がっこうぐらし! 『誉れある死』獲得RTA 作:ハイカスカス
なんと!また赤評価になっておりました!評価ありがとうございます!
こちら、作者のツイッ...Xです。執筆進捗、及び編集進捗を気が向いたら投下します。
https://x.com/sssyosetu_hai?s=21
さて、投稿の遅れも「そこそこ」に収まってきたし久々にこのセリフを...
今後ともよろしくお願いします!
「やっぱり、そうなのか?」
「実際に見たわけではないけど、話してた事を聞いてみると多分...そうだと思う」
「どこかのタイミングでなんとか見に行けたら...」
「それだったら、いいタイミングがあるよ!」
「それじゃあ今日は理奈の提案もあったことですし、モールに向かいましょう!」
「おー!遠足だね!」
「遠足って、お前なぁ…」
「まあ、ゆきらしいといえばゆきらしい感想だな」
一晩過ぎて次の日。朝食を食べた私たちは一度集まり、この前理奈先生が言っていた買い出しに行くことになった。
由紀曰く遠足らしいが...まあいい。
メンバーはめぐねえに私、そして由紀と理奈先生ということになった。
そしてある程度欲しい物をリストに纏めて駐車場に移動した。移動したはいいのだが...
「あ!あれです私の車!無事で良かった…」
自分の車が無事なことに安堵するめぐねえは放っておいて、それ以上にどうにかするべことがある。
元教員らしきやつらが駐車場をたむろしている。あれでバレずに車に近づくなんて無理な話だ。
「結構な数が居るな…どうする理奈先生?」
「案ずるな胡桃。策は用意してある」
そう言って懐から取り出したのはロープ。それを刀にくくりつけてもう片方の端を腕にくくった。
「ん?何をするつもりだ?」
純粋な疑問を発する。
「よっ!」
『ガシャーーン!!』
刀が近くのガラスに突き刺さり、警報が周囲に鳴り響いた。
「ちょ、なにやってるんですか!?」
「フロントガラスが…割れた…?」
「さあ、今のうちに」
やつらが警報に引き寄せられているうちにめぐねえの愛車に走る。移動が遅くて邪魔になりそうな最低限の敵は理奈先生がどかしてくれた。
鍵のロックは問題なく解除され、無事に車に乗った。
「よし、それじゃあ出発しますよ」
「よろしく慈。私はちょっと寝るよ。着いたら起こしてくれ...」
「おやすみりー先生!」
「はい、おやすみ...」
車の振動で眠くなったのか、理奈先生は出発してすぐに寝てしまった。まあ連日色々とやっているし、めぐねえ曰くまだ魘されているらしいから仕方がないだろう。
そのままぼーっと変わってしまった街並みを眺める。ほんの数日で見慣れた通りがここまで変わってしまうと悲しくなってきて...
「ッ!止まってくれ!!」
『キキーッ!』
「ぬおっ!?」
「恵飛須沢さん?どうかした?あと理奈は危ないからシートベルトをつけなさい」
「はい...」
「あ、ごめん、何でもない…」
呼び止めてしまった。自分の都合なんかに付き合わせるわけにはいかない。早くモールに出発して...
「胡桃。」
「...?」
「いいのか?明日、ここは無くなってしまうかもしれない。明日、自分がここに来られる状況ではないかもしれない。もし、そうなったとして、後悔はしないのか?もし終わる時、胸を張って『やれる事は全てやった』、と言えるのか?」
「理奈...?」
「それ、は...」
「そこで言い淀むんだったら行ってこい。やってした後悔はそこで終わりだ。そしていつかは無くなっていく。やらなくてした後悔は一生ついて回るぞ...人生の『先生』からのアドバイスだ」
「ああ、分かった。行ってくる…」
車から出て歩き出した。何度も開けた玄関のドアが今では鉄格子のように感じてしまう。
後ろを少し見遣ると、理奈先生が小さく頷く。
「...ただいま」
何百、何千回も呟いた言葉とともに、重い扉を開いた。
「良かったの理奈?」
「まあ、あのまま不安にさせておくよりはいいだろ」
「それもそうね」
「めぐねえ、ここからどっちに行けばいいと思う?」
「うーんと、そうねぇ...」
家の中は4日前、私が家を出た時からほとんど変わっていなかった。学校では見慣れてしまった血も、匂いも...ここではなにもない。
でも、私を出迎えてくれたあの声はもうしない。暗くなった部屋からは私の足音以外何も聞こえない。
「...そうだ、私の部屋」
誰も聞く人なんていない。誰も言葉を返さない。
扉を開いて慣れた手つきで電気つけようとする。
「点かない...」
当然だ。学校でさえ太陽光発電を使っているんだ。こんなただの一軒家で電気が付くわけない。
「...」
ベッドに、潜る。こうしていたらいつか何かの用事に呼ばれると。食事でも、買い物でも、何でもいい。そうすればまたいつもの日常に戻ると。そう思った。
「...」
...そんなわけなかった。ここで声が聞こえたら、それはただの都合の良い幻聴だろう。
「...」
涙が出てきた。ただただ今は泣きたかった。
それから、どれくらい経っただろう。
「もう、いいよ」
もういい。後悔はしない。
ベッドから出て流れていた涙をティッシュで拭う。
リビングの机にはメモを一枚残しておく事にした。いつか両親が帰って来た時、読んでおけるように。
「それじゃあ、行ってきます」
ドアを開けると太陽の光が差し込んできた。
「...ただいま」
「おかえりなさい、恵飛須沢さん」
「おかえり、胡桃」
「おかえりー!くるみちゃん!」
次帰ってくるのはいつになるか分からないけど、改めて『いってきます』と、心の中で呟いた。
...よし。エンジンは切った。鍵もかけた。サイドブレーキも問題なし...
