※本田太郎は極めて善良かつ北海道ヤタガラスの意向を全力で応援しています。
「……ああ。私だ。コンビナートどもの拠点制圧作戦についてだな」
「なるほど。やはり同志からの
「……うむ。そうか、そこが気になるか。では説明するとしよう」
「と言っても理由はとても単純だよ。『契約刑事』は我ら旭川の『外人傭兵』だ。いくらでも補充が聞くし、遺族への保証もいらん。使い捨てが聞く」
「聞くとも。海外の情勢を知らないのかね?この旭川は彼らにとっては『理想の国』だ。
図々しく居座るためなら、そして加わるためなら死に物狂いで戦ってくれるし、お行儀だって守るさ。しかも我が国の理念である『自己責任』でな」
「……なるほど。その視点は大切だ。流石は日本人だ。私には無い視点だ。とても参考になった。礼を言おう」
「……契約条件を一つ追加する。構成員を『生け捕り』にしたら10万円。それが『子供』であれば20万円の『特別手当』を『作戦参加者全員に支給する』と通達を出せ」
「ついでに例の『リコリス式制圧弾』を10発と『プレートバンダナ』を『契約刑事全員』に支給しておくとしよう。希望者は『勝手に使え』と伝えろ」
「それと、テンリュー、タッタ姉妹は今回の報告の功績により、現時刻を持って旭川市警の『契約刑事』とする。決定事項だ。年齢がどうとか、下らん話は抜きだ。
……無論、この作戦への参加資格も装備も与えよう。通達してくれたまえ。きっと死ぬ気で戦ってくれるだろうさ」
「以上だ。何か疑問点は?ないな?では、作戦終了後、報告をくれ。今夜は私も『私用』で徹夜する予定だ。寝ているかどうかは気にしないでいい」
「……本当に合法都市の同志クマはいつも僕を驚かせてくれる。たった1日であれだけの『成果』を出すとはね」
*
オレたちの二日目の朝は、ポルノとキラキラの二人に絡まれて始まった。
「寝づれえ……あったかいけど」
誓ってヤッてはいない。ていうか速攻で寝落ちした。
(多分今夜は両方だろうなあ)
半ば確信しながら、起きて襖を開ける。体力は完全回復した。もう疲れとか残ってない。
「おはようございます。先生」
「昨夜はお楽しみでしたか?せんせ」
なんかやたら奇麗に『ジャパニーズドゲザ』決めてるシズコとアヤメが居たのでそっと襖を閉めた。
「ちょちょちょ!?なんで閉めるんですか先生!?」
「百鬼夜行式での賓客対応やぞ!?どこがアカン言うんや!?」
「うるせえ!俺は合法都市産まれであっても百鬼夜行人じゃねえんだよクソが!」
百鬼夜行人の考えマジ分らねえ。アイツら思考パターン微妙に謎多いんだよ。日本人だと逆に分かるらしいけど。
そんなこんなで二日目である。
「今日こそ悪の本田一家を本気で叩き潰すよ!」
「うん。手を抜くのは割と失礼」
「まあ、そのくらいで怒る奴じゃねえしなダード」
オレたちの方はいつも通りだ。まあ昨日だけでアホほど稼げたからなあ。
「まあ、借金は耳揃えて返してもみんなにそれなりの分け前渡せるくらいには稼げましたし、あとは今日一日を『無難』に乗り切れれば」
「せやな……材料の追加注文断れてもうたから、売れる量に限度あるからなあ」
シズコもほぼ同じ意見のようだ。まあ、まずは生き残れるかが大事だもんな。それと。
「とりあえずアヤメ。その破滅一直線の考え辞めろや」
お前、さては『何回大当たりしても外すまで博打するから最後必ず死ぬ』タイプだな?
ダメ人間特有の刹那さに戦慄しながらも、オレは今日を無難に乗り切ることを誓う。
まずは、確認する。無難作戦の第一歩!
「というわけで、オレが着るための『百鬼夜行式の男の制服』って用意できた?」
「「「「「逆になんで用意すると思った?」」」」」
……うっそだろ?全員がハモったぞ!?ポルノまで裏切りやがった!?
