It is calm and it is a passionate magic boy. 作:桜井舞人
「あー、あの本局長……僕は何故とっ捕まったのでしょう??」
そこはミッドチルダの本局長室。
起きてミッドの自室に戻ったらいきなり捕まって、強制転移ですよ。
そこではやっぱりシュゼット・テーア本局長がいる訳で……
「なんだわからないのか……」
「お前、ジュエルシードの件を扱ったらしいな。」
げ、その事か~。
まずい、逃げないと……言葉巧みに!!
「まぁ扱いましたよ??それが……「でかした!!」はい??」
「うむ、まさか一人で16個も集めていたとは……賞賛に値する。
事後処理に、現地民に対するアフターサービスまで行ったと聞いている。
それを聞いて頭の固い爺どもの考えが変わってきた!
これで時空管理局にもパトロンが……!!」
あー……あー……あー。
つまり……これは、褒められているんですよね??
「いえ、局員として当然のことをしたまでです。」
するとニッコリ笑って本局長の目が薄く開いた。
「で……なぜあの世界にいた??
お前は随分と裏でコソコソやってるらしいな……何故だ。
お前は組織人間だ。
組織の長としてお前の行動を見逃す訳にはいかない。答えろ。」
ど、ど本命が来ましたーーーーーーーーーー!!
う……うぅむ……これは、事実を伝えなくてはいけないかな??
でも、立場が……いやでも……
「何故だ……何故相談してくれない。
お前は局の為に尽くしてくれる。
なのに私はお前に協力すらしてやれない。
私は……私は悔しいんだ。お前はまだ9歳なのに頼りきりなのが……
私にできることはないのか!?」
とまぁ熱く語られたわけで……
裏がない訳ではないだろうけど……まぁ利用できる所は利用したい。
しょうがないのでフォローしてもらうことにした。
もちろん言葉は濁したが……
「僕はミッドで生まれ実は第97管理外世界で育ったんです……
親はいなく、生きていくにはミッドで管理局に入るしかなかった……
だからここに入りました。
あまり前線に出ないのは……
あちらの生活で怪しまれないために学校に通っているためです。
親戚はいません。
が、幼馴染などはいるのでいきなりいなくなっては駄目なんです。
なので基本は土日、祝日。そして長期休暇になります。
なので、その辺のフォローをして欲しいです。
他に僕の方でして欲しいことはありません。
パトロンが欲しいとか……まぁ資金面ですね。」
とまぁ軽い説明をしました。6割程度は嘘ですが……
まぁ納得してもらえたようです。
「わかった……そちらの生活で苦にならない程度のフォローをする。
パトロンの方は……まぁ君は一部で有名だから探せば……何とかなるだろう。
天涯孤独なのなら……その、私の息子にならないか??
私も一人でな……私は孤児園も経営していてな。
そこの子を立派に育て、私の息子にするのが生き甲斐なんだ。
こんな殺伐とした組織だからこそ、人の温もりが欲しくなるものだ。
その、今すぐとは言わん。考えておいてくれ……。」
またそれですか??
何がいけないんでしょうか。
(だから天涯孤独と仮面が……)
今は仮面盗られてるだろうが!
(さぁーわたしにはーさっぱりですぅ。)
このデバイスは……(怒)
「わかりました。熟考させて頂きます。他にご用件はありますか??」
早くここから離れたい。
ここで話せば話すほどボロを出しそうだから……
「特にはないぞ。下がって……いやすまん。本題を忘れていた。
立食パーティーの護衛の日程だが……いけそうか??」
成る程……本命はそこですか。
月詠スケジュール確認。
(……………はい、大丈夫です。オールグリーン。行けます。)
「はい、大丈夫です。謹んでお受けします。」
「そうか頼むぞ。」
にこりと笑うと下がっていいと言われたので、部屋を出る。
そして、また僕は“地球”に帰るのだった。
A'sに入る前に、護衛の話を挟みます。
ここから主人公(キョウ)ブレイクが始まりますので、ご注意ください。