「ようやく着きましたね」
「ふわぁ...本音としてはもうちょっと寝ていたかったんだけど」
「理奈ぁ〜?」
「ご、ごめんごめん...」
とりあえず荷物を持って入り口に移動する。
「...なんだろう、嫌な予感がする...」
「どうしたんだ由紀?」
「...ぁあ、うん!大丈夫!」
「大丈夫かしら...?」
「まあ、何かしらは起こるだろうな...」
そう言って理奈は顔を顰めた。用心して進む他ないだろう。
そう考えて武器を片手に持ちながら入り口の自動ドアを潜る。
「居ないな...外には他の所と同じくらい居たのに」
「用心はしておこう。由紀ちゃんは周りを見ておいてくれ。何かお目当てのものがあったら回収しよう」
「うん!わかっ『キャアーーーーー!!!誰かーーー!!』
「「「「!?」」」」
「急ぎましょう!」
そう言って悲鳴のした上階に進んでいく。理奈も由紀さんに丈槍さんに合わせて走ってくれているようだ。
「慈、悲鳴のした場所から逃げ出している人がもう居るかもしれない。私は反対側に行こうと思うんだが...いいか?」
「分かったわ。私たちは悲鳴のした方に向かう。くれぐれも無理はしないように」
「分かってるよ。みんなもな。自分が最優先だぞ!」
そう言って私たちは二手に分かれた。
「ここかしら...」
しばらく走っていると、やつらがやけに集まっている場所を見つけた。
「たぶん、あそこだよ」
「だろうな...さすがにあれを突破するのは私でも無理だぞ」
「仕方がない...諦めて理奈と合流しましょう。万が一気づかれたらまずいことになります」
「わん!わん!」
「わっ!」
気が付いたら丈槍さんの足下に犬が走ってきていました。
「ッ!静かに...早くここから離れましょう」
「めぐねえ、この子連れて行っていい?」
「はあ...さすがに置いていけなんて言えませんし...いいですよ。ただ、静かにしておくように言っておいて下さい」
「はーい!ええっと...太郎丸?太郎丸って名前なんだね!」
「わん!」
「由紀、静かに!」
そんな事を話しながら来た道を引き返す。その途中で欲しかった物がある店を探す。
「あ、み、見つけた...すみません!助けてください!」
急にそんな声をかけてくる人が居た。制服をみるにうちの高校の生徒だろうか?
「はぁ...はぁ....、あの、刀を持った女の人に『こっちに私と来た3人がいるから合流してくれ』って...」
「待ってくれ、だったら理奈先生、あー、その言ってた女の人と一緒に居れば良かったんじゃないのか?」
「あぇ...えっと...それは...」
「恵飛須沢さん、その話は一旦後にしましょう。細かい事は車の中でも聞けるし、理奈のことよ。多分大丈夫だわ。それで、貴方の名前は?」
「あ、ありがとうございます。巡ヶ丘学院高校2年生、直樹美紀、です...」
直樹さんね...事情は帰りの車ででも聞きましょうか...
「...い...うか?...いそ...が...いとな...」
何かに揺られている。
美樹と逃げている時に噛まれちゃって、そこから意識が朦朧としはじめている。
いまほんの少し聞こえた声も誰のものかは分からない...
