It is calm and it is a passionate magic boy. 作:桜井舞人
ジュエルシードが面倒なものだと判明。
しらけるなのはとすごく可愛いアリサ。
久々の休息…
そして始まる面倒(仕事)な日々。
という訳で…
「叶!サッカー観戦に行くわよっ!」
「アリサ…どこのチームだい??マリノスとかか??」
見に行くって、もちろんプロだよね??
「何言ってんのよっ!もちろん翠屋JFCに決まってるでしょ!」
士郎さんの所ですか…
「残念だがアリサ…一緒に見に行くことは叶わん。」
「なんでよ…」
なんか捨てられた犬みたいにしょぼんとするアリサ…
最近やけに可愛くなりましたね…
「なぜならその試合は助っ人として借り出され、実際に参加するからな。」
ぽかんととした顔に変わり…
「うそ!本当!?」
すぐに喜びに変わる。アリサの百面相は実に面白い。
「本当だ。DFとして出場する。
なんでも怪我で出れない子がいて、DFは替えがいないそうだ。」
全く…士郎さんも考えてポジションふればいいのに。
「じゃぁ、アタシはアンタを応援するね♪」
「ん、頼んだ。」
という訳で、二人で家を出て集合場所のグラウンドへ歩いた。
なんか急いでたらしく、僕の手を引っ張って行くアリサ。
構わないが、赤くなるくらいなら、やめないか??
そう尋ねたら、今度は腕を絡めてきた。
最近のアリサは良くわからない。
グラウンドに着いたとき皆に白い目で見られたが…まぁいいんじゃない?
アリサがとても嬉しそうだったし。
なぜか、なのはとすずかちゃんが怒っていた気がするが…まぁよしとしよう。
僕は3人から離れて、士郎さんに話しかけた。
「おはようございます。約束通り来ましたよ。」
「やぁ叶君!!悪いね無理言っちゃって…」
「いえ、大丈夫です。こちらも無理なお願いを聞いて貰っている訳ですし…」
「ははははは、別に無理じゃないよ。
むしろこちらとしてもお願いしたい位だ。いい経験だよ。」
二人で何を話しているかって?
簡単なことだよ…
僕が士郎さんと恭也さんに剣の稽古をつけて貰ってるだけだ。
ゼストさん達とやり合うためには経験が必要。
そこで士郎さんと恭也さん。
恭也さんは人外ともいえるほどの実力の持ち主な訳だ。
士郎さんもきっとそれ以上だと思われる…
そんな二人に稽古をつけてもらえば、僕も実力がつくんじゃないかとね。
まぁ、お陰で最近ゼストさんとの鍔迫り合いにも耐えるようになった。
戦闘中に思考を分割化していないと、ゼストさんや恭也さんには太刀打ちできない。
だから、最近はマルチタスクの練習も始めた。
これは結構便利で、デスクワークに役立つ。
今会話中の思考も分割してるので、会話が成り立っている。
「じゃぁ、アップ始めてね。」
「はい。わかりました。」
準備し始めたらふと視線に気付く。
サッカークラブの面子がこちらを見てる。
中には知り合いもいるが、それ以外の知らないや奴らの方が多い。
故に、なぜ僕がいるのかが気になっているのだろう。
(私にはマスターを女性と勘違いしていると思うのですが…)
ないだろそれは…
「なんで女がここにいんだよ(ヒソヒソ」
おい。
僕は男だぞ…ちゃんと言えよキャプテン。
「あぁ…僕もいつも可愛いと思ってるんだが、男なんだよアイツ…(ヒソヒソ」
おいこら僕は男だ、可愛いとか言うなよ。
「いやそれより、なんであのバニングスと一緒に来てるんだ!?(ヒソヒソ」
「一緒に暮らしてるらしいぜ。」
「それって同棲じゃん!!いいのかよそんなこと!!(ヒソヒソ」
違います。下宿してるんです。
同棲とは違いま…アリサ??なんで顔が赤いんだ??
