陰の実力者になりたくて! ABCルート編   作:アビスナ

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お待たせプロット考えてあんまり話が進みませんでした。

間話みたいな物です





7.5 夢の中

 

 

 

僕と彼女の関係はある意味お遊びの延長とも言える。だってそうだろう?僕は男爵家彼女は王族。片や貴族と片や王族。

 

男爵家なんてそれこそこのミドガルには星の数ほどある。ま、僕にとってはモブに相応しい丁度いい感じの階級だから気に入ってはいるんだ。

 

お陰で陰の実力者として、僕は努力を重ねてここまでくることが出来た。まだまだ道半ばではあるけど、前世では孤独感は付きまとい結局のところ、夢を叶える前に死んでしまった。

 

ああ、なんて儚いん夢を見るだろう。僕は僕でも、陰の実力者になる事が出来なかったんだから。

 

話を変えようか?そう彼女との関係について話そう。

 

 

何がそんなに気に入ったのかは分からない、けど彼女は前世のあの子と似ている。

僕がネームドとして記憶している彼女だ。名前は西村さん。彼女はお金持ちの裕福な家庭で、正に順風満帆、文武両道とまさに優秀な人間だ。

 

その彼女の声が聞こえる。僕の葬式の棺で泣く彼女の声が。

 

どうして泣いているんだろう?確かに僕は彼女が誘拐されそうになった事があるのを助けた事はあるけど、それでも会話を重ねた機会なんてそれこそ数回程度のものだ。

 

毎回僕はわざと彼女の名前を間違える、最初の頃は彼女も訂正しようと何度も繰り返し言ってたけど、その度に僕はまた間違える。

 

そして繰り返される同じ会話に呆れた彼女は、諦めの境地でため息をつく。それが毎日のルーティンだ。

 

これは夢なんだろうか?まるで画面のスクリーンに映し出されるその光景は、彼女が顔を破顔させながら涙を流して、棺に縋り付き、泣きわめいている光景だった。

 

何かを徐に声に出しては、顔を上げて口を動かす。その声は僕には聞こえないけど、理解は出来る。多分別れの言葉を彼女は告げているのだろう。

 

そして葬式が終盤はと向かい、棺が蓋をする。それを見た彼女は抵抗して身体を棺に縋り付き重しとなる。

それに見かねた人が彼女をはがそうと大人が両腕を羽交い締めにして、押さえつける。

 

そして棺は動き出す。車へと僕の遺体は運ばれていった。そして霊柩車は動き出し、葬式は終わる。

 

 

 

映像はそこで途切れた。僕が無くなった後はあんな感じになってたんだね。

ちょっと悪い事しちゃったかな?と少し反省した。僕が魔力を求めていった事で、トラックに引かれて亡くなったのは仕方ないとして。

 

お陰でこの世界に生まれる事が出来たんだ。でも誰かを悲しませる事がしたいわけじゃなかったからなるべく誰とも関わらない様にしていてはいたんだけどね。

 

いつの間にか光が差し込み僕は夢から目を覚ます。暖かいお日様の光にまぶしさで目を見開く。どうやらいつの間にか朝になっていたようだ。

 

「朝か……」

 

ベットから起床して窓を開けた。ガラス戸から心地良い風が靡かせ、部屋の中に入り込む。今日もいい一日になりそうだ。

 

 

 

 

 

 

朝日が部屋を照らし出して、その眩い光が白銀の髪を照らし出す。彼女の髪がするりと光に反射してカップの紅茶に自身の素顔が映る。

 

何時ものアレクシアとは違い、顔を眉をひそめて、暗い顔を出す。考え事があるのか、彼女の表情は険しいままだった。

 

「あれは.....一体」

夢から醒めたアレクシアは、朝日に照らされながら夢の中で見ていた光景を思い出す。

 

まるで王城のような、巨大な建物に、沢山の柱と線が連なる光景。間違いなくアーティファクトだろう、その道具は私に映像を見せた。

 

それはとある1人に少年の映像だった。とある少年が何かに憧れて、努力して前に進みながら、頑張る光景を私は見た。

 

まるで自分と同じ様に、前へ前へと努力するその姿に好感が持てた。姉と違って剣は努力の域を出ないが、それでも少しづつ前に進んでいる。

 

諦めた訳ではない、一歩づづでも亀の歩みでも前に進む事が大事だと気付いたのだ。

その少年は、滝に打たれて手を合わせたり、何かの武術を鍛錬を行い決してめげずに努力している姿に感動したのだ。

 

(それにあの少年は何処かで.....シドに似ていた気がするわね)

だが、服装も違えば場所だって違う、他人の空似だろうと頭を振る。 

 

そして、彼はとある少女が攫われそうに男どもから鉄の棒の様なもので暴漢共を打ちのめして彼女を助けてあげたようだった。

 

それはまるでシャドウから救われた私みたいで、彼女が少し羨ましかった。夢の中だと分かっているけど腹立つ物は、夢でもイラつくのよ。

 

そして映像の最後で、その少年が無くなったと予想出来る棺の映像を見た時、息が止まった。まるであいつの様で、違うと分かっているのに涙が止まらない。

 

恐らくは違うのだと思うけれど、それでも感情を動かさずにはいられなかった。もしあいつが亡くなったら?もしも自分のせいで何か取り返しのつかない事でも起こしてしまったらどうしよう…。

 

そんな考えばかりが頭の中で生まれては消えてを繰り返す中で、私は息を吸ってそして深く排く。

 

「ううん、朝から何でこんな事考えてしまってるのかしら私・・・」

 

「それもこれもあのシドのせいだわきっと」

 

夢で見た光景と、過去のシャドウに助けられたあの時を思い出して。アレクシアはシャドウに憧れを抱いた。

 

綺麗な剣の動きに、実直なまでの基本的な技。それは凡人の剣の先にある光景なのだと確信したあれをもう一度見てみたい。

 

だけど、どうすれば再び会えるのか、シャドウとその仲間シャドウガーデンに。お礼を言い忘れてたのも心残りかもしれない。

 

アレクシアの性格からしてキッチリ終わらせ無ければ気が済まないのだろう。それにシャドウは似ている。彼に。

 

「あいつがもしかしてシャドウだったり.....まさかね.....シドがあんなに強いわけもないわね」

 

(あいつが実力を隠しているのは分かっているけど、何故わざわざそんな事を?)

