宿儺「どけ!!!俺は主人公の相棒だぞ!!!」 作:バケギツネ
2018年10月31日ちょうど。東急百貨店東横店を中心に半径およそ400メートルの帳が下ろされる。
その後、渋谷の交差点を埋め尽くしていた人々は、駅の中に吸い込まれていった。
帳の外、渋谷駅13番出口。
『どうやら、一般人のみを閉じ込める帳のようです。』
現着した伊地知潔高は、七海建人、猪野琢真、伏黒恵を相手に、帳の性質について解説する。
『電波も断たれているので、連絡は主に我々補助監督の足を使ってください。』
『随分、面倒なことになってますね。』
七海は残業を覚悟して、そう呟いた。
同じく帳の外、渋谷マークシティ・レストランアベニュー入口。
『人がいない?駅前のスクランブル交差点に?ハロウィンの渋谷よ?』
そんな声を上げたのは、昇級査定中の三級術師・釘崎野薔薇。
『そこで何かあったみたいっす。みんな散り散りに帳のへりまで逃げて、こう訴えています。“五条悟を連れてこい”と。』
補助監督・新田明は、釘崎に加えて、同班の禪院真希、禪院直毘人に対しても、渋谷の現状を説明していく。
『帳の破壊は難しそうなので、下ろしてる呪詛師を探してとっちめた方が早そうっす。でも皆さんは、まだここで待機で。』
帳の外、J L渋谷駅新南口。
『今回のは明らかに、交流会を襲撃した奴らと同一犯だ。』
一級術師の日下部篤也は、同班のパンダに対して状況を解説していた。
『上は被害を最小限に抑えるために、五条単独での渋谷平定を決定したっちゅうわけだ。』
20時14分、帳の内側である文化村通り道玄坂2丁目東にて。
『あ、ごめんごめん。通るよ。』
五条悟、現着。
◇
おこんばんは!!俺、すっくん。
夜に突然、青山霊園に呼びつけられました。任務っぽいな、これ。
何でも今回の敵は、渋谷ヒカリエに集結しているとか何とか。早速突入!といきたいところだが、まさかの待機命令。
五条さん1人で敵陣に突撃することになったとか。まあ、五条さんそこそこ強いしな。何とかなるか〜。
『私たちは、五条くんのバックアップだ。よろしく頼むよ、虎杖くん。』
『姉様の足を引っ張るなよ。』
今回悠仁と組むのは、美形の姉弟。冥冥さんと、憂憂くんだ。あ、俺もちゃんと挨拶しとくか。
「お二人とも、初めまして!呪いの王にして悠仁の相棒、両面宿儺と申します!!」
『...................』
『.....................』
あれ、二人とも黙り込んじゃった。意外と人見知りなのかな?
「あと、推薦の件。ありがとうございます!!ご期待に応えられるようこれからも精進していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!」
『...................』
『.....................』
何でも冥冥さんはジャイアンと一緒に、悠仁、恵くん、野薔薇ちゃん、真希先輩、パンダ先輩を一級術師に推薦してくれたんだとか。
マジで頭が上がらない。
あれ?おにぎり先輩は....あっ(察し)。
だ、大丈夫っすよ、おにぎり先輩。次は、絶対推薦してもらえますって!うん.....今度、おにぎり奢ってあげよ。
『虎杖くん、行き先変更だ。私たちは、明治神宮前に向かう。』
お、了解です!にしても冥冥さん、綺麗な人だなぁ〜。そういえば悠仁のヒロインズに、お姉さん系はまだいなかったもんな。ナイスだ、原作者。
『おい、宿儺!姉様に対して、失礼なことを考えていただろ!!撤回しろ!!』
キッショ、何で分かるんだよ....
都心メトロ渋谷駅地下5階新都心線ホーム。その場所に、五条悟は降り立った。
『ふふっ、準備バッチリってわけだ。』
五条の目の前にいるのは、“4体”の特級呪霊。
羂索は自らの手持ちの呪霊の中でも選りすぐりの個体を選び、呪霊操術の契約を破棄。その後個別に縛りを結ぶことで、今回の計画に協力させていた。
さあ、“五条悟を相手に20分の時間稼ぎ”という大役を任された、カルテットを紹介するぜ!!
メンバーその1、
『.......................』
疱瘡への恐れから生じた、無口な仕事人。特級特定疾病呪霊・疱瘡婆!!!
メンバーその2、
『最強ノ鉄ノ味...!楽シミダ.....!!!』
Gへの恐れから生まれた、隠れた強豪。特級呪霊・黒沐死!!!
メンバーその3、
『めんどくさいなぁ〜。帰りたいなぁ〜。』
あらゆる障害を取り除くアジアの神の呪い。輸入モノの特級呪霊・ガネーシャ(仮)!!
メンバーその4、
『主がこの時代の最強か。ぜひ、手合わせ願いたいのぉ!!』
トラックに轢かれて死んだ奴。特級叛霊・悪路王大嶽!!!
『特級どもが雁首揃えて....これで負けたら言い訳できないよ〜。』
五条悟vs特級呪霊カルテット、ファイッッッ!!!