It is calm and it is a passionate magic boy.   作:桜井舞人

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お久しぶりです。
大分ROMってましたが生きてます。
久々なので、書き方や設定が微妙な感じになってますが、おいおい擦り合わせていきます。


第07話 「やはりギャップは萌えると思うんだが、どうだろう?」

ホテルアグスタのロビー付近で美しい女性が、時計を見ながら、辺りを見回してる。 その姿はまるで、いや•••間違いなく人待ちだと分かる。 そしてその女性に近ずく女性•••こちらも見目麗しい。 目的の人物を発見し、小走りでこちらに向かってくる。

 

「マスター」

 

マスターと呼ばれた人物は振り返り、少し不満げな表情を浮かべた。 そう、その人物こそ俺、マスケラ本人である。

 

「ようやく来たか。 随分と待ったぞ」

 

その、間違いなく怒ってますと言わんばかりの言葉にほっとしたのか嬉しそうに微笑む美女ーーその名はリインフォース•アインス。 “俺の”デバイスである。

実際に待っていたの事実である。

今日までに届かなかったら、クロノは俺によって磔にされていた。 何故なら、この作戦に必要不可欠な存在であり、彼女が来たと同時に“作戦” は開始となる。

ちらりと手元の時計を見やり、彼女に視線を移す。

 

「作戦は分かっているな」

「はい、理解しています。 ここで変身魔法を使い、マスターとして振る舞えばいいのですね⁇」

「上出来だ。 私は外の援護にまわる。 無論6課の方だがね」

「了解です。 マスター、お気をつけて」

 

誰に言ってんだか。 と内心毒づきながらも、するりと人混みを避け、外のティアナ達と合流をはかる。

ホテルアグスタは現在オークションの為に“デバイス”の持ち込みは禁止である。 魔法使えばバレてしまう状態であるが、既に魔法を使って変身していれば問題はないし、リインフォース•アインスは人間としての戸籍も用意されている。 つまりれっきとした人間という事になるので問題はない。

イカサマとはバレなければ技術なのだ。 という言葉もある通り、裏技とは使う者によって、白と黒との境界線をあやふやにするものなのだ。 グレーゾーンとはよく言ったものである。

法を管理するものが法をあやふやにするのだから、やはりこの世は腐っているとも言える。

アインスはこれ以上魔法を行使する事はないのだから、少なくとも潜入は成功、問題はない。 俺自身の仕事に集中すればいい。

 

合流をする為に人目の付かぬ屋上へ到着し、手筈通りホテルの屋上にはデバイスの月詠、近接専用の脇差型デバイスの浦島虎徹(長さ小太刀程)が置いてある。 こちらも事前に置いたものだ。

速やかにセットアップし、バリアジャケットに着替えた俺は悠々と森を眺めた。

 

「マスター、時間です」

「マスター、合図を送りますか?」

 

デバイスに急かされながらもなおも悠然と構え、作戦開始の為にアインスが配置についているか確認する。 無論、愚問であったが、念を入れるのは間違いではない。

 

「やれ」

 

その言葉と共に、月詠からクイントに合図が送られた。と、数瞬としない内に、オレンジ色の魔力光ーーインクボによる、長距離砲撃魔法が放たれた。 さすがにこれを防げる隊員おらず、自分で防ぐ事になる。

 

「アイギス」

 

そう呟いた瞬間に曼荼羅に展開された防御魔法陣。 砲撃魔法を防ぐも、2枚程突破された。 インクボ目、また腕を上げたなと毒づきながらも後ろを見やる。

 

「敵襲だ。 ボーっとしてないで配置につけ馬鹿者」

「兄さんっ!」

「マスケラてめぇ•••てめぇこそ配置を無視してんじゃねぇよっ‼︎」

「そんな事は後回しだ。 来るぞ」

「後で覚えてろよ」

 

そう言いつつも配置につくヴィータは可愛い、ではなく、真面目な良い子だなと思う。

その後は手筈通りに、ゼストとメガーヌはエリオの方に。 インクボとクイントはこちらに向かって来ている。 皆仮面をかぶり、正体を隠している。

そして周りに群がるガジェット。 また大奮発だな。 後で親父はぶん殴っておこう。

 

