宿儺「どけ!!!俺は主人公の相棒だぞ!!!」   作:バケギツネ

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即席チームって何かいいよね。

 

 

 おっす、俺すっくん!

 

 地下の線路で遭遇した、ブルドックコスの変態呪詛師を冥冥さん達に任せ、俺と悠仁は単身で渋谷に向かってます!

 

 待ってろよ、真人!!

 

 次こそは、必ずっ!進化を遂げた奴の力は、かなりの脅威だ。だが俺には、少し前の戦いを通してちょっと思いついたことがある!それならば、ワンチャン奴に対抗できるかもしれない!!

 

『よく聞ケ。悠仁、宿儺。大事な話がある。』

 

「うわあああ!!!!!」

 

 びっくりしたああああ!

 

 猛ダッシュで目的地へと走っていた悠仁の耳元に、なんかくっついてる!?敵か!?

 

「悠仁!!」

『黒せ.........』

 

『待て待て待て待て!!俺ダ、悠仁!!』

 

 不審物を耳から引っぺがし、即座に黒閃をぶちかまそうとする悠仁を、機械を通した声が必死に止める。

 

 いや、敵じゃない!彼は、

 

「メカ丸くん!?」

『幸吉!?』

 

 びっくりした!交流会以来だな。

 

 リアルでは、3ヶ月くらい前になるか。正直もう、出番が無いかもと思っていたぞ。

 

 彼が敵の内通者だったということは、交流会の後で五条さんからサラッと知らされた。あん時は、目ん玉飛び出るほど驚いたっけ。

 

『こいつは、俺が投獄前に残した保険ダ。久しぶりだナ、悠仁。』

 

『おう。幸吉は、元気?ちゃんと飯食えてる?』

 

『ああ。最近は前よりも食欲が出てきてナ。』

 

 まあそれでも、彼が悠仁の友達だということに変わりはない。メカ丸くんが内通者となってしまった経緯についても聞かされたが、同情に値するものだったしな。

 

 決して、メカ丸くんのやってしまった事が無かった事になるわけではない。だが、過ちを悔いて前に進もうとする彼の姿勢に、俺は敬意を表したい。

 

 俺なんかが言えた義理じゃ、ないかもしれないがな。

 

『それよりも、今は緊急事態なんダ。落ち着いて聞け。五条悟が封印されタ。』

 

 その言葉に焦りを滲ませたメカ丸くんが、衝撃の事実を告げる。

 

 何ぃ!?五条さんが封印!?まだあの人のまともな戦闘、この目で見れてないのにもう退場!?

 

 3話辺りで、この俺と10秒だけ拳を交えたくらいか...あの時は指一本分の力とはいえ、手も足も出なかった。正直五条さんって、今の俺より余裕で強いんだよな、多分。

 

 そんな人が封印されるとは、マジか。

 

『すまない。“縛り”のせいで奴らの計画が成功するまで、この情報を話せなかった。』

 

 察するに、高専の内部情報を探るため、メカ丸くんを内通者として利用していたという奴が、今回の黒幕というわけか。

 

『事件の犯人は、夏油傑の死体を使っている何者かだ。』

 

 なるほどな.....死体をつか.....ん?

 

『「夏油傑って誰?」』

 

 俺も悠仁も、そんな人は知らない。え、もう出てきてるキャラですか...?えーーーっと、うーーーん、いや、だめだ。心当たりが全くない。マジで誰?

 

 顔見たら、ピンとくるのかな...?

 

『夏油傑を知らないのカ.......』

 

『悪い、幸吉。俺たち五条先生から、何も聞いてなくて......』

 

 メカ丸くんは少し呆れながらも、簡潔に説明してくれた。

 

 はぇ〜、ふむふむ。ほぇ〜。

 

 夏油傑。彼は五条さんの同期で、特級の名を冠する術師だったというわけか。

 

 五条さんは、NARUTOでいうカカシ先生みたいなポジションだし、その夏油さんはマイト・ガイ先生みたいな感じだったんだろうな〜。

 

 

(*すっくんのイメージ)

 

『さーとるぅーー!!今日は私と、呪霊の早食い対決で勝負だああああああああ!!!!!!!!!!』

『人が死んでるのに、拍手とは何事だああああああああ!!お前らは全員、この全身タイツを着ろ!!!その根性叩き直してやる!!!!!!!!!』

『ならばこちらは、青春だあああああああああああ!!!!!!』

 

 

 そうそう、こんな感じ。うん、賑やかそうな先生だ!

