「私は、このトリニティにとある任務で潜入し、『トリニティの裏切り者』としてナギサに探される事になった」
「アリウスは…ティーパーティーを排除する為ならどんな手段でも使う、ミカを騙し、私を転入させ……どんな嘘をついたにしろ、私の役割はスパイに変わり無かった、…その、みんなとの時間も…絆も…偽物だとは……思っては…」
言い切れない、それは証明できない真実であるからだ。人の心理は、『心』というものが、言葉で形を定めれるものであるのならば、今こんな状況にはなっていない、信頼と信用、誰かを信じるという高い壁。
「アリウス…?ティーパーティーを排除?ア、アズサ…急に何を言って…」
目を見開いてコハルが詰め寄ってくる、訳の分からない状況で、訳の分からない情報を聞かされて、混乱…困惑極まった表情をしているのをみて、脳が軋んでいく。
「…ううん、私の役目は……ティーパーティーである桐藤ナギサのヘイローを破壊する事、それがアリウス自治区に身を置く私に課せられた任務だ、そしてもう一つに……もう、一つ」
硬くて開きずらい口を、一拍置いて、頑張って開けていく。
「ーーもう一つの任務は先生の殺害」
ーー静寂。
『先生』という人間性を、この場の皆は知っている。無類の献身、溢れんばかりの慈愛、彼がどれだけ生徒を大切に思っているかは、身をもって。
故にその言葉は重みを有した、その言葉を放ったアズサの立っている場所を明確に映し出す。
その意思表示を言葉にできるのは『そんな環境』に居た者のみ。死が身近にあり、火薬に塗れ、任務という単語によって更に背景に厚みを増していく。生唾を呑む静寂、それを最初に断ち切ったのはコハルの叫びだった。
「えっ…な、何…何言ってるか分かんない…!!わかんないよ…!アズサが…スパイ?ヘイローを破壊?先生を………そんな、じゃあなんでナギサ様も、先生も生きてるのよ!それに任務って、誰がアズサにそんな事…」
アズサに詰め寄るコハル、その間にハナコが入り制止させる。
「……コハルちゃん、今は落ち着いて下さい」
「落ち着いてって!?落ち着ける訳…!」
怒りながらハナコの顔を見ると、その怒りも鎮火してしまった。ハナコの顔には鉄仮面が貼り付けられていたのだ、冷酷な、残酷な…皆が見た事の無い、ハナコが貼り付け続けていた仮面、それ以上何を言う事も無く無表情のハナコを見て、コハルは硬直してしまう。
「ハナコ、コハル…済まない、私は…私は、アリウスを裏切った、この計画を阻止する為に、彼女を、先生を守る為に」
「…ナギサちゃんと先生を殺害する為にトリニティに潜入したアリウスのスパイ、実態はアリウスの計画を阻止する為の二重スパイ、アズサちゃん、アズサちゃんは両者に本当の姿を見せることなく、ずっと関わってきた全ての人を騙していた…その認識で合ってますか?」
事実、全て事実。ハナコの言葉は鋭利に心に刺さってしまって、抜けなくなった、私が居た
「ちょっとハナコ!!」
「…あぁ、合っている」
「何故、ナギサちゃんを守ろうと?誰の命令で?アリウス側を、何故…裏切ったのですか?」
「私の意思だ、ティーパーティーが崩れれば、エデン条約は瓦解し、キヴォトスは今まで以上の混乱に陥る、その時にまたアリウスの様な学校が産まれるかもしれない」
「平和の為だと?…虚しいですね、エデン条約、その名前と同じ位、甘くて夢の様な話です、そこに付き纏う犠牲を…知っているでしょう、何よりアズサちゃん自身が」
声に起伏は無い、怒りも哀しみも哀れみも、感情も無い、つまり
「……そう、だな」
返事をするしかなかった、彼女の視線から身を動かす事も…
「アズサちゃん」
その時、呼び声が…二人の後ろから聞こえてくる。心の臓が跳ねて口から出てしまうかと思った。
「ッ…!」
ヒフミからの呼び掛けが恐ろしくて堪らない、どんな非難が来るんだろう、どの様に失望するのだろう、どれだけ傷ついてしまったのだろう。
頭の中でも打ち立てられる予測の一つ一つが、地獄の様な有り様で…『抗う為』の信念は、友には無力で……。
目をぎゅっとつぶって、次の言葉を待つ。次に感じたのは……温かさだった。
「……?」
おそるおそる目を開けてみると、ヒフミが優しく抱擁してくれていた。思わず困惑してしまい皆の顔を見渡すと、先生も先程まで無表情だったハナコも優しく微笑むばかりで口を挟もうとはしない。
「怖く、無かったですか?」
「……」
「みんなから、どう思われるんだろうって」
「…うん、だって私は、皆の心を、信頼を裏切って……それで、トリニティでは本当の姿を隠し続けてた、それがどんな結果を招くか…知った上で」
自然と、声が震えてしまう。身勝手だとは思っている、裏切り者の涙ほど美しくないものは無い。私は両者にとって裏切り者、アリウスにもトリニティにも、補習授業部の皆にも本当の姿を見せず裏切りを続けていた。そうして引き起こされていく苦しみを見ていたのに。
「……アズサちゃん」
「ヒフミ…」
「私は、アズサちゃんがそうやって、『それでも』って前に歩んでくれた様に、全部を受け止めれるよ」
更に優しく、温かく抱擁を重ねられる。手足の震えがゆっくり消えていって、今度は甘い痺れを含むものが目尻を刺激した。
「…あぁ、怖かった、怖かったよ…みんな」
■
「ん……んっ〜!っと…」
“おや、おはようだね…デミ”
「ん〜」
“もう少し寝てたい?”
