It is calm and it is a passionate magic boy.   作:桜井舞人

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第07話 「嘘は言ってない、嘘は…ほんのちょっと誤魔化してあるだけ…」

「行くよ…アルフ…」

「あいよフェイト!」

うむ…あの犬はアルフ、あの子はフェイトというのか…

戦闘方法は…ブリッツアクションを用いた、中近距離での戦闘。

飛行魔法を扱え、圧縮魔力刃…遠距離砲撃が可能…

あの分だと範囲攻撃魔法も使えそうだな…

(マスター、魔力変換資質電気です。)

(まぁ、そうだろうな。)

(魔導師ランクとしては…そうですねAAAクラスというところですか。

マスターとの差は大きいですね。)

(うるさい!魔法は魔力の大きさだけじゃないやい!!

僕はいかに効率がよく、以下に無駄がない魔法の使い方をしている!

それで何とかAA+まで底上げできるし、問題ない!!)

(なにも怒らなくても…)

(月詠…そこは僕のナイーブな部分って知ってるでしょ?)

(…わかりました、もう言いません。

それに、私のマスターはあの子たちに負けないことを知ってます。

ですから魔導師ランクが高かろうが関係ありません。)

(月詠…)

(マスター………ジュエルシード封印したようです。)

(そのようだね…僕達も離脱しようか。)

(遅かったようです?)

(何??)

振り向くとそこにはフェイトがいた。

 

「あなたは何者ですか…答えて下さい。」

「…」

どうしよう…なんでばれたんだろう…

(余裕で念話してたからだと思います。)

成る程…

「ちゃっちゃと喋りな!!」

む、使い魔君、口が悪いぞ。

「別に…怪しい者じゃ…」

「仮面をつけているあなたが怪しくない訳ないじゃないですか。」

むぅ…そうだった・・・

「ふむ…私は現地の魔導師…というのは予想がつくな?」

「ええ、まぁその程度なら。」

「そして、君達の封印したアレに困っている所だ。」

「ジュエルシード…」

「ほう、アレはジュエルシードというのか。」

「知らなかったんですか?」

「現地の魔導師だといっているだろ??

ミッドのことやロストロギアのことなど知る余地がない。」

「成る程…」

「仮面については、私は管理局にとって気分のいい存在ではない。

身元をがばれてしまうと消されてしまうからね…

それを防ぐための仮面なのさ。」

嘘は言ってない。嘘は…ほんのちょっと誤魔化してあるだけ…

 

するとアルフ君(?)が食って掛かってきた。

「そんな言葉信じられる訳ないだろう!!

フェイト、コイツ相当怪しいよ。!!」

失礼な!

僕は仮面で身元を隠しているだけで、全然怪しくなんて。

(めちゃめちゃ怪しいですよマスター。)

む、そうか??

(ええ、かなり…)

む…なんか自信がなくなってきた。

(あったんですか?自信…)

ない。

「確かにアルフの言う通りです。

今のあなたの言葉を信用するに値しません。」

グッ…それを言われるとキツイ…

こうなったら…最終手段だ。

 

「信用しなくて結構だ。

私は平穏に日常を過ごしたいだけだ。

君と関わる事などほぼ皆無。

ただ…これだけは信用してもらって大丈夫だ。

君を管理局に売り渡すことだけはない。

何せ、管理局に私の身元が割れるからね。」

すると…彼女はキョトンとした。

「君は管理局の人間じゃないだろう??

管理局の人間は単独で任務に望むことが少ない。

あのような危険性の高いロストロギアならなおさらだ。

いくら君の魔導師ランクが高かろうがね…」

すると真面目な顔に戻り…

「確かにあなたの言っていることは的を得ています。

ですが、それを信用できると思いですか??」

ふっふっふ…その問いを待っていたよ。

「ならばこういうのはどうだろう…

こいつを君にあげよう…私には手の余るものでね…」

(月詠、ジュエルシードを出せ。)

(何を言ってるんですかマスター!!)

(これも任務のうちだ、潜入任務のな…)

(どういう意味ですか…)

(おそらく…この子はスクライアの関係者ではない。

つまり、第三者が集めている可能性が出てきた訳だ。)

(それを調査するために、という訳ですね?)

