ニコの宣言と共に、各自ばらけて動くことになった。
「とりあえず百鬼夜行組に顔出して顔見知りに色々聞いてきます」
「せやな。中華街についてもなんか知っとるやろ。アイツら本国が滅茶苦茶になってて、支援らしい支援ない上に、上の命令で合法都市の支配者に喧嘩売って盛大に負けたとかでバラッバラやし」
百鬼夜行組と、ついでにこの学校で一番しょっぱい勢力になってる中華街をお祭り運営委員会が担当。
「コンビナートの方々については私たち旭川東方正教協会がお話を聞いてきます。捕まった同胞たちも主にそちらに集まっているとのことですし」
「
コンビナートは旭川東方正教協会が担当。
ちなみに元ブラックアドレスのバカと龍田は、コンビナート組からは裏切り者と見られてるだろうから一番向いてない。
「で、オレらどうすればいいんだ?無名地区の連中がたむろってるらしいところに行けばいいのか?」
「そうねえ……まずは小さい子たちにお話聞いてみるとかどうかしら?エルもそっちにいるらしいし?」
バカと龍田は、結構な数いるらしいガキどものところに行くようだ。龍田は流石に分かってるな。多分バカはなんも分かってない。馬鹿だし。
「クマ大帝閣下。ボクもタッタたちに同行いたします。2月の氷祭り向けのダンスを見てもらおうかと」
「ああ、頼む。お前なら子供らにもなじめるだろ」
流石は諜報戦のプロであるビカラも一番話を聞きに行くべきポイントが分かってるようなので、任せる。
……でも氷祭りとかダンスってなんだ?
かくて一時的に『ナユタ』を再結成することになったオレたちの担当は消去法で『無名地区』になった。
そんなオレが選んだ最初の一手は……
「「ひゃっほーーーう!メシだあ!」」
学食でザッパとコタローに一足早い昼飯を食わせることだった。
「ええ!?これでいいの!?」
なんかキラキラに驚かれた。いいんだよ。
「情報提供者には相手が食いたいものを奢れってジンも言ってたんだよ」
「たぶんだけど、昼時になるとめっちゃこむ。その前に食わせる。はらいっぱい」
ポルノもそれに同意する。情報収集は合法サマナーの基本だ。
今回は舐めてかかると死ぬのが目に見えてるから余計に。
旭川日本語学校の学食は学食って言うだけあって、好きなものを好きなだけ食える……有料で。
伝手をたどって仕送りでも貰わない限りは金を得る手段が極めて限られるこの旭川日本語学校では立派な高級料理店扱いだ。
そんなわけでオレは旧交を深めつつ、より深い情報を求めて、メシを奢ることにしたのだ。
「いやあメシは一日3回ちゃんと出るんだけどさあ、米と野菜多めで肉が明らかに足りてねえんだよなあ」
旭川ラーメンセット大盛チャーハン付きを食いながらザッパが言う。傍らには2Lコーラのペットボトル。
体格がオレとは比べ物にならねえくらいゴリラなザッパは、飯もアホほど食う。
純粋にカロリーが足りてねえんだろう。旭川日本語学校の給食は、普通の量しか出ねえって書いてあったし。
「ふおおお!?正月ぶりの甘いモノ!さらにはエナドリ!これは、脳みそに来るぜえ!」
ポテチにピザとお供としてエナドリ。あと取引の横流し用に売店に売ってたチョコレートを買い占めて10枚ほど。
ナユタでは頭脳労働とジャンクから必要なアイテム作るのに特化してたコタローは、甘いモノとカロリーが好きだ。
生きてる実感とやらが得られるらしい。ドラッグよりエナドリくれよ!が合言葉だった。
「おう、どんどん食え。今は懐も温かいんだ」
「金ならいくらでもある。おかわりもいいぞ」
オレとポルノは胸を張って言う。旭川の悪魔仕事はマジで金になる。
合法都市でクソみたいな値段で命がけの悪魔退治やってたのなんだったんだ?ってなるくらい。
豪遊しようと思えばいくらでも出来るくらいには稼げるのだ。まあ、贅沢に天井ってものはないらしいけど。
それからオレらは食いだめするザッパとコタローを優しい目で見ながら、旭川ラーメンをすする。
