It is calm and it is a passionate magic boy.   作:桜井舞人

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無印編
第03話 「魔王爆誕!たすけなくてもいいです??」


さよなら~と響く声。

空は青からオレンジへと色を変え、徐々に青い絵の具を下から塗っていく。

アリサとすずかちゃんは塾。

僕と月詠はいつも通り、ドクターの所に行ってから魔法の練習だ。

お陰様で大分魔力総量は上がったし、デバイスも今では10数個作っている。

魔法も大分ロスもなく使えるようになったし、全くドクター様様だな。

はやてのところの闇の書もピクリともしない。

まぁ動いて貰っても困るのだがね…

 

そうそう、管理局に入りました。

これはドクターにはめらたんだよ…

「君が父と思っていた人物を殺したやつが分かるかもしれないよ?

ちなみに僕も独自で調査してたんだが…

ああ、セアト・リファインを殺したのは僕じゃないし、見つけた時は死体だ。

恐らく最高評議会の連中がやらさせたんだけど。」

と言った。

 

なお、最高評議会に近づくチャンスが僕にはあるらしい。

階級があがればあがるほどいいらしいんだ。

という訳で入ってみたのですが…

僕が怪しまれずいる為に、長期休暇と土日位しか出動しない。

だから、今やっと空曹長やっている。

え??出世が早い??5個しか上がってないぞ。

指揮できるのも一個分隊だし、なにより1096航空隊…

つまり今の部隊が、名前の通り特務しか扱わないのだ。

 

ちなみに僕は階級で一番下なので、部下もクソもない。

A級デバイスマイスターや分隊指揮官、2級通信士等々資格は有している。

ちなみに嘱託魔導師もって入るが、滅多に前線でないし任務が少ない。

それなりにやっているし、魔法やデバイスの開発による功績による昇進が多い。

 

本局 陸上警備隊第101部隊、通称ゼスト隊に最近出入りするようになった。

1年前に特務参加の作戦のときにお世話になった。

ゼストさん、クイントさんやメガーヌさん達に魔法やクロスレンジを教授して貰っている。

特にゼストさんには良くして貰っている。

得物こそ違うが、間合いの取り方、クロスレンジの心得はとても勉強になる。

クイントさんにはストライクアーツを習っている。

なぜシューティングアーツではないかというと、僕にはローラーブーツはちょっと…

まぁ、無手で対抗できた方が良いというのは当然だ。

なので習っている。

メガーヌさんなんだが…その自身の強化、回復魔法、バインドなどを習いっている。

召喚魔法は僕の魔力値ではちょっときつい。

 

そうそう、魔導師ランク上がったよ。

陸戦でAA-、空戦でB+、総合でAですよ!!

でも魔力値はAなので、魔力コントロールを重視しています。

これは最近計った結果で、ソレもこれも、ゼスト隊のお陰だな。

…もちろんドクターもだぞ?やだなぁ、忘れてないって。本当だぞ??

 

しかし、ドクターも難儀な所に転送装置を設置したな。どこだって?

家の裏山の崖の近くさ。

一番人が見つけにくく、近寄らず、安全な場所。

最後は守ってない気もするが、おおむねクリアしている。

が、そこに行くまで歩いて2時間はかかる。

とてもじゃないが、歩きたくない。

故に、今では転移魔法を使って移動している。

まぁ、ポンポン使えませんがね。

 

という訳で、ミッドへ行ってくる。

 

「ドクター来たぞぉ。」

大きな声でドクターを呼ぶ。

あぁ、分かっているとは思うが、ドクターはジェイル・スカリエッティのこと。

戸籍上は父親にあたる。が、いまだに認める気は無いね。

「やぁ、来たね叶。今日はどうするんだい。僕と訓練するのかい??」

ドクターとは戦闘の色が違う。

試合としては参考になるが、訓練とは別だ。

「今回もゼスト隊に行ってくる。」

「彼は君にピッタリだしね。ソレよりも僕のことをパパってよん…」

「では行って来る。」

そう言って僕は踵を返し、研究所を出て行った。

後ろでなんか言ってるけど問題ない。

 

「月詠、転移魔法起動。」

「マスター怒られますよ??」

「問題ない。人目のつかない所に飛べばいい。」

「その通りですが…」

月詠は本当に心配性だな…

なんと言うか…そう、子供を見守る母親みたいな感じである。

「転移魔法セット」

「セットします。座標算出しました。いつでもどうぞ。」

「では、転移。おっと仮面もつけて…っと」

なぜ仮面って?だって身元とかばれたらまずいじゃん。

あと僕偽名登録してるんだ。マスケラです。

そのまんまですみません。

仮面をつけている理由は火傷がひどいという理由にしときました。

犯罪者の家族だし、管理局に殺された一家だしね??

