最強恋愛脳元奴隷ロリとかいう地雷   作:さくらいJAN

7 / 8
7話

 

 

 

降伏したマーレ皇帝はユミル教を国教とし、

ユミルを自分に命令できる存在として受け入れた。

 

ユミルは俺の指示を聞くので、

実質マーレは俺の思い通り動く国となった。

 

なんと分かっている範囲での世界征服完了である。

生活レベル向上が目的だったのに、遠いとこまで来たもんだ。

ユミルにおんぶ抱っこだから実感無いが。

 

 

とはいえ出来て間もないエルディアと違い、

マーレには力を持った貴族が沢山いる。

当然反発もある。

 

しかし現皇帝のヘーロス殿は苛烈だった。

天使(違うけど)の救いの手を払いのけ自身の利益を優先するとは何事か、

と怒り狂い大粛清。

 

ユミルが土地を開発するという約束を俺から引き出し、

それを対価に大貴族を味方につけ、反乱分子を捕縛&流刑とした。

おかげでマーレ帝国は急速に一枚岩となった。

 

これだから宗教家は嫌なんだ。

普段平和だなんだの言ってるのに教義違反に厳しすぎる。

暴走しないように見張らないとなあ。

めんどくさい。

 

 

そしてヘーロス殿の働きで聖地より教皇が来訪した。

どうしてもとお願いされたので、

ユミルは人間の体に羽根を生やした姿で出迎えた。

(そんなことできるんだ……と驚いた)

 

 

会って早々教皇の爺さんが涙した。

天使様……、

とか言ってる。

 

天使ってよりもハーピーじゃね?

獣っぽい羽根よ?

 

と思いつつも黙っておく。

もうユミル教の快進撃には関与しないと決めたのだ。

なんとでもなれ。

 

そして、ユミルは教会により正式に天使として認められた。

ユミル教はこの世界で1番大きな宗教の教義の一部となったのだ。

 

かの宗教において開祖は神の子とされている。

天使=神の使いなので、

神の子のほうがユミルより上の存在だ。

 

教会側の抵抗を感じる

みんながみんなユミルスゲーッ!ってなってるわけじゃないのね。

少し安心。

 

そして、

開祖は死後の救いを約束する存在。

ユミルは現世での救いを与える存在。

となった。

 

そうなると、どういったことが起こるか?

内部分裂である。

 

原典こそ至高とする開祖派。

死後よりも今でしょ!のユミル派。

 

民衆に人気なのはユミル派だ。

そりゃあ先のことより今だよね。

 

教皇もユミルを認めている以上、

今のところ目立った動きはないとのことだが……。

 

変なことには巻き込まないでね?

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、そんなこんなでバタバタしたが、

今日は久しぶりにユミルとの伽だ。

 

ユミルと会って以来ビクビクし続けてきたが、

結局一度も実害は無いので、流石に恐怖も薄らいできた。

 

そんな気の緩みが俺に軽率な行動をさせる。

 

 

ユミルの部屋に訪れ、軽く話をする中で、ふと思った。

そういえば羽根生やしたりできるんだよなこいつ、と。

 

 

なあユミル。

猫の耳だけ生やすことできるか?

 

試してみる?

うん……。

 

できた!?

すごい!

触っていいか?

 

おお、本当に猫耳だあ。

ふわふわ。

かわいいなあ……。

 

尻尾はいける?

猫の尻尾。

 

 

……いけるんだ。

なんでもアリだな巨人能力。

 

てかおいおい、

かわいいじゃねーか。

 

ん?

照れてるのか?

 

かわいいって言われたから?