かくてオレは、またしても『女装』で縁日を迎えることになったのであった。
*
で、だ。
「「「「「「ここまでやるかー!?」」」」」」
向かいのカラジョルジョこと、本田一家の『本気』を見た。
昨日の、おっさんおばさんメインだった店員が一新されている。男も女も『美形の外人だらけ』になってる!?
更に、見た目は全員が『和服』だ……あの野郎、ウチの店のやり口を完全にパクリやがったぞ!?
「驚いたかい?彼らは旭川市警が誇る『契約刑事』だよ。全員が、任務に『志願』してくれた。ボクらはね命がけじゃないならどこまでも本気を出すよ?」
ニコ(和服)が笑いながら姿を見せる。後ろには謎の和服外人軍団が追加で用意したらしいテーブルと椅子を、店の前に並べ始めていた。
本日は快晴。つまりテントがあろうとなかろうと関係ない!?
「突貫での貸衣装屋との交渉と契約刑事の希望者の選定、よく頑張ってくれたわニコ……今日はお互い、頑張りましょうね?」
奇麗に髪を結い上げ、ばっちりメイクし、和服に身を包んだカーナはもう『30代と言われたら普通に信じる』くらい艶っぽい。
普通に道行く人が見惚れるレベルだ。というかもう絶対今年の売り上げ赤字だろアレとしか言いようがない。
「う、うわあ……一体、メイクに何時間かけたの!?」
「あ、あんなんもう、完全に『極妻』やんけ!?フィーナが見たら死ぬほど喜ぶやつやんけ!?」
「あ、アレがお母さんの、大人の本気メイク……!?」
「ババアのくせにむりひぃ!?」
一瞬、ポルノがカーナから『本気すぎる殺意』向けられてオレの後ろに隠れた。うん。普通に戦ったら死ぬわあんなん。
そして、本田一家の『大黒柱』が姿を見せる。
「……覚えておきたまえ。俺の故郷では『成功者の模倣は正義』だった」
そう言いながら現れた、髪型をオールバックにしたダードの手には、東京に関する情報が載った雑誌があった。
その表紙は……『色とりどりの和服を着た美女と美少女とロリに囲まれた和服で黒人のおっさん』であった。
と、トーキョー最新の『流行スタイル』だとう!?
「あ!?それアタシの部屋に置いといた雑誌じゃん!?うっわ、勝手に入るとかサイテー」
キラキラが呟いた。ああ、そうか。出所は、そこか。
「てかなんで『合気道の袴』なの?」
「そこは普通『呉服』やろ?」
百鬼夜行コンビはその恰好に首をかしげていた。
オレも正直疑問だ。なんで百鬼夜行の『格闘家』みたいな恰好を?
「……そして魅せてやろう。この俺が『徹夜』で覚えた『一発芸』を!」
ぞわりと、空気が重くなる。ダードの本気の殺意が満ちていく。
ま、まさか。本気の攻撃を!?
そして、その技が繰り出される!
「レェェェッッップウケェェェン!!!!!!!!!!!!!」
その言葉と共に腕が振り上げられた!……振り上げただけだった?
