が腕を掠める、だがそれで止まっては元も子も無い!

 

クラフトチェンバーで精製しておいた小型EMP爆弾を後ろに迫るドローンに投げつけながら更に走っていく。

 

(しかし…!狙いは私に絞れてる、これならまだ…)

 

頭でスーパーノヴァ充電完了までを数える、残り11秒……。

 

《主よ…………いづこ………………落陽を超える……我らをエデンへ……》

 

“…!また今なにか…?”

 

《…………》

 

 

《証明を……》

 

 

ビーッ!ビーッ!ビーッ!

 

 

懐にしまってある預言者探知機器が警告音を鳴らす。

 

 

(……は?今になって反応が……?)

 

 

…悪癖、私の悪癖である思考に引きづられて現実世界での行動がフリーズしてしまう事が、今ここでは致命的な隙となる。

 

 

「…っ!先生!!!」

 

 

“…しまっーー!?”

 

 

砲撃が、私のすぐ側を掠める……普通の生徒ならなんら問題ない距離の爆発、しかし…。

 

 

“ぐッ…!!”

 

灼熱……身を焦がす熱さが襲いかかってくるが、更なる問題は…!

 

“…アリス!!!”

 

視界に捉えてしまった、ドローンとロボットの隙間を抜けて、不可解な軍勢がアリスに触れようとしていた所を…。

 

ーー不味い…詰み…?

 

 

ここから届かない位置にいる彼女、どうしようも無い状況にそんな言葉が思い出される。最悪を超えた最悪の状況、既に彼女が起動する条件は…揃っている…!!モモイが所持しているケイはこの状況を見逃さない…。

 

“…クソ……!許してたまるかぁッ…!!”

 

(まだケイとは…話も……)

 

後ろにはケテル、その更に後方で戦っているアリスを今から助けるためには…考えろ考えろ考えろ!!!

 

 

(……!)

 

 

先程EMPで撃ち落としたドローンが目に入る。

 

(…やれるか?馬鹿みたいな方法過ぎるが…いや、行くしかない!)

 

護身用の拳銃…この世界では頼りなさ過ぎる威力しかないものだが、それを構えながら……こっそりアロナにバレない様に作成しておいた手榴弾、もしも私が私の意図されない形で利用され、生徒に牙を向けた時の自害用手榴弾を取り出す……私の任意で爆破を行える一級品だ、しかし威力は人一人分……それも物を挟めば死なない程度しか無いが……

 

 

踵を返して後方に迫るケテルに、逆にこっちから向かっていく。急な方向転換にも対応し照準をこちらに向けてくるが…。

 

(既に届く距離だ……!)

 

手榴弾を前方へ投げ、落っこちているドローンを引きずりあげ腹に抱え……手榴弾に身を投げる!

 

……爆発による加速……検証したこともないアホらしい作戦だが可能性が1%でもあるならやるしかない状況なんだ…!!

 

失敗すればーー

 

 

(っ、起動!!)

 

 

生徒を危険な目に合わせてしまうかもしれない未来から目を背けながら飛び込んでいく…………!

 

結果は……

 

 

 

 

“ゲボッ…!!ぐぎぎっ……!”

 

 

予想の三倍ぐらい跳ね、そのままアリスに向かって飛び込んでいく。

 

「せんっ…!?」

 

“ア゛リス…!光の剣構えて!!ゲホッ……ユズ!!!”

 

まだ危機は収まってくれない、瞬間的に私を見失ったケテルはその巨体を振り回して暴れ回るせいで建物の天井が崩れユズに振りかかろうとしている。

 

《先生!!》

 

僅かながら電力を復帰させたアロナが叫ぶ。

 

“ユズを!!!”

 

《…っ!せんせ…》

 

“良いから!!”

 

ユズに対し電磁バリアを張る。

 

 

スーパーノヴァ充電完了までーー残り3秒

 

 

辺りを見渡す、アリスを抱えながら転がり壁にぶつかったが…幸運にも足は無事だ。状況の理解が追いついてないアリスを抱えて……重っ!!

 

(あぁ…!クソ、確か140kgあるんだっけ!?光の剣!)

 

“ごめん!アリス!!走れる!?”

 

「え、あ…は、はい!」

 

再び、ケテルは私を捉えている、ならば私が離れればその分狙う隙が出来る…!!

