Re;Start外伝 合法サマナー   作:ぶらまに

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分かってると思うが、これがラスボスです。

まあその後もうちょっとだけ続くんじゃ



合法サマナー37 最終血戦

エルヴィス・プレスリーを豪快に流しながら疾走するデコトラがみんなを乗せて白い荒野を駆け抜ける。

 

「なんで結婚できないのよぉぉぉぉぉ!」

「「「「「舎弟ならいくらでもなりやすから!でも結婚は勘弁してくださいマジで!」」」」」

縦横無尽に空を掛け、炎を巻き散らしながら槍で敵を殺していく喪女ゴリラの雄叫びに答え雷族(カミナリ)どもが迫りくる大量の迎撃用部隊を蹴散らして突破していく。

「イエーイ!テメーら!喉枯れるまで歌い続けろやあ!ロック魂の支援、切らすんじゃねーぞ!なのです!」

みんなを物理的にバフるのが有高エレキ部という楽団(ガクダン)だ。流石はド根性系らしく、一日ライブやった後でも元気いっぱいらしい。

 

……これで歌うのが『泥棒猫のにおいつけた男のところに嫉妬に狂いながらカチコミ掛けるラブソング』じゃなかったらもっとよかったかなって。

ははーんお前、ニコ逃したら喪女ゴリラルート一直線だったな?

 

こえーよあの村、明るく見せてるだけで拗らせてる奴らだらけじゃねーか。アメリカン因習村『入有遁』とかどうしろってんだよ。

 

「なんか必要なものがあったらどんどん言ってね?いくらでも出しちゃう」

「お代は後払いで結構ですので」

「いくらでも回復は無料で致します!旭川東方正教協会への入信、お待ちしております!」

「ま、この手の仕切りはうちらお祭り運営委員会の専売特許ですから、余計な口出しせずにお気軽に頼ってくださいね?」

「あ、あのう、私はどうすれば?」

 

「「「「……え?今は別に要らないからナユタの方で頑張ったら?」」」」

「はい……あれ?私、いらない子?」

 

政治家と商人とか言う、絶対組ませちゃまずいコンビが支配する『宮廷』こと『退魔生徒会』による支援体制に抜かりはない。

コイツらマジで常識人の菊ちゃんが要だな。いないと絶対どっかでコケるタイプしかいねえもん。そりゃ多少お嬢さま系アホの子でも必要になるわ。

 

『最適となる移動ルートを割り出しました。恐らくそのルート沿いに何かしらの呪術トラップを仕掛けるでしょう。タイプ別に解除方法を解析連絡します』

東京の端っこ筑波に拠点を置く研究機関『退魔図書委員会』が総出で割り出したらしい解析結果を連絡。

 

なお、ニコ君は欠席です。目くらましも兼ねてお説教タイムはまだまだ継続中とのことです。

……披露宴の準備って、突貫でやっても時間かかるんだなあ。ニコだけ気づいてないっぽいけど。

 

「魔術系の情報来たよ!情報屋のチューさんのみんなぁ!トラップ解除の腕前、まだ腐らせてはいないよね?」

「「「「……当然」」」」

 

ビカラがとりあえずのリーダーであるらしい情報屋のチューさんが総出でトラップ破壊していく。

流石はクソみたいなデストラップがデフォらしい地底の『百万迷宮』で生き延びてきた連中だ。手際が違う。

 

と、言うわけでかなりあっさりたどり着いたのが『コンビナート』どもの採集防衛ラインとして完全に要塞になってる影異界『坂田インダストリィ地下研究所』である。

まさか、合法都市の外に合法都市の基地用意しとくとかコンビナートマジコンビナート。

 

というわけでデコトラにすし詰めになってた連中が一気に降りる。今夜は全面戦争だ、死ぬまで寝かさないぜ?

 

要塞調べた結果、悪魔とかブラックアドレスとかが大量に居るのはまあ当然としてだな?