「いや、起きるっすよ……みんな、は…もう、大丈夫そうっすね」
デミが目を覚ますと、目元が軽く赤く腫れたアズサが補習授業部の皆に撫で回されていた。コハルは満天の笑顔を咲かしてアズサに抱きついているし、ヒフミは…なんだ、クソデカいペロロ様の着ぐるみを着て踊っているし、ハナコに至っては水着姿でニコニコしながら『ごめんなさいアズサちゃん!意地悪しちゃってごめんなさい〜!』と言いながら撫で回しているし……。
「まっ、一件落着って所っすかね」
“ふーん?随分、事情に詳しいみたいだね、見知った風に言うじゃないか”
「そこら辺は置いとけっす、というか先生も皆を信じてたんでしょ?」
“勿論”
そこをノータイムで返す所が、先生らしいというか何というか……本当、変わらない人だ。
「…それに、アズサちゃんと一緒に生活してたら嫌でも分かるでしょ、あの子がどれだけ補習授業部との時間を楽しんでいたか、あんなに可愛く笑って、一緒に勉強して、ご飯を食べて…洗濯とか、掃除とか、何をしている時も楽しそうで……」
思い出すあの笑顔、ハナコもヒフミもコハルも、アズサが笑う度に互いに微笑んでいた。推し量れない事情があったのは真実、しかし、あの時間が偽物では無かったと、あの絆や笑顔、そこにあった楽しい…青春の時間は、本物だったと、皆分かりきっている。
「みんなと笑いあってる時間を、壊してしまうなんて、したくないのは」
だからこそ、壊したくなかった。それが本物という事、それは皆との時間を幸せに思えば思う程、現実との差は大きくなるものだ。任務を忘れ、使命を忘れ、青春の物語に身を堕とす。その輝きに目を焼かれる私と同じ様に、皆との時間は輝かしい宝物であるから。
“そっか…デミも、ハナコと同じ事を言えるんだね”
アズサの告白が終わった後の一幕を思い出す。
『補習授業部での時間が、あまりにも楽しかったからですよね…♡』
『目標に向かって、みんなで努力して…それに、ヒフミちゃんとコハルちゃん、デミちゃんに先生と知らないことを学んでいく事が、楽しかったから……』
アズサは理由を知った、意義を学んだ。皆と学び合い、進んでいく事の大切さ、意味を知ったのだ。決して虚しくとも、無意味でも無かった時間、抗う事を辞めなかったアズサは、サオリの言葉を否定できた。
「あと、先生」
“ん?”
「ハナコと同じ事を言ったというより、私がなぞっただけっす、だからこれは私の言葉じゃな………」
“……プルプル”
「いや、分かったっすから、こういう事を思ってるのは本当なんで、泣きそうな顔をしないで下さい」
涙目で震え始めた先生を見て言葉を止めてしまった、相変わらず、といった所か、泣き落としに屈してしまう。
その後、寝た事で凝り固まった身体をぐーんと伸ばし、先生からお茶を貰って一息ついた。補習授業部の皆はまだ騒いでいて先生との内密な話を出来そうなので、寝ている間に特に変わった事は無かったか?と聞いてみる。
“あ〜……それじゃ、こっちは知ってたかな?”
