宿儺「どけ!!!俺は主人公の相棒だぞ!!!」   作:バケギツネ

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新キャラの一挙紹介って、ワクワクするよね。

 

 

 

 おっす、俺すっくん!!

 

 里桜高校事件のあれやこれやがようやく終わった。結局今回の件については、五条さんが上層部へ報告を入れることとなる。

 

『ま、ちょこちょこ嘘はつくけどね〜。』

 

 あの人はそう言っていたけど。

 

 そもそも上層部は、「HEY!」の掛け声一つで自由に身体を受け渡せるという、俺と悠仁の縛りを把握してない。

 

 呪いの王である俺が、いつでも自由に動けると知れれば、悠仁の処刑執行は免れないとのこと。

 

 毎回思うんだけどさ。両面宿儺そんなに悪い奴なの!?何ていうか、上層部からの殺意高すぎない!?

 

 マジで何してんだよ、本来の俺..

 

 っていうか本来の俺がどういう奴なのか、あんまり分かってないんだよな〜。なんせ俺の原作知識は、第一話で止まっている。

 

 俺の中の両面宿儺のイメージは........

 

 

 

『フッフッフッフ.....アハハハッ!アハハハハハッ!!』

 

 イッちゃった目で高笑いをするキチガイで....

 

『ああ!やはり光は生で感じるに限るなあ!!』

 

 意味もなく自分の上着をビリビリに破く露出狂。

 

『いい時代になったものだな。女も子供も蛆のように湧いている!!』

 

 女好き+子供好き=幼女趣味。

 

『素晴らしい、鏖殺だ。』

 

 そして厨二病か。

 

 

 

 

 うーん、これは嫌われますわ。

 

 まあ、それはさておき。

 

 諸々考慮した五条さんは、俺と悠仁の縛りを上層部に隠蔽していたのだ。

 

 ナイス!

 

 ただその影響で、俺の功罪全ては悠仁のものになっている。

 

 反転術式を使えるのも、仙豆を作れるのも悠仁。特級呪霊・赤犬バギーを、単身で祓ったのも悠仁。

 

 今回の件で、改造人間複数体を反転術式で殺したのも、悠仁。

 

「...すまない。悠仁。」

 

『大丈夫!一緒に背負うって、決めたろ?』

 

「...ああ。」

 

 さて。今回の件で俺は顕現できなくなった。これによって、いくつか問題が生じている。

 

 まず一つ。

 

 単純な戦力ダウンだ。俺はもう、悠仁から身体を借りて直接戦うことはできない。

 

 俺、この作品の主役ぞ!?戦闘シーン!俺に戦闘シーンをくれよ!!

 

 くっ...

 

 まあ、これに関しては対して心配していない。俺の相棒、虎杖悠仁は強いからな!俺がいなくても、充分に戦っていける筈だ!!

 

 俺は悠仁の中で、実況解説兼参謀役でもやるとしよう。

 

 主人公のうちに潜む系としては、そっちの方がぽい気がする。

 

 そして、二つめの問題。

 

 どちらかと言うとこちらの方がマズイ...

 

 その問題とは、[呪いの王の手作り仙豆]、その生産中止である。顕現できない以上、俺は仙豆を作れない。今は五条さんがなんとか誤魔化してくれているが、いずれバレる。

 

 虎杖悠仁はもう、反転術式のアウトプットが出来ず、仙豆が作れないと、死刑を撤回するだけの価値はもう無いのだと。

 

 近いうちに俺たちは、再び死刑を宣告されるだろう。

 

 死刑が、軽い、軽くない...?

 

 まあそうなったら、五条さんが必死に庇ってくれるそうなので、前と同じ『指を全て取り込むまでの執行猶予』と言う形に落ち着くことだろう。

 

 

『ひょっとしたら、上層部からの刺客が来るかもね〜。』

 

 なんて、五条さんは言っていた。

 

 まあ、その時は返り討ちにするまでだ。俺じゃなくて、悠仁が。だけど...

 

 クッソ、やっぱもどかしいな!身体を思うように動かせないってのは!!

 

 いや、本来はこれが普通なのか?最近、体の受け渡しがあっさり過ぎてて、感覚が麻痺してるな...

 

 ともかく!!