 

シドは私の彼氏だ。元々はゼノンの当て馬として告白してきたのを利用して、偽装彼氏として付き合い始めた。

 

だけど、愚痴をこぼしたり見せかけは、仲が良い様にデートをしたりして話をしてて気楽に付き合えるのは楽しかった。

 

王族ともなると、誰からも話しかけられ、その度に本来の自分を抑え込み、皆に好かれる王女様を演じなければならない。

 

それを毎日、やるのは流石にキツイモノがあるわ。ストレスも半端じゃないほどに溜まるのもあって。彼氏相手にまで演じてやるのは嫌だった。

 

その点、彼との日々は素でいられるということもあって、悪くはない。ほんのわずかな日々の息抜きとして癒しとなっていた。

 

だから、ゼノンが居なくなった後も別れずに付き合っている。ブラコンの姉がいるの、チョット面倒だけど。

 

ノックが2回程鳴った後、メイドが部屋はと入室してくる。そしてこちらに頭を下げて挨拶を行なった後、私の近くに歩いてくる。

 

「アレクシア様、そろそろ学園の時間でございます」

 

「もうそんな時間だったかしら……」

 

「どうかなさいましたか?」

 

「フフ……いえ、何でもないわ、そうね準備をお願いできるかしら?」

 

「畏まりました」

 

 

 

 

☆☆★

 

それはこことは違う分岐した世界のお話

 

 

シドがアレクシアと別れており、進む未来の果てに教団を漸く追い詰めたオリアナの決戦の地での事。

 

哀れな操り人形の成り果てとも見える

愚者の末路。

それが今目の前で朽ち果てようと血の雫が溢れだす。 

知る者が知ればその者はラウンズの成り果てとも見える。

 

「愚かな。自分で自分の運命を決められないことがどれほど人間を弱らせると分からないとは。

運命とは!自分の意思で!前に進むからこそ意味があるのだ!」

 

「どれだけ他者から理解されなくても、どれだけ目的が遠かろうとそれを掴むまで進み続ける!」

 

「大事なのは己の意志だ、何よりも大事な事以外は些末な事。」

 

「貴様の様に道具に頼り、蝙蝠とやらを呼び出し、そして最後には、自分さえも見失った失敗作とはな....」

 

「黙れ!黙れ!黙れ!だまぁれれえぇ!」

 

「フっ....借り物力を過信した愚か者に相応しい末路だな」

 

「き、貴様ぁあぁぁあぁあああ!」

 

「ならばお前だけは殺す!道連れにしてやる!」

 

醜い蝙蝠と成り果てた元ラウンズの体からゲートの鍵を取り出す、そして、魔力の流入を調節している入力値を変更した。 

 

「シャドウ様!」

「何だコレは...」

ゲートに吸い込まれていくシャドウ、それに飛び出していくはベータ。

 

門が急激に拡大して周りを何もかも吸収する、水面の渦の紋様が空中に浮かび上がり、重力場を掻き乱す。体が引きづられてこことは違う世界へと導いてく。 それは元の世界、日本へとの帰還。

 

 

崩壊したインフラ、破壊の爪痕、魔力に満ちた今の状況。

新たな未来の幕開けが訪れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「実くん」」

声が聞こえる。その声は西野さんの声に聞こえるし、アレクシアの声にも感じられる。

「「助けて実くん…」」

 

何処かで声が聞こえる気がした。 水面下で僕の体がふわふわと浮かび上がり、どこともなく声が聞こえる。

それは幻影のような、幻聴なのかは分からない。だが、それは確かに聞こえた。

 

何処かで空中に魔力渦が舞い上がり、異世界と門が繋がった元の世界が終わるとも知れず。

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

 

※異界の門が現れた!少しづつ扉は開きつつある。

※魔力流入率5/100

※まだ誰も気づいてないようだ..

※??????

※??????

※も??が開????訪??だろう

※オメガ√解禁

※アルファルートへ続く

 

────残された時間はそう多くはない

 

 

 




陰の実力者投稿した頃から見てたけど、厨二病って最初シュタゲみたいなの想像しててあんまり面白くなかったけど、アニメ化されたあのクソカッコイイマントとスーツ出てきて、読み返してみたらめっちゃ面白かった。なんでだろうね

最初アニメ化されてから2期そして映画になるの物凄い速い
特にアニメ1期のopがいいよね

以外と評価貰えて驚いてます。結構読まれてるんですねめっちゃ嬉しい あと誤差報告とかもありがとうございます。 自分だと気が付かないので助かりますね  


50話まで書ける人凄いよね、自分もそれくらい出来たら書きたい 
もしかしたらエタルかも知れんけど....
aは多分20話くらい?bとc含めて完結までいければいいなぁ
あと感想もありがとうございます、返信はしませんが、モチベ維持に助かります。 
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