It is calm and it is a passionate magic boy. 作:桜井舞人
あらすじ
フェイトとの生活が終わりました。
今はこの部屋を片付けています。
何故って??引越すんで。
いやだってフェイトにここに通われたらばれるし。
主にアリサとかなのはとかすずかちゃんとかアリサに。
「マスター……マスター起きてください。」
ん……なんだろー。
「予想外な出来事がありまして……とにかく起きて下さい。」
月詠に言われて目を覚ました。
昨日はまずジュエルシードのコピーをドクターに依頼して。
それから荷造りをして……アレ??鼻腔をくすぐるこの匂いわ……??
「ですから、それが予想外な出来事なんです。あちらをご覧下さい。」
月詠に促されて、左を見ると……
エプロンつけて鼻歌歌っているプレシアがいた。
しかも似合ってる!!服も普通だし!!ってなんで料理してんの!?
「あ、ペルソナさん起きたんだ!おはようペルソナさん。」
「お、おはようフェイト……」
するとプレシアもやってきた。
「あら、起きたの。さ、朝食にしましょう。」
「あ、あぁ……うん。折角だから食べる。」
時間を確認したら、7:30だった。
まだ約束の時間になっていない。
朝食を食べながらプレシアに尋ねた。
「あの……何故ここに??」
あきれた顔をしてこう言った。
「あなたが来いって言ったのよ。忘れた訳??」
「いや、9時と言ったはずだが……しかも何故フェイトにアルフも……」
「私が今から会いに行くけど行くかと言ったら、行くって言うから連れて来たの♪」
思わずこめかみを押さえた。
(それにフェイトを愛しなさいって言ったのはあなたよ。
愛する娘を一人になんてできないわ~♪)
キャラクター変わりすぎだろ!!
(了解した。地獄に落ちろ、共犯者。)
うふふといいながら皆で箸を進める。
意外と家庭的でおいしいご飯だった。
「それで??なんで荷造りしてる訳??」
「決まっている。管理局のやつがここを見つける前に引越す。」
「そうね……確かにそれが賢明ね。しかし……すごい機材ね。」
と目を輝かせてみてた。
そういえばこの人も学者だったな。
「ここでデバイスをいじるからな。この位当然だ。」
「へぇ~あ、フェイトにデバイスあげたでしょう。
寝るときもずっと離さなかったのよ。愛されてるのね。」
その言葉にフェイトがアタフタしている。
「母さん!!」
「もうフェイトったらかわいい!!」
ぎゅっと抱きしめている。
これが本当の親子の姿。
胸の中で何故かズキンと痛んだ気がする。
「とにかく、早く来たのなら早く行くぞ。
準備は早いほうがいいだろう??」
プレシアは頷くとフェイトを放し、エプロンを脱いだ。
「準備はできているのか??」
「えぇ、私も……フェイトもアルフもできてるわ。」
ちゃんと確認して転移した。
「おや??早かったね叶。」
「時間よりも早く着て、押しかけてきたんだ。」
それを聞いてぷっ、と笑うドクター。
マジでうざい。
「それは大変だったね……皆さんお待ちしてましたよ。ささ、こちらへ。」
昨日と変わらぬ応接室。
「では、今回プレシア女史の手術させて頂く前に軽い説明を。
今回手術するのは心臓、肝臓、腎臓、肺臓、それと脾臓。
つまり五臓全部だね。かなりの長時間が予想される。
少なくとも6時間はかかる。まぁ助手としてえっと……ペルソナが入る。
回復魔法をかけてくれるから問題はない。安心して下さい。
以上が説明だけど……質問はあるかい??」
その言葉を聞いてプレシアが呟いた。
「かなり弱ってるとわ思ったけど、そこまでとはね……。」
その言葉を聞いたドクターはさらにこう言った。
「今回の手術は五臓だけど、後少なくとも三腑は取り替える。
体力も続かないと思うし、手術中にしなれても困るしね。
だから、後少なくとも1回は手術があるのを覚悟してくれ。
大丈夫!成功すれば子供だって産めるよ。頑張ってくれ。
私からは以上だ。」
その言葉聞いて微笑むプレシア。
やる気の十分のプレシアに言わなくてはいけない事があった。
「プレシアさん……実はもっと簡単でお勧めできるプランがあるんです。」
「は??」
一瞬場の空気が凍った。
「このプランは痛みを伴いませんし、傷も残らないし、若返ることも可能です。」
この発言にがたとイスを倒して立ち上がる。
「な……なんですって!?今若返ることができるって言ったの!?」
やはりそこか、食いつきがいいな。
「ええ。まずは見て下さい。これがあなたのクローンボディです。」
それを見て驚愕するプレシア……それもそのはず。
「私が18歳の時の身体……なんで??」
「それは、そこにいるドクターが遺伝子学の権威であり、変態だからです。」
「変態は余分だよ叶。」
「どうせクローン作るなら若く作ったほうがいいとか言ったのは何処の誰でしょう??」