 

 俺が健在だったら、そんな刺客なんて全員蹴散らしてやるのに!ああ、もちろん殺しはしないぞ。

 

 黒閃の金的をくれてやるだけだ。

 

 俺の相棒に手を出すのだ。それぐらいの覚悟はしてもらわなくてはな。クックック、

 

「恵くんと野薔薇ちゃんも、そう思うだろ?」

 

『いや、そこまでは。』

『思ったより元気ね、アンタ。』

 

 なんとなんと!

 

 聴取を終えた俺達を、恵くんと野薔薇ちゃんが迎えに来てくれたのだ〜!!

 

 いや〜、2人とも久しぶり!9話ぶりくらい?出番が全然なくてごめんね!!

 

 まあ、それはともかく。

 

 俺には分かる。表面上はいつものように接している2人だが、その内心はしっかりと悠仁のことを心配してくれている。

 

『虎杖、大丈夫か?』

 

『なんかあったら、言いなさい虎杖。飯くらいなら奢ってやるわよ。伏黒が。』

 

『おい。』

 

 2人は、本当に優しいな。悠仁はいい仲間に恵まれたよ。

 

「恵くん〜!!!!野薔薇ちゃん!!うちの悠仁をありがとう〜!!」

 

『うわっ。』

 

 野薔薇ちゃんが露骨に嫌な顔をする。まあ、彼女からの好感度が低いのは仕方ない。俺と野薔薇ちゃん、まだ大した絡みもないしな。

 

 ただ、すっくんのことを嫌いでも悠仁のことは嫌いにならないでください!!

 

 そろそろ、悠仁と野薔薇ちゃんのデート回とか来ない?ねえ、その辺どうなってんの原作者?

 

『すっくんも、本当に大丈夫なのか....?』

 

 恵くんはいい子だなああ!顕現出来なくなった俺を心配してくれて。

 

「ああ。だが、そう悲観することはない。」

 

『おう!五条先生が言ってたんだけどさ....』

 

 

 

 

 

 

 

『悠仁、もう一度宿儺を顕現させたい?』

 

 おかっぱストーカーちゃん(仮称)のことを話し終えた後、五条さんがそんなことを言ってきた。

 

『そりゃあ、まあ。』

 

「だが、不可能だろう?」

 

 悠仁の身体はもはやアルカトラズ並みのセキュリティーになっている。そりゃあもう、ガッチガチだ。俺も色々頑張ってみたが、やはり無理なものは無理。

 

『そうそう!俺の意思に関係なく、身体が勝手にすっくんを閉じ込めちゃうんだよ。』

 

 悠仁も結構頑張ってくれてたが、俺に身体を明け渡すことはできなかった。

 

 っていうか、悠仁の身体どうなってるんだ?

 

 そもそも、俺の指って本来猛毒なんだよな...それにたまたま耐性のある悠仁。その学校に、たまたまあった宿儺の指。

 

 これって、本当に偶然なのか....?

 

 いや、違う!これは必然......!!!

 

 身も蓋もない言い方をすれば主人公補正というやつだ!間違いない!!

 

 あれ、何の話だっけ?ああ、悠仁の檻としての力が強すぎる件についてだ。

 

 

『悠仁はまだ、器としての自分の力を制御できてないんだ。』

 

 制御....だと?

 

『力を制御できるようになれば、前みたいに宿儺に身体を渡せるはず、多分〜、もしかしたら〜、きっとね。』

 

 そんな適当な.....いや、だが......

 

『先生。そのためには、どうしたらいい?』

 

 少なくともうちの悠仁は乗り気のようだ。

 

『まずは、自分の新しい身体に慣れること!まあ、ひたすら特訓かな。』

 

『....押忍!!!』

 

「何だか、嬉しそうだな。悠仁。」

 

『おう!すっくんとさ、もう一度一緒に戦えると思ったら、嬉しくて!!!』

 

 俺の悠仁...相棒ポイントが、高すぎる!一生ついていくからな!!

 

 あ、そういえば...