(食える時に、食えるだけ食うってのもやらなくなったな)
旭川名物の醤油ラーメンに、並サイズチャーハン。無理すれば倍は食えるが、オレはそれだけで昼飯を終える。
どうせ晩になればまた食えるんだから、無理して食う必要がない。
そう思うようになった。
「……いいよなあ。やっぱオレも卒業してえよマジで」
「だな。俺らはこんなところで終わるような男じゃあねえ」
そんなオレの様子を見て、ザッパとコタローも感じるところがあったらしい。
さて、そろそろ頃合いか。
「じゃあ早速教えてくれ。お前らの目から見た『旭川日本語学校』を」
そう、外から何をどう調べようと、絶対にコイツらより理解できない。
所詮は余所者だからだ。それがわかってるからこそ、ニコも内部の協力者として抱き込んだんだろう。
「ああ、まずだな。この学校には2種類の人間がいる」
「卒業してえ卒業派と、ここに残りてえ在校派。この2種類」
「えっと、どういうこと?こんなところ、みんなすぐ卒業したいと思うんじゃないの!?」
事前に旭川日本語学校の暮らしぶりを調べてきたらしいキラキラがそんなことを言う。
ザッパとコタローの、この学校の制服である蒼い色のツナギを見ながら。
ここでの暮らしは、自由がない。元から着てた服は洗って保管され、全員同じツナギと支給された下着を来て、毎日、授業と言う名の労働をさせられる。
職業訓練も兼ねてるから結構きつい労働だ。色々あるけどどれ選んでも普通に暮らすよりはきついし、貰える給料も雀の涙。
メシはちゃんと3回出るが、量はともかく質は貧弱。味が薄かったり冷えてたりする。
風呂は冬場は3日に1回で、入れる時間は30分もない。
与えられるベッドも二段ベッド。4人で一部屋だ。私物は殆ど持てない。
娯楽といやあTVと、週に一度の映画鑑賞会。あとは学校にある本の読書と各種非電源ゲーム。
……そんな暮らし、誰が続けたいと思うのか。そう言いたかったんだろう。
だがキラキラ。それは違うぞ。それはちょっと『合法都市』を舐めすぎている。
「働くだけで死ななくて一日三回、十分にメシが食える暮らしってのを合法都市で出来る人間は、全体の半分もいなかったんだよ」
「一日や二日飯抜きはあたりまえ。三日抜くとそろそろ死が見える」
「ええ……なにそれ……」
オレとポルノの言葉に、キラキラが固まった。だが、事実だ。弱い奴を守ってくれる仕組みがないから、弱い奴には生きる権利なんてもんはない。
強い奴の気まぐれで生き延びるか、自分が強くなるかってところだ。
「まあクマの言うとおりだ。凍死は絶対ねえってくらいの暖房はあるし、まともなメシ食えてまともなベッドで襲われる心配なく寝れて気まぐれで殺される心配もねえ。
この前風邪ひいた奴なんて一日中寝てても怒られなかった。それなら多少不自由でもこの方が良いって奴が結構いるんだよ」
「外のことなんも分かってねえガキどもなんかは特にそんな感じだ。子供は大人より勉強の時間が長くて働かなくても食ってけるからな」
まあ、ここにいるようなガキは引き取ってくれるような身内もいねー上に『覚醒』しちまってる奴らだ。
なんの力もないガキなら龍田が面倒見てるっつうガキみてえに孤児院送りになるからな。
文字通りの意味でガキくせえオツムしか持ってねえ戦闘能力持ちとか、怖くてそうそうこっから出せないだろう。
「で、どこが卒業よりでどこが在校よりか、とかそいつらの勢いとか分かる?」
「ああ、任せとけ」
そこから、人懐っこくて色々聞き出してきたらしいコタローの解説が始まる。
それによると今最も勢いがあって卒業派が多いのは『メシアンカルト』だそうだ……どうも旭川の方から結構な額の仕送りが送られて来てて、その金目当てでメシアンになった奴も多いらしい。
……資金源は、まああいつだろうな。
