シドがアルファを救った際にノリと思いつきで作った団体。組織としてきちんと形にしたのはアルファ達『七陰』である。
『シャドウガーデン』の盟主シャドウによって『悪魔憑き』を治療され、『洗練された地球製の戦闘技術』と魔力操作技術、スライムスーツや陰の叡智という現代日本知識を与えられた7人の少女達。
彼女達『七陰』は悪魔憑きとなった事で「世界から捨てられた・拒絶された」とでも言うべき筆舌に尽くしがたい迫害・差別を受けて絶望の底に落ちていたのは他と同じだが、直接手を差し伸べられ救われた彼女達はシドに対して絶対の信頼と忠誠心を抱いている。
そんな彼女達はそれぞれ個別に高い能力を持ち、幹部としてその誰もがスペシャリストとして活動している。
第一席:アルファ
金髪に青い目のエルフ。『七陰』筆頭。シャドウガーデンの実質的な統括者である完璧超人。総合的な能力では七陰随一の使い手。
彼女は最もシャドウと接する機会も多く、数多くの陰の英知を授けられた、故に七陰の中では能力がダントツに秀でており、名実共にシャドウガーデンのNo2であり、最初期の頃よくシドに髪や肌を褒められたり、頭をナデナデされたりした事で二人きりになると、甘えん坊と化す。特に統率力と指導力にたけており、彼女とシドどちらがかけても組織は瞬く間に機能不全に陥ってしまうであろう。
「なんかアルファの髪って綺麗だよね?。良かったら触ってもいいかな?」
「え!・・・ぇぇ・・勿論貴方がそうしたいなら何時でも構わないわ」
「おぉ!・・・・・・・やっぱスベスベだねぇ、まるで前世のモデルさんみたいだ」
「モデル?誰かしら・・・その人」
「ん?人じゃないかな、言うなれば・・・・アルファみたいな感じの人かな?」
「私見たいな?それってどういう・・・」
「アルファみたいに美人で綺麗な人がなれる職業の1つさ」
「美人・・・・私が・・美人・・ありがとうシャドウ」
「アルファは甘えん坊だねぇ」
シャドウに頭を撫でられてうっとりするアルファ、耳元で囁く言葉はその頭を駆け巡り、体が動く。誰の目も無くなった状況になるとアルファはよくシャドウに抱き着いたり、ナデナデされにいく。これが他の七陰にばれたろでもすれば大変だ。羞恥心で彼女は潰れてしまうだろう。
第ニ席:ベータ
白銀の髪と猫の様な青い瞳、泣きぼくろがチャームポイントのエルフ。二つ名は“堅実”。高い記憶力と理解力が売り。
その頭の良さはガンマ・アルファに次ぐ高い能力を持つが、その反面メンタルが弱く、最初の頃は人を殺すことに慣れる事が出来ず悪夢に魘されるようになったが、シャドウに前世の御伽噺を読み聞かせられた事で、彼女が安心して眠れるようになった。
傍でずっとシンデレラ、ロミオとジュリエット、桃太郎などの童話、吾輩は猫である、などの文学小説、他にはドラゴンボール、ワンピースなどの漫画などの沢山の物語を子守唄のように聞かせて上げたのだ。1年間も経過する事には、自分を救い、不安を払拭してくれたシャドウに対しての好感度は限界突破していると言っても過言ではなくなっていた。
「王さまとお妃様の願いを受けて、かわいい白雪姫が誕生しました。しかし、お妃様は病気でお亡くなりになってしまいました。」
「新しく来たお妃様は、自分が美しさしか考えていません。魔法の鏡に「世界中であなたが一番美しい」と答えてもらっては喜んでいました。」
「しかし、白雪姫が美しいお姫様に成長すると、魔法の鏡の答えは変わってしまいました。「自分よりも美しい者がいるなんて!」怒ったお妃様は白雪姫を殺すように家来に言いました。」
「しかし家来は命令に背き、白雪姫をこっそり森の奥に逃しました。白雪姫はそこで7人の妖精の家を見つけ、居候させてもらうことになりました。」
「魔法の鏡によって、白雪姫がまだ生きていることを知ったお妃様。毒りんごを作ると、自ら、りんご売りのお婆さんに化けて白雪姫をだまし、毒りんごを食べさせることに成功しました。」
「仕事から帰ってきた妖精たちは、白雪姫が死んでしまったと思って、嘆き悲しみました。するとそこへ、嵐にあった王子様が迷い込んできました。王子様は優しくキスをして、白雪姫を深い眠りから無事に目覚めさせてくれました。」
「どうだい?ベータ、面白かったかな、聴いて見た感想を聞かせてくれるかい」
潤わせた瞳をした彼女は、話にのめり込んだのか切なさを漂わせて物語に感情を移す。
「白雪姫かわいそう……まるで悪魔付きのように殺されるなんて、でも最後は王子様に救えて貰って良かった……」
「うんうん……そうだね可哀想だね、でも悪役は最後には朽ちるのが定めなのさ、そして最後には正しい物が救われるのさ」
頭を撫でながら、ベータに御伽噺を聞かせるシャドウ、頭を預けてなすが儘になるベータ。夜中の僅かなろうそくの光を光源に話を読み聞かせて、リラックスする。
そして暗い闇の誘惑に抗う事が出来ないように、眠気に少しずつ引きづられていく。まだもっと読みたいのにと瞼を開くもシャドウ微笑みの顔を見て安心したベータは瞳を閉じて、眠りにつく。