 

「五条悟、貴様に頼みがある。」

 

『ん?キミが僕に頼みなんて、珍しいね。何?』

 

 あの日、真人と戦った時のあの感覚。もしかしたら...試してみる価値はある。

 

「やってみたいことがあるんだ。そのために、夜蛾学長に会わせて欲しい。」

 

 

 

 

 

 

 

『まあそんなこんなで、俺も頑張ってんだ。すっくんを1日でも早く、解き放つために!!』

 

『あんた、一応器だって自覚ある...?』

 

 悠仁の問題発言を野薔薇ちゃんが諌める。今の発言、上層部が聞いたらひっくり返るんだろうな。

 

『すっくん。』

 

 お、なんだい恵くん。

 

『俺が気にしてるのは、そっちじゃない。すっくんの、心の方だ......』

 

 心、か。

 

『聞いたぞ。毎日、霊安室に通ってるって。』

 

 ああ、その事か。

 

 桜里高校で俺がスクナワで縛った、改造人間達。彼らはあの後全員死んでいた。順平のお母様と同じだ。急激な改造に身体が長く持たなかったらしい。

 

 

 

『虎杖悠仁にも言ったが.....改造されたその時点で、元の人間は死んでる。彼らを殺したのはキミじゃなくて、真人とかいう呪霊だ。その辺履き違えるなよ。』

 

 家入さんはそう言ってくれたっけ。あの人も、優しい人だよな。

 

 改造人間の死体は何体かが解剖に回され、残りは高専の霊安室で保管されることになった。俺が毎日通っているのは、そこだ。

 

『しかも一度入ったら、数時間は出てこないとか。すっくん、本当に大丈夫なのか?』

 

 ああ、なるほどな。

 

 恵くんが勘違いするのも無理はない。確かに傍目から見たら、心配されるだろうな。

 

 でもダイジョウブイ!!

 

「前に進むために必要な事をしているだけだ。病んでるとかではない。安心しろ。なあ、悠仁。」

 

『ああ!ありがとな、伏黒。俺の相棒を心配してくれて。』

 

『...それなら、別に。』

 

 口ではそう言いつつも、恵くんは未だにこちらを心配そうにチラ見している。

 

 え、いじらしっっ!恵くん、ヒロイン適性あるかもな。正直野薔薇ちゃんよりもよっぽどヒロイン臭いぞ?

 

 野薔薇ちゃん、頑張れ...!

 

『よお、一年共。』

『元気か〜?』

『いくら〜』

 

 おお、いまだに口調がお嬢様風にならない、真希先輩!

 

 動物の身体を乗っ取るマッドサイエンティスト、パンダ先輩!

 

 おにぎりを愛し、おにぎりに愛されたおにぎり人間、狗巻先輩!

 

「おっす!!先輩方、お疲れ様です!!!!」

 

『『.........................』』

『ツナ......................』

 

 先輩方は.....まあ、うん。まだ、俺に慣れてないらしいな。

 

 チームワークとか、色々大丈夫だろうか。なんせ今日は、

 

 

 

 

 

 

『ではでは〜これより、呪術高専、東京校と京都校による、交流会を始めまーす!!選手入場〜!!』

 

 イエーーーーイ!!!

 

 あれ、みんなあんまり盛り上がってない?ほらほら、どうしたみんな?ワクワクが足んねえぞ!!

 

 交流会って、体育祭みたいなもんだろ?一大イベントじゃないか!!

 

 まだ見ぬライバルたちとの出会い、戦いの中で彼らと育む友情、きっと今回は前回とは打って変わって、爽やかな章になるはずだ。

 

 お、きたきた。京都校の人たち!!

 

 初めまして〜!呪いの王だよー。

 

 俺は全員初対面なんだよな〜。

 

 ふむふむ。さあ、京都校のイカれたメンバーを紹介するぜ!!

 

 

 和服着こなすマドンナ先生!!肩書き的に、強さは五条さんと同格ってところかな。

 

庵歌姫。

 

 

 声がエッチ!身体がエッチ!!存在がなんかエッチ!!真希パイセンの双子.......の妹、

 

禪院真依。

 

 

 何かあった世界のジャイアン!!筋肉モリモリマッチョマンの変態、

 

東堂葵。

 

 

 くぎゅううう!説明不要!!金髪ロリ系魔女っ子、

 

西宮桃。

 

 

 目が細い!多分開眼したら、一族秘伝の目とか持ってる。

 

加茂憲紀いいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!

 

 

 なんか庇護欲がそそられる、超可愛い!青髪長髪小犬系女子、

 

三輪霞。

 

 

 なんかロボットおる。え、なんかロボットおる!!ゔえ!?

 

究極メカ丸。

 

 

 いや、全員キャラ濃いな。これぞ少年漫画って感じだ。中でも、俺が一番気になってるのはやはり......