「改めて、転移っと。」

 

 

 

 

「マスケラ君みーーーっけ♪」

「はうっ!?」

飛んだ場所が悪かったです。

クイントさんに捕まりました。

飛んだ場所は森の中。

周りには人っ子一人いないはずなのに…

「もう、マスケラ君ダメじゃない転移魔法使っちゃ、ね♪」

アナタはなぜここにいるんですかクイントさん。

「マスケラ君がここにいるような気がして♪」

犬ですかアナタは!?

(的確なツッコミですマスター。)

あ、けど犬なクイントさんカワイイかも。

(マスター、鼻の下伸びてます。)

おっと…って伸びてないよ!?

(マスター…いい加減、漫才やめませんか?)

確かに…いい加減にやめて、クイントさんに構わないとな…後で怖い。

 

「すみません…すごく急いでいたんです…」

「急ぐのもわかるけど、許可なく魔法はあまり使わないこと!」

ダメなんだからねと腰に手を置き僕のほうに迫りつつ、指を僕に指してポーズをとった。

すごくカワイイが…そのそのまま抱きつかないで欲しいです。

(マスター鼻の下が…)

わかった、自重する。

「うもぅ!なんでマスケラ君はかわいいかなぁ…

私に怒られてるときのマスケラ君たら、チワワみたい…

ううん、生まれたての鹿みたいにプルプル振るえて可愛かった♪」

なんです、そのすごくわかりやすい例えは…

というか僕は鹿ですか…

(あながち間違っていませんね。)

月詠…僕は…君から見ても鹿だったのか…

(私からみたら、どちらかと言うと小動物に見えますが?)

もういいです…

 

 

 

 

「よく来たなマスケラ。そして本当によくわかるなクイント。」

とゼストさんが言い出した。

ここは101部隊のロビー。

ゼストさんとメガーヌさんがすでにいる。

「そこにマスケラ君がいるから♪」

「う、うむ、そうか。…してマスケラ。今日は何を練習するんだ??」

ゼストさんが無理やり話を変えた。

うんいいと思います。僕も流石に恥ずかしいです。

「マスケラ君、クイントばかりじゃなくて私とも訓練しましょう?」

メガーヌさん…すみません。

転移魔法が得意なあなたと戦ったら、ただじゃすみませんよ。

召喚魔法で、虫とかいっぱい出されたら死にます。

 

「ゼストさん!是非お願いします!」

「むっ、俺か…いいだろう。相手になる。」

 

 

 

 

 

 

 

「脇が甘い!間合いが不十分だ、もっととれ!!」

ゼストさんの怒号が聞こえる。

「そこで切りかかると、ボディががら空きになる…ぞっ!!」

クッ!!流石ゼストさんだ!!

だけど、このままで終わらせるわけには行かない!!

「月詠!カットリッジロードッ!」

「マスター!まだ試運転をしていません。危険です!!」

「今試運転だ!カートリッジロードッ!」

「知りませんからねっ!カートリッジロードッ!」

一気に魔力が上がる。

「ゼストさん…僕の新魔法受けて下さい。」

「よかろう…ただ受けて、弾き返すのみだっ!!」

 

 

「光は月に、闇は地上に…常夜の闇に一陣の光を!月光砲!!」

「砲撃かっ!」

当たり前だがゼストさんはよける。

だが、狙いはソレだ。

「陽炎」

「消えた!?」

 

 

 

Side ゼスト

 

「月光砲!!」

マスケラのデバイス…月詠のフォルムが銃になる。

突如魔力が収縮される。

かなりの魔力が篭められている…

「砲撃かっ!」

だが、当たってやる訳にはいかん!!

ふとマスケラがいた位置を見ると、マスケラがいない。

「消えた!?」

忽然と姿を消したのだ…

 

Side out

 

「貰ったっ!」

ゼストさんの後ろに回りこんで斬りつけて…

「後ろか!?」

気付かれた?!だけどもう遅い!!

「でやぁぁぁぁぁ!」

「なんの!!」

と受け止めようとするゼストさん。かかった!

「なに!?手ごたえが…!!」

ソレこそ幻術の僕だからである。

本当の僕は工学迷彩しただけで、ずっと近づいていただけだ。

 

ザッ!

