It is calm and it is a passionate magic boy. 作:桜井舞人
「行くよ…アルフ…」
「あいよフェイト!」
うむ…あの犬はアルフ、あの子はフェイトというのか…
戦闘方法は…ブリッツアクションを用いた、中近距離での戦闘。
飛行魔法を扱え、圧縮魔力刃…遠距離砲撃が可能…
あの分だと範囲攻撃魔法も使えそうだな…
(マスター、魔力変換資質電気です。)
(まぁ、そうだろうな。)
(魔導師ランクとしては…そうですねAAAクラスというところですか。
マスターとの差は大きいですね。)
(うるさい!魔法は魔力の大きさだけじゃないやい!!
僕はいかに効率がよく、以下に無駄がない魔法の使い方をしている!
それで何とかAA+まで底上げできるし、問題ない!!)
(なにも怒らなくても…)
(月詠…そこは僕のナイーブな部分って知ってるでしょ?)
(…わかりました、もう言いません。
それに、私のマスターはあの子たちに負けないことを知ってます。
ですから魔導師ランクが高かろうが関係ありません。)
(月詠…)
(マスター………ジュエルシード封印したようです。)
(そのようだね…僕達も離脱しようか。)
(遅かったようです?)
(何??)
振り向くとそこにはフェイトがいた。
「あなたは何者ですか…答えて下さい。」
「…」
どうしよう…なんでばれたんだろう…
(余裕で念話してたからだと思います。)
成る程…
「ちゃっちゃと喋りな!!」
む、使い魔君、口が悪いぞ。
「別に…怪しい者じゃ…」
「仮面をつけているあなたが怪しくない訳ないじゃないですか。」
むぅ…そうだった・・・
「ふむ…私は現地の魔導師…というのは予想がつくな?」
「ええ、まぁその程度なら。」
「そして、君達の封印したアレに困っている所だ。」
「ジュエルシード…」
「ほう、アレはジュエルシードというのか。」
「知らなかったんですか?」
「現地の魔導師だといっているだろ??
ミッドのことやロストロギアのことなど知る余地がない。」
「成る程…」
「仮面については、私は管理局にとって気分のいい存在ではない。
身元をがばれてしまうと消されてしまうからね…
それを防ぐための仮面なのさ。」
嘘は言ってない。嘘は…ほんのちょっと誤魔化してあるだけ…
するとアルフ君(?)が食って掛かってきた。
「そんな言葉信じられる訳ないだろう!!
フェイト、コイツ相当怪しいよ。!!」
失礼な!
僕は仮面で身元を隠しているだけで、全然怪しくなんて。
(めちゃめちゃ怪しいですよマスター。)
む、そうか??
(ええ、かなり…)
む…なんか自信がなくなってきた。
(あったんですか?自信…)
ない。
「確かにアルフの言う通りです。
今のあなたの言葉を信用するに値しません。」
グッ…それを言われるとキツイ…
こうなったら…最終手段だ。
「信用しなくて結構だ。
私は平穏に日常を過ごしたいだけだ。
君と関わる事などほぼ皆無。
ただ…これだけは信用してもらって大丈夫だ。
君を管理局に売り渡すことだけはない。
何せ、管理局に私の身元が割れるからね。」
すると…彼女はキョトンとした。
「君は管理局の人間じゃないだろう??
管理局の人間は単独で任務に望むことが少ない。
あのような危険性の高いロストロギアならなおさらだ。
いくら君の魔導師ランクが高かろうがね…」
すると真面目な顔に戻り…
「確かにあなたの言っていることは的を得ています。
ですが、それを信用できると思いですか??」
ふっふっふ…その問いを待っていたよ。
「ならばこういうのはどうだろう…
こいつを君にあげよう…私には手の余るものでね…」
(月詠、ジュエルシードを出せ。)
(何を言ってるんですかマスター!!)
(これも任務のうちだ、潜入任務のな…)
(どういう意味ですか…)
(おそらく…この子はスクライアの関係者ではない。
つまり、第三者が集めている可能性が出てきた訳だ。)
(それを調査するために、という訳ですね?)
