It is calm and it is a passionate magic boy. 作:桜井舞人
うざったい位の晴天。
周りには海が見え、堂々とした建ち構えをした機動六課隊者舎。
その一室、部隊長室に4人の人間の姿があった。
「本日ただ今より、高町なのは一等空尉。」
「フェイト・テスタロッサ執務官。」
「……マスケラ一等空佐3名とも機動六課に出向となります。」
「どうかよろしくお願いします。」
笑顔で答える八神。
「はい、よろしくお願いします。」
3人はにこやかな雰囲気だ。
やはり俺はここには不要だろ。
管理局の影……
表に出ない人間は。
そんな事を考えていると、後ろからブザーの音が響いた。
八神のどうぞという言葉とともに扉の先からグリフィスが顔を出した。
「失礼します。っあ、高町一等空尉!御無沙汰しています。」
「……??」
名にキョトンとしてる高町。
「グリフィス。何か「えっ!グリフィス君!?」………。」
「え、嘘!?だってすごーい、すごい成長してる~!
もしかしてグリフィス君もここの部隊なの?」
「あたしの副官で後方部隊の責任者や。」
あくまで俺は無視か。
「運営関係も色々手伝ってくれてるですぅ。」
ふん、そらそうだろ。
特務隊でもそうだったからな。
グリフィスは指揮や、デスクワークに強い。
バックアップとしての能力は恐らくこの部隊でもぴか一だろう。
「そんなことより、グリフィス……何の用だ?」
「に、マスケラ一佐。報告してもよろしいでしょうか。」
さりげなく兄さんって言いそうなったろ。
やめろ。
余計に面倒になる。
八神が俺を睨みつける。
グリフィスの方に視線を戻してどうぞと答える。
「FW(フォワード)4名をはじめ、機動六課隊員とスッタフ全員揃いました。
今はロビーに集合、待機させています。」
「そうか、結構早かったなぁ。
ほんなら、なのはちゃん、フェイトちゃん。
ついでにマスケラ一佐も、まずは部隊の皆に御挨拶や。」
「「うん。」」
ロビーに移動すると、見知った顔ばかりがそこにはいた。
本当にまんま特務隊だなおい。
妹分3人と弟分1人。
ウチの馬鹿パイロット。
本当何考えるんだ局長は。
む??殺気か??
視線を辿るとそこにはヴォルケンリッターの姿があった。
やれやれ嫌われたもんだ。
八神の挨拶も終わり、それぞれが自分達の持ち場へと着く。
とりあえず、デスクワークでもと思っていると、高町がやってきた。
「どちらに向かわれるのですか一佐。」
「総務課だ。デスクワークが溜まってるだろうと思ってな。」
「よろしければ私の訓練に付き合ってくれませんか?一佐の意見を聞きたいので。」
「……いいだろう。すぐに向かう。先に行っててくれ。」
「ありがとうございます。」
ちょうどいい機会だ。
エリオとキャロの成長も見ておこう。
訓練所に向かうと弟子のシャーリーと高町とFW陣がいた。
何やら説明をしてる模様。
訓練の準備が終わったところで、訓練用の無線を通してフォワードの皆に呼びかける。
全員が返事するのを確認して、高町は続けた。
「じゃあ、早速ターゲットを出していこうか。まずは軽く、8体から―――」
「何を言っている12体だ。12体を15分。動作レベル、攻撃精度ともにC。」
「えっ、マスケラ一佐!?」
「聞いての通りだ。お前らの実力ならぎりぎりできるレベルだ。
これはお前達の実力を見るためのもの、本気でやれ。以上だ。」
『了解っ!』
「いい返事だ。ではシャーリーやれ。」
「はいっ!」
「ちょっとぉ~!」
「では、第1回模擬戦訓練。
ミッション目的、逃走するターゲットの捕獲、又は破壊。15分以内。
状況を開始せよ。」
『了解っ!』
高町のアホな声を無視し、訓練が始まった。
スバルとエリオの攻撃をふわふわと避け続けるガジェット。
痺れを切らしたティアナがキャロにブーストしてもらい魔力弾を撃つがAMFで打ち消された。