(その通りだ。)

(わかりました。)

そうして、月詠からジュエルシードを2つ出した。

これは念のために回収していたものだ。

あくまで保険に。

 

「これは…!」

「ジュエルシード!!」

フェイト達は驚いているようだ。

「私の平穏には必要のないものだ…君にあげよう。」

素直に受け取るフェイト。

「で、でもアンタのことを信用する訳じゃない!!」

まだ食らいつくかね使い魔君。

「結構だ。ただし一つ条件がある。」

「条件?なんですか?」

「それは、私も君の回収に手伝わせることだ。」

とても不思議そうな顔するフェイト。

その一方で、僕を睨みつけるアルフ君。

「なぜですか…あなたには必要がないんですよね。」

「その通りだ。

故にさっさと管理局の来る前にお帰り頂きたい。

君とは違う魔導師がすでに別で動いているのは知っているな?」

「はい。」

「君のほうが腕がいい。

さっさと回収できるだろう。

だが、君達は二人で行動している…まぁあちらもだがね。

それだったら現地の魔導師である私が協力したほうが早いだろう。」

すると悩むフェイト…

 

「確かに…あなたの言い分もわかります。ですが…」

「ならそのジュエルシードは返して貰おう。

あちらに渡して、同じ提案を…」

するとあわてるフェイト。

「ま、待って!下さい…わかりました…

その…協力して下さい…えっと…」

「どうした…」

「あ、あの…なんて呼べばいいですか??」

む…考えてなかったな…

マスケラだと局員であることがばれる…

(その通りですね。)

何か他にいい名前はないものか…

(もう仮面でいいんじゃないんですか?)

仮面?仮面かぁ…

「ペルソナ…とでも呼んでもらおう。」

「それめちゃくちゃ偽名じゃないか!!」

うむ、その通りだアルフ君。

「当たり前だ。いつ局員が来るかわからん。

本名で呼ばれたりしたら、身元がばれるだろうが。」

「クッ!!フェイト!やっぱりコイツ信用できないよ!!」

「それは…その…そうだけど…でも…ジュエルシードは必要だから…」

困ってる困ってる。

「それとだ…私は局員が来たら手伝わんからな。」

「え??」

「何回も言ってるが、局員にばれたらアウトな訳だ。

命の綱渡りなどしたくない。

局員が来るまでの、あくまでもパートナーだ。

だから、いつでも警戒しとけ。

いつ私が君達と行動しなくなるかわからないからな。」

「…わかりました。

私達も管理局に会いたくありません。できるだけ早く終わらせましょう。」

 

な…なんとかなった…。

(マスター…信用するなだなんて…)

(他にどうやって丸め込むんだ。)

(それもそうですが…)

(それにちゃんとすればそれなりに信用されるものだ。)

(…まぁ、私達は局員ですからね。信用されても困りますが…)

(それを言うな…頭が痛くなる…)

(自業自得です。)

何はともあれ…

「よろしく頼む…フェイト…でいいのかな?」

右手を差し出して尋ねる。

「はい…フェイト…フェイト・テスタロッサです。

こっちが使い魔のアルフ。」

「ふん…あたしはアンタを信用しないからね!」

「それでいい…私を信用しすぎるな…」

こんな事を言っているのにちゃんと握手をしてくれた。

一様パートナーとしては信用をしてくれるみたいだな。

 

「まぁ、今日の所はこれ位でいいだろう。

また明日待ち合わせをして、話すとしよう…

そちらは何時に都合がつくんだ。

こちらとしては3時過ぎが理想的なのだが…」

「ならその時間でいいです。場所は何処ですか?」

「この公園の時計台の下で待ち合わせをしよう…

わかりやすいだろう?」

「わかりました。では…」

そう言って彼女は後ろを向いた。

「あぁ…また明日。」

そう言って、僕も帰宅するのであった。

 

 

 

 

それにしても…随分と可愛い子だったな…

なんか、誰かに似てた気がするんだが…誰だろう?

それは誰にもわからない。

 

 

 

 

 

その後の叶…

 

家に帰ると、アリサと麻冬藍さんが仁王立ちして待ってました…

「「遅い(ですよ)!!」」

「えっ、あの…その…ご、ごめんなさい。」

「全くアンタは!!」

「全く、叶さん!あなたは何度言ったら!!」

その後一時間、叱られました。

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