「あぁ~っと……これは未来デパート、こっちは修理。こっちは未来デパートで、これは点検なし」
「ただいま~って、何やってるの?」
「秘密道具の点検。定期的にやらないとす~ぐに溜まって大変なことになっちゃうからね~」
のび太の部屋の中には、ドラえもんのポケットから出てきた大量の道具がばらまかれていた。点検が必要な物とそうでない物を分別し、必要のないものはポケットへと戻していた。
「万能ドライバー借りに来たんだけど、どこにある?あの時の道具の整備したいんだけど」
「え?あぁ~……多分あの辺り」
「俺達も仕分け手伝おうか?」
「そうね。こんなんじゃお話もできないし」
「僕らも手伝うよ」
「いや良いよ。危ないし。しばらく触ってないのあるから、本当に何が起こるか分からないんだ」
そんなドラえもんの言葉を無視して、それぞれ勝手に道具に手を伸ばしていく。そしてある道具にジャイアンが触れた瞬間、急に操作盤に火花が散って誤作動を起こした。
「んぇええええ?!タイムホール?!みんな離れて!」
「うわぁあ!!」
「ジャイアン手を!!」
「のび太くん!」
一番近くにいて最初に飲み込まれそうになったジャイアンにのび太が手を伸ばし、穴から引っ張り出そうとする。
「ングッ!」
「出来杉くん!?」
「速く引っ張るんだ!!」
「ンオオオオオオ!!!」
引っ張り出したジャイアンをドラえもん、スネ夫を経由してしずかが部屋の外へと投げ出す。しかしその反動で、今度はのび太が穴へと飲み込まれそうになる。出来杉もすぐに手を伸ばすが、一緒に穴へと入っていく。
「ウワァァア!!不味い不味い不味い!!」
ドラえもんが急いで出来杉の足を掴むが、時既に遅し。踏ん張り虚しく穴へと飲み込まれてしまう。
「ドラえもんこれ!」
「へぇあ?!」
助け出すのは無理と判断したのか、スネ夫は小型の四次元ポケットをドラえもんに投げた。それを足で挟むようにしてキャッチ。3人が完全に飲み込まれると、そのまま穴は消えてしまった。
「出来杉さん、ドラちゃん、のび太さん……」
「う、嘘だろ……」
「これ、どうやって助ければ……」
残された3人は呆然とタイムホールを見つめながら、項垂れてしまった。
「ウワァァアァア~~!!」
「うぶっ!」
「あで?!」
穴から抜け出ると、いきなり地面に叩きつけられた。
「何で上から……」
「僕らが最後にいたのはのび太君の部屋。2階なんだから当然だよ」
「と言うか、ここどこ?」
出来杉の言葉で、ようやく辺りを見回した。しかし、町中の筈なのだが、何故か人っ子1人いなかった。景色を見る限り、都心である事は確かだ。しかし、人の気配が全くない。完全なゴーストタウンになっていた。
「見たところ、東京……だよね?」
「た、多分……見覚えのある建物あるし、青看板も東京のだし」
「……ねぇ、この音、なに?」
まるで地響きのような音が遠くからだが発生していた。単発的な爆発音も響いている。そして甲高いジェットエンジンのような音が3人の後ろから迫ってきた。
「あれって……巡航ミサイル?」
「3発も……いったい何と戦ってるんだ?」
ゴゴゴノーン!!
「っ?!……ちょ、の、ののの!のび太君!アレ!アレアレ!!」
「か、怪獣?2人とも下がって。僕が──ッ!?」
エボルトラスターを抜こうとした瞬間、巨大なロボットのような何かが怪獣を体当たりで吹っ飛ばした。
「巨大ロボット?」
今日はここまで原作寄りにするか劇場版寄りにするかは今のところ未定です。
あ、こののび太君はうちのネクサスに変身する方ののび太君です。何番めかは分からないですが、一応あの世界線の物語です。