宿儺「どけ!!!俺は主人公の相棒だぞ!!!」 作:バケギツネ
◆
渋谷マークシティ自由通路。その場所に立つ術師が4人。
1人は、オガミ婆の降霊術により蘇った、日本最古の”最強“、ドルゥヴ・ラクダワラ。
もう2人は、呪術の名門・御三家の血を引く、特別一級術師・禪院直毘人と四級術師・禪院真希。
最後の1人は、その場にいきなり乱入してきた、脹相の身体への転生者