It is calm and it is a passionate magic boy. 作:桜井舞人
前回のあらすじ
アリサのハイパー甘えん坊モード発動。
魔王とすずかちゃんがマジギレ!?
あぁ、もうどうにでもしてください。
昼休み終わって、教室に戻ると魔王とすずかちゃんが仁王立ち。
いや…あの時は本当に死ぬかと思った。
背後に絶対に悪魔がいたね。
すたんど??なにそれ?新手の悪魔??
まぁそんなこんなで授業終了後、全力で学校を後にした。
ここは嫌だ。あの穢れを知らない少女の下へと行くとしよう。
「やぁはやて、久しぶり。」
図書館で待ち合わせました。
最近は図書館で暇をつぶしていたらしい。
すごい笑顔で迎えてくれているわりに、黒いオーラがでてる気がするのだが…
「久し振りはやて。」
「久し振りやなぁ叶君??どれ位振りだか分かる??」
なんかいつもより声が低いような…気のせいか??
「えっと…一ヶ月振り位??」
「そや…一ヶ月振りや!
また今度な~ゆうといて、一ヶ月も放置とはどういうこっちゃ!!」
あぁ~怒ってらっしゃる。とは言ってもな~。
しょうがないじゃん??ジュエルシードの件とか色々合って忙しいし
「えっと…ごめんねはやて。僕もすごく会いたかったんだけど…」
するとはやてはジト目で言いました。
「じゃぁ、なんでメール返してきーひんの。」
メール??メールきてないけど…
あっ。
そーだ、はやてと連絡取る奴ミッドにおきっぱだ!!
だからだなぁ~。
「ご、ごめん…携帯なくしちゃって…やっとデータ修復できたばかりで…」
と、嘘をつくと…
「そんならしょーがあらへん。許したるわ。でも次はないからな~♪」
すごく…かわいい笑顔です。
やっぱはやてといると癒される。
とまぁはやてと話しつつ、ウインドウショッピングとかすることになりました。
「なぁ叶君?どこか行きたい場所とかあるぅ?」
行きたい場所かぁ…魔法から離れられるなら何処でもいいんだけど…
「はやての行きたい所がいいなぁ~。
はやてと一緒に楽しめる場所ならどこでも構わないよ、僕はね。」
するとはやては頬を真っ赤に染めて、そっぽを向いた。
そしてこう言った。
「そんなら…ウチの家に行きたい…家で二人でのんびりしたいな♪」
先生!この子を抱きしめてもいいですか!?
(ダメです。)
なんでさ!!なんでなんですか、月詠先生!!
(ただの変質者になりたいんですか??それと私は先生ではありません。)
サー イエッサー。
(将校でもないですからね)
ぐすん…
「行こうか、はやて。」
すっごいいい笑顔でうん!とうなずかれた。
はやての車椅子をゆっくり押していく。
下らない世間話をして、晩御飯の買い物をして。
ゆっくりはやての家に向ってく。
こうしてゆっくりとしたペースで歩いたのは何日振りだろう。
やっぱりそれも一ヶ月振り位かな?
こうした安穏とした日常を、僕は守りたい。
なのはがいて、すずかちゃんがいて、はやてがいて…
そして、いつもすぐそばにはアリサがいる。
そういう普段当たり前の時間をもっともっと大切にしたい。
いつまで持つかわからないこの体。
人であって、人ではない僕。
ずっと、ずっと一緒にいたいな…皆と、一緒に…
そう願わずにはいられなかった…
「…君!もう…人の話し聞いとらんぁ~…よ~し。」
深く考え事をしていたら…
いきなり自分の唇にマシュマロのような感触と、甘い匂いがした。
そして目の前には、ドアップのはやて。
この状況から鑑みるに…キスされたらしい…
「あ、あれ??叶君??おーい叶君??」
こっちの気も知らずにはやてはケロッとしている。
「はやて…ビックリしたんだが?」
「あ、戻った。人の話し聞かんからお仕置きや。」
ずいぶんかわいいお仕置きもあったもんだ。
「好きでもない人にキスなんかしちゃいけませんよはやて??」
「あ、あれ??叶君怒って…る?」
「いいえ、怒ってませんよ?そうだ、今日の夕飯はグリーンカレーにしましょう。」
あせるはやては両手をブンブン上下に振ってこういった。
「ちょっ!」
「辞世の句はそれでよろしいですね??
ではたっぷり唐辛子やスパイスを入れた、すっごく美味しいカレーにしましょう。」
「あかーーーーーーーーーーん!!」
僕のいたずらのやり返しは成功だった。
今日も一日平和でした。
ちなみにその後のはやて
「うう…あれウチのファーストキスやったのに…叶君のアホ。
鈍感、朴念仁、間抜け、とんま!でも…すっごく好き…」
とか言ってたらしい。