心の中で親友にもう一度会える事を願いながら意識は切れた。
「それじゃあ、行ってくる」
「無理だと思ったらすぐに帰ってきて。それじゃあ行ってらっしゃい」
「いってらっしゃーい!」
そういって部屋を出る。
まず最初の目的地は職員室。あの時めぐねえとりー先生が読んでいたあの冊子を探しに行く。
「緊急避難マニュアル...よし、鍵付きのデスクとかにしまわれてなくて良かった」
そう書いてあるそれに書いてあったことは、あの2人に衝撃を与えるのは十分な事だった。
「ッ...!...なるほど、地下室か...パスワードは『018415411』...よし、メモできた」
これに書いてあった場所に行こう。もちろんやつらには見つからないように。
「あれによるとこの奥に...あれ、空いてる。しかもこれ、最近のやつだ」
地面に倒れていた死体は比較的最近のものだと簡単に分かった。しかも刀傷がある。
ということは...
「りー先生...?」
いや、そんなはずはない。りー先生は遠足...物資調達に行ったはず。何かが居るかもしれないと思い、最大限に警戒して扉を開く。
「んぇ...?何をしてるんだ、先生...?」
「!!」
中に居たのは、自分を助けてくれた恩人であった。
「...貴依、なんでこんな所に居るんだ?」
「え、いやー、ちょっと、な」
さすがにここで本当の事は言えない。適当に誤魔化す。
「い、いや、なんでもないんだ。というか、そっちの子は...?」
話を逸らすために後ろで寝ていた子の話をする。
「あぁ...モールの方でこの子を連れていた子から『助けて』って頼まれてな。まあ、急いでここに帰ってきたってわけだ」
「へぇ...っ!先生っ!」
「はへ?」
あの子が立ち上がったかと思うと、ふらふらと歩きながら先生に抱きつき...違う!これはやつらと同じ...!
「やーめーろ!離せコラ!離せこんの!」
先生が身をよじらせるが振り払えない。
突き飛ばして離させる。
そのまま止めを刺そうとして...
「もういい貴依...ありがとう。助かったよ」
「ちょっと先生!?何で...」
「ほら、見てみろ」
見てみると、さっきの意思のないような動きとは裏腹に大人しくなりその胸は規則的に上下していた。
とりあえずここは安全という事を確認したので、改めて聞きたかった事を聞く。
「いや、それもそうなんだけど...この部屋について、教えて」
「...あぁ、まあ...そうだな。全員が揃った時にさせてくれないか?私としても、心の準備がしたい」
はぐらかされてしまった。
「分かった。でも、いつかは答えてもらうから...!」
「ああ、分かってる。私もこの子が起きたらそっちに行くよ」
「なるべく急いでよ」
そう言って雑多な地下室を出た。
「う...ううん?ここは...」
「起きたか?意識ははっきりしているか?ここがどこだか...は分からないと思うけど。とりあえずおはよう」
「お、おはようございます...?どこですかここ?」
「あー、まぁ、どこかと聞かれるとひじょーに反応に困るんだが...」
...とりあえず自分が無事なことに安心した。
「とりあえず自己紹介をしよう。私の名前は堀本理奈。一応近くの小学校で教師をしていたよ」
「祠堂圭...です。それでここは...」
「さて、早速ここを出よう。ここがどこかはしばらくすれば分かる。...ああ、無理をする必要は無いが余裕があったらそこの荷物を持っていってくれるか?」
「わ、わかりました!...よっと...」
中を見ると食料が詰め込まれていた。普段の私だったらもっと重く感じそうな...
「ん?」
「どうかしたか?」
えぇっと、何だっけ?何か大事な事を忘れていた気が...
「そうだ!美樹は!?」
「しー!静かに!」
「あっ、ごめんなさい...」
怒られてしまった。でも実際心配だ。私が別の場所に居るなら今頃美樹はあそこに1人で...
「安心しろ。私の親友が居る。慈なら大丈夫だよ」
自信満々の顔でそこまで言い切られると信用してしまう。
「さて、行こう。付いてきて」
そう言って開かれたシャッターの外には、荒廃した私達の高校があった。
「理奈、正座、しなさい」
「はい。」
またこいつは...
「それで、何か弁明はありますか?」
「なんの申開きもございません。」
「ええっと...」
「ああ、気にするな。前にも無理をしてたし説教されて当然ってやつだ」
「いや、あの...そうじゃなくて...」
「ちょっと理奈!?聞いてる!?」
「聞いてる聞いて...る...」
た、倒れた!?
「理奈!?どうしたの!?」
「ああ、やっぱり...眠そうにしてたから...」
あぁ、そういうことだったのね...
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