しかもなのはとすずかちゃんが引きつってる…
なんでだろう…
(私はマスターの未来が心配になって来ました…)
なんでさ。
(これだからマスターは…はぁ…)
なぜか月詠にため息をつかれた。
僕は腑に落ちないまま、髪の毛を結い始める。
「やぁ叶君。一緒にアップしない??」
あぁ…キーパーの伏見君じゃないか。
助かる…周りの奴らは僕を、動物園のパンダの様にしか見ない。
同じクラスの伏見君ぐらいしかアップを手伝ってくれないからな。
「うん、こちらからもお願いするよ。」
「しかし、悪いな。無理に助っ人頼んじゃって…」
「気にするな。暇だったし、たまには運動しないとな。」
「いつもしてるじゃないか。」
「真面目にやってるとは言えないよ。あんなの片手間だ。」
「ふふ…なら今日は本気の叶君が見れるわけだ。」
「そう…だね。うん、楽しみにしててよ。」
「あぁ、頼みにしてる。はい、終わり。ちょうど始まるみたいだよ?」
「本当だ。ベンチに行って来る。」
「あぁ、僕も行くよ。」
「マネージャーに…かい?」
「ば、馬鹿、そんなんじゃ…ないよ。」
照れてる照れてる。
(自分のことは鈍感なのに、何で他人事はわかるんですかね??)
ん?何か言った月詠。
(何も言ってません。それより魔法は使わないで下さいね。)
ん、了解。
フェレット君やなのはにバレると厄介だからね。
(えぇ…それとマスター。)
何??
(ドクターから貰ったリストバンドを着けてください。)
あぁ…魔力を抑えるってやつね。
(えぇ…身に着けるとFランクまで下げる事になり、誤魔化せます。)
分かった。
じゃぁ悪いが、バックの中で待機ね。
(はい。頑張って下さい。)
ん、頑張るよ。
「以上が、メンバーだ。みんな気合入れろよ!」
『おう!』
む、ちょうどミーティングが終わったみたいだ。
「叶君は左レフトバックをやってもらうよ。」
「了解しました。私の前を何人たりとも通しません。」
「ははは、そんなに気負わなくてもいいよ。でも…期待してるよ?」
「はい。期待に沿えるように、誠心誠意頑張ります。」
「うん、じゃぁ頑張って!!」
そう告げられ、僕はピッチへと送り出された。
さぁ、試合が幕を開ける。
「叶ー!アタシが応援してるんだから頑張りなさいよ~!!」
「叶君頑張ってね~。」
「にゃはは、叶君ファイトだよ~♪」
わーみんなの応援で、皆さんにニラマレテマスヨ。
ボク ニホンゴ ワカリマセン。
「それでは翠屋JFC 対 海鳴JFCの試合を始めたいと思います。礼!」
『お願いします!!』
それぞれ、ポジションにつく。
僕のことを可愛いと言っていた奴はボランチ。
伏見君はキーパーだ。
後は大体がウチの学校…もしくは海鳴市内の学校の生徒だ。
聖祥の生徒が半分。内クラスメイトは3人。
別の学校の奴らも半分で、知り合いはいない。
ほら僕アウトドア派じゃないし、でてもミッドに行ってるから…
ピーーーーー!!
おっと試合が始まった。
しっかりしないとな。
ちなみにこちらが先攻で、今自陣でボールを回して…
って、早速こちらに来たかよ。
しょうがないなぁ…ロングボールを右サイドに撃つか、あそこ手薄だし。
「逆サイッ!行くぞっ!!」
大声を張り上げて左足でボールをおもいきっし蹴る。
ボールは逆サイドの…た…た…田中君(?)に向かっていく。
「田中っ!すぐにパスよこせ!」
おお、田中君で合ってたらしい。
「オーライ…っと、横山っ!」
そのままトップ下の横山君にパス。
横山君はフェイントを交えながらドリブルで駆け上がってく。
そして、FWの林田にパス。ちなみに林田がクラスメイトだ。
で、その林田がシュート!
う~ん…残念だが、止められてしまった。
だが、ウチのコーナーキック。
まだチャンスはある。
まだ前半の20分のうちの5分しか経っていない…いける!!
