プロローグ-Lost story-
────この『創作』は、覆された。
脈絡、構成、ジャンル、意図、解釈……すべてが破壊され────
その意味は絡み合い、混ざり、撹拌され────
統制できないほどに褪せてしまった。
『先生』よ────
これまでの『
これからお前の身に起こることは、もはやそのような『
主人公も、英雄も、事件も、葛藤も無く────
全てが分解され、
脈絡も、構成も、必然性もなくなってしまった……作為的に作られた世界。
そうして────果ては意味を失い、力が暴れまわるだけの────理解不能で不条理な世界へと。
嗚呼、そうだ────元はといえば、『
『我々』は皆、それを忘れていた……いや。見ないようにしていただけ。
「しかして、始めるのだ」
「物語と呼ぶに満たない、
「脈絡も、ジャンルも、必然性も、構成も、役割も────すべてを無くした状態で」
「敵対し、裏切り、覆った……消えゆく物語を」
「哀れで、未熟で、不完全な────物語にすら満たぬ
「読者を冒涜し、登場人物をも侮辱する────叛乱の物語を」
『ブルーアーカイブ-BlueArchive-』
『
──
──やあ。久しぶり。またあったね。
君達も、ここまで来たんだね。
私の事を覚えていてくれた人はどのくらい居るのかなぁ……。この前に話したの、結構前になっちゃうから、忘れてても仕方がないと思うよ。
もし覚えていてくれたなら……私としては、嬉しいなぁ。なんて。
この前話したのは……3ヶ月前くらい、かな?
ううん、ごめんね。こっちの話。
……この前した話。覚えてる?
うん。『この物語』の話。
空模様のように移り変わって、晴れたり、降ったり、曇ったり。
爽やかな青春!とは、行かなかった。そんなこの物語の話。
きっと。さ。嘘でも、偽りでも。……この物語のみんなは、この世界のみんなは。きっとみんな、『
みんな。……みんな、一生懸命に生きているんだよ。
それぞれの、心のうちに、頭のなかに『地獄』があって。
そんな『地獄』と戦ったり、うまく付き合いながら生きていて。
それでもやっぱり、『
自分の『意味』を探して、問いかけ、疑って。
"願いや思いは、強いほどに捻れやすい"
"捻れて歪んでひねくれて"
"言葉や祈りが、誰から発された物なのか、わからなくなるほどの時間が経って"
"歪んでしまって、呪いに変わってしまって"
"そんなすれ違いのような悲しみが、人間の本質で、どうやったって交わらない、人と人の心の内側の真実で"
───"『それでも』"
"もう一度だけ。思い出して?"
"始まりはきっと……些細な、けれど、確かな、優しい祈りだったと言うことを"
それにさ。ほら。
────梅雨が開けたあとの、夏の快晴って。サイッコーに、気持ち良くない?