宿儺「どけ!!!俺は主人公の相棒だぞ!!!」   作:バケギツネ

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○○を処刑せよ!! って、逆に生存フラグだよね。

 

 

『ってなわけで改めて君、死刑ね』

 

 ふざけんなああああああああ!

 悠仁、身体貸して!あの目隠し○せない!!

 

『え?』

『いやいや頑張ったんだよ。』

 

 目隠しとの戦いで死ぬほど疲れた俺は、自室(生得領域)に強制送還された後、意識を失っていた。

 

 で、気づいたらこの様だ。

 

 俺の悠仁は、これまた悪趣味な部屋に拘束されて目隠しと向かいあっている。

 

『死刑は死刑でも執行猶予が付いた』

 

 ん?どゆこと?

 

『これは君が食べた呪物と同じものだ。』

 

 そう言って目隠しは、キショめの指を一本取り出す。

 

 改めて見ると、おお...(ドン引き)

 悠仁はこれを食ったのか......

 

 せめて、この長い爪切ってから飲み込もうよ。絶対痛かったでしょ。

 

『全部で20本。うちではそのうちの6本を保有してる』

『20本?あぁ手足で?』

『いや宿儺は腕が4本あるんだ』

 

 そうなの!?サプライズ!!!!!

 腕が4本...ポケモンのカイリキーってこと?

 

 そうこうしてるうちに、目隠しは俺の指を虐待し始めた。何か指は無傷だったけど。

 

 ってか頑丈だな俺の指。

 下手したら今の俺より強いのでは...?

 

『見てのとおりこれは壊せない。そこで君だ。君が死ねば中の呪いも死ぬ』

 

 いかんいかん、ナーバスになっている。

 

 でも、正直あれはかなり凹んだ。初戦闘で、こんな弱そうな目隠しにボロ負けしたんだぞ!?結局、一発も当てられなかったし...

 

『どうせ殺すなら全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい』

 

 メインキャラという高待遇に胡座をかいてはだめだ!

 俺は、弱い.....!!!!そのことを自覚しろ....!

 

『キミには今、二つの選択肢がある。今すぐ死ぬか、全ての宿儺を見つけ出し取り込んでから死ぬか』

 

 で、こうなったか。

 

 ざっくり言うと、今の悠仁は、『○ぬな、お前にはやってもらわねばならんことがある』ってな感じで生かされることになった。らしい。

 

 

 

 後で詳しい経緯を知ったんだが、その、なんだ...

 目隠しとトゲトゲ.....

 

 ごべええええええええええんん!

 悠仁を助けてくれてありがとおおおおおおお!!!!

 

 まさか悠仁を庇ってくれるとは。

 お前ら、いいやつだな!俺は最初から分かってたぜ.....!

 

 よく見たらトゲトゲ、いや伏黒恵くんはNARUTOのサスケっぽさがあるな。悠仁の良き仲間になってくれそうだ。

 

 だが、サスケポジションだとすると色々と注意しなくては。ねえ伏黒くん、キミ兄弟とかいない?

 

 あとそのうち、恵くんの身体を乗っ取ろうとするキモイ敵キャラとか出てきそう。

 

 うわ、キッショ!!!

 

 

 そして、目隠しこと五条悟さん。いや〜お強い!うちの悠仁をお願いします〜、へへへへ。

 

 まさかこの人がカカシ先生ポジだったとは、この宿儺の目をもってしても...!道理でそこそこ強いわけだ。

 

 だが、五条さんを追い越す算段はついた。指だ!指を取り込みまくれば、俺はもっと強くなれるらしい!!

 

 五条さんの強さは、まあ、甘く見積もって指8、9本分ってとこかな?

 

 あなたには借りがあるのでね。力をものにしたら、真っ先に仕返ししてやりますよ。

 

 なーーんてね、ケヒヒッッッッ!!!