そう思い、僕も敵ゴール目指して走って行った。
Side アリサ
「「「がんばれー!!」」」
叶のロングボールから、一気に試合が動いた。
残念なことにシュートは弾かれてしまったけど、まだコーナーキックがある。
味方が皆あがって行く。
その中に今日の姿もあった。
「決めてきなさい叶!!」
そう言うと叶は手を上げて応えた。
僕に任せろと言わんばかりに…
「あいつ…格好つけっちゃって…」
ううん…格好いい、とても頼りになる。
ああいう姿はいつも見ても格好いいなと感じる。
べ、別に見惚れてなんかいないんだからね!
ただちょっといいなぁとか思っただけよ!
なんであたしがあいつのこと見惚れなきゃいけないのよ!
いつもいつも見てるんだからっ!!
小さなときからずっと、あの背中を…
あの顔を、目を…ずっと見てるんだから…
頑張りなさいよ、叶…
Side out
Side なのは
「「「がんばれー!!」」」
うん、やっぱり叶君は頼りなるなー。
叶君のパスから流れが変わった。
一気に翠屋JFCの行け行けムード!
シュートは決まらなかったけど、コーナーキックがあるからゴールになるかも!
「決めてきなさい叶!!」
アリサちゃんが激を飛ばすと、左手上げて応える叶君。
いいなぁアリサちゃん…
やっぱり叶君にとってアリサちゃんは特別なのかな?
私が入る隙間ないのかなぁ…
(なのはなのは、そろそろ始まるみたいだよ!)
ユーノ君が私にコーナーキックが始まるのを教えてくれた。
(あ、本当だ。ありがとうねユーノ君。)
(ううん。僕は声を出して応援できないから…なのはいっぱい応援してあげて!)
(うん♪)
ユーノ君の言うとうりだ…うん、私いっぱい応援しよう!
今は魔法も、ジュエルシードも、そしてこの想いも忘れて…
「みんなー!頑張って~!!」
私は精一杯応援することにした。
Side out
Side すずか
「「「がんばれー!!」」」
すごいすごい!
叶君のパスが通ったお陰で、みんなのムードが変わった!
やっぱり叶君は格好いいしすごいと思う。
私は叶君の一挙一動に目が離せなかった。
あの凛々しい顔立ち、キックするときのキツイ顔。
叫ぶ叶君、走る叶君。
今まで見たことのない叶君がそこにいる。
「決めてきなさい叶!!」
アリサちゃんが激を飛ばすと、左手上げて応える叶君。
その瞬間の叶君の顔…にやりと笑っていた。
僕に任せて、やってやる!という意思のある顔だった。
やっぱりアリサちゃんは特別なんだと思う。
けど私だって負けないよアリサちゃん。
私にとっても叶君は特別。
叶君がいなかったら私にはこんなに仲のいい友達はできなかったから…
今の私がないと思うから…だから負けないから。
叶君も覚悟しててね、私、頑張って振り向いて貰えるように頑張るから!
って、何言ってるんだろう私…///
Side out
僕が前線へ向かうと同時にコーナーからボールが放たれた。
林田とDFとのヘディング対決。
ボールは…弾かれた!