 

「「……で、コイツらのクソ堅いセキュリティってどうやって突破するん?」」

素直に疑問を浮かべる。とりあえずミドリとかニコとかでは無理だろう。まあでも大丈夫だろう。

あの『クソ真面目な陰謀屋』がそんなこと気づかねえはずもなく。

 

『あー、こちら旭川ヤタガラス局長タルヴォイ・ホワイト』

 

現役時代には滅茶苦茶使っていたらしいコードネームでダードが連絡を入れる。

 

ヒルトリア人最初にして最強の傭兵部隊『旭日(ライジングサン)

 

タルヴォイ・ホワイトとカレード・レッドの二つでそうなるらしい。知らんがな。

 

『何も問題は、ない。既にプロフェッショナルに外注済だとも』

 

その言葉と共に、その場にいる『全員』の携帯にメールが着信する。

確認してみればそこにはたった一文だけのメール。

 

こんや 12じ せきゅりてぃが しぬ

 

かまいたちの夜かよ!?とツッコミを入れたところで聞いたことのない女の声が響く。

 

ーーーセキュリティ殺せるの、2時間が限界だから、その間に終わらせなさい!

 

おおっと、ホラーだったか?どこの誰だか知らんが、クソほど愉快な連中なのは分かった。

 

そう思った瞬間に12時を迎え、予定通りに要塞のセキュリティが死んで、コンビナート共が動き出す。

流石に腐っても軍事組織だ。対応が早い。

 

てなわけで。

 

「勇者デカ、レオナ!一気に行くわよ!」

「百鬼デカ、ツバキ!暴れまくるよ!」

「備品デカ、エル……えー、面倒くさいのですがあの腐れ脳みそに見捨てられた恨みのが深いので、ぶち殺します」

「特捜副長、龍田。みんな頑張ってね~後ろからついてくからあ?」

 

「特捜班長、天龍!ふ、ふふ、怖いか……天下御免の特捜戦隊アサヒカワ!全員で突っ込むぞ!」

 

命知らずしかいない突撃部隊、『旭川市警特捜班』が総員で殴り込みをかける!

ついたあだ名は『特捜戦隊アサヒカワ』である。レンジャーとかはなんかこう、ダメだったらしい。

 

「「「「「「ヒャッハー!略奪タイムだぁ!」」」」」」

 

そして自家用車やら徒歩やら悪魔やら訪れる大量の野生のデビルバスター・モブ野郎。

数こそ暴力、死んだら自己責任がモットーの寄せ集め共である。

まあ、幾らか死ぬだろうけど自己責任自己責任。

 

というわけで、だ。

 

「頼むぜ兄弟。お前らだけが頼りなんだ」

 

要塞内部の最短ルートなんて、いちいち探ってられるか!お前らが、やれ。

というわけで『雇用』させてもらった。どうせ金出すの旭川だし、どーんとトランクで*1行った。

菊ちゃん含めた全員がガッツリドン引きしてくれたのでセーフ。今の悪魔業界、やべえ仕事にはこれくらい払うんだよ余裕で。

 

「まかせなクマ!腕がなるぜ!」

「なんかさあ、合法都市がゴミってくらいアイテム充実してて怖いんだけどなんなのここ」

「こ、今回は私はこっちで頑張るぞ!……退魔生徒会、私の居場所あるんだろうか?」

 

「……受けた依頼は必ず完遂するのがプロだからね。さあ『ナユタ』のみんな、仕事の時間だよ」

 

どこにでもいるただの『デビルバスターチーム』であるナユタは絶対に無理はしない。仕事をやり遂げる。

それだけの、信頼と実績を持っている。

 

そう、これは『旭川という名の退魔機関』の総力戦なのだ。

だからこそ、最後は俺たちが決めなきゃいけない。

 

「ポルノ、キラキラ……準備を始めろ」

「「ラジャー」」

 

これは、合法都市の問題でもある。合法都市の闇を、合法都市が倒して、終わらせる。

そして乗っ取るのだ。それが最もカッコいい。

 

『僕が知る限り一番美しい物語。それを再現する。どんな国にとっても一番美しくてカッコいい物語』

 

最初の演説で未来の市長『本田太郎』は言った。

 

『さあ始めよう!地底人風に言うならば建国伝説『合法都市 旭川』の建国を!』

 

だからこそ、最後はオレたちがやらなくてはいけない。

合法都市で育ったオレたちが合法都市の闇を振り払う。これよりカッコいい展開は、ないだろう。

 

