It is calm and it is a passionate magic boy. 作:桜井舞人
午前はサッカーしてました。
午後から恭也さんにフルボッコの刑。
フルボッコされてたら、魔力反応あり。
外を見ると…そこには樹齢を軽く1000年を超える樹がそびえ立っていた。
なのはやユーノやらのお尻を拭くのは嫌です。
ですが、仕事ですから…
頑張って僕。
「月詠、セットアップ…転移魔法セット。」
「セットします。」
バリアジャケットを展開して、現場に転移する。
さっさと終わらせないと、こっちが困る。
「転移します。」
「転移しました。」
「コイツは酷い…やっぱりジュエルシードなのか?」
「恐らくそうでしょう。
それにしても住宅外にまで…この被害は本当に大変ですね。」
「そうだな…ここまでの被害は市でも県でも対応できないだろう。」
「マスター、仮面をセットして下さい。魔力反応2です。」
むっ、なのは達か…いかんいかん。
まぁとりあえずあいつ等の見えない位置から援護しよう。
「レイジングハート…お願いっ!」
なのはがデバイスをセットアップ。
バリジャケットを展開した。
「はっ!?………ひどい…。」
まぁ確かにそうだ。
この状況は酷すぎる。
まずは樹を除去していく。
「月詠、エリアサーチはすんでいるか。」
「あと少しで特定…特定しました。」
「何処だ。「中央の樹以外はダミーです。」そうか。
ならば全力で消し去るのみだ。砲撃魔法セット。」
「了解。月光砲セットします。」
「最初から散弾で行く。わかってるな月詠。」
「もちろんですマスター。」
「魔力充填開始。」
「圧縮充填率40・55・67・81・98…いけますマスター。」
「月光砲…ターゲットマルチロックッ!!」
「マルチロック…完了しました。」
「たまには活躍しないとな…発射っ!!」
月詠から月光砲が発射された。
よし…中央の樹以外は撃破した。
あとは…もうエリアサーチはすんでいる。
原因のジュエルシードを封印するのみ。
「えっ!?何?何が起こったの!?」
「た、多分現地の魔導師だよ、なのは!」
「ええ!?」
「すごい…砲撃魔法で一気にダミーを破壊したんだ。これなら…」
「うん。元となってる場所がわかる!!」
「リリカル マジカル 探して、最悪の根源を!」
「ふむ…もう自力で解決できそうだな…月詠!」
「はい。転移魔法セットしてあります。」
「まずは人気のない所へ…それからコンビニに行って飲み物を買う。」
「了解しました。では転移開始します。」
なのは…頑張れよ…
「転移!」
「転移完了。周囲に人気ありません。」
「バリアジャケット解除。」
「解除します。」
さて…走ってコンビニ行って、飲み物買って恭也さんの所に戻ろう。
(そうですね。)
「遅いぞ…」
コンビニから帰ってきたら、恭也さんが仏頂面で立ってました。
「すみません、ちょっと予想外なことがありまして…」
「怪我はないか!?大丈夫なんだな!帰ってこないから心配したんだぞ!!」
なんでも恭也さんは、突如地響きがしたので、外に出たらしい。
そしたら…あの大きな樹が立っていたんだ。
しかも樹の根っこは建物を貫通している。
ビックリするに決まっている。
そこで休憩しているはずの僕がコンビニに行ったのを思い出した。
出られなくなっていないか、事故にあってないか心配していたらしい。
とてもうれしい話だ。
「僕は大丈夫です。多分…なのはも大丈夫ですよ。」
そう言うと、きょとんとした恭也さん。
そして微笑んでこう言った。
「ありがとう。」
なぜかは知らないが僕の頭をなでている。
うむ、結構気持ちいいものだ。
僕の頬も自然に緩くなってきた。
Side ユーノ
「色んな人に、迷惑かけちゃったね…」
「え??」
ユーノはなのはの顔を見上げると、とても悲しそうな顔をしていた。
「何言ってんだ!なのはは、ちゃんとやってくれてるよぉ」
だが表情は変わらなかった。
「私、気付いてたんだ。あの子が持ってるの…
でも、気のせいだって思っちゃった。」
そしてひざを抱え込み、座るなのは。
その姿はまるで、親に怒られた子供のようだった。
このままじゃなのはが可哀想だ。
なのははちゃんとやっている。
僕のミスを、帳消しにしようといつも頑張っている。
そんな彼女がそんな顔するのは見たくない。
ましてや、見させてはいけない。
これは………僕のミスだ。
「なのは…お願い、悲しい顔しないで。
元々は僕が原因で…なのははそれを手伝ってくれるだけなんだから…」
さらにうつむいてしまった…
「なのは!なのははちゃんとやってくれてる!」
僕は…僕は、たった一人の女の子の顔すら笑顔にできないのか…!!
そう思うと、僕も悲しくて、悔しくて…
そばにいることしかできない僕は、ただなのはそっと見つめていた。
Side out
その日、無事になのはは帰ってきた。
とても意思のある顔で。
いわゆる一皮向けた…というものだろう。
とてもいい事だ。
それを見届けて、僕は帰路につこうとしていた。
が、途中で厄介な現場に出くわした。
それは…
「マスター!結界魔法展開されました!!」
「そのようだね…」
「範囲はここから約500m先から、3kmです!!」
「そのようだねぇ…」
「なんでそんなに落ち着いているんですか!!」
「また…また…厄介ごとですよ、月詠さん。」
「マスター??」
「一日に2度も、魔法にかかわるんですよ!!」
「本局では四六時中じゃないですか!」
「ここは非管理世界だ!!」
「確かにそうですけど…」
なんでそんなに落ち込んでるんですか月詠さん。
「でもマスt…魔力値上昇!このパターン…ジュエルシードです!!」
「えー、じゅえるしーどですか…ははは、はぁ…
念のためセットアップ。仮面も出してね。」
「了解しました。マスター。」
「ん?」
「早く帰りましょうね。」
とても愛情のある言葉と発音。
月詠のこんな声聞いたことがあっただろうか…
また新しい発見をした。
「あぁ、さっさと終わらせ…あれ??」
「この魔力パターン…なのはさんではありません!!」
「スクライアでもない…ハラオウン…でもない…まさか!?」
急いで現地に向かうと、露出度の高いバリアジャケットを着た少女がいた。
まぁもちろん魔導師ですね。
(月詠…隠れて様子を見るぞ。)
(了解しました。)
(魔力遮断フィールド展開。)
(展開します。)
こうして、僕は一人と一匹を見守るのであった。
あぁ…早く帰りたい。