「な、何の意味が?」
「わけがわからない」
そう思った直後だった。
「「「「「ぎ、ギース・ハワード!ギース・ハワードじゃないか!?」」」」」
昨日の、もう来てたわけのわからん連中が一斉に叫んだ。いや誰だよギース・ハワード。
「ダボゥレップウケェン!!!!!!!!!!」
追い打ちとばかりに再び振り回されるダードの腕。いやマジで意味わからん。
だが、謎の連中には大うけだった。
「り、リアルギース・ハワード……」「マジでギース・ハワードじゃん」「ウケる」「マジかよ」「本気すぎるコスプレ」「神」「どっからつれてきたあんな逸材」「面白すぎる」
「金髪マッチョ美中年外人がギース・ハワード真似るのは反則やろ」「あの人、旭川ヤタガラスのトップってマジで?」「愉快すぎるヤタガラス」「来たかいがあった」
……なるほど、そのギース・ハワードとやらの物真似か。どっかの映画の主役かなんかだろう。
よく分からんが、手ごわいことは分かった。
「そういうわけだ。今日は本気で行かせてもらう。お互い、健闘しようではないか、テリー君」
そのまま、謎の握手をして、二日目の縁日が始まった。てか誰だよテリー君。
*
「さささ、今日は無礼講!今なら美男美女のお酌もつく!どうです、ビールは良いの揃えてますよ?」
「いらっしゃいませ旦那様!お外の席のご案内になりますがよろしいですか!?」
二日目は、お互いの店の様子が見える状態で始まった。
「こりゃもう勝つためには、客席を増やさざるを得ないで」
「なんかこう外でも良いって人結構いるから!」
そんな言葉と共に、百夜堂のテント外にも客席が急遽増えた。しかもそれでも満員だ。
なんか冬の旭川で普通にアイス食える変な人多すぎる。
「ふおおおおお!?私はどっちを応援すればいいの同志オータムクラウド!?」
「……今日はビールの気分かもしれないわ同志ポポルスキー。昨日はちょっと甘いの食べすぎたから」
ちなみに昨日の変な人コンビですら、意見が割れていた。劣勢か、劣勢なのか!?
「ふおおおお!?リアルネコミミキター!」
「狐の尻尾もふって1,000円。よし、金は出す。片っ端からモフらせてくれ!」
「ほえええ。鬼の角ってすべすべしてるぅ」
「くっ!?デザイナー魂が揺さぶられるわ!?百鬼夜行スタイル!勉強させてもらうわ!」
なんかこう、表は変な人の見本市みたいになってる百夜堂。
「っしゃ!とりあえずビール10本!あとザンギ20人前ね!」
「姉ちゃんお酌して!ビール奢っちゃるからさあ!……おお!?一気とはやるねえ!もう一本どう?」
「今年のカラジョルジョ本気すぎる!カーナさん!しゃしゃしゃ写真撮ってもいいですか!?」
「ビールうっま!?なにこれ、旭川ビールうますぎない!?いくらでもイケるわ!?」
ドキッ!酒飲みだらけの宴会場と化したカラジョルジョ。てか店員の一部が普通に客に奢らせてビール飲んでんだけど!?アリかよそれ!?
「ところで父さん。これって後で問題になったりしない?」
「ふっ……今、この場においては俺が法律だ!」
クソ、権力者め!普通に権力乱用するなや!?
お互い一進一退。大体そんな感じだった。
……だが、それは昼休憩で無惨に崩されていく。
「ご注文、ありがとうございます!ご一緒にポテトは如何ですか?」
「ほれ、このコーラはオレのおごりだ。飲んでみろ。文明の味がするぞ……お代わりは有料だが、構わないな?」
「このじゅわーっと広がる揚げたての鶏の油。それを味わわずに安いおにぎりだけで済ませようとか、人生損してない?」
「一つ言っておく。ここのチーズ肉巻きフライは、パンと滅茶苦茶あう。今日この日しか食えんぞ。普段のカラジョルジョには無いメニューだからな」