「いい夢を……お休みベータ」
第三席:ガンマ
藍色の髪にモデルの様なスタイルのエルフ。二つ名は“最弱"──ではなく”堅牢”。悪魔憑きで瀕死状態だったところをシャドウに助けられ。シャドウの雑な説明から『陰の叡智』を再現させ、それを商品として売り出せる商才の持ち主。その明晰な頭脳による作戦立案や戦略を得意とするが、その反面身体能力が高い割には運動音痴でよく転ぶほど。
それは戦闘面においても変わること無く振った剣は当たらないわ敵前でも転ぶわと運動音痴を曝け出す始末で、最初は剣を教えていたシャドウもその壊滅的な有り様に匙を投げ『魔力をいっぱい込めて叩き斬れ』という指導をするしか無かった。
しかしその後、頭はいいのに何故身体能力もあるのにダメなのか?をシャドウは真剣に考えた結果。彼女には割り切ってその優れた身体能力を活かして足を止めて防御のみ、または反撃のみに集中して鍛錬する事で、デルタの攻撃を跳ね返す事も出来るほど、固く、崩れない能力を発揮するまでに至った。
但し攻撃は点でダメで、ガンマはその明晰な頭脳が災いを持って視野が狭く、特に何もない場所で転ぶほど、足の使い方がダメだ。 故にここも割り切って魔力を込めて瞬間的に足を強化することで、広大な距離をジャンプして移動させる、着地に失敗する事もあるが、そもそも地面に足を踏み指してさえしまえば、転ぶ事も無くなると割とマジで馬鹿な考えを示したシャドウにガンマは
感銘を受けて本当に実行した。但しその場合は、建物内もしくは土以外の地面で使うと辺り一面ボロボロになってしまう点が問題視された。デルタ並みに壊す事からも戦闘の時以外は禁止されたほど。さすがはシャドウ様!とガンマは感動した。
「うぅ・・・・・・・私だけ主様に教えて頂いているのに、全く出来ない・・・・・・・ベータもゼータもアルファ様も私より剣の腕は上手になっているのに・・・」
「うーん、ガンマは相変わらずだね」
「申し訳ありません・・・・」
「でもなぁ~、スペックは高いんだよなぁ~、うーん。……」
暫く頭を抱えて唸るシャドウ、どうすればいいのか頭を捻る。ガンマは頭はいい、身体能力もいい、スペックは高い、だが運動能力は壊滅的だ。なら逆に考えればいいのではないか?
運動能力がダメならダメなりに、移動しなければいいのではないのか?攻撃が当たらないなら自分から攻撃をしなければいいのではないか、と。
「そうだ!いい事考えた」
「!!それは……一体どんな事ですか?主様」
「それはだね、ガンマは守りだけやるのはどうかな?」
「守りだけ?……ですかそれは」
不安そうな表情を浮かべるガンマ、自分が今の所お荷物だと感じていることをシャドウにもハッキリとでも言われるのかとビクビクする。
「ガンマは頭はいい、身体能力もいい、スペックは高い」
「そんな.....急に褒めるなんて」
「でも運動能力は点でよくない」
「ハイ……」
「ならさ逆に考えてみるんだ」
「逆に?……もしや攻撃をしないと言うのは詰まりそういう意味なのですね!」
「僕が見ている感じだとガンマ、君は足の動かし方がダメだ。なら動かずに相手の攻撃だけ裁くことに集中するんだ。」
「なるほど!そうする事で、確かに転ぶ事もないですね」
「そう、足を止めて守りにだけ徹すれば例えデルタであろうと崩せないほど固くなればいいんだよ、幸い君は身体能力もいいから力負けする事もない」
「大事なのはそれを活かせるかどうかだ、ただ守ってばかりだとずっと攻撃されちゃうから反撃もしなきゃね」
「守り……だけ反撃も……なるほど分かりました」
「それに君の魔力で最速で最大の威力で放てば、仮に当たらなくても相手は警戒するし、相手がよけるなら避ける前に叩き込めばいい。避けずに防御するならそれを叩き込める威力があればいい」
「ふむふむ、確かに言われてみればその通りですね」
「で、戦闘中に転ぶなら転ばないように魔力で強化してジャンプで移動すれば、大丈夫じゃないかな?」
「しかしそれだと着地が.....」
「それは足をスライムで剣みたいに地面に突き刺せばいいんだよ」
「そんな手が.....流石シャドウ様…………こんな、こんな私でも諦めずに教えて下さるなんて.....ありがとうございます。」
「頑張ってね」
シドは手の平を返すように手を振り、去っていった。そしてガンマは主様の言いつけ道理に鍛錬を重ねた。
そしていつしか最弱のガンマは堅牢のガンマと呼ばれる程、固く反撃が鋭くうかつに攻める事が出来ないほど強くなっていた。もはや最弱の名は何処にも無くなったのだ。七陰のデルタですら守りを崩すのが、難しくなり守りに徹すればアルファと互角に戦えるほどだ。シドの攻撃を少しの間ならしのげる位になった。そしていつしかガンマを侮る物は居なくなった。
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