あの後…俺がしたように飛ぶことが有効と考え、イリヤスフィールは即飛んだ
まぁ…頭柔らかいしな…
が…予想通り美遊は無理だった…
そして…また明日戦うということになり…それまでに特訓をするということになった…
そして次の日の朝…俺は森の中にいた…
なぜってそれはまぁ…修行?
『主殿は何をするのじゃ?』
「んー、確かに剣の扱いはいいが魔術の扱いは全然だからな」
『なる…ほど…です』
「そんじゃ、よろしく、緋恋、瑠火」
『『はい、コンタクトフルオープン…鏡界回廊最大展開』』
と、そんなわけで転身完了である
「近距離でしか戦えないのはあの魔女には辛いな…」
『そうじゃのう』
『なら…魔力を剣に…纏わせて…放ってみてわ?』
「おぉ!ナイスアイディア!」
というわけで早速やってみる、瑠火に魔力を纏わせて構える…そして…
「へい!」
思いっきり放ってみた……がそれが間違いだった
放った斬撃は鋭く早く飛び…その先の木を次々となぎ倒していった…
…………うん…えっと……
「ごめんなさーーい!!」
この時に逃げた俺は絶対に悪くなかったと思う…
木をなぎ倒した後…俺は森の中を歩いていた…
特に理由はないが、ほらあんなことがあった後だから落ち着こうと思ってな……って誰に言い訳してるんだろ
その時…物凄い音が聞こえた…えっと…なにかが落ちたみたいな音だ
取り敢えず音のした方に行ってみることにした
すると…イリヤスフィールと…クレーターの中心に美遊がいた
「なにやってんだ…お前ら」
「あっ…蓮君」
「蓮…」
二人の話を聞くと、イリヤスフィールは修行で、美遊は空を飛ぶ修行のためにルヴィアにヘリコプターから叩き落とされたとか…
おぉう…流石はルヴィアと言うべきか…
「それで…これからどうすんだ?」
「イリヤが空を飛ぶきっかけになったものを見せてもらうために、これからイリヤの家に行くところ」
へぇ〜、そういえばしばらく行ってないな
イリヤスフィールの家
「そうだ♪蓮君も一緒にいかない?」
「ん?別にいいぜ」
と、そんなわけで…イリヤスフィールの家に行くことになった
「ただいま〜♪」
「おかえりなさい、イリヤさんってあら?…もしかして蓮君?」
「あ…はい、蓮です、お久しぶりです…セラさん」
この人は…まぁ簡単に言えばアインツベルン家のメイド…らしいが…かなり厳しくてうるさいんです…はい
「お久しぶりですね、元気でしたか?」
「ええ、まぁ」
「お〜?蓮じゃん」
「あれ?リズいたのか?」
こののんびりしている巨乳はリズ…セラさんと同じくアインツベルン家のメイドでセラさんの妹
「いたよ〜」
「相変わらずメイドなのに菓子ばっか食ってんのか?」
「メイド?」
えっ?
「ちょっ、リズ!!私達はアインツベルン家にお仕えするメイドでしょう!」
「そうだっけ〜?」
この後、一方的にセラさんが騒ぎ始めたので…イリヤスフィールと美遊が待つ部屋に向かった…
すると…美遊がなにかブツブツと呟いていた
テレビにはイリヤスフィールが好きそうな魔法少女のアニメが映っていたが…
なんとなく理解した…たぶんこれを見ても理屈がさっぱりわからなくて…いろいろと考えてるんだろう
『ルビーデコピン!』
「はふっ!?」
おぉ、いいデコピンだな
『まったくもー、美遊さんは基本性能は素晴らしいのに、そんなコチコチな頭では魔法少女は務まりませんよー、イリヤさんを見てください、理屈や行程をすっ飛ばして結果だけをイメージする!そのくらい脳天気なな方が魔法少女には向いてるんです!』
「なんかひどい言われようなんだけど!?」
「うんうん、まったくだ」
「蓮君は否定してよ!!」
えっ?否定する要素がどこにもないじゃん
『そうですね…美遊さんにはこの言葉を贈りましょう、人が空想できることすべては起こり得る魔法事象、私達の創造主たる魔法使いの言葉です』
「物理事象じゃなくて?」
『同じことです』
「まぁ、つまりアレでしょ? 考えるな!空想しろ!とかいうってうわー…すごく納得いかないって顔ですねー」
イリヤスフィールもイリヤスフィールだが美遊も美遊だな…
二人とも自分の必要なものをどっかに置いてきたんじゃないかってくらいに偏ってるだろ
まぁ…俺もだけど
「あまり参考にはならなかったけど…少し考え方がわかった気がする」
すると…美遊は立ち上がり
「あっ…帰るの?」
「また…今夜」
あっ…また今夜って言った…ツンデレか?
「んじゃ、俺も帰るわ」
「えっ…蓮君も帰っちゃうの?」
「そうだが?」
すると…イリヤスフィールが少し俯く
「不安…か?」
「うん…あんなのに勝てるのかなって」
まぁ…確かに不安だよな
今回の敵は二回目で戦うようなもんじゃないし、一度負けてるからな…
俺はイリヤスフィールの頭に手を乗せる
「蓮君?」
「勝てるかどうかは俺達の頑張りしだいだ、だからとにかく全力で戦うしかない」
「うん…」
「でも…どんなピンチになっても俺がお前も美遊も…守ってやる…前にも言ったろ?」
そのあと少し不安を残したような顔で微笑んだイリヤスフィールの顔を俺は見続けることしか出来なかった
そして、外に出てすぐのところに美遊が立っていた
「ん?まだいたのか?」
俺に気づいたのか、頷き…口を開いた
「ねぇ…貴方はどうやって飛んだの?」
「はい?」
「貴方も飛んでいた…貴方の意見も聞きたくて」
「どうやって…か…人ってさ…どうして上を向けるか…わかるか?」
「それは体の構造上そうなっているからで」
またそう…理論的な
「人は…きっと空を飛ぶっていうことに憧れたんだ…だから…それをずっと思って願ってきた」
「願って…」
「あぁ…さっきもルビーが言ってたが空想は…見方を変えれば願いとも言える…だから…強く願えば…きっと…叶うんじゃないか?」
「そう…ありがと」
「どういたしましてな」
この後美遊と別れて…その夜
「リターンマッチね、もう負けは許されないわよ」
再戦の始まりである
皆さん、今回も読んでくださりありがとうございます
次回もよろしくおねがいします