 

 

 あ、ちなみに悠仁は今この作品のヒロイン(推定)であるオカルト部の佐々木さんとお話し中らしい。さすがに盗み聞きするわけにもいかないので、部屋の外へは意識を向けてはいない。

 

「悠仁.....モテるだろうからな......告白とかされてたらどうしよう!きゃーーーーーー」(CV 諏訪部順一)

 

 

 

 

 

 

◇ 

 

『亡くなったのは?』

『じいちゃん。でも親みたいなもんかな』

『そっか。すまないねそんなときに』

 

 それからしばらくして、悠仁はその唯一の肉親に最後の別れを告げにきていた。自分のことでいっぱいいっぱいになりそうなものなのに....

 

 強いな、この子は。

 

『でどうするか決まった?』

『こういうさ、呪いの被害って結構あんの?』

『今回はかなり特殊なケースだけど被害の規模だけで言ったらざらにあるかな』

 

 この子はナチュラルに、自分より他人を優先できる。

 聖人かな?

 

『呪いに遭遇して普通に死ねたら御の字。ぐちゃぐちゃにされても死体が見つかればまだましってもんだ』

 

 なんかもう、守護りたい!!

 悠仁は俺が守護らねばならぬ!!!

 

『宿儺が全部消えればさ、呪いで苦しむ人も少しは減るかな?』

 

 ......ん?悠仁.......?今なんつった....?

 俺を.....全部.....消す?

 

『もちろん』

 

 そうだすっかり忘れていた!!

 

 俺はまだ、悠仁とまともにコミニケーション取れてない!!そりゃそうか。呪いの王っていう肩書きだけ聞けば、警戒するのも無理からぬこと。

 

 よっしゃ。ファーストコンタクトといきますか!

 おい、悠仁〜!あれ、ヤッホー!!悠仁〜!

 

 .............俺、どうやって悠仁と喋ればいい!?

 

 テレパシー?そんな心得はないし...

 無理矢理身体を奪うことはできないし...

 

 後は言わんでも分かるやろ。詰みや。全部消されるで、俺。

 

『あの指まだある?』

 

 お、ナイスだ悠仁。指をもう一本喰おうとしてる!

 

 これで俺がパワーアップすれば、なんとか意思疎通くらいできるのでは!?

 

『改めて見ると気色悪いなぁ』

 

 それな。

 

 よし。悠仁が指を喰ったぞ!どうなる!?

 

『うっ!!』

 

 指を食って力が倍化した俺に対し、顔に紋様が浮き出るほど、宿儺の影響が出始めた悠仁...!

 

 これって、ああ!!(自問自答)

 

 俺の勝ちだ....!!!

 

 

 

 

 

 

 

『くっ、はははっ、おえっ!まっず!笑えてくるわ』

 

 結局悠仁が2本目の指を食べても、俺が身体の支配権を得ることは叶わなかった。テレパシーの練習でも.....頑張るか。

 

『覚悟はできたってことでいいのかな?』

『全然。なんで俺が死刑なんだって思ってるよ。でも呪いはほっとけねぇ。ほんとにめんどくせぇ遺言だよ』

 

 悠仁ィィィィィィ!!!!!!

 

 お前ほんとにすげえよ!かっこいいよ!!!!なんなら悠仁のじいちゃんもカッコいいし!どうなってんだ、虎杖一族聖人ばっかりかよ!!

 

 既に死んでるらしい悠仁の御両親も、きっと素敵な人なんだろうな。叶うならば、ぜひご挨拶したかった。

 

『じゃあ今日中に荷物まとめておいで。』

『どっか行くの?』

『東京。』

 

 そうこうしてる間に、悠仁の東京行きが決定!いいね、物語が始まったって感じがする!

 

『東京都立呪術高等専門学校。日本に2校しかない呪術教育機関の1校。表向きには私立の宗教系学校とされている。とりあえず悠仁はこれから学長と面談ね』

『学長…』

 

 学長とな!?

 

 はいはい来ましたよ!おそらくその人が、味方陣営の最強キャラだな!間違いない!

 

 いやだって、そういうもんでしょ。だって、

 

「強さ以外の序列はつまら...あれ?」

 

『はは、愉快な身体になったね〜。悠二』

 

 悠仁の顔に俺の口が生えてる!?