(その通りだ。)
(わかりました。)
そうして、月詠からジュエルシードを2つ出した。
これは念のために回収していたものだ。
あくまで保険に。
「これは…!」
「ジュエルシード!!」
フェイト達は驚いているようだ。
「私の平穏には必要のないものだ…君にあげよう。」
素直に受け取るフェイト。
「で、でもアンタのことを信用する訳じゃない!!」
まだ食らいつくかね使い魔君。
「結構だ。ただし一つ条件がある。」
「条件?なんですか?」
「それは、私も君の回収に手伝わせることだ。」
とても不思議そうな顔するフェイト。
その一方で、僕を睨みつけるアルフ君。
「なぜですか…あなたには必要がないんですよね。」
「その通りだ。
故にさっさと管理局の来る前にお帰り頂きたい。
君とは違う魔導師がすでに別で動いているのは知っているな?」
「はい。」
「君のほうが腕がいい。
さっさと回収できるだろう。
だが、君達は二人で行動している…まぁあちらもだがね。
それだったら現地の魔導師である私が協力したほうが早いだろう。」
すると悩むフェイト…
「確かに…あなたの言い分もわかります。ですが…」
「ならそのジュエルシードは返して貰おう。
あちらに渡して、同じ提案を…」
するとあわてるフェイト。
「ま、待って!下さい…わかりました…
その…協力して下さい…えっと…」
「どうした…」
「あ、あの…なんて呼べばいいですか??」
む…考えてなかったな…
マスケラだと局員であることがばれる…
(その通りですね。)
何か他にいい名前はないものか…
(もう仮面でいいんじゃないんですか?)
仮面?仮面かぁ…
「ペルソナ…とでも呼んでもらおう。」
「それめちゃくちゃ偽名じゃないか!!」
うむ、その通りだアルフ君。
「当たり前だ。いつ局員が来るかわからん。
本名で呼ばれたりしたら、身元がばれるだろうが。」
「クッ!!フェイト!やっぱりコイツ信用できないよ!!」
「それは…その…そうだけど…でも…ジュエルシードは必要だから…」
困ってる困ってる。
「それとだ…私は局員が来たら手伝わんからな。」
「え??」
「何回も言ってるが、局員にばれたらアウトな訳だ。
命の綱渡りなどしたくない。
局員が来るまでの、あくまでもパートナーだ。
だから、いつでも警戒しとけ。
いつ私が君達と行動しなくなるかわからないからな。」
「…わかりました。
私達も管理局に会いたくありません。できるだけ早く終わらせましょう。」
な…なんとかなった…。
(マスター…信用するなだなんて…)
(他にどうやって丸め込むんだ。)
(それもそうですが…)
(それにちゃんとすればそれなりに信用されるものだ。)
(…まぁ、私達は局員ですからね。信用されても困りますが…)
(それを言うな…頭が痛くなる…)
(自業自得です。)
何はともあれ…
「よろしく頼む…フェイト…でいいのかな?」
右手を差し出して尋ねる。
「はい…フェイト…フェイト・テスタロッサです。
こっちが使い魔のアルフ。」
「ふん…あたしはアンタを信用しないからね!」
「それでいい…私を信用しすぎるな…」
こんな事を言っているのにちゃんと握手をしてくれた。
一様パートナーとしては信用をしてくれるみたいだな。
「まぁ、今日の所はこれ位でいいだろう。
また明日待ち合わせをして、話すとしよう…
そちらは何時に都合がつくんだ。
こちらとしては3時過ぎが理想的なのだが…」
「ならその時間でいいです。場所は何処ですか?」
「この公園の時計台の下で待ち合わせをしよう…
わかりやすいだろう?」
「わかりました。では…」
そう言って彼女は後ろを向いた。
「あぁ…また明日。」
そう言って、僕も帰宅するのであった。
それにしても…随分と可愛い子だったな…
なんか、誰かに似てた気がするんだが…誰だろう?
それは誰にもわからない。
その後の叶…
家に帰ると、アリサと麻冬藍さんが仁王立ちして待ってました…
「「遅い(ですよ)!!」」
「えっ、あの…その…ご、ごめんなさい。」
「全くアンタは!!」
「全く、叶さん!あなたは何度言ったら!!」
その後一時間、叱られました。