「どうも。私は旭川から社会科見学に来ました。アクリス・メノールと申します。お気軽に、アクメちゃんとでもお呼びください」
噂をすれば影という奴で、情報収集にひと段落ついたらしいアクメちゃんがグリさんと共に売店を訪れていた。
「あ、はい……それで、何か?」
「まず、チョコレートの在庫、まだバックヤードにありますか?」
アクメちゃんはついさっき『オレらが買い占めて品切れしてる、最も取引に使いやすいチョコレート』を見て、顔をしかめた。
売店に酒と煙草がない以上、最もわかりやすく価値がつくのだ。なにしろ運びやすくて美味い。
「ええ、ありますよ?さっきちょっと買い占められちゃったんで、もう少ししたら出そうと思ってたところです」
「なるほど。そうですか……よかった。ならば問題ありません。お買い物をさせていただいてもいいでしょうか?」
店員の言葉に心から安堵した顔をしている……やる気だな。
「はいはい。どうぞどうぞ。で、何が欲しいんです?」
「全部、です」
アクメちゃんが笑顔で言う。その言葉に、店員が固まった。
「え?」
「ですので、この売店の売り物をすべていただきたいのです」
冗談だろう?と思っているのであろう店員が何かを言う前に、アクメちゃんは手にしていたバッグから金を出す。
その額、一千万円。悪魔業界でもポンと出すのを見るのは珍しい額だ。
「細かい計算は後に回してください、お金が足りなければすぐに用意いたします。とりあえず、今すぐにこのお店の商品の権利すべてを買い取らせていただきたい」
それだけ告げると、グリさんがそっと金を持たせて店員を運び出す。細い身体からは想像もできないほどの力の強さだ。
そのまま、アクメちゃんがするりとカウンターに入り込む。まるで、店員になったかのように。
その瞬間、大量のツナギ来た連中が雪崩れ込んだ。女が多めだが、男も結構いる。
そいつらが商品を略奪、もとい手当たり次第に籠に詰め込んでいく。アクメちゃんの持ち物になった商品を。
「商品はすべてこちらのカウンターを一度通してください!それと転売は犯罪です!この店の売り物をよそ様に高く売ることは許しません!求められたら快く定価以下で譲って差し上げてください!」
「「「「「「はい!」」」」」」
アクメちゃんの言葉にツナギ来てる連中が返事をして、アクメちゃんがやってるカウンターに行儀よく並ぶ。
「そこ!なんでレジ通さずに持ち出そうとするんです!全額アクリス様が払うと言ってるでしょう!?」
オイタをしようとした奴らはグリさんが注意してる。言葉で通じないと即鉄拳制裁だ。
「……なんだ、ありゃあ?」
その様子を見て、ザッパが不思議そうに首をかしげてるので、教えてやることにした。
「あれが『旭川東方正教協会』のトップだ」
「あれが!?『ボッタクル教会』のトップあんな可愛い女の子だったの!?」
あ、やっぱりこっちだとボッタクル教会呼ばわりされてたのね。
コタローの叫びにそう思いながら、解説する。
「あの子な、可愛い見た目して滅茶苦茶金にうるさいし、金の使い方が上手いんだよ。多分、金で死ぬほど苦労したんだろうなって」
「うん。金なくて死にかけてたからわたしが教え込んだ。金の力を」
なんだよな。元が共産主義なコンビナート系だった反動か、金の力を完全に理解しているのがアクメちゃんだ。
なんか正月にも他の信者と一緒になって作りだめしてた呪具詰め込んだ『福袋』を非信者向けに10万円で売りだして大儲けしたらしい。
今回の買い占めもそこから多分出してる。
……買った奴らの大半がシズコに入信を止められてるお祭り運営委員会だったのも笑い話だ。
今回も真っ先に『物流』抑えに来るとか、半端じゃない。
「やっぱりハーゲンダッツは他と味の濃さが違いますね……」
カウンターで私物になった高級アイス食いながらバーコード通しているのは、クソ適当なコンビニ店員みたいだけど。
そして次に勢いがある在校生の筆頭が産まれも育ちも合法都市だった『子供たち』だという。まあそりゃあそうだ。