ボールの落下位置を予測、そこに走りこんだ。
みんなやはりまだ若いな…ボールを見上げて、足が止まってる。
「いっけぇ~叶!!」
アリサの声が聞こえる。
折角試合に出てるんだし、いい所見せないとね。
僕はボールをそのままダイレクトでボレーした。
敵と味方の間を鋭く抜けていくボール。
ボールは速く、鋭くゴール右隅に吸い込まれていった。
キーパーの手は届くことなく、ゴールラインをわるボール。
そして耳に届くシュパっと言う音…決まった。ゴールだ。
『やったーっ!!』
グラウンドに響く歓声。
喜ぶチームメイトに監督。
そしてアリサ達。
やっと実感が湧いてきた。
その瞬間僕は左手を上げた。
結果は翠屋JFCの圧勝…5-0だった。
僕は2得点をあげ、アシストは1だ。
後半はボランチにポジションを変えて出場。
ちゃんとディフェンスでも活躍した。
まぁ何より無得点なのは伏見君のお陰だ。
僕がコースを限定させて、伏見君が取る。
その繰り返しだった訳だが…何度かひやひやする場面があった。
それを見事に押さえたキーパー伏見君。
お陰で僕も自分の仕事に専念できたし万々歳だ。
僕も3人にいい所見せられたし、伏見君もマネージャーに見せられた。
試合終了後にハイタッチした。
うんいいねぇ、こういうのを友情って言うんだろうか。
たまにはスポーツも思えた。
終了後みんな士郎さんの所、翠屋で食事をすることになった。
僕は外でアリサ達と取る事になった。
みんな睨まないでよ、しょうがないでしょ席がないんだから。
「「「お疲れ様~」」」
アリサ達にねぎらってもらった。
「叶君すごく格好よかったよ~!」
「はは、ありがとうすずかちゃん。」
「うんうん、ほとんどの得点は叶君のお陰だしね♪」
「なのはも応援ありがとうな、結構聞こえてたぞ。」
えへへへといいながら頭をかくなのは。
ふむ…こういう姿は可愛いのだがね…
「まっ、アンタにしては頑張ったんじゃない?」
「ありがとうアリサ…そう言ってくれると嬉しいよ。」
事実だ。
アリサが僕を褒めることなんて滅多にない。
でもアリサ…照れるならそういう言い回ししなきゃいいのに…
で、君達はなんで機嫌が悪いのかな?なのはにすずかちゃん??
『ご馳走様でした~!!』
士郎さんの所に皆集まってる…
次の試合も頑張ろうって言ってるみたいだな。
「さてと…あたし達も解散?」
「そっか、3人ともこの後用事があるんだっけ?」
「うん、お姉ちゃんとお出かけ。」
「パパとお買い物♪」
「叶君は??」
「む、僕か?僕は恭也さんと稽古だ。
なんか、珍しく今日は空いてるらしいから、稽古つけてもらう。」
「そっか♪後で見に行くね。あっ、みんな明日教えてね♪」
「クッ!」
「ふふっ!」
どうしたのでしょうか、アリサさん、すずかさん…
なんで悔しがってるの?なんでそんなに笑顔が怖いの??
ちょっとユーノ君とやら助けてよ。
なんて動物に言ったってわからないか…
「じゃあな二人とも。」
アリサとすずかちゃんと分かれて、高町家に向かう僕となのはと士郎さん。
「さて、叶君…今日の稽古は恭也に任せてあるから、頑張るんだぞ。」
「はい…頑張ります…」
お・わ・った。
今日の稽古は確実に模擬戦だ…あぁ、今日も滅多打ちだろうな~。
「だいじょーぶだよ叶君!私がお兄ちゃんに言ってあげるから!」
「ありがとうなのは…あぁ、今日の君が女神に見える…」
「にゃっ!」
顔を真っ赤にするなのは…どうしたんだ。
「HAHAHA…叶君。俺はいいけど、恭也の前でそういう事言うなよ?
多分…死ぬと思うから…」
「………気をつけます。」
「ううう…痛い…とても痛い…」
模擬戦が終了しました。
僕の体ボロボロです。
頼みますから猛禽類の目をやめて下さい。
ものすごく身の危険を感じます。
「っ!!」
なのはがなんかビックリして…この感じ!!
(マスター!巨大魔力反応!!)
わかってる!!
「恭也さん、ちょっと休憩してもいいですか??」
「かまわん。戻ってきたら続きをするぞ。」
「ありがとうございます。」
なのはが走って行く、僕は恭也さんに悟られない様に歩いて外に出る。
すると…
「なんだありゃ…」
目の前には、すっっっごく大きい樹があった。
目を閉じてゴシゴシしてみたが、状況が変わらない。
むしろ悪化してる。
「ええっと…月詠?」
「なんでしょうマスター。」
「やっぱ消さなきゃいけないよねアレ。」
「もちろんです。」
ですよねー。
僕は溜息をつきながら、現場へ急行した。
はい、アニメ版3話の途中までです。
今回、サッカーの話を書きすぎたのでサッカーはほとんど消しました。
なんか、サッカー漫画かこれ?という感じになったので…つい。