 

 多分趣味は格闘技とかで、よく食べる()豪快な人だったんだろうな〜。絶対闇落ちとかしなさそう。

 

 んでんで、その人の死体が操られてるだって!?

 

『そうダ。その死体の中に入っている、脳みそが主犯ダ。』

 

 脳みそが!?そういう呪霊なのかな?死体に取り憑いて、操る的な

 

『悪いが、その正体は分からない....』

 

 クッ、死者の肉体を弄ぶなんて絶対に許せねえ!一体、その脳みそ呪霊は何者なんだ!?

 

『手がかりといえば、奴の頭にある縫い目くらいダ。』

 

 あ、悠二パパじゃん。野郎、ついに動き出したか!

 

『悠仁は明治神宮前に戻り、地上から渋谷に向かってくレ。五条の封印を伝達し、その奪還を共有目的に据えロ。』

 

「分かった!!」

『任せろ!!』

 

 まさかまさかの、“五条さん奪還編”がスタートか!

 

 それにしてもメカ丸くん、めっちゃ頼りになるな!交流戦では敵だった彼と、こうして共闘できるとは!

 

 実はめちゃめちゃ嬉しかったりする。なんかこういう、即席チームっていいよね!

 

『そうダ、悠仁。お前に渡しておきたいものガ...

 

 

 

 

 

 

 虎杖がメカ丸と合流し、進路を変更していた頃。真人によって解き放たれた数百体の改造呪霊達が、渋谷全域で本格的な活動を開始する。それに合わせて、直毘人班、七海班、日下部班は一斉に動き出していた。

 

 

 

 

 

 

 

『ええ、はい。状況を確認次第、新田さんはもう一度帳の外へ。中で電波が絶たれている以上、常に誰かが外に居なくてはいけません。』

 

 補助監督・伊地知潔高もまた、自らの戦いに臨んでいた。彼は今、電波を遮る帳が複数下りている渋谷で、自分と同じ補助監督達を指揮しその連絡網を構築している。

 

『ふんふふんふふ〜ん。』

 

 そんな彼に、近付いていく影が一つ。

 

 それは交流会の襲撃後に、真人によって“返り討ち”にされていた呪詛師・重面春太だった。彼は、白髪のおかっぱ頭から、補助監督を殺して回るよう指示を受けている。

 

『1人目〜♪.....ってアレ?』

 

 電話に夢中な1人目の標的を貫こうとした瞬間、重面は目の前の人物が“あの”伊地知潔高だと気付く。

 

『ヤバっ、逃げよ!!』

 

 重面はすぐさま逃亡を選んだ。

 

 伊地知潔高。

 

 一補助監督でありながら五条悟に重用されており、あの両面宿儺が“師”と仰ぐほど結界術の運用に長けているという、五条悟に次ぐ現代の異能。

 

 今の裏社会には、“五条悟と伊地知潔高には絶対に手を出さない”という暗黙の了解が存在しているのだ。普段は、そんなデマにひたすら胃を痛めている伊地知だったが、今回ばかりはソレがプラスに働いた。

 

 

『あっぶな〜、あんな化け物相手にできないよ〜。もっと弱そうな奴さーがそっと。』

 

 早々に見切りをつけた重面は、別の標的を探し始める。醜く変形している、自らの身体を引きずって。その姿は、とてもじゃないが人間のそれではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 よーし、着いたぜ!すっくん&悠仁、In渋谷!!

 

 さて。五条さんの封印について、共有するんだったな!ナナミンも渋谷に来てるんだっけ?久しぶりのキャラが多くて、ちょっとワクワクしてしまう。

 

 つっても、さっきから電話は繋がらないからな。しゃーない、この手でいこう!実はちょっとだけ、憧れがあったんだ。都会のど真ん中で、こうして思いっきり叫ぶことに。

 

「『ナナミーーーーーーン!!!いるーーーーーー!?五条さん/先生が封印されたんだけどー!!!!』」

 

 俺と悠仁の原始的な通信方法によって、仲間たちとの合流に成功したぜ!!!

 

 集まってくれたのは、

 

 恵くん!ナナミン!

....あと知らないあんちゃん!

 

 キミ誰?まあ、いいや!!

 

 早速メカ丸くんが、彼らに対して現在の状況を分かりやすく説明してくれる。俺は説明下手だから、お口チャックしていろとの事。極めて遺憾である。

 

『まさか、夏油さんが...』

 

 メカ丸くんの説明を聞き終えたナナミンは、珍しく動揺してる。そっか、彼にとって夏油さんは先輩だったんだもんな。そりゃあ、複雑な思いがあるだろう。

 

「ナナミン、平気か?」

 

『ええ、今はやるべきことを果たしましょう。』

 

 やっぱ、ナナミンはカッコいいな。声も、ビジュアルも、精神も!!