合法都市しか知らねえガキどもには、旭川は刺激が強すぎるだろうし、ここよりいい場所なんて知るはずもねえんだから。
そしてガキどもには余計なしがらみがない。ガキはガキってだけで仲良くなれるもんだ。
そんなガキどもを連れた奴らが、次に食堂に来た。
「うお!?なんじゃこりゃあ!?」
「……まあ、アクメちゃんなら普通に大丈夫でしょ。すいません。この子に一人一つずつ、アイスを買ってあげたいんだけど、いいかしら?」
そんな話をしてると、今度はバカと龍田が大量のガキどもを連れて売店を訪れていた。
「はい。もちろんです!お代は後ほど、旭川市警の龍田様宛に請求書を送らせていただきますね!」
「ええ。お願いね……ビカラちゃんも、一つどう?お祭り運営委員会の人には、以前美味しいお菓子と働き口をお世話してもらった恩があるの」
「そうなんですか!ありがとうございます!」
アクメちゃんの抜け目ない快諾を受けて、龍田が微笑みながら言う。
どうやら協会とも委員会とも上手く付き合えてるらしい。流石は諜報員出来るブラックアドレスだ。半端じゃない。
「おらおら!よ~く考えて選べよ!1個だけだからな!他のガキから奪うような真似したらぶん殴るぞ!」
「「「「「「「「「だー!」」」」」」」」」」
バカの言葉に、子供らが元気よく声を上げ、アイス売り場に特攻する。
良いものほど先になくなるので急がねばならない。だが、早く選ぶと後からもっといいのがあってももう選べない。
そんな葛藤をしながら、真剣に、一個だけ手に入るアイスを吟味するガキめら。
(ああ、これで二人はガキどもから信頼を得られるだろうな)
子供ってのは正直だ。だから難しい。大人の嘘を簡単に見抜くし、じゃあ信用しねえってなる。
そういう意味では元々裏なんてねえバカは一番ガキの懐に入るのが上手いだろう。
良いコンビだな。あいつら。
百鬼夜行と中華街は最近は一緒に行動してることが多いらしい。
最初は百鬼夜行単独だったが、シズコたちが抜けたのと、武器の大半を『売却』されたのが居たかったようだ。
その詫びとばかりに送られてくるお祭り運営委員会からの仕送り目当てもあるんだろうが、何よりアイツらが百鬼夜行組の『身内』なのがデカいんだろう。
そして、一足遅れてシズコとアヤメが食堂へとやってくる。
「さあさあ!今日は河和の家の奢りですよ!どんどん食べちゃってください!」
「お大尽!行くでえ!それとこれが旭川からこっそり持ちこんだお酒様や!煙草もあんで!」
周りを囲むのは、如何にもといった感じのヤクザども。多分、中華系も交じってる。
非情に男臭い空間になってる。そいつらは昼間から酒を飲み、煙草をふかし、メシを食っている。
今日が作業の無い休日だからってやりたい放題だなこいつら。
「「「「「っしゃあ!一生ついてきやすぜ姐さん!」」」」」
酒も煙草も、売店では手に入らない貴重品だ。そして飲食店経営のコネもノウハウもない旭川東方正教協会では伝手がないものでもある。
「ふふん。お祭りにお酒と煙草はかかせないですからね……メシアンは売店のお菓子でもかじってればいい」
わざわざ売店にいき、ぽとりとガム1個をカウンターに置いて、シズコはアクメちゃんを見ながらあざ笑う。
「……なるほど、そう来ましたか。ですが、甘いお菓子と生活必需品は日常でこそ必要な品ですよ?お酒も煙草も平日にはたしなめないものですから」
それを会計しながらこてりと首を傾げ、笑顔で問題点を指摘するアクメちゃん。
ああ、あいつらやっぱ仲悪いわ。
「お!どやグリさんも一献!おごりやおごり!タダ酒やぞ!」
「いえ、職務中ですので……一杯だけなら」
そしてそんな二人なんぞ知ったことかと飲みだすダメ人間1号2号。グリさん一杯とか言いながら手酌してんじゃねーよ。
本当に人間関係が複雑骨折してるなあそこ。
