青空DAYS   作:Ziz555

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直前に一話更新してるので、最新話で飛んできてる人は注意してください。


結構ネタバレになります。













デイズ・アフター<epilogue>

 

 

 戦いが終わり、数日が過ぎた。

 

 俺達が怪物を倒したことで、ユスティナ聖徒会は消滅し、その辺りの混乱の間に、アリウススクワッドのメンバーは何処かへ逃走。

 

 今回の事件の原因の所在とか、罪の清算なんかの当てを見失った俺達は、ひとまず『以前の日々』を取り戻すことを最優先にした。

 

 一番の被害の有った古聖堂周辺地区の復興には、ミレニアムも手を貸してくれる事が決まり、トリニティとミレニアムが公的に共同作業を行うっていう、異例の事態に、慌ててゲヘナが支援の申し出をしてきた。

 トリニティとミレニアムが組んで襲ってくるとでも思ったのかもしれないな。

 

 エデン条約は成されなかったけど、それでも。トリニティ、ゲヘナ、そして、ミレニアムの3校が共同で同じ目的に向かって進むなんてはじめての事だったから、キヴォトス中が大騒ぎだよ。

 

 ……なんて、ユウカに話したら、スッゴい白い目で見られたけど。

 

 

 

 あ、そうそう。ユウカと言えば、俺はまだミレニアムに居候させてもらってるよ。

 

 シャーレの仕事を引き継いだは良いけど……あれやっぱり一人でやるには無理があるって。

 仕方ないからユウカに手伝ってもらってて、お返しに俺もミレニアムの仕事を手伝ってるから……結果的に、お互いにシャーレとミレニアム行き来するぐらいなら、俺がミレニアムに居付いた方が早いってなってさ。

 俺は断ったんだけど、ユウカに押し切られちまった。

 

 ヌィル・ヴァーナもかなり無理させたからな、今はちょっとメンテナンスしてもらってる。

 危険な力だけど、アイツには助けられたから、今後も上手く付き合っていくつもり。

 

 

 

 

 トリニティの方は……セイアが目を覚ましたよ。わざわざ俺のところに挨拶に来て、感謝を伝えてくれたけど……なんでそんな詳しく知ってたのか。ってぐらいの事知ってたし、不思議な子だな。 

 父さんの事も言ってたよ。俺の事をよろしく頼んだって?俺が必死やってる間になにやってたんだか……。

 

 ミカも大分回復して、ぼちぼち聴聞会になるんだとか。

 あいつも、かなり後悔してたし、穏便に終わると良いんだけど。

 後まあ、しっかり約束はしたから、セイアとナギサには、謝らせるつもりだぜ?直接確認しに行ったら、めちゃめちゃひきつった顔されたけどな。

 何がそんなに嫌だったんだ……。

 

 後は、補習授業部の面倒も俺が引き継ぐことになって……流石にもう身体が物理的に足りなくなってきたから、基本的には今まで通りヒフミに頑張ってもらって、手が足りない時に俺が……って感じだ。

 そもそも一番最初になんで引き受けたんだよ……こんなの絶対回らなくなるに決まってたろ……。

 ……いや、『先生』だもんな。今ならわかる。俺もきっと、同じことをしたと思うから。

 

 

 

 ゲヘナは……万魔殿がイマイチ機能不全のままだから、一番被害の少ないヒナが現場に出て代わりに色々やってるよ。

 えっと…………直接戦闘してたよな?ヒナ?なんであんなに元気なんだアイツ?しかもミサイル直撃受けたとか話聞いたけど、え、なんなのあの子は??

 『ゲヘナ最強』の伊達じゃなさを知らされた気分だ……。

 

 ……でも、アイツだって本当は一人の女の子だ。『ゲヘナ最強』でも『風紀委員長』でもあるよりも先に、悩んで、泣いて、抱え込む、他の子より、ちょっと頑張り屋さんな女の子。それだけなんだよな。

 

 それを知ったからには放っておけないというか、あっちの愚痴に付き合う契約をしてしまったというか……なんかそれだけじゃなくていつの間にか3つも借りを作っちゃったし……。

 

 どうすれば良いんだよ……個人的な立場のままで女の子と二人きりで会話とか自信ねぇよ……。

 

 

 ……ユウカはなんか別だから。うん。アレはそう言うんじゃないよ。

 

 

 

 

 …………アリウススクワッドは。何とかする。あの子達も、きっと助けを求めてるなら。その力になるのが『先生』なんだろ?

 

 

 俺は……えっと……。左足骨折、右腕ひびバキバキ、全身筋繊維がまばらに断裂、体表まで裂けてる傷が……3箇所。

 ……うん!命に別状はない!!死ぬほど痛くて!寝てても鎮痛剤切れたら目が醒めるけど!

 左腕は動くから書類仕事はできるしな!!

 それに、ヌィル・ヴァーナのバイザーつかえば脳波コントロールで文字を出力できるようになったんだ!仕事に問題は出てない!!

 

 

 

 

 

 ……まあ、なんにしても。

 

 

 全部が全部完璧!……って訳にはいかなかったけど、託されたものはちゃんと果たした。

 皆は、前とはちょっと違っても。それでも、『より良い明日(ハッピーエンド)』に前向きにすすんでる。そんな、なんて事の無い、ささやかな幸せを感じられるような、いつもの日々を取り戻したよ。

 

 だから。だからさ。

 

 

 

 

 

「……………………早く、早く。目を覚ましてくれよ、オヤジ………………」

 

 

 

 

 

 静かな病室で一人、センジョウはなにも言わぬ父の姿に、涙をこぼした。






はい。という訳で、エデン条約編、『一旦』完結になります。

マジで走り抜けたなぁ……書くの止まらんかった。

正直、書きたかったシーンは

1.ミカボコって先生に拒絶される息子
2.ちゃんと仲直りする前にミサイル爆発
3.喧嘩を置いといて夢中で助けに来た息子を庇って先生撃沈
4.息子の再起


……ほぼエデン3章全部じゃねぇか!!そりゃ駆け抜けるわこんなん!!


 書いてる身としては、先生に近いような視点でセンジョウの背中を応援しつつ、共に走り抜けたような感覚があります。

 楽しかったよ、センジョウ。

 でもまあ、彼と走り抜けるなかで、私自身彼に愛着が沸きましたし、彼と、彼の回りと生徒達の描く『ブルーアーカイブ』が気になるので……



 此処から先は、長い、長い、後日談が始まります。


 だらだらとした、日常回も挟みつつ、最終編までやるつもりですので、よかったらお付き合いください。
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