「ちっ! 拳法家は俺とスバルで行く! 銃使いはティアナとヴィータであたれっ!」

「ここの監督はあたしだ、っつーのっ‼︎」

 

と言いつつも言われた通り動いてくれるヴィータはやはり可愛い。 後でケーキを焼いてやろう。

それに一番動きを封じ込む確率が高い配置だとヴィータ自身も気付いているからだろう。

 

「スバル、前に出すぎるなっ! 相手もシューティングアーツ使いだ!」

「ふぇ⁉︎ ぐっ‼︎」

「あらあら、中々やるわね子猫ちゃん。 でもお姉さんの方がもっと凄いわよっ‼︎」

 

クイントさん、ノリノリですね。 自分の娘って分かってるだろうに。 7割位本気でしょうそれ。

みるみる内に滅多打ちのスバルの間に入り、クイントとの戦闘になる。

 

「お前達の目的はオークションの筈。 このような所での戦闘は望まない筈だろう」

「貴方のような方と戦闘中に話すような舌は持ってないわ」

「ふんっ! ならばここで捕まえて、後で存分に可愛がってやるよ」

 

その言葉に狼狽えながらも一度身を引き間合いを取るクイント。 何を動揺してるだ貴方は。

 

「凄く魅力的なお誘いだけれど、私のお仕事は教えてあげられないわ。 例え、特務隊隊長の貴方の尋問でも、ねっ!」

「グッ! スバル! フォーメーションAだ」

「りょ、了解ですっ!」

 

すぐさまウイングロードを展開。 クイントの周りを囲み、逃げ道を塞いだ。 と同時にガジェットを駆逐していく。

 

「ふーん。 ウイングロードか。これで逃げ道を塞いだつもりかしら」

「貴方は強いから、あっちの子を先に始末して仕舞えば良いこと」

「しまっ!」

「え⁇」

「絶招! 殺劇舞荒拳っ‼︎」

 

それは俺が一度しかクイントに見せていない乱舞だった。美しくも狂おしい人を殺す為の拳舞。 急所という急所を打ち抜く残酷な奥義である。

 

「コレが私の!」

「いかんっ‼︎ やらせるかっ!」

「殺劇舞荒拳っ!」

 

飛び蹴りを片手で受け止め、目で合図する。 了解と言わんばかりに距離をとって捨台詞を吐き、その場を後にしたクイント。 そして茫然自失なスバルをシャマルに任せ、ティアナとヴィータの元へ向かう。

 

向かった先で見たものは、ヒットアンドアウェイで2人を圧倒するインクボの姿であった。

 

「チッ! マルキューは失敗したか。 お宅が来たってことは、分が悪い。 ここは撤退させて貰う」

「させると思うか。 ティアナ、クロスシフトAだ」

「了解!」

 

その言葉と共にカートリッジ6発ロード。 出来なくはないが、不安が残る。 あいつ無理したな。 ヴァルシオンならば弾き飛ばせるが、虎徹と月詠ならば斬るしかない。 チッ!

 

ガジェットを打ち抜きながらもインクボへの正確な射撃。 そして俺への直撃コースの魔力弾2発。

ヴィータはガジェットを相手しててこちらに気付けていない。 Bランクなのが災いだったな。 斬ればインクボを取り逃がす。 それは演技がバレるかもしれない。 ならば直撃を喰らい、加速させ、捕らえるか? 何せもう直撃を免れん。 そうするか。

 

覚悟を決め身構えつつも一向に魔力弾が来ないことに不思議思いつつ、魔力弾をセット、撃ち抜く。

 

「流星」

 

しかし撃ち抜かれたのはガジェットであり、インクボは案の定撤退していた。

あいつ目、俺に感ずかせる事なく幻影魔法で偽装するとは、少し舐めすぎていたか。

状況把握するために辺りを見回すと、後方にシグナムが控えていた。

 

「何故お前がここにいる。 お前は前線でザフィーラとガジェット駆除だった筈だ」

「あぁ。 あらかた片付いた。 だからこちらまで下がって迎え撃つとの事になった」

 