 

“ゲホッ…”

 

血の痰を吐き出す、動きにくい身体を無視するために……『身体補強ナノマシン』…アリスと同じ様な、まぁ下位互換ではあるが一時的に身体機能を補助する注射器を首に刺す。

 

(割れてなくて良かった…!)

 

逆境の中の幸運、それに恵まれていることに感謝しながら走り出す。

 

 

スーパーノヴァ充電完了までーー1秒…!

 

 

“気張れよ私…!!”

 

駆けていく、なるべくスーパーノヴァを打ちやすく…それでいて不可解な軍勢がアリスに触れる前にサポートできる位置にまで。

 

「先生!充電完了しました!」

 

吉報が耳に届く、ケテルの砲台に再び光が見えるが、構わずアリスに叫ぶ。

 

“撃て!”

 

「光よ!!」

 

 

二つの光が…今度は交わる事無く別々に……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“ふぅ……なんとか、といった所かな……まだまだだな、私も…”

 

 

 

撃沈したケテルtype,C、先に突き刺さったスーパーノヴァによってズレた照準により、私には当たることなく逸れていった。

 

「先生!」

 

「先生!!お身体は…!」

 

“あぁ…モモイ、ミドリ…大丈夫だよ…本当にごめんね?こんな危険な目に合わせて…ユズは?”

 

「わ、私も…無事です…!それより!」

 

“ん?私は大丈夫だよ?ほら、何ともない”

 

「そんな訳ッ…!」

 

“…みんなには本当に謝らないといけなさそうだね…あはは……まずは帰ろうか”

 

「先生…アリス……」

 

“ほら…大丈夫だから、泣かない泣かない………アリスはちゃんと勇者だったよ?あんなにカッコよくて……アリスにならゲーム部を救えるさ”

 

「……アリスは、先生を背負って帰ります」

 

ケテルが沈黙したと同時に周囲のロボットもドローンも…不可解な軍勢も動かなくなった。安心して背負われる。

 

“………デミもこんな気持ちだったのかな…情けない大人だよ、私は…”

 

《…ザーッ~……私からも言いたい事ばっかりです…!!》

 

“あはは、アロナ…その、お手柔らかに?”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ ミレニアム

 

 

 

 

 

 

 

 

「一言で言うと……ロック解除は無理だね」

 

「え!?」

 

「そ、そんなぁ…」

 

後日、休養含め二日程休んだ後ヴァリタスにパスワードのハッキングを頼んでみたが…やはり駄目だったか。

 

「……恐ろしい強度のファイヤーウォールだ、正攻法以外で見せる気が無い、流石は伝説のゲームクリエイターが作ったG.bibleだね……」

 

「む、無駄足ってこと…?」

 

「いや、方法はあるにはあるんだけど…Optimus Mirror System……うちの部長が作った暗号解読ツール、通称『鏡』があれば……」

 

「……あれば?」

 

“…『鏡』、セキリュティファイルを取り除いて丸々ファイルごとコピーする、インチキツールだね?確か……生徒会に押収されちゃったんだっけ?”

 

「インチキって…まぁインチキ地味た真似ができるものではあるけど、というかなんで先生その事知ってんの…?」

 

 

 

「じゃ、じゃあ私達が次しなきゃ行けない事って…!」

 

 

 

 

 

 

“生徒会への、襲撃…だね”

 

 

 

 

「「「「…………」」」」

 

 

「いや、いやいやいや!無理に決まってるって!相手は生徒会…それにメイド部まで構えてるんだよ?あのミレニアム最高戦力C&Cが…!」

 

「でも…お姉ちゃん、ミレニアムプライスまで後一週間と二日だよ…?」

 

「そんな事言っても、「ご奉仕」でどれだけ壊滅させられたサークルが…」

 

Cleaning&Clearing……戦う事が目的で無いとはいえ、『鏡』の奪取には必ず相対する事になるであろう敵……それにみんなの表情が暗くなっていく。

 

「…先生」

 

アリスから声がかけられる。

 

“ん、なんだい?アリス”

 

「アリス…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アリス!先生のC&C攻略RTAが見たいです!」

 

 

 

 

“へ?”

 

 






そろそろ……デミちゃん無双見たくなってきたころじゃろ……?こんなにも相手さんは先生の事大好きだぜ……?後ナチュラルに先生は自分の命<生徒の怪我です。
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