ゼストさんに一太刀喰らわせた。

「ぐっ!!」

再び間合いをとり、砲撃魔法を準備する。

「光は月に、闇は地上に…常夜の闇に光の矢を!月光砲!!」

呪文を一部変えたことにより、魔法も変わる。

当然ゼストさんは避ける。

「散っ!」

「何!?」

月光砲が、ゼストさんの前で分裂したのだ。

つまり散弾という訳だ。

一撃貰って、隙ができたゼストさんにとって、これは大分つらいはず。

これを当てて、月詠を突きつけて終わりだ!

 

だが…ゼストさんはあたり前に避けていく。

だが、2つの光がゼストさんに迫る。

「ちぃっ!!」

光球をゼストさんは斬りつけた。

「かかった!烈っ!!」

「何!?」

光球が爆発した。

当然ゼストさんは巻き込まれた。

この術式は本当に苦労した…

魔力が多すぎるとそれだけ回避される。

故に、術式は違うのに、篭っている魔力は同じ…

見た目は同じなのに、スペックが違うのだ。

当然、腕に覚えがある奴は斬る。

ソレを逆手に取ったのがこの術式という訳だ。

 

「マスター!後ろです!!」

月詠がいきなり叫んだ。後ろ!?

「甘いなマスケラ!!喰らったからといっても、まだ終わりではないぞ!!」

ジャケットは所々破けているが、傷が少ない。

「くっ…うわぁ!!」

しまった!仮面がっ!!

「月詠!仮面を転送!!」

「前です!!」

「分かっている!早くしろ!!」

仮面を顔に転送させ、ゼストさんの槍を防いだ。

が、体勢が整っていなかったこともあり吹き飛ばされた。

「クッ!!」

「私の勝ちだな…」

槍を突きつけられ、動けない様に牽制するゼストさん。

「僕の…負けです。」

 

「しかし驚いたぞ。あの砲撃バリエーション。

そして、迷彩魔法…あの後の攻撃がクイントだったらやられていた。」

ですよね…僕なんてまだ、この隊の下の下ですから。

「もう、驚いちゃったよ本当に…魔力も余力はあるし…」

「カートリッジシステムがうまくいったので…」

「そうですね。試運転問題なしです。」

よかった…月詠にダメージはないようだ。

「マスケラ君。」

「なんですかクイントさん。」

「戦闘中に仮面の付け替えはやめようか。」

「うむ。私もそれを言おうとしてたのだ。」

クイントさんの言葉にゼストさんが同意した。

「すみません。でもこの仮面は外す訳にはいかないんです。」

「別に、お前の顔は変ではなかったぞ。」

やはりゼストさんには見えていたか…

「顔が…とかじゃないんです。すみません…これ以上はちょっと…」

「うむ…ならば聞かん。話したくなったら言え。

いつでも相談に乗ってやるし、聞いてやる。今もこれからも…だ。」

「もちろん、私達もよマスケラ君♪」

ゼストさん…それにクイントさん達も…

「ありがとうございます。」

 

「さて…僕はもう戻ります。」

「そうか。今度はメガーヌとやってやれ。」

「え!?」

「クイントと俺ばかりやっているので不貞腐れている…

任務に結構支障が出ているからな…頼んだぞ。

「わ、分かりました…」

僕に死刑宣告が下りました。

(3人同時じゃないだけマシですよマスター。)

そうだな…よし、次も頑張ろう!!

(まぁ負けは確定ですが。)

月詠…それは言わんでくれ。

(事実ですから。)

ぐすん。

 

 

 

 

次の日…

 

 

「将来かぁ…」

突然なのはが言い出した。

まぁ先程の授業での議題が、将来自分がやりたいことだった訳だが…

「アリサちゃんとすずかちゃんはもう結構決まってるんだよね??」

「ウチはお父さんもお母さんも会社経営だし…

いっぱい勉強してちゃんと跡を継がなきゃ…位だけど?」

まぁ、アリサはそうだよね。

「私は機械系が好きだから、光学系で専門職がいいなと思ってるけど。」

うん。お姉さんの影響ですね。

(マスターの影響かもしれませんよ??)

なんで??

(いえ?何でもありませんよ。)

「叶君は??」

「僕?僕は…」

「もちろんあたしに永久就職よね!」

「わ、私だよね、叶君!!」

「いや、ないから。僕紐な生活とか望んでないから。

まぁ、考古学とかいいよね、外国飛びまわれるし。」

と言っておくと、あとあとらくだよね~

(マスター…この悪代官)

月詠様ほどでは…

(誰が悪代官ですか!?)