トドメの一撃任された、オレたちの名は。

 

「「「合法サマナー『シュリンク・ファミリー』が、約束の国を終わらせる!」」」

 

家賊(ファミコン)に始まり家賊(ファミコン)で終わる。

多分これが一番いいと思う。

 

 

クソほど強い連中によって切り開かれた道を走り抜け、オレたちはたどり着いた。

「……予想通りよ。流石はダード!信じてたわ」

クソほどお人よしの『魔王』ことサーシャが、終わらせるべき存在(ものがたり)の側で待っていた。

「一応言っておく。緊急防衛モード起動したらもう、私の自我は消えると思う。だから……クソほど強いわよ!覚悟なさい!」

それだけ言って専用デモニカ『ヒルトリア・ブルー』を起動する。多分『メルトセゲル』はそういうタイプを使いこなすのに特化した奴なんだろう。

完全な指揮官タイプ。コンビナートらしいっちゃコンビナートらしい、旧共産圏名物『人海戦術』を相手が死ぬまで繰り返す。

それに特化したサマナーロボ。それがメルトセゲルの正体だった。

 

脳味噌が中央に浮いてる卵みてえな超巨大装置とかまんますぎて笑うしかねーけどさあ!

 

と、いうわけで一言。

「「「知ってる」」」

じゃなきゃラスボスにならねーだろ。

 

遠い昔にも、こんなことがあった気がする。街を支配するクソデカロボと『抗亜』の全員で戦った、一つの物語。

何人か欠けてる?仕様です。

全員揃わなきゃ勝てねえって完璧主義やめろや……オレらが生きてるのは人生なんだぜ!?

 

「SUMMON 造魔ノーラス!龍神ピアサ!」

オレが頼れる仲魔たちを召喚する。ノーラス、ピアサ。いつもの相棒と何故かサマナーと共に成長するらしい特殊な悪魔。

「さもん。造魔エンヴィー」

 

「バウ!」「まーお!」

ノーラスとエンヴィーがいつものように吼える。

「本気で行きます……メルトセゲルは、私が殺さないといけない気がするので!」

ピアサも珍しく真面目だ。ここでメルトセゲルが処女云々ぬかしてたらはったおしてたわ。

 

ーーー緊急事態発生。複数の悪魔召喚を検知。緊急防衛モード、起動。一斉召喚。

 

その言葉と共にサーシャがガクリと意識を首を落としたあとにロボみてえな動きでこちらを見て、それから強力な悪魔が現れる。

なるほど、格上だな。でも、負ける気がしねえというかだな……ここで負けんのかっこ悪すぎるだろ!

 

さあ殺ろうか……最後の合法都市の闇。メルトセゲル!

 

 

ーーー防衛モード起動。戦術:テトラカーンを展開

 

流石にクソ真面目なコンビナート。人類には不可能ってレベルの速度でテトラカーン発動しやがった。

まあ、つまり、魔法に強い奴ら集めてるんだな?

そう言う『読みあい』が普通に出来るのがサマナーってもんだ。

だからこそ、こっちはクソ真面目で対抗する。S型デバイスだかなんだか知らんが、時代遅れのコンピュータごときに負けてたまるかよ!

 