はっはっはっ、そうかそうか。

よしよし可愛いやつめ。

近う寄れ。

 

 

 

 

 

その夜は初めて緊張せずにユミルと過ごせた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日。

他国の重要人物との面会。

 

マーレ帝国の貴族や教会のお偉いさん。

東の国(と呼ばれてるアジア人っぽい外見の人たち)の使者など。

 

面会して忠誠を誓わせ、祝福(土木工事)を与える。

ユミルの祝福を得れないなら領地から人が消えると言われているらしい。

為政者にとっては一大事だ。

 

それで焦った人たちが順番争いの為にこうやって面会にくるのだ。

そんな心配しなくてもユミルの開拓力は異常だから。

貴族の領地程度1週間でいけちゃうよ。

 

 

 

そんなこんなで面会をこなしていると、

少し挙動不審な神父が現れた。

着てる服的に教会でもかなり上の方の地位っぽい。

 

それで?

あなたはどこに天使の祝福を望むのかな?

 

さっさと終わらせたいから早く話してね。

といったテンションで声をかけると、神父は聖書を取り出した。

原典の方だ。

こいつ開祖派か。

 

なんだ?

説教でもするの?

 

 

と、思ったら聖書の中からナイフを取り出した。

おいおい、くり抜いたのかよ。

不敬な奴だな。

 

というかピンチだ。

距離も近いから衛兵は間に合わない。

毒でも塗られてたらヤバいな。

 

 

頭と腹を守れば最悪なんとかなると思い身構えると、

ユミルが俺の前に飛び出してきた。

 

 

……おいおい。

それは違うだろ。

 

 

焦りと怒りで何やらテンションが暴走してしまった俺は、

ユミルを抱き寄せてナイフから遠ざけ、下手人を蹴り飛ばした。 

 

蹴り飛ばされた下手人は衛兵に取り押さえられた。

無事制圧。

 

しかし蹴った時にナイフが足に刺さったようだ。

痛い。

ヤバい、めっちゃ痛い。

 

あとなんかクラクラする。

毒?

効くの早くない?

 

視界がぼやけてきた。

……もう仕方ないか。

ユミルよ。

マリアを頼んだぞ。

 

俺は気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死んだかと思った。

 

ナイフに毒は塗られていなかったらしい。

荒事に慣れてない神父で助かった。

 

しかし、どうやら刺さった場所が悪く出血多量で倒れたようだ。

医者がすぐに対処をしたので特に後遺症もなく済んだ。

 

いやーよかったよかった。

飯も食って元気も出てきたし、運動は無理だろうが、

仕事に支障はないだろう。

今は医者の診察も終わり、休んでいるところだ。

 

 

と、そんな感じでゆっくりしてると、

ユミルが寝室に現れた。

 

面会謝絶なのだが、

まあエルディア国においてユミルは治外法権だ。

仕方ない。

 

で、どうした?

お前に怪我はないと聞いてるが、どこも痛いところは無いか?

少し強く掴んだ気がするからな。

あざになってないといいが。

 

 

うん?

なんで庇ったのかって?

 

そりゃあお前は俺の女だ。

自分の女を守るのが男の役目だろう。

 

巨人になっている時は逆に守ってもらってしまっているがな。

はっはっはっ。

 

 

分かったか?

分かったならよし。

明日からまた忙しくなるから今日のところは……。

 

 

 

ん?

なんで猫耳が生えている?

尻尾も。

いつの間に……。

 

おい、服を脱ぐな。

にゃあ、じゃない!

この間は普通に喋ってただろう!

 

 

というか上に乗るな!

上に乗られるのは嫌い……、

あっちょっおまっ!

力つよっ!?

そこは、ダメ……、

 

 

 

ぬわーーっっ!!

 

 

 




ローゼ「えっ、猫耳と尻尾生やしたママが逆レした時に出来た子が私って話マジなの?鬱だわあ」


ユミルが庇った後に立ち上がってこないのを見届けて、
あれ?死んだ?マジ?やったー!
とか言ってしまった場合はぺちゃんこでした。
セーフ。


出会った時 14歳
初めて   15歳
マリア出産 16歳

というわけで16歳の小柄な女の子に猫耳尻尾生やさせた変態野郎です。
さすが我子種王ですね。
とはいえユミルは主人公に愛されていると自覚しました。
これでバッドエンドフラグが折れましたね。
よかったよかった。



次回最終回です。
金曜日に更新します。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。