「私です……ごめんなさい。」
じーっと5人の視線が刺さる。ちなみに5人目はウーノです。
「まぁ、要するに魂をこちらのボディに移すということです。
ジュエルシード2個で済むし、痛くないからいいでしょ??」
するとぶんぶん顔を縦に振ってがしっと僕の腕を掴んでお願いされた。
「という訳でフェイト様、アルフ様、兄様はこちらで寛ぎ下さい。」
と、この前と変わらぬ状況だ。
「ペルソナさん……あの、また会えて嬉しいです。」
「やれやれ、昨日別れたばっかだって言うのにアンタとは縁があるね。」
とフェイトとアルフに言われた。
僕もそう思う。
「フェイト……お前には言わなくちゃならないことがある。ついて来い。」
はいと言って4人は移動を開始した。
そして病室に移動した。
「ここだ。入れ……そしてこれが現実だ。」
「え……??この子は……わ、私……??」
そこはアリシアの病室だった。
未だに意識の戻らないアリシアの病室。
「そう……君の元になった女性。アリシア・テスタロッサ。
君の姉に当たる。プレシアさんは彼女を行き返させるために頑張っていた。
そして君に冷たく当たった。
君が右利きで、魔法資質を受け継ぎ、大人しかったから。
まぁそれは過去の話だ。今は君を愛している。
彼女が目を覚ましたら、嫌でも現実を知る。
その前に……心の準備だけはしておくんだ。
ここにいる間は僕がいる。泣いてもいいし、当たってくれても構わない。
けど、きっと……君の未来は、幸せがあるはずなんだ。」
その言葉を聞いてフェイトはこちらを振り向いた。
その顔はとても笑顔で、そしてこう言った。
「いつも私を支えてくれてありがとう。ペルソナさん。大好きだよ。」
と言ってキスをされた。
余りに予想していなかった出来事に避けられなかった。
「いつまでしてるんですか??」
と不機嫌なウーノが言った。何故不機嫌なのかは知らない。
「ご、ごめんなさい。ペルソナさん。」
「構わない……が、随分と積極的だな。」
そういうと、自分が今何をやっていたのか理解したらしい。
というか理解していなかったのか。
「う~ん、うるさいなぁ……」
と僕の後ろで呟く人。
「ん~~~……だぁれあなた達。」
アリシアのお目覚めだ。
展開早っ!!
「あの……初めまして、私……あなたの妹の「フェイトでしょ??」っ!?」
驚愕した。何故死人だったものが知っている。
「だって私背後霊してたんだもん。」
また空気が凍った。
「「「「は!?」」」」
「あ、やっぱりそうなるよね~。
死んだ後母さんが心配で取り憑いていたらなんか妹ができたんだよね~。
それで妹に憑いたら彼氏できてるし「ち、違います!」違うの??
ふーん。それで彼氏が生き返そうとしてるから生き返ってみたの♪
あ、私ならOKだよ。フェイトみたいな妹欲しかったし!」
つまり、あんた達のことなんて全部まるっとお見通しだ!!ってことですね。
あと彼氏じゃないし。
「だそうだが……どうだフェイト。」
嬉しそうに涙を流しながら「よろしくお願いします……姉さん♪」と言った。
よかったよかった。
と振り向くと。
だーっと滝のように涙を流してるアルフとプレシアが……
「プレシアさん!?」
「っすん……良かった、良かったよ~~~っと言って二人を抱きしめた。」
つまりそこにはドクターがいる訳だが……
「成功だよ。あと、頼まれていたジュエルシード13個。はい。」
「仕事が速いですねドクター。」
「当たり前じゃない。どちらも僕の研究に必要なことだからね。
さて、僕は寝させてもらうよ。じゃぁ、後は任せた。」
「待って、ドクター。もう一つお願いがある。」
めんどくさそうにどうぞと言った。
「しばらく彼女達をここに置いてくれない??
事後経過とかも知りたいでしょ??研究の使えるんだから。」
そう言うと目を丸くしてクックックと笑った。
「構わないよ。ただし、叶から説明するんだよ。わかったね。」
その言葉を了承した。
そしてドクターはお休みと言って自室に戻っていった。
「悪いが4人とも話がある。」
テスタロッサ家の4人ともこちらを向いて、話ができる体制になった。
「4人にはしばらくここに留まって貰う。
ひとつは2人の事後経過を確認するためだ。
もうひとつは、ほとぼりが冷めていない今動いたら……わかるよね??」
と4人は頷いた。
「では、この部屋は自由に使ってくれ。
何かあったらこのウーノに言って下さい。
僕はやることがあるので失礼する。ではお元気で。」
こうして僕とフェイトの早すぎる再会は終わった。
そしてプレシアもアリシアもこれで幸せになれるだろう。
そう願いながら僕はまた、桜マンションに戻った。
さて、後はアースラ編の話で終わりです。
何とか今週に終わらせる予定です。
そしたらしばらくはIFでも書かせてもらいます。
では次回またお会いしましょう。
皆さんまた来世。