It is calm and it is a passionate magic boy.   作:桜井舞人

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EX-1 「Re.Fine」

「本当にこんな所にいるのかしら。あのジェイル・スカリエティが。」

「わからん。だが、今は信じるしかないだろう。」

「タレこみなんかでされるヘマをするような奴じゃなかったはずなのに。」

「例え罠でも飛び込まなくてはいけない時がある。

俺は今がそのときだと思っている。」

「隊長がそう言うのでしたら。」

「私たちは従います。」

「ありがとう。」

 

「いやー美しき同僚愛ですなァ。」

「誰だ!?」

「おっと失礼。つい声をかけてしまったァ。」

 

目の前にいたのは推定168cm。

金髪、10代後半の男性が立っていた。

 

「私が誰かと言う質問は意味がありませんねェ。

だってあなた達はここで死ぬんですからァ。」

「貴様……何処の隊の者だ!」

「ですから言いませんってェ。

あなた達は色々知りすぎたァ。だから死ぬゥ。

シンプルで最高の答えでしょォ??」

 

飄々と少年はしゃべり続けた。

だが肝心なところははぐらかし続けている。

 

「誰からの依頼だ。」

「おっ!さすが隊長クラスだと頭がいいんだねェ。

でも言う必要ないよねェ?

それに言うわけないじゃん。」

「ならば……」

「吐かせるまでだってェ??無理だねェ。

お前たちでは俺には勝てないし、拷問なんて日常だしねェ。

そうそうォ、俺には自白剤も効かないョ。」

 

やつのいう事が本当ならば本当に意味がない。

 

「それにィ……管理局員の隊長様がァ、そんなことしてもいいのかなァ??」

「それが必要ならばする。例え正義でないとしてもだ。」

「ヒューゥ。アンタ良いねェ。殺すには勿体無いィ。

俺の相棒になってよォ。

今の管理局員様とやらは腐って嫌がるから嫌いだァ。

がァ、アンタのように正義正義に溺れない者もいるゥ。

本当に勿体無いィ。

どうだい、給料は交渉次第だしィ、出勤もないィ。

最高だろォ。」

 

確かにいい話だ。

仲間になるといえば助かる上に条件も上がる。

だがしかし。

 

「だが断る。」

「ですよねーェ。じゃなきゃ吃驚だよォ。

まぁ無駄話はこの辺にしといてそろそろ殺(や)ろうかァ。」

「ふん、やってみるがいい。」

「そうかいィ。ならァ……死ねや。」

 

うざったい語尾がなくなった。

と同時に奴が視認出来なくなった。

 

「きゃぁ!?」

「メガーヌ!?」

 

いきなりアルピーノが吹っ飛んだ。

そのまま壁に激突し、気絶したようだ。

 

「クッ!速さなのか??それとも!?」

「隊長!」

 

目の前でクイントが刺された。

貫かれたのは肩。

そして現れた奴。

迷わず斬り込んだ。

 

「危ないな。仲間ごと斬るか……やはり局員とは屑の集まりだな。」

「貴様に鎌をかけたのさ。」

「何?」

「速さか魔法か……今のではっきりした。

目で視認出来ないほどの速さでの突撃。

それさえ分かればやりようは……」

 

「ねぇよ。」

 

突然後ろから声がした。

体が熱い。

 

「俺が自分から姿を現すなんてヘマする訳ねぇよ。」

 

体ガ熱イ。

 

「それとさっきのは半分正解。

そして半分が不正解だ。

正解はどっちもって落ちだ。

片方でも当ててくる奴がいるとは思わなかったぜ。

やはり勿体無かったか。まぁ俺の目的には必要ないがな。」

 

カラダ ガ アツイ―――

 

そして引き抜かれた。

胸が赤く染まっている。

とくとくと流れ出る液体。

血か……

すまないマスケラ。

約束は守れそうにない。

 

 

 

Side out

 

 

Side 叶

 

 

理解が出来なかった。

たまたま立ち寄った、ダミーのアジトでゼストさんが刺されている。

その後ろで何の感情も見出せない表情の男がいた。

 

「貴様ァァァァァッ!!」

 

迷わず月光砲をぶち込んだ。

少し驚いた表情をして普通に避けた。

 

「ほう。何者か知らないがいい砲撃だ。

が、声を出しては当たるものもあたらんぞ小僧。」

 

いつの間に間合いを詰めたのか、目の前にいた。

というか顔近い。

キモイ、やめろ。

 

「現場を見られた以上は殺す。悪いな、己が運の悪さを恨んでくれ。」

 

刺される??

