It is calm and it is a passionate magic boy.   作:桜井舞人

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IFシリーズ3

もしもなのはがゼロ使の世界でユーノ君を召喚したら…

 

1.

 

王国トリステインにある、貴族の子女が在籍する名門トリステイン魔法学院。

先進的な学び舎と広大な平野に作られた敷地。

そこでは、使い魔召喚の儀式が行われていた。

一人の教師の監督の下行われるその儀式に不真面目に取り込む生徒はいない。

この儀式で召喚した使い魔は己の魔法の実力が映されているといっていい。

儀式に臨む誰も彼もが今日という日を心待ちにしていただろう。

己の方向を決定付ける儀式…

メイジである彼らにとってそれは重大な日であり、一生を左右する召喚の儀式。

それ故に神聖になっている。

けれど、実際に何が現れようとも呼ばれた彼らはこれからのパートナーである。

望んでいた使い魔でなくとも、現れた自分の半身に不満を表すものはいない。

召喚を終えた生徒達は思い思いに、笑顔で現れた使い魔と交流を行っている。

 

その中で、茶色の髪の毛を左右にチョコンと出した少女…高町なのは立っていた。

彼女にとっても、待ち望んだ使い魔召喚の儀式である。

失敗は出来ない。

ここで失敗したなら彼女の描いていた希望は潰えてしまうことになる。

胸中は不安でいっぱい

しかし彼女は静かに自分の順番を待っていた。

そしてついに、彼女の番が来る。

他の生徒たちは召喚を終え、ただ一人残った彼女を遠巻きに見ている。

一体彼女がどんな種族の使い魔を召喚するのか見ものなのだろう。

遠巻きに眺める生徒に寄り添うよう、使い魔となった様々な生物が控えていた。

ネコ、フクロウ、ヘビ…世界貴重な絶滅危惧種のような種族さえいる。

自分の使い魔は一体なんなのだろう…

期待と不安に駆り立てられながらも、彼女は召喚の呪文を唱えた。

 

「宇宙の果てのどこかにいるわたしの僕よ。

神聖で美しく、そして、強力な使い魔よ!

わたしは心より求め、訴える!

我が導きに、答えなさい!」

お願い!答えて!!

 

「う、うわぁぁぁぁぁっ!!いたたたた…一体何があったんだ!?」

そこに現れたのは一匹のフェレット…??

いや本当にフェレットなのだろうか。

普通に喋っていたような気がするのは自分の気のせい…ではないようだ。

他の人たちもぽかんと口をあけている。

「ミス・高町…それでは契約の儀式を。」

「えぇ!?あ、はい…わかりました。」

嬉しさ2、情けなさが4…そして興味も4割。

喋るフェレット…しかしフェレット…なんでフェレット…

頭の中がフェレット一色に埋まっている。

「我が名は高町なのは。五つの力を司るペンタゴン。

この者に祝福を与え、我が使い魔となせ。」

なのはは挙動不審のフェレットを自分の顔に近づけ、唇を重ねた。

「え??ええ!?えぇぇぇぇぇ!!」

騒がしいフェレットだ…と思ったら…

 

いきなりフェレットの体が輝きだし、一人の…少女??

いやもしかすると少年かもしれないが、人間になった。

しかも貴族の証であるマントをつけているではないか!!

そうしたら生徒達も黙ってない。

「ミス・高町が貴族を使い魔にしたぞ!!こんなの異例中の異例だ!!」

まぁ確かにそうだ…

自分でも驚いてる…まさか自分の使い魔が貴族とは…

しかし…なぜフェレットだったのだろう??

「お前ら、黙れ!…

どうやらコンクラクト・サーヴァントは上手くいったようだな。

…ふむ、珍しいルーンだな。しかも額とは珍しい…」

先生…ミスタ・ゼストの興味を引いたようだ。

というかクラスの半数以上の興味を引いているだろう。

 

そして今まで黙っていた使い魔が喋りだした。

「あの…すみません。

僕には今何が起こっているのか分からないのですが…

すみませんが説明していけないでしょうか。

あっ、僕の名前はユーノです。ユーノ・スクライア。」

どうやら彼の名前はユーノというらしい。

それにしても冷静な子だなぁ…

ってあれ??彼??

「了解した。それでは今日の「って、ああああああ!!」何事だっ!?」

「わ…私のファーストキスがぁ…うふぇぇぇぇぇん。」

それを聞いた男の達は立ち上がり、ユーノを罵倒。

女達は不憫そうな顔をしていた。

「はぁ…好きな人とのキスを最初に数えればいいだろう。

では授業を終了する。他の生徒は速やかに次の授業に移るように。」

成る程と納得する生徒達…

だが、なのは納得できなかった。

何故なら、きっと今日のことはなかった事には出来ないからだ。

 

所変わって研究室。

「成る程…つまりここは異世界…なのかもしれません。」

「成る程…それなら矛盾も納得できますな。」

「その…ごめんねユーノ君」

「あぁ!うん、別に構わないよ…

でも出来れば元の世界に戻りたいかな…」

「私頑張るから!!」

「あははは…うん、よろしくね。」

こうして…ユーノとなのはのとんでも生活が幕を開けたのだった。

 

 

 




これはリクエストより、ゼロ使の世界設定でなのはにしてみたらというものです。
実は読んだ事すらないので違和感しかないでしょうが、許して下さい。
不思議な事に割と好評だった気がする。
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