何? 前線が片付くのはもう暫し時間がかかると予想していたのだがーー今回は予想を上回る事がかなり多いな。 嬉しがるべきか、悲しむべきか。

 

「分かったが、エリオとキャロの方がまずいと思うのだが?」

「そちらにはザフィーラが向かった。 問題あるまい」

「なるほーーーいや、どう考えてもダメだろ。 どう考えてもお前とザフィーラ逆だろ」

 

実力的にも。 というかゼストvsザフィーラは無茶。 どう考えても足止めが精々だろ。

あれ? 俺が可笑しいのか? シグナムはなんか不機嫌になってるぽいし。

 

「お前は私が来て迷惑なのか?」

「いや別に迷惑じゃないが?」

「じゃぁ何故そんなに私がこっちに来た事をこうもーーーいや、何でもない」

「何だよ。 言えよ」

「何でもないと言っている」

「気になるだろう。 ほら言え。 ん、言えんのか?」

 

ムッとしたシグナムが少し新鮮に見える。 こっちをキッと睨みつけるが、上目使いなので台無しだ。 可愛くにしか見えません。

 

「ならば言おう。 何故、ザフィーラが来て欲しいなどと思ったのだ?」

「何故、か。 いや、ザフィーラに来て欲しいとは言ってないが、実力や相手の獲物的にはーーー」

「それならば、何故お前があちらに行っていない?」

「それはーー」

 

それはーーー何故だ? ゼストの相手になるのは俺じゃないのか? 何故俺はティアナの援護に回った?

 

「済まない。 俺のミスだった」

「いや、そこで謝られるとこちらとしても困るのだが。 その、私じゃない方がいいみたいな言い方だったのでな」

「いや、別に、お前が来てくれた方が嬉しいけど」

「なーーーおま「2人ともいい加減にしやがれ! いつまでイチャついてんだよタコ!」っ!」

「別にイチャつてなどいない。 そっちはどうだヴィータ」

「てめぇらがイチャつてる内にガジェットは全機撃墜。 槍使いは撃退。 ティアナとスバルは後方待機! 状況完了だタコッ!」

 

む、結構早く終わったな。 やはり少し舐めすぎていたか。 6課の実力はそこそこだったという事か。

 

「済まない。 すぐに合流する。 ん、どうしたシグナム。 震えているぞ」

「い、いや。 な•••何でも、何でもないんだ」

 

いや、その割には結構震えてるんだが。 仕方がない。 ジャケットを貸してやるか、制服の方だが。

 

「はぁ、着ろ馬鹿。 んで、行くぞ」

「〜〜〜」

「おい、本当に大丈夫なのかよ」

「だ、大丈夫だ! もん、問題ないっ」

「顔真っ赤だし、風邪か? ほらデコ貸せ」

「な、何をーーーん」

 

別にそうでもーーいや結構熱くなって。 さっきより顔真っ赤なんですけど!

 

「い、行くぞっ!」

「あ、おいっ! シャマルに診てもらえよっ。 って、聞いちゃいねぇ」

 

あいつ、大丈夫かよ•••まぁいい。 俺も行かないとまたヴィータにどやされる。 神速を起動して俺はシグナムを追いかけた。

 

 

 

 

因みに後でヴィータにネチネチ愚痴をこぼされたのは言うまでもない。

あとティアナにも。

 




はい、お久しぶりです。
何はともあれ、先にこちらから更新させて頂きました。
いや、生きてたんですよ。 転職とかしてたんです。 それもなんか今ピンチだし。
リアルは置いといて、本編です。 遥か昔に描いたものは消えてしまったので、一から書き直しました。
いや、うん。こっちの方が自分的には好きです。 前はティアナを大分フォローしてた感じなんですが、今回はシグナム分が欲しかった。
結構主人公がやらかしてるのはおいおい回収する予定です。

次回がいつになるか分かりませんがーーー皆さま、また来世。


追伸
次回は俺と運命の更新予定です。
こっちもいつになるかはーーーそうだな、雲にでも聞いてください。
今度こそ、皆さま、また来世。

P.S.
今後の参考にしたいので感想よろしくです。
因みに8話は7話裏の予定です。
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