昼休憩に入った百夜堂の店員が、匂いに釣られてふらふらとカラジョルジョに入った瞬間、和服の外人どもに囲まれ、一瞬で篭絡されていく。
合法都市人、基本的に『酒と金と食い物には弱い』という弱点を突きまくられていた。
ジンだったら『こりゃあダメだな』とか言って速攻で見捨てて逃げるくらい崩されてる。
「どう?ダードがずっと大事に取っておいた秘蔵のお酒よ?美味しいでしょう?」
「いやほんま美味い!こらたまらん!……もう一杯だけ、頂いでもよろしい?」
「ええどうぞどうぞ。どうせずっと飲まないんだからこう言うときでもないと」
「いやそれ、タナの結婚式の前夜に婿と飲む予定だったんだが」
アヤメは、もう駄目だ。店員を連れ戻そうとして、カーナに持ってかれた。
てか店から『ダード秘蔵の清酒』持ち出してくるとか、ヒルトリア人には人の心なさすぎる。
「これはもう、どうしようもない……」
「ごめん。父さんたちの本気、割とマジで舐めてた」
「ま、まあ基本みんな財布の中にはお昼代くらいしか入ってないから……流石にツケとか言い出すバカは連れてきてないから……」
シズコが頭を抱えながらも必死に耐える。そう、金さえ尽きれば戻ってくる。
……それが甘い考えだったのを思い知らされたのは、それからすぐのことだった。
「わーお。これがヒャッキヤコーの一撃必殺用ドスかあ!?すごいなあ憧れちゃうなあ……1万円出すから、売ってくれないかな?」
「えー、この拳銃はずっと大事にしてきたものだから3万だと安いかあ。しょうがないにゃあ……5万でどうよ?はい。契約成立ね♪」
「え!?3万円で銃とドス、両方買ってくれって!?いいよ。うん……あ、君の処女はお金では買う気はないかなあ。もっと大人になったら、ね?」
「ほーほーほー。まだ日本語学校にコレクションがあるんだあ……そっかあ、それ持ってきてくれたら、10万、いや20万で買うよ?」
「え!?護身用の武器を買ってほしいって子がたくさん紹介できる!?いいねえ。ちょっと紹介してよ。はいこれ、紹介料ね」
「……盗み出すなんてことはしないでいいよ?場所さえ教えてくれれば俺たちが勝手に取りに行くよ。君らを危険にさらさないためにもね」
あ、あの野郎!?カラジョルジョの今の店員が『契約刑事』ってそういうことか!?
次々と現ナマが飛び交い、すごい勢いで合法的に『武装解除』されていく店員たち。
ここで武器手放したらもう自分の身を守れないとか、旭川の犬になるしかないとか多分すっ飛んでる。
美味い『メシ』と目の前で繰り出される『現ナマ』に『魅了』されているのだ。
そして手に入れた金でカラジョルジョで豪遊する百鬼夜行のお嬢様がた……奴ら、日本語学校での貧相な暮らしのストレスで暴走してやがる。
……まさか全部このための『仕込み』だったってのか?
「覚えておきたまえ。先進国『以外』の人間は基本『目の前に差し出された金と酒と食い物に非常に弱い』のだよ。抑圧されていればなおさらだ」
ダードがそっと近寄ってきて、オレたちに助言をしてきた……ヒルトリア人の恐ろしさが身に染みる。
「旭川マジこわい」
「下手すると合法都市の奴らよりえげつないぞアイツら」
「父さんの本気。正直レベルが違いすぎるよ……」
これはもう、ダメだな……売り上げは、まあ大丈夫だと思おう。なんか普通にこっちの接客にも向こうの外人ども混ざってるし。
「……ずっと大事にしてきたこ、これなら20万、いや30万くらいで」
ずっと手放さなかったショットガンを見つめてぷるぷるするシズコ。お前か。お前もか?