僕がゼストさんと同じように??

10cm。

スローモーションのように剣先が近づくのが遅い。

5cm。

そう考えてる場合じゃない。

避けなくては。

3cm。

体を無理やりねじる。

1cm。

御免だ。

あのように何も分からず、何も助けられず死ぬのは御免だ。

0。

剣はかすることなく突き抜けた。

 

「な……に??」

 

驚愕の余り、動けないらしい。

つまりこれは殺して良いってことだよね。

 

「死ね。」

 

0距離からの永久凍結。

 

「アカシック・ノヴァ。」

「グォッ!?」

「避け……た??」

「いや避けきれんかった。おかげで右半身が氷漬けだ。」

「のくせに随分と落ち着いている。」

「貴様こそ。先程の激昂はどうした。」

「何、そのままなら勝手に壊死して死ぬ。

まぁその前に全身氷付けになるけどな。

結果は目に見えているのに怒る必要もあるまい。」

「クッ―――違いない。

俺の目的を果たせないまま人生を終えるか。

つまらん9年だったぜ。」

 

メキメキと音を立てながら凍りはどんどん奴を飲み込んでいく。

我ながら最低な魔法を作ったものだ。

 

おっとそんな事してる場合じゃない!

 

「ゼストさん!!」

「マ………ラ。」

「しっかりしてくれ!!次は本気で手合わせしてくれるって言ったじゃないか!!

ゼストさん!!

そうか……ドクターなら!ドクターならどうにか!!」

「呼んだかい??」

「タイミングよすぎ!キモッ!!」

「ひ、酷い言われようだね。で??」

「彼を助けたい。」

「無理。」

「なん……で??」

「機材がない。時間がない。お金がない。以上。」

「それ……だけ??」

「うん。それだけ。」

「なら転移する!お金は俺が払う!いいだろそれで!」

「フーッ。まぁやれるだけやってみるけどね。」

 

こうしてゼスト・グランガイツ。

ならびに2名はMIAに登録2ヵ月後にKIA扱いとなった。

 

もう一人いたあいつ……

 

「DNA鑑定の結果が出たよ。驚くべきデータがね。」

「一体何処のどいつだ。」

「キャラウェイ・リファイン……といえば分かるかな??」

「そうか……コイツは道を違(たが)えた俺自身か。」

「そういうことに……なるね。

ちなみにあんななりでも9歳だってところに驚きだね。」

「どうせ、無理な強化、手術、薬を使っているんだろ。

恐らくは評議会の屑が俺を敵と仕向けたんだろう。」

「正解。流石だね。どうするんだい??叶。」

「決まっている。潰す。それも徹底的にな。」

「評議会をかい??」

「いや……管理局ごとだ。」

「協力は必要かい??」

「してもらう。」

「了解した。恐らく出番はないと思っていたけど……

起きてもらうしかないね、ウーノ以外のナンバーズにも。」

「そうしろ。で?話はそれだけか?」

「不完全だけど、ゼストは生き延びたよ。」

「そう……か。」

「メガーヌはしばらくは起きまい。」

「クイントは?」

「もう起きている。君に会いたがっていたよ。」

「何処に行くんだい?」

「会いに行く。」

「そうかい。気をつけなよ。」

「………あぁ。」

 

 

 

「目覚めてしまったか……僕はどうすればいいんだい。教えてくれ、ベルトーネ。」




おはこんにちこんばんわ。
皆さん元気でやってますか??
俺ですか??
超憂鬱です。
休みって何??
休憩って何。
残業手当って美味しいの??
と過酷(?)な労働条件で働いています。

さて愚痴はおいとして、今回のテーマは“破壊”です。
次回テーマは“別れ”の予定しています。
StSお待ちの方もうしばらくお待ちして下さい。
何とか次で終わらせようと努力しています。

では今回はこの辺で。
では皆さんまた来世。
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