「バリア!?」
「違います。多分、フィールド系!」
「いつまでも不貞腐れてないで解説してやれ高町。」
と後ろで地面に絵でも描いてるかのような行動を起こしてる高町。
彼女の後ろにはどよーんとした空気が漂っている。
「ガジェットドローンには、ちょっと厄介な性質があるの。
攻撃魔力をかき消す、アンチマギリングフィールド。
通称AMF、普通の射撃は通じないし、それに―――」
人の親切を無視して飛び出したスバル。
ウイングロードなんてもんを発動したら―――
「AMFを全開にされると飛翔や足場作り、移動系魔法の運用も困難になる。」
うわーっという間抜けな声を出して壁に激突して墜落したスバル。
お前って本当阿呆だな。
「スバル、大丈夫?」
必死に笑いをこらえている高町とシャーリー。
しょうがないから俺が教導する。
「対抗する方法はいくつかある。
どうすればいいか、すばやく考えて、すばやく動いてみろ」
ティアナを中心に作戦を立てているらしい。
エリオとスバルがおとりで時間稼ぎか……
「へぇー、皆よく走りますねー。」
「まだまだ危なっかしくて、ドキドキだけどねー。」
「デバイスのデータ取れてる??」
デバイス??
ワンオフで作るのか??
「いいのが取れてます。4機ともいい子に仕上げますよ。」
「ほう、できたら俺が採点してやろう。
弟子の成長、しかと見届けてやろう。」
「うぅ、お、お手柔らかに。」
スバルは無理やりぶち当てて3体。
キャロは捕獲で3体。
エリオは突撃で2体
ティアナは多重弾核で4体。
おいティアナ多重弾核はAAクラスの技術だぞ。
成長するの早いな。
時間もよし、リミットいっぱいいっぱいだ。
「以上だ。とりあえず休憩してろ。
10分後訓練を再開する。」
『了解っ。』
元気が足りないが許してやろう。
そのまま夜までみっちり高町と俺で交代交代教導をした。
途中俺はデスクワークを転送しながら指導していた。
その時の高町の顔がめちゃくちゃシュールだった。
そんなんで指導できるんですか?という顔をしていた。
が指示が的確だったのが驚いたらしく、ポカンとあっけにとられていた。
自分にあてがわれた個室のベットに横たわっているとフェイトが入ってきた。
微笑みながらこちらに向かってきて上着をハンガーに掛けた。
「新人達、手応えはどうだった?」
「ん、まぁまぁだ。伸びしろはある。後はどれだけ詰め込めるかだな。」
「そう。立派に育っていってくれるといいんだけどね。」
「育てるさ、俺の兄弟だからな、絶対に己の道を進めるよう……な。」
「そう……だね。」
「で?なぜ下着姿になっているんだお前は。」
「何でって……一緒に寝ようかなと思って。」
何を考えてるんだこいつは。
何故一緒に寝る必要がある。
「構わないが今日だけにしろよ。ここは仕事場なんだからな。」
「うん。マスケラさんがそう言うならそうするね。」
いそいそとベッドに入り込みそのまま抱きついてくる。
本当に分かってるのか?
端末を手放し、部屋の電気を消して、おやすみと額にキスをして頭をなでる。
これが一緒に寝る時の習慣。
いつかはやめようと思っているのだが、止め時が分からないし、しないと泣く。
本当にどうにかして欲しい。
笑顔で寝息を立てるフェイトを見届けて俺も意識を手放した。
「おはよう、マスケラさん。」
「あぁ、おはようフェイ―――」
後ろからティアナが抱きついて寝てたのには本当に驚いた。
StS第02話です。
DVD1巻がなんと2話で終了とかどうなってるんでしょうか。
自分でも不思議。
さてティアナ達が微妙に強くなってるのが今回、原作との相違点だと思います。
まぁ昔から主人公が教えてたからってのが答えです。
そして中途半端に終わってると思いでしょうが、これで終わりです。
落ちなしです。
感想待ってます。