「こらそこのクソ猫ぉ!クソメシアンに大事な商売ものの酒分けるとか何考えてんだコラァ!」
「クラウディア!職務中にアルコールなんて何を考えているんですか!ましてやヒャッキヤコーからの施しなんて!」
ぴったりと息があった叱責が飛び、それからお互いを睨みあうシズコとアクメちゃん。
「あいつら、仲いいのか悪いのかわからねえんだが、どっちなんだ?」
「大丈夫だ。オレにも分からん」
ザッパの質問に、首を振りながら答える。
あの二人が率いる組織、仲悪そうに見えてなんだかんだ抗争沙汰にはなってないのがミナミでは不思議がられている。
まあ、下手にオイタすると旭川では生きてけないのがデカいとは思うが。
「お、おう」
ドン引きしたらしいコタローがそれだけ呟いた。
「で、無名地区はどうなんだ?」
「逆に聞くが、あの無名地区がまとまれると思うか?」
気を取り直して聞いた質問に、ザッパが肩をすくめつつ言った言葉がこれである。
まあ、そうだろうなと思ってた。無名地区は何が居てもおかしくない、他の地域で生きていけない連中の集まりだ。まとまれるはずもなかった。
「まあ、変な噂があるせいもあるけど」
「うわさ?」
コタローの言葉にポルノが興味を示す。そういう話には敏感なのがポルノだ。
「例の石化現象引き起こして合法都市をぶっ壊したのは、無名地区に居た『心の怪盗団』とかいう『
まあ、例の石化現象は何だったのかって話だと、コンビナートの謎の装置が暴走したとか、メシアンのロウじゃない人間だけ石化させる新兵器説とか百鬼夜行にいる合法都市最凶の祟り神の仕業とか、
お互いに原因押し付けてるから冗談半分だが、無名地区の場合まとまりがないから反論らしい反論もなくてな、それで無名地区はぶられ気味なんだよ」
なるほど、そういうことか……うん。
「んなわけあるか」
「いるわけない」
無名地区は確かに変なの多かったが、いくらなんでも、なあ。これでも合法都市で2年間は独立して暮らしてたんだ。
それでオレが本物を見たことも聞いたこともないってのは不自然すぎる。人間いくら隠れ忍んでも限度ってもんはあるだろ。
そう思ってたときだった。
「え!?心の怪盗団って合法都市に居たの!?」
「「「「……え?」」」」
キラキラの明らかに知ってるって反応に、全員が不思議そうに聞き返す。
キラキラ、お前、確か合法都市には行ったこともない旭川育ちだよな?
「なんか知ってる?」
ポルノの言葉に一つ頷き、キラキラは答える。
「うん。心の怪盗団って『東京』の方でいた謎の怪盗団だよ。悪い心だけを盗む正義の怪盗で、狙われた人は悪い心を盗まれて『改心』するんだって。
最後は国会議員だっていうハゲたおっさんが改心して記者会見の場で泣きながら謝って悪事を自白したの最後に解散したとか聞いたけど」
「「そうか、東京か……」」
うわあ……そんなんどうやるんだよ!?という気持ちと、でも東京ならしょうがないなという気持ちが混ざり合う。
本当に東京なんでもあるな。
そんなこと思いながら、オレたちは無名地区の連中が集まってる場所に移動しながら、ふと気づく。
(ダードやニコは、なんか知ってるんだろうか……?)
あの石化現象の後、旭川は迅速に制圧部隊を送り込んできた、らしい。
そしてオレを含めた石化した住人を運び出した。まるでそうなるのが分かってたとでもいうように。
……もしかして、旭川は例の石化現象について、何か知ってるのかもしれない。
そう、思った。
今回は他のチームはそれぞれ亜侠ムーブ決めてます。
アクメちゃんが金の力を駆使する『生活亜侠マネージャー』、シズコが参謀のアヤメの力借りつつ金と接待と愛嬌を駆使する『生活&恋愛亜侠リーダー』
アヤメが裏仕事を担当する『犯罪&生活亜侠参謀』、龍田が子供に上手く取り入りつつ心をつかむ『犯罪&恋愛亜侠道化師』になりますね。
天龍とグリさんは『戦闘亜侠』です。戦闘以外は大体できない『荒事屋』です。