 

『それより、虎杖くん、宿儺くん。貴方たちこそ大丈夫ですか?真人と、接触したと聞きましたが。』

 

 ああ、そのことか。あまり表情には出ていないが、俺たちの事を気にかけてくれているんだな。このツンデメガネのイケオジめ!

 

「大丈夫だ、次こそは勝つ!!奴との戦いで、“ヒント”も得たしな。」

 

『宿儺くんの“術式“の...ですか。』

 

「ああ。」

 

 

 

 ナナミンは、現在修行中の“俺の術式”について知っている。

 

 とある理由から、彼には俺の修行にちょくちょく付き合ってもらっていたからだ。当然、それは時間外労働である。

 

“これぞ、やりがい搾取ですね。やはり労働はクソです。”

 

 なんて言いながらも、ナナミンは何度も何度も、俺たちに付き合ってくれていた。

 

 

 

『術式は、実戦で使えそうですか?』

 

 そんなナナミンは今、俺たちにそう問いかける。

 

「すまない...もう少しかかりそうだ。」

 

 俺は、バカバッタとの戦いを思い出しながら、言葉を続ける。

 

「過程がどうも掴めないんだ。手本をこの目で見れれば...いや、それは絶対にダメか。まあ、安心してくれ!術式以外にも、いくつか試したい手があるしな!」

 

 約束する。今度の今度こそ、俺たちは真人に勝つ!

 

『...そうですか。健闘を祈ります。くれぐれも、無茶はしないでください。』

 

「ああ。ってかソレ、ナナミンもだからな!そっちこそ、無茶はするなよ!」

 

『............それは時と場合によります。では私は、伊地知くんと合流を』

 

「ちょっと待てぇ!!こらっ、ナナミン!フラグを立てるのはやめなさい!!」

 

 ナナミン、冷静沈着に見えて結構な熱血漢っぽいからな〜。意外と危なっかしい一面がある。ここは強めに釘を刺しておかなくては!

 

「今、この場で約束しろ!!絶対絶対、無茶はするんじゃないぞ!!」

 

『.....分かりました。』

 

 ナナミンは単独で、伊地知師匠との合流を目指すみたいだ。残った俺たち(俺、悠仁、恵くん、知らない兄ちゃん)は、術師を入れない帳の解除を仰せつかる。

 

『猪野くん。2人を頼みます。』

 

『っ、はい!!(七海さんに頼られちゃった....)』

 

 この新キャラのあんちゃん、猪野さんっていうのか。何か、いい奴そう。そういうオーラ出てるもん!

 

『よーし、お前ら!任務の前に事の重大さを教えてやる!五条さんがいなくなって困る二つのこと!!』

 

 お、あんちゃんの解説タイムの始まり始まり!!

 

『一つ、五条さんのワガママで救われていた術師の多くが、最悪消される!!』

 

 ええ!?そんなぁ!!

 

『多分、虎杖。お前も、宿儺諸共消されるだろうな。』

 

 なんで!?

 

 異議あり!俺たちは無実だ!弁護士を呼んでくれ!!

 

 実際俺、結構呪術師として頑張ってるよ!?割りかし呪術界に貢献してると思うんですけど!!特級呪霊なら、既に4体くらい祓ってるし。

 

 っていうかそれ、九相図三兄弟や、脹相の身体に憑依しているヒカリもヤバイじゃねえか!!

 

 これは何としても、五条さんを奪還しなくては!!

 

『二つ。最強がいなくなったことで、呪詛師、呪霊が一斉に動き出す。』

 

 おお、新しい敵キャラをわんさか出すのに、都合のいい設定だな。アニオリとか劇場版とかに重宝されそう。

 

『そうなれば、人間の時代は終わるかもですね。』

 

 人間の時代がTHE•ENDって.....マジっすか!?そんなに深刻な感じなの!?

 

 え、この作品最終章入っちゃった?もうすぐ連載終わる!?

 

『ま。そういう事だから気張っていけ!!後輩ちゃんズ!!』

 

 あ、悠仁!多分今決めゴマになってる!敵味方の色んなキャラが、一斉に表示されてる筈だ!!

 

 なんかポーズとっとけ!そう、ナイス!!

 

『五条悟を助けるぞ!!!!』

 

 

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