宿儺「どけ!!!俺は主人公の相棒だぞ!!!」 作:バケギツネ
◇
『合格だ。ようこそ呪術高専へ』
いや〜、さすがは学長。
味方側最強キャラ(予想)!!
濃いキャラだった。ぬいぐるみだけでも強かったし。本体はもっと強いんだろうな〜。
ん、学長なんでカットしただって?何の話かね?
まあ、彼の圧迫面接に関しては、悠仁が100点満点の回答を自力で捻り出していたからな。俺の出る幕はなかった。
なぜ、呪術高専に来たか、か。
俺なら、どう答えていただろうか。
『おお~!広い広い!』
高専の自室で年相応にはしゃぎ回る悠仁を見守る。この子、俺と同じ高校生なんだもんな。
俺は彼の顔に、再び自分の口を生やす。
「小僧。」
『うぉ!?また出た!!』
「貴様の青春は俺が守る。俺はきっと、そのためにここへ来たんだ。」
『........お、おう。』
「えっと........あ............それだけだ。」
慌てて生得領域に引っ込む。
恥ずかしい!今の俺、すごいキショかった!!!!!
クッソ、慣れないことはするもんじゃないな!!
その後やってきた五条さんによって、悠仁の役割が説明された。たくさん任務に出て、俺の指を探すんだとか。
いいね!初任務が楽しみだ。きっと作品を代表するような、名悪役が登場するに違いない...!
『それより明日はお出かけだよ!3人目の一年生を、迎えに行きます!!」
何!?3人目だと.....!?これはまさか、来るか!?
ヒロインが!!!
でも悠仁にはオカルト部の佐々木さんが......
ああ、どうしよう!!
『釘崎野薔薇。喜べ男子。紅一点よ』
この娘は、佐々木さんとはまた違うタイプのヒロインだ。棲み分けできてていいじゃないか。
それにしても、男2女1の班編成か。ムフフ、プンプンしますね〜。ラブコメパートの香りが!!
久しぶりに溢れてきたぞ、存在しない記憶!!!
まず恵くんは野薔薇ちゃんに惚れる。(確定事項)
俺にはわかる。恵くんは顔がムッツリだ。同年代の女の子が近くにいれば、必ず意識するだろう。しかし野薔薇ちゃんの方はというと、悠仁の真っ直ぐさに惹かれていて......
『あの、悠仁.......』
『お、どした野薔薇?』
『これ、クッキーなんだけど、作りすぎちゃって.......捨てるのも勿体ないし......その、代わりに食べてくれない?』
『マジで!?ありがと!!野薔薇。』
『べ、別に悠仁のために用意したんじゃないんだからね!!』
『分かってるって。おーい、恵!野薔薇がクッキーくれるってよ!!』
『え、あ.............』
『お、美味しい!す、すす、すごく美味しいよ!!野薔薇ちゃん!!』
『あ、ありがとう......恵くん........』
読者をヤキモキさせながらも、悠仁たちの三角関係は続いていく.....そして最終回で.......!
『悠仁。結婚おめでとう。佐々木ちゃんと幸せにね。』
『おお!野薔薇も早くいい相手見つけろよ!!』
『もお!余計なお世話だってば!!!』
『野薔薇ちゃん、これで良かったの....?』
『恵くん.....悠仁は、本当に幸せそうに笑ってた。あの顔が見れれば、私はもう満足.....!あれ、おかしいな、グスッ、悠仁のこと、笑顔で祝福するつもりで、ここに来たのに.......』
『野薔薇ちゃん!俺じゃ、ダメかな....?』
『恵くん.....』
——-fin————-
うむ。これだな。間違いない!!
悠仁の顔に口を生やし、恵くんにエールを送る。
「伏黒恵。俺は貴様を応援しているぞ。」
『......は?』
そんなこんなでやってきました!!廃ビル!!
ここで初任務とのこと!!入っていくのは、悠仁と野薔薇ちゃんか。
むふふふふふ。いいねえ〜、露骨だねえ〜、さあいけ悠仁!野薔薇ちゃんの男性観を破壊してこい!!
お、悠仁がカッコよさげな剣もらってる!!いいなぁ〜。主人公の初武器......きっと曰く付きの一品、名刀なのだろう。実はこの剣、意志があったりしない?作品のマスコット枠的な。
あ、五条さんがなんか言ってる.....
宿儺は出しちゃダメ、か。
出るわけがないだろう!!!!!!!!悠仁と野薔薇ちゃんには2人っきりになってもらいたいからな!
『ちょっと待てよ。もうちょい真面目にいこうぜ。呪いって危ねぇんだよ』
『最近までパンピーだったヤツに言われたくないわよ!さっさと行け!』
おお、魅せてくれるな2人とも。これだよこれ!
会ったばかりの頃のツンがあるからこそ、惚れてからのデレが輝くのだ。
野薔薇ちゃんと別れた後、悠仁は呪霊と遭遇!からの瞬殺!!
その後、呪霊に人質に取られた子供を奪還し、野薔薇ちゃんとの連携で撃破!!!!
きゃーーー、うちの悠仁カッコいい〜!!!!!
“私が私でいるため”か。
野薔薇ちゃんもかっこいいな。そうなると、恵くんの背景も気になってくる。っていうか、初任務にしては敵が雑魚すぎたな〜。
おい雑魚呪霊ども!こんなんじゃ、俺は満足できないぞ!!もっと歯応えあるやつを連れてこい!!
ケヒヒッ!!!
◆
記録ーーーー2018年7月
西東京市
英集少年院
同・運動場上空
特級仮想怨霊(名称未定)
その呪胎を非術師数名の目視で確認。