かくて、シズコからの依頼である『百夜堂のテナントを成功させる』を果たしつつも、勝負は『負け』で終わった。
「魅せてやろう。これが一発芸第三弾の『上半身をはだけた姿』だ!ダボゥレップウケェェェン!」
勝利したダードはノリノリで上半身裸になった。なんかあのヤバいコンビがアホほど興奮して絵を描いていた。
あと、変な人たちに滅茶苦茶ウケていた。年末にやるらしい『なんかの祭り』に是非来てくれって誘われてた。
「ねえ、これどっちが勝ったと思う?」
「きくまでも、無かろうよ」
キラキラとポルノの言葉に、オレも全力で同意する。
正直ガチのヒルトリア人、陰謀に強すぎる。アイツらなんでここまで陰謀得意なんだよ……
*
「というわけで縁日の無事終了を祝して!乾杯!」
「「「「「乾杯!」」」」」
シズコの音頭により、旅館でささやかな宴会が行われることになった。
「いやあ。ごめんね?多分、タナがいると邪魔だなあと思ったからさ?」
……クソほどハメてくれたニコのおごりで。
「なあ、ウチは?」
なお、昼から酒で潰れてたクソ猫には参加資格が与えられなかった。
首から「私はお仕事中に泥酔して夜まで酔い潰れてました」って看板下げられてる。馬鹿め。
「ま、まあ仕事は成功したしな」
「うん。負けたのは気にしちゃダメ」
「そうだね!とりあえず旭川でお父さんに勝とうとか普通に無理だったわ」
結局勝てなかったのは残念だが、正直相手が悪すぎただけだと思う。
「……いや、父さん的には良くて引き分けとか思ってると思うよ?父さんだったら、あそこまで簡単に『あの二人』引き込めなかった」
「ん?なんか言ったか?」
「ううん。何でもないよ。ただの独り言」
ニコがポツリと、小さな声でなんか言ってたが聞き取れなかった。まあいい。
「というわけで、依頼は達成した。報酬を貰うとしよう」
気を取り直し、シズコに言う。どうせなら、強力な耐性持ちのアクセサリーとか欲しいな。
……そう思ってた時だった。
「はい。不束ものですが、よろしくお願いいたします。先生♡」
何故か繰り出される、ジャパニーズドゲザ……んん?
「えっと、その、シズコの一番大事なものって……」
おかしいぞ?家宝的なものが貰えるはずじゃあ?
「……河和家の看板娘に『乙女の貞操』より大事なもんあると思ってたんかいワレェ!?」
オレの疑問に、クソ猫からの回答が飛んできた……え?
「その、私はただ『正妻』でありさえすれば、『愛人』や『妾』がいくらいても気にしないので……」
……ヒャッキヤコージョーク?目がちょっと覚悟キメてるけど。大丈夫?
「そっか、じゃあ殺すね」
「それは、死ぬ覚悟を決めてるってことでいいよね?」
え、ちょっと待って。ポルノはともかく、なんでキラキラまで武器抜こうとしてんの!?
シズコも応戦する気配見せんな!死ぬぞ!?
ーーージン。どうやらオレは、何かをミスったみたいだ。
どこで間違えたのか。そう思ってた時だった。
「……残念だけど、それは認められないかなあ」
「……合法的にダメってことか!?そうなんだな!?ニコ!」
ニコの出した助け船に全力で乗っかる。出ないと、社会的に死ぬ。
「ざけんなや!?こっちは知っとるんやぞ!?東京のヤタガラスんとこのえらいさんの娘が『14歳』で『どこぞの馬の骨』にもう『何人も』嫁いだって!?」
「そ、そうですよ!河和の、合法都市の外にいた親戚筋から聞いた確かな情報です!」
河和家の必死の反論……え?東京ってそんな感じなの?都会怖い。
そんなシズコに、ニコは笑みを崩さず言う。
「知ったことじゃないね。旭川は、ボクたち『本田一家』のシマだもん。それとも旭川から出てく?……正妻は、本田ターチヤナ。そう、父さんも認めてた」
ニコの断言にシズコが詰まった……あれ?オレの意思は一体どこに?
「まあ、キラキラならセーフ?」
「正妻がどうとか、今の時代流行らないしね」
二人は割とどうでもいいらしい。時代か。
「まあそういうわけだからさ『法律変わって重婚が認められる時代』が来ない限り、君は正妻にはなれないよ」
「あ!……そ、そうですか。分かりました。今回は身を引きます。待っててくださいね。先生♡」
ニコの言葉に、シズコはあっさり引き下がった。セーフ……なんかキラキラと将来結婚するの確定したっぽいけど言うほどセーフか?
そんなわけで、オレたちの祭り騒動は終わりを告げた。
ちなみにその日の晩は普通に3Pだった。
……それから少しして、ミナミに『お祭り運営委員会』とかいう組織が増えた。旭川のお祭りを盛り上げる民間団体らしい。
とりあえずは2月にある『旭川冬まつり』を盛り上げるというのが、目標だという。
委員長は、河和シズコ。構成員は、言うまでもないだろう。
普通にサタスペできたな!ヨシ!