そこで怒るの!?

 

「そっか…3人ともすごいよね~」

君の将来の職業は魔王でしょ??うん、マジ似合う。

「でもなのはは喫茶 翠屋の二代目じゃないの??」

アリサ…魔王様にそんなこと…

「うん…それも将来のビジョンのひとつではあるんだけど…」

何!?本当ですか!?

(なんでそこで驚くんですか、似合うと思いますよ?)

魔王様にはそんなことできるとは思えません!思いたくもない!

(所でなんで魔王なんですか??)

僕に肉体言語で喋りかけ、彼女の裏の人格が怖いから。

(私には理解しかねます…)

知らないほうが幸せだよ、月詠。

 

「やりたいことは何かあるような気がするんだけど…

まだ、それがなんのなのかハッキリしないんだ…

あたし、特技もとりえも特にないし…」

「馬鹿ちん!!」

こら、アリサ!レモンを投げるんじゃありません!!

全く…なんで食べ物を粗末に扱うんですか…

「自分からそういう事言うんじゃないの!?」

「そうだよ、なのはちゃんにしかできないこときっとあるよ??」

レモンはスルーですかすずかちゃん。

あっ、なのはがめっちゃ面食らってる。

「大体アンタ、理数の成績はこのあたしよりいいじゃないの!」

成る程…そこでイラっときた訳だ。

「それでとりえがとは、どの口が言うわけ!?」

「はう」

すずかちゃん…かわいい…じゃなくて止めな…くてもいいかい??

今思ったけど…やっぱりこの議題とか会話は、三年生じゃないよね?

あぁ…今日も空が青いなぁ…

「二人ともダメだよ!ねえ、ねえってばぁ!!

叶君、たそがれてないで二人を止めてよぉ」

もう…すずかちゃんがそう言うなら…

「もう休み時間終わるぞ。先に教室に戻るからな。」

 

 

 

「助けて!!」

おいおい、全広域に念話かけてる奴がいるよ。

(どうしますかマスター。)

えー、管理局員としてはスルーしたらまずいんだけど…

スルーしたいな~とか思っちゃうんだが…

(マスター…行かないとゼストとクイントに報告しますよ。)

むぅ…月詠は融通が利かないな…

まぁ、行ってみるだけ行ってみよう。

とりあえず、授業が終わってからね。

 

さてと…行くか月詠。

(はいマスター。)

「叶君一緒に帰ろう?」

むぅ…すずかちゃんか…帰りたいが…魔法のことだしな…

「ごめん、今日は急いでるんだ!ごめんね~~~!!」

といって走って現場に向かう。

 

「何コレ…フェレット??」

「マスター、この珍獣から魔力反応。」

「珍獣て…結構な魔力あるな。

夜の魔力の正体と、念話はコイツでビンゴだろうな…」

「はい、恐らく…」

 

「なのは!?」

アリサの声!?

しかも、げっ!魔王様がいらっしゃる!!

やはり僕は魔王様からは逃げられないのか!?

とにかく隠れないと。

「マスター現実逃避はあと!あとこの珍獣消しますか??」

ちょっ!なんですかその質問!!

「消さないから!っていないし!?どこにいった!」

「動物病院に行ったようです。」

すまん見てなかった。

「月詠ありがとう…不甲斐ないマスターのために…!!」

「別にマスターの為じゃありません。職務遂行の為です。」

うん…そうだよね…職務のためですよね~…はぁ…行こう。

 

 

 

槙原動物病院か…

とりあえず大丈夫っぽいな…

なんか事件があったときに職務質問しよう…

皆出てくるし…

(そのほうがいいですね。)

 

 

 

「はぁ~寝るかな??」

(マスター魔力反応。)

「現場は??」

(ちょっと遠いですね。)

「とりあえず、月詠セットアップ。」

(了解ですマスター。)

 

とりあえず飛んでいこう。

って、おい!!この魔力は、ま…まさか!!

現場に着いたときもうすで戦っている少女がいた…

少女は、魔王…高町なのは…

 

とりあえず…助けなくてもいいですか??




アニメ版の1話ですね。

叶君の言葉使いがちょっと悪くなりました。
スカリエッティの影響です。
こっから果たして叶君はどうなることやら…

そうそう、リクエストは常時受け付けていますが、本編早くしてくれ~との声が見られたので、しばらくは本編で行きます。

ではまた…
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