 キッショ!!!!

 

 だがこれで、ようやくおしゃべりできるぞ!

 

 いやでも初対面って大事だし、どういうキャラでいこう...?下手にですぎて舐められるのは嫌だし...とはいえ、俺が友好的な呪いの王だと伝えなくてはいけない。

 

 ええい、ままよ!!

 

 

「ケヒヒッ、五条悟、だったか?貴様のおかげで(悠仁は)助かった。感謝するぞ。」

 

『......そりゃどうも〜。』

 

「あの夜を覚えているか?貴様には随分と借りができた。(悠仁を助けてくれたこと)この礼は、いつかたっぷりしてやろう。(文字通りの意味)楽しみに待っておけ。ケヒヒッ。」

 

『宿儺に狙われるなんて光栄だね』

 

 狙われる...?何を言っとるんだコイツは?

 

 目だけじゃなくて耳も塞いでんのか?

 

 まあいい、次は恵くんだ。

 

「伏黒恵。貴様にも礼を言わなくてはな。」

 

『............』

 

「貴様、闇堕ちだけはするなよ。仲間は大切にな。」

 

『………は?』

 

「そして小僧、こうして話すのは初めてだな。これからはよろしく頼むぞ。なんせ、お前と俺は一心同体だ。危険な時は俺に替われ。いつでもお前を守ってやるぞ。(他意なし)ケヒヒッッ。」

 

 よし、全員に挨拶できたぞ〜!

 

 これで俺の善良さと威厳は伝わった筈だ!一旦口は引っ込めよう。これ以上喋ったら、ボロが出そうだし。

 

『虎杖、わかってると思うが....』

『ああ、伏黒。宿儺のことは信用しない...!』

 

 え?ちょっと待って。俺そんなに信用ないの!?

 

 そういえば俺が転生する前、モノホン宿儺が暴れてたんだっけか?絶対そのせいじゃん...!

 

 モノホン宿儺もなんでそんなバカなことするかな〜。きっと、1人で寂しかったんだろうな。

 

 ってかいっそ転生のこと言うか?いや、だめだ。余計に怪しまれる。

 

 仕方ない。時間をかけて分かってもらうしかないな!

 

 おっと、悠仁達が俺の話してるぞ?

 

『やっぱこいつ有名なの?』

『両面宿儺は腕が4本顔が2つある仮想の鬼神。だがそいつは実在した人間だよ。1000年以上前の話だけどね』

 

 モノホンの俺キショ過ぎない?

 

 大丈夫...?ちゃんと読者に人気出る?

 

『呪術全盛の時代術師が総力を挙げて彼に挑み敗れた。宿儺の名を冠し死後呪物として時代を渡る死蝋さえ僕らは消し去ることができなかった。紛うことなき呪いの王だ』

 

 いや〜、照れますね〜。そうそう!誇れ、俺は強い!!!

 

 早く指集まんないかな〜。完全復活が待ち遠しい。無双してぇ〜!

 

『先生とどっちが強い?』

『うーんそうだね。力の全てを取り戻した宿儺ならちょっとしんどいかな』

『負けちゃう....?』

『...............』

 

 

 

 

 

 五条悟は思い出していた。

 

 あの夜くらった、宿儺の斬撃。あれは確かに無下限の不可侵を突破して、自分に傷を負わせた。あの時は掠っただけだったが、もしあれがあと数センチズレていたら...

 

 いくら呪いの王とはいえ、指一本であそこまでのパフォーマンスを発揮するのは不可能だ。

 

 “本来”ならば...

 

 虎杖悠仁が宿儺に身体を明け渡す直前、五条悟の六眼は両面宿儺の呪力が膨れ上がるのを見抜いていた。

 

 あれはおそらく、縛り...!

 

 両面宿儺は自身に強烈な縛りを課すことによって、呪力を底上げしている。

 

 その条件は分からない。だがもし奴が全ての指を集め、完全復活を果たしたとすれば.....

 

 

『....先生?』

『大丈夫、勝つさ。』

 

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