It is calm and it is a passionate magic boy.   作:桜井舞人

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第12話 「辞世の句はそれでよろしいですね??」

前回のあらすじ

アリサのハイパー甘えん坊モード発動。

魔王とすずかちゃんがマジギレ!?

あぁ、もうどうにでもしてください。

 

昼休み終わって、教室に戻ると魔王とすずかちゃんが仁王立ち。

いや…あの時は本当に死ぬかと思った。

背後に絶対に悪魔がいたね。

すたんど??なにそれ?新手の悪魔??

まぁそんなこんなで授業終了後、全力で学校を後にした。

ここは嫌だ。あの穢れを知らない少女の下へと行くとしよう。

 

「やぁはやて、久しぶり。」

図書館で待ち合わせました。

最近は図書館で暇をつぶしていたらしい。

すごい笑顔で迎えてくれているわりに、黒いオーラがでてる気がするのだが…

「久し振りはやて。」

「久し振りやなぁ叶君??どれ位振りだか分かる??」

なんかいつもより声が低いような…気のせいか??

「えっと…一ヶ月振り位??」

「そや…一ヶ月振りや!

また今度な~ゆうといて、一ヶ月も放置とはどういうこっちゃ!!」

あぁ~怒ってらっしゃる。とは言ってもな~。

しょうがないじゃん??ジュエルシードの件とか色々合って忙しいし

「えっと…ごめんねはやて。僕もすごく会いたかったんだけど…」

するとはやてはジト目で言いました。

「じゃぁ、なんでメール返してきーひんの。」

メール??メールきてないけど…

あっ。

そーだ、はやてと連絡取る奴ミッドにおきっぱだ!!

だからだなぁ~。

「ご、ごめん…携帯なくしちゃって…やっとデータ修復できたばかりで…」

と、嘘をつくと…

「そんならしょーがあらへん。許したるわ。でも次はないからな~♪」

すごく…かわいい笑顔です。

やっぱはやてといると癒される。

とまぁはやてと話しつつ、ウインドウショッピングとかすることになりました。

 

「なぁ叶君?どこか行きたい場所とかあるぅ?」

行きたい場所かぁ…魔法から離れられるなら何処でもいいんだけど…

「はやての行きたい所がいいなぁ~。

はやてと一緒に楽しめる場所ならどこでも構わないよ、僕はね。」

するとはやては頬を真っ赤に染めて、そっぽを向いた。

そしてこう言った。

「そんなら…ウチの家に行きたい…家で二人でのんびりしたいな♪」

先生!この子を抱きしめてもいいですか!?

(ダメです。)

なんでさ!!なんでなんですか、月詠先生!!

(ただの変質者になりたいんですか??それと私は先生ではありません。)

サー イエッサー。

(将校でもないですからね)

ぐすん…

 

「行こうか、はやて。」

すっごいいい笑顔でうん!とうなずかれた。

はやての車椅子をゆっくり押していく。

下らない世間話をして、晩御飯の買い物をして。

ゆっくりはやての家に向ってく。

こうしてゆっくりとしたペースで歩いたのは何日振りだろう。

やっぱりそれも一ヶ月振り位かな?

こうした安穏とした日常を、僕は守りたい。

なのはがいて、すずかちゃんがいて、はやてがいて…

そして、いつもすぐそばにはアリサがいる。

そういう普段当たり前の時間をもっともっと大切にしたい。

いつまで持つかわからないこの体。

人であって、人ではない僕。

ずっと、ずっと一緒にいたいな…皆と、一緒に…

 

そう願わずにはいられなかった…

 

「…君!もう…人の話し聞いとらんぁ~…よ~し。」

深く考え事をしていたら…

いきなり自分の唇にマシュマロのような感触と、甘い匂いがした。

そして目の前には、ドアップのはやて。

この状況から鑑みるに…キスされたらしい…

 

「あ、あれ??叶君??おーい叶君??」

こっちの気も知らずにはやてはケロッとしている。

「はやて…ビックリしたんだが?」

「あ、戻った。人の話し聞かんからお仕置きや。」

ずいぶんかわいいお仕置きもあったもんだ。

「好きでもない人にキスなんかしちゃいけませんよはやて??」

「あ、あれ??叶君怒って…る?」

「いいえ、怒ってませんよ?そうだ、今日の夕飯はグリーンカレーにしましょう。」

あせるはやては両手をブンブン上下に振ってこういった。

「ちょっ!」

「辞世の句はそれでよろしいですね??

ではたっぷり唐辛子やスパイスを入れた、すっごく美味しいカレーにしましょう。」

「あかーーーーーーーーーーん!!」

 

 

 

僕のいたずらのやり返しは成功だった。

今日も一日平和でした。

 

 

 

 

ちなみにその後のはやて

「うう…あれウチのファーストキスやったのに…叶君のアホ。

鈍感、朴念仁、間抜け、とんま!でも…すっごく好き…」

とか言ってたらしい。

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