It is calm and it is a passionate magic boy.   作:桜井舞人

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外伝 「新たなる事実の発覚」

あらすじ

鼻血が……いや……でもやっぱり鼻血が……

 

 

 

あっ、ゼストさん発見!

一応正装で来てるんだ……うん、似合ってる。

メガーヌさんとクイントさんもドレスが似合ってるし、両手に花だね。

何せ二人とも美人だし……ゲンヤさんも来てるのかな??

 

その時一瞬だがゾクッとする視線を感じた。

何これ……殺気!?

しかもこの感じ……遠くない。

少なくとも半径50mの中にいる!?

馬鹿な!

この包囲網の中を潜り抜けてきたって言うのか!?

一体誰だ??

もしかしたら局の人間に扮している可能性もある……

クソッ!

局長に近づいてくる人を見極めるしか……いや、狙撃も考えられる。

ここで局長に退場されてしまうのは非常に困る。

僕のパトロンが!!!!

(マスターも大分ドクターに毒されてきましたね……)

そう思わずにはいられない月詠であった。

 

とにかく、目の前にいるゼストさんに鎌をかけてみよう。

(ゼストさん!敵が近くにいます。

狙撃の可能性もありますので、探索を任せてもいいですか??)

(わかった気をつけろ……この包囲網を潜り抜けた奴だ。

一筋縄ではいかないはず……局長のガードはお前だけなのだからな。)

(はい。ゼストさんも気をつけてください。)

ゼストさんは頷くとその場を離れた。

今のゼストさんは明らかに怪しい。

何故ならクイントさんとメガーヌさんも一緒に出て行ったからだ。

このミッションは、三手に別れたほうが得策。

それがわからないゼストさんでもあるまい。

あの人が狙撃主の可能性もある。

月詠、あの人を常に意識しておけ。

(了解です。)

 

念のためにレジアスさん達にも動いてもらおう。

(レジアスさん。)

(マスケラ!?お前もパーティーに??)

(えぇ。警備として潜入してます。そのことでお願いがあります。)

(何だ、言ってみろ。)

(敵はもう潜伏しています。が、狙撃の可能性もあります。)

(それで、狙撃主を……そういう事か??)

流石レジアスさんだ。

話が早くて助かる。

(えぇ、お願いできますか??)

(任せろ……とりあえずオーリスには中を探してもらう。

私は外を中心に探す。)

(お願いします。)

 

これで狙撃主はいいだろう。

殺気の視線の奴は……まだいる。

それならこっちにもできることをやるしかない。

月詠!魔力サーチをしろ!!

(無茶を言わないで下さい!人が多すぎます!!)

今まさに使いそうな奴だけでいい!!

(了解しました!)

 

周りをぐるりと観察する。

するとそこにはいないはずの人物……ゼストさんがいた。

何でまだここにいるんだ!?まさか、読みがあったちゃったの!?

(そのようです!あのゼストさんから魔力が乱れるのを確認しました。)

こうしてはいられない。

直ぐに局長に教えなくては!!

 

(局長!あのゼスト隊長は偽者の可能性が強まりました!)

すると局長がこっちを向いて僕の頭を撫でながら微笑んだ。

(わかった。このまま演技を続けるんだ。)

成る程……あくまで拿捕が目的か。

了解の意味を込めて、くすぐったそうに微笑んだ。

すると局長と周りの女性が顔を真っ赤にしながら鼻から下を押さえた。

何ゆえ!?

というか、リンディさん、レティさん、あんた達もかい!!

 

が、その瞬間一層に殺気が濃くなった。

(マスター!そこのゼストさんが魔力を練りこんでいます!!)

クソッ!やっぱりか!!

(局長、黒です!!)

(何!?何故私の今日の下着の色が!?)

(違います!そこのゼストさんが偽者って意味です!!)