「ノーラス!ラクカジャ!」「エンヴィー、マカラカーン」

それぞれの造魔に指示を出しながら、ポルノがテトラジャの石を投げる。

防御を固めつつ、ダメージ属性を物理か万能に固定していく。魔法タイプが多いならそうもなろう。

まずは死なないことこそが、強敵とどちらかが死ぬまで戦い抜くコツだ。

「風よ!すべてを切り裂け!マハガルーラ!」

「……」

それから双方の攻撃が飛び交う。ピアサの貫通するマハガルーラが敵全体を薙ぎ払い、サーシャの人間に使えてはいけないサイズのミニガンが火を噴く。

お互いに全員がダメージを受ける。ラクカジャを掛けておいて正解だった。

「まずは、コイツをもってけヒーホー!」

マカラカーンがかかっている今、火炎は反射されても問題なし!発射されたパンプキンボムが大爆発を起こす。

倒せこそしないが、ダメージの蓄積はできた。

「……」

自我を失っているのか無言のまま、霊鳥の最高位であるガルーダの羽ばたきが反撃をかける。

全体を叩き潰すような突風。これは厄介だ。どこまでも正攻法で潰していく算段らしい。

「いったー!もう、メ・ディアラマ!」

血塗れになったキラキラのメ・ディアラマで傷を治していく。

コイツ、怪我しまくりの極限状態でも回復魔法普通に飛ばせるのすげえ胆力だな。本田一家は伊達じゃない。

「……」

魔神オーディンの万能魔法ネクロドグマがノーラスを捕らえて弾き飛ばす。

余波が他の連中にもダメージを与えていく。耐久重視とはいえ、どれだけ持つか。

そんな考えがよぎった。

「……」

大天使サンダルフォンがタルカジャで全体の攻撃力を強化!コイツは厄介だぜ。

天使だから多分銃撃に弱い……はず。じゃなかったらテトラカーン展開なんてしねえ。

「……」

女神ノルンがメ・ディアラマで回復してる辺り、耐久力はそんなでもないようだ。

 

そう思った瞬間だった。

 

ーーーダメージ貫通を確認したためモード変更。殲滅モード戦術:メギドラオンを展開

 

は?と思った瞬間に凄まじい爆発。メギドラオン。言うまでもなく万能の最強魔法だ。

全員が瀕死に近い。特にダメージ蓄積してるノーラスはヤバい。

「く、ここは守りを「違う、攻めだ!」

キラキラが咄嗟に回復に動こうとしたのを止める。相手は、テトラカーンを捨てた。

ならば全力でお供を潰す!サマナー戦の基本は『仲魔の削りあい』

どちらかが仲魔が尽きた時、サマナーは状況を崩せなくなるのだ。一斉召喚とか持ってない限り。

「火力が高いのは分かった。じゃあ次は『バッステ祭り』と行こうじゃあないか!」

銃弾をパンプキンボムから物理でかつ『高揚』させる効果がある快楽の散弾に入れ替えつつ、そう宣言する。

 

「ノーラス!リカームドラ!」

まずは回復!ノーラスの使える最強の『自己犠牲』回復魔法でダメージを消す!元気百倍って奴だ!

 

ーーーワオーン!

 

遠吠えと共に、ノーラスが倒れ、その代償に全員が回復する。

これならば、一手では崩せまい!

「エンヴィー!子守歌!」

そしてポルノの18番、『猫の子守歌』がさく裂。結果は、ガルーダ君、寝落ちしたあ!

「さもん、大天使メルキセデク」

そーラスが倒れた穴を以心伝心でポルノが埋める。極めてロウな魔法反射の物理特化大天使。

昔から、オレはカオス属性に、ポルノはロウ属性に好かれやすい。

 

ジンが言うにはオレは『自分が"最弱"だと信じる弱肉強食主義』で、ポルノが『"自分の中の戒律"に極めて厳格な戒律主義者』なんだそうな。

……今はもう、そんなこともないのでどっちも普通に『どこにでもいるごく普通のニュートラル』なんだけどな!

 

そのせいかオレがカオスより、ポルノがロウよりの仲魔を使うことが多いのだ。

さあ、お前ならどうする?『Lvだけの素人サマナーさん』よお!?

「ピアサ!イナズマ突きをはなてい!」

「お任せください!はぁぁぁ!イナズマ突き!」

ピアサの力は、魔力と比べると弱い。だがなあ、弱点つけるならそれは補えるし、ついでに言えば!

「ガガガガガ!?」

オーディンが『感電』する。そう、イナズマ突きはたまに感電させるのだ!バッステに強かろうが食らうときは、食らう!

「イエーイ!ピンクの方をくらえええええええええええええええ!」

続いて訪れるのはピンクの弾丸『ピンクショット』の大乱舞!ロイヤルポケットからばら撒かれる銃弾は悪魔を容赦なく薙ぎ払い!