 

「なあ、恵くん恵くん。あのロボット、あれ人間なのか...?」

 

『ああ、多分傀儡操術だ。あれはただの人形。術師の人間が、何処かから遠隔操作してるんだろうな。』

 

 ほえ〜、さっすが恵くん!すっげえ洞察力。作品が作品なら、探偵役やれそうだな。

 

 なるほど!あのロボットはただの人形...本体は別に.........ねえ。

 

 そう言われるとこの子の中身、気になるな〜。

 

 俺は悠仁に生やした目で、究極メカ丸を舐め回すように見つめる。

 

『な、なんダ....?』

 

 あ、ヤベ。視線に気づかれた。まあいい。ちょっと探りを入れてやろう。

 

「なあ、悠仁。あのロボットに、近づいてくれ!ヒソヒソ話ができるくらい。」

 

『え、ああ、やっぱすっくんも、アイツ気になる?』

 

「ああ。」

 

 しかしまあ、身体を動かせないのはやはり不便だな。他人とヒソヒソ話一つするのにも、こうして手間がかかる。

 

『何の用ダ、宿儺の器。」

 

『いや、すっくんがアンタとおしゃべりしたいっぽくてさ。』

 

 そう言って悠仁は、ロボットの耳(?)に出来るだけ顔を寄せた。

 

『すっくん...?誰ダ?』

 

「すっくんは俺だ。」

 

『!?.............両面宿儺が、俺に何の用ダ?』

 

 傀儡操術。その技を聞いた時に思いついた彼へのとある疑惑。それは、

 

 

 メカ丸、本体は女の子疑惑である!!!

 

 少年漫画でたまにある、『お前、女の子だったのかよ!!』展開というやつだ。

 

 きっと彼、いや彼女の本体は、引っ込み思案な女の子。多分、ロリ体型だろう。んで、巨乳。恐らくロボット越しでしか、人と喋れないんだろうな。

 

 くう〜〜〜!ゴツいメカボディーと、可愛い本体のギャップ!!

 

 いいね!!唆る。

 

 ん、何だ?

 

 前回俺は、女の子にデレデレするのはダメって言ってただろって?心の中で思う分にはセーフ!!

 

 さて、気弱系巨乳ロリのメカ丸ちゃん....いや、確信するのはまだ早い。俺は疑惑を解明すべく、メカ丸ちゃんにカマをかけてみる。

 

 

「俺は知っているぞ、お前の正体を。お前のやっていることも、全てな。」

 

 そう!俺は知ってるんだもんね!!

 

 キミの正体は女の子で、ロボットのガワを使って人と接しているんだってな!!

 

『俺の正体......やっていること.........まさか!?貴様ガ、どうしてそれヲ!?』

 

 クックック。狼狽えておる、狼狽えておる。

 

 やっぱ図星のようだな。ってか分かりやすっ!!メカ丸ちゃん、中身ポンコツなのかも。

 

 可愛い。

 

『メカ丸〜、大丈夫ですか〜?』

 

 青髪の女の子、三輪ちゃんが遠くでオロオロしながらもメカ丸ちゃんを心配してる。

 

 こっちも可愛い。メカ丸ちゃんと仲いいのかな〜?

 

 いや、もしや......メカ丸ちゃんに気があるのか!?

 

 でも、流石にメカ丸が女の子だってのは知らないんだろうなぁ〜。メカ丸ちゃん、1人で抱え込みそうな感じするし。

 

「お前の秘密を知れば、京都校の奴らは驚くだろうなあ〜。特にあの青髪の女。あれがどんな顔をするのか、興味が湧いてきた。」

 

『ナ!?』

 

 そう。三輪ちゃんも最初は驚くだろう。思いを寄せていた相手が、実は女の子だったなんて。だが、そこから始まる愛もある。

 

 そう!!百合だっっ!!!!身長差百合カプか。尊い.....

 

『おまエ.......!!』

 

「安心しろ。お前の秘密を吹聴するつもりはない。俺はただ、お前と仲良くしたいだけだ。ケヒヒッッ!」

 

 仲良くしよーねーメカ丸ちゃん!ケヒヒッ!!(全力スマイル)

 

 交流戦、お互いがんばろう!じゃあまたね!!

 

 

 

 

 

『.......両面宿儺.........殺ス!!』

 

 

 

《夏油傑と通じていた高専内の内通者、メカ丸こと与幸吉。》

 

《彼の辿る運命は、原作におけるそれから徐々に乖離していく。》

 

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