その言葉に焦りだす局長。

何だ違ったのかとぼそりと聞こえたが気にしない。

 

(仕方がない。拘束するぞ。)

『了解しました!!』

と局長の念話に答える複数の念話。

するとゼストさんの周り二十人によるバインド。

あ、僕の開発したバインドだ。

そのバインドの中にストラグルバインドが入っていた。

そして偽ゼストの仮面がはがれた。

 

「貴様は……ジェイムズ・ヒッキー!!ファランクスの精鋭……

貴様のような幹部が私を殺しに来たのか!?」

「ふん、私は潜入のエキスパートだぞ。しかし解せんな……何故わかった??」

ジェイムズ・ヒッキー。

対管理局組織ファランクスの第三位。

隠れ身のヒッキーの二つ名を持つ。

暗殺諜報に長けており、今回もそのつもりだったのだろう。

だが、今回は変身した人がいけなかったな。

何故なら……

 

「当たり前だろ、ゼストさんは外の警備なのだから中にいるはずがない。」

その言葉に驚いたヒッキー。

「何!?まさか……!!クソッ!ユンケルめ、謀りやがったな!!」

ユンケル??

まさか……ジャン=クロード・ユンケル!?

アイツもファランクスの一員なのか!?

「詳しい話は局で聞く。連行しろ。」

「はっ!!そら、さっさと歩け!!」

と局員がヒッキーを連れて行く。

これにてファランクス掃討作戦は終了したが……

今回拿捕したのは幹部1人と下っ端3人。

まだまだ沢山いる……いつか潰してみせるがな。

 

 

 

「少しよろしいでしょうか??」

外で待機していると一人の女性が話しかけてきた。

「何のようですか、カリム・グラシアさん」

「貴方がマスケラ執務官でよろしいのでしょうか?」

何がしたいんだろうこの人は。

「その通りですが……何か??」

「あの……もしかして聞いてないですか?

今日はこの場で貴方とお見合いしろというお達しが来たのですが……」

みあい??……お見合い!?

小学生の僕と中学生のカリムさんが!?

「いえ……私はこのパーティーには仕事で来るようにとしか……

何かの間違いではないのですか??」

すると軽く溜息をつかれた。

「はい。私もそう思いました。

まさか6歳くらいの子供とお見合いなんて……」

考えられませんと少しブルーなカリムさん。

まぁ確かにね。

ん??6歳??

あぁ、変身魔法といてなかった。

あわててもとの格好に変身した。

カリムさんはぽかーんとしている。

 

「すみません。護衛任務でしたので、変身魔法を使ってたのです。

まぁそれでも9歳なんですけどね……」

と言ったら……

「え、あの……その、ひ、日を改めてお会いしませんか??」

何?何で動揺してる訳??

「構いませんけど……大丈夫ですか??」

「はい、大丈夫です。少しビックリしただけです。

それに……今日はもう遅いですし、色々ありましたので。」

まぁね、パーティー会場での逮捕劇とか人付き合いとか大変だしね。

「わかりました。いつにしましょうか。」

「明日……明日のお昼頃とかどうでしょうか。」

また急なスケジュールなことで。

月詠、どうだ??

(スケジュールは大丈夫です。)

「えぇ、それで大丈夫です。何処で待ち合わせしますか??」

「本局のロビーでお会いしましょう。午前中に用がありますので。」

「はい。では……失礼します。」

会釈をしてその場を離れて局長の所に行く。

 

「おや??もういいのか??」

この狸め……聖王協会のトップと結婚させられる人物は限られてる。

「何故お見合いなんてセッティングしたんですか??」

「もうばれてしまったのか。まぁそんな事より仮面はいいのか??」

やばい!!付け忘れてた!!

あわててつけて再び追求しようとしたら、局長はもう車に乗っていた。

「局長!待って下さ(ブロロローン)」

局長は行ってしまった。

 

お見合いか……どうしよう。




叶「9歳にお見合いさせるとか何事だし。」
舞「いや、フラグは作るためにあるんだよ??」
叶「兄ぃ……いい死にかたしないぞ。」
舞「元よりそのつもりさ。」



お疲れ様です。
次のお話から本編に戻ります。
はっきり言って今年中にA'sは終わりません。
と言う訳で気長にみててください。
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