タブレットで見せられたのは、風紀委員会からの羽音デミの引渡し要請。
「…はー?風紀委員から引渡し要請!?もー!あのゲヘナバカマコト!絶対、書類内容をよく見ずに騙されて許可出してますってぇ……」
脳内イメージが、マコトとイロハの話し合いを作り上げる……。
【キキキッ…あぁ、楽しみだな…!】
【なんかいつもより機嫌良いですね?マコト先輩】
【見覚えの無い資料がいつの間にか、私のデスク上に置かれていてな!イロハの残り物かと思ってさっさと処理したが、今思い出すと『羽音デミ』を招待する…だとかなんだとか書いてあった気がしてな】
【…はい?】
【キッ…キキキッ…!きっと和平の象徴として送られてきたものだろう!あのヒナを下した者との交流を測れるのだ!トリニティの奴らは気に食わんが……これで確実に万魔殿の権威が知れ渡る!!『風紀委員会よりも優れた手腕を持っている』とな!】
【…マコト先輩、その資料…見せて貰えます?】
【ん?あぁ、持ってこようか、ほれ】
【……はぁーー……マコト先輩、いままでありがとうございました、イブキと一緒に万魔殿を辞めさせてもらう方向性で…】
【はァ!?急に何を言い出すんだイロハ!?…ん?ここを見ろと?………はァァァァ!?!】
眼鏡を外して、目頭を指で押さえつけ、幻覚を見た事でシバシバとする目をマッサージする先生。
“……なんか、目に浮かんでしまうのがマコトらしいというか何というか…”
「でしょ?」
そうこう話していると、色々話し終わったのか、アズサが心配そうな顔つきでデミに向かってくる。恐らく寝ていたから話を聞いていなかったと思い、励まされ覚悟を決め、もう一度話そうとしているのだろう。
“…さてと、そろそろ動き出そうか、みんなで試験、合格しなきゃね”
「そうっすねぇ……試験合格した後は、アズサちゃんと一緒に海でも行きましょう、モモフレの映画も見たいらしいし、ドリンクバーごちゃ混ぜとか、まだやってない事多いのに……『試験が終われば、スパイのアズサに帰る場所は無い』なんて、毛程も思わせない様に」
本来であれば、スパイの立場であるアズサが試験を真面目に受ける必要性は何処にも無い、短い短い学園生活、終われば全て、虚しい筈だ。なのにも関わらず日々、一生懸命に努力してきたのは……きっと…彼女の口癖でもある、あの言葉。
『全てが虚しくとも、抗う事を辞める理由にはならない』
“そうして、とある少女は学園生活に苦しみしか見い出せず、試験を台無しにして全て諦めようとしていた時に、希望を見て再び立ち上がった…か”
抗う事の、意味を知って。
「はッ……トリニティ転覆、なんて、ハナコが居れば楽勝っすよ、ね?先生」
ここには、自称凡人、ティーパーティーからの寵愛を受け、尚且つ犯罪組織『覆面水着団』リーダーファウストである生徒と…
名実共に、真に正義実現委員会のエリートである生徒と…ゲリラ戦のエキスパート、訓練された熟練の生徒と、秀才、天才、頭脳明晰…トリニティに精通し、
唯の一般人、二人。
“無論、それと、デミも頑張って”
「…何がっすか?」
“皆、例え全てが虚しいものだとしても、抗う事を辞めないらしいからさ”
“君が皆の事を大好きなのは知っている、私を、皆を…振りほどいてご覧?君のその道の終わりまで付き添うのは、
「…そう
ブルアカ三周年おめでとうございます〜!
騎士服イチカァァァァァ!!!!!!かっこいいーー!!!キャーーーーーー!!!!抱いてぇぇぇぁああぁ!?!?!!!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!マコト実装!マコト実装!マコト実装!!ァァァァァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!!!!!!!!!!!笑顔が可愛い可愛い可愛い可愛い!!!!!!!!!!ドレス可愛い可愛い!!!!!!ビジュが良すぎる!!!!癖!癖癖癖ィ!!!!!顔良!!顔!!ビジュ!!!!
ヒナ可愛いヒナ可愛いヒナ可愛いアコォォォォォ!!!!!!
イブキぃ!?!?!?!ドレス姿マコトアニメーション!?!?!?うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁあぁぁぁあぁあぁぁぁあァぁあぁぁぁあぁぁあぁっっっ!!!!!!!
ドレスヒナァ!?!?!オッ!!!ジヌっ!!!うぐぁぁぁぁア゙ア゙ア゙ア゙!!!アコォォォォォォォォォォ!!!!!!壊れる!!壊れるぅ!!!!
PVが!!!
PVが良すぎる!!!!!!!!!!!
PVが良過ぎるゥ!!!!!!!!!!!!!!!
学園祭だァァァァァ!!!!三周年だ!ガチャ回せェ!!行くぞォォォォォォォォォォォ!!!!
※ 三周年生放送の要約