「……はあ!やっと自我が戻ったわ!一瞬だけど!持ってきなさい!ラクカジャ!あと、ぶっ殺して!わたしごとで良いから!神舐めた報いを、受けさせて!」

魅了で自我を取り戻したらしいノルンが、こちらに『ラクカジャ』を掛けてくる。

 

……だから、道具の整備はちゃんとしろって言ったんだ。最悪のタイミングで『裏切り』食らわんようにな!

 

で、さあ、こっからどう返してくる?メルトセゲルさんよぉ?

 

「……メ・ディアラハン」

自分も含めた全体完全回復。面白味もなんもない建て直し戦術。

はいはい。そんなつまらんことをするのなら、どうせ読める。

「総員、待機!」

その指示をして、待つ。

「……」

サーシャが地面にメ・パトラの石をたたきつけ、ガルーダの眠りを解き、ノルンの自我が再度封印される。

でしょうねえ。そうするよね?

「……マカカジャ」

感電から復帰したらしいオーディンも、マカカジャで火力上げて、次で万能で殺すつもりらしい。

 

そう来たところで、オープンディール!

 

「エンヴィー。アイオンの雨!」「にゃーん!」

「そして神経弾を、食らえ」

「今なら快楽の弾丸もセットでおとく!」

「もういっちょピンクの弾丸イエーイ!」

「竜鳥ピアサの斧の一撃!見切れますか!?イナズマ突き!」

 

バッステ付き範囲攻撃怒涛の連打!さあ、全部耐えられるかな!?

 

結論は、サーシャとメルトセゲル以外は無理でしたあ!攻撃なんて無理だったな!

バッステの嵐に、大ダメージを受けて崩れ、バッステに動きが止まる。

 

……ふつうのサマナー舐めんな!それとバッステの怖さ、侮るな。

 

「いけ。メルキセデク!……サーシャのこと、終わらせてあげて!」

「心得ました!今は主の次にあなたのことが好きですよ!マスター!」

酷使されてなお愛に目覚めたらしいメルキセデクのミサイルパンチがサーシャを捕らえる。

 

愛と、勇気が詰まった一撃。

 

「……助けてあげられなくてごめんね。タナ。ちょっと先に行って、待ってるわ」

その一撃で、サーシャはついに倒れ伏した。最後にちょっとだけ人に戻って。

ああ、ありゃあ多分蘇らないな。

 

満足して『成仏』した魂は、蘇生の魔法を自らの意思で拒否するって言うから。

 

ーーーさてと。

 

「メルトセゲルさんよお……で、この状況、どうやって覆すつもりだい?」

 

ーーーーーーーーーーーーアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

 

帰って来た答えは『子供の駄々』のようなメギドラオンだった。

ああ、なるほど。こりゃあダメだ。合法都市の闇とやらは、こんなもんだったか。

キラキラに回復任せ、頼れる仲魔たちが残った雑魚ども蹴散らすのみながら不敵に笑う。

 

メルトセゲル……否、ターチヤナ・エルンネスト。

 

お前には足りてないものがある。それは『修羅場くぐった経験』だ。

多分、頭はいいんだ。Lvも高い。当たり前の戦い方だけしてれば勝ててきたんだろう。

 

……じゃあ、その当たり前が通じない相手にどう立ち向かう?

 

合法サマナーでもな相手をよく見て『生きるか死ぬかの博打』くらい『普通に打てる』んだよ。

なんかこう、何もしねえで動かねえとか、どう考えてもダメだろって動きする素人はたまにいるけどな。

どこにでもいるはずさ。誰だって死にたくねえんだからみんな必死に考えると思うぜ?

 

失敗したときにも必死に考えて次の一手を打つ。とりあえず、だ。正しいかどうかは後で分かる。

 

それが出来るからこその『普通のプロ』である『合法サマナー』舐めてんじゃねえぞ。クソ脳みそ。

 

坂田インダストリィ地下研究所。突破時間1時間32分。

まあ、制限時間が2時間だったから、可もなく不可もなく、普通の成績だったと思う。

*1
サタスペにおける最高額。約1億円




決着!ゾンビ映画で必ず生き残る系の博打ムーブ系サマナー『合法サマナー』は大体こんな奴らでした。
なお、コイツらの基準は『共産国系で能力主義だったヒルトリアでガチの高級将校教育受けたスパイ』である。
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