「チッ、今回は数が多いな…」
「いつまでもやられっぱなしだと思ったら大間違いだ!」
「今こそ復讐の時!」
「何とかしてヒナ委員長に連絡を……ん?」
〈黄金狂・解放!〉
「「うわぁぁぁ」」
「……カンリか?いや違うな……」
〈カンリ……ああ、管理人の名か〉
「お前誰だ?助けてくれたのは助かったが」
〈なに、管理人に手助けしてこいと言われただけよ。挨拶が遅れたな、私の名はコウカ。王幸コウカだ〉
「なるほどね。カンリが風紀委員の人員不足を懸念して人材を派遣してきたと」
〈人員というより戦力だと思うがね。ここはあまりにもお前に依存しきっている。おまえ一人欠けるだけで戦力は……良くて半分か。だからお前が居ない時の備えが私ということだ〉
「さすがね。そこまでわかってるなんて」
〈本当のお前は欲望に忠実で怠惰に過ごしたい。だが周りがそれをさせない。そこを懸念したんだろうよ〉
「………本当によく理解してるわね。カンリにはまた借りを作ってしまったわ」
〈管理人は借りなんて気にするようなやつじゃないと思うがね〉
「それもそうね」
〈ま、そんなわけで。たまには休暇でも行ってきたらどうだ?〉
「いえ、そうしたいのはやまやまだけど仕事が……」
〈ライフ・ワーク・バランス。仕事ばかり気にしてるといつか倒れることになるぞ〉
「だからって私だけ休むわけには」
〈もう一度言う、休め〉
「………」
〈これは警告だ。そんな調子だとそのうちお前………死ぬぞ〉
「………大丈夫よ。私は死なないわ」
〈勘違いするな。どれだけ強くとも死ぬ時は死ぬ。私たちのようにな〉
「どういう事?」
〈そのままの意味だ。私ら魔法少女は1度死んでいるんだ〉
「………ならどうして生きているの?」
〈それこそが間違いだ。私らは生きているんじゃない。存在しているんだ〉
「……?」
〈ピンと来ないよな。アブノーマリティには命は存在しない。私なら『貪欲の王』が存在するだけなんだ。それ故に老いることも死ぬことも無い〉
「それって……」
〈続けるぞ。お前は私らとは違う。れっきとした人だ。命があり、老いるし……死ぬ〉
…………これ以上は言っても無駄か。
〈ならばお前の仕事を無くせばいい話か。黄金狂〉
「え?」
〈ふむふむ、逃げ出した温泉開発部に手を焼いてると。ならばこいつらを捕まえてやればいいか〉
黄金狂・起動。
〈おや、お前は……〉
〈ん?なんだ、王か〉
〈久しいな赤ずきん。お前は何してるんだ?〉
〈管理人にここの治安維持を依頼されてな〉
〈なるほど………なら手伝ってくれないか?〉
〈依頼か?それなら社長を通してくれ〉
〈社長?お前が誰かの下につくなんて珍しい〉
〈あいつは他の奴とは違う………自分の夢への渇望と進む勇気がある〉
〈なるほど、お前が気に入りそうなやつだ〉
〈そんな事はいい。今回は特別に今聞いてやる。なんだ?〉
〈風紀委員から貰った依頼書だ。前に管理人が確保した温泉開発部が逃げ出したらしい。確保してくれ〉
〈了解した。お前はどうする?〉
〈私ら2人だと他対1に弱い。もう1人くらい協力者を探してくる〉
〈なら明日の朝にでも集合しよう〉
〈そうだな〉
魔法少女元人間説とアブノーマリティに命がないのはオリジナル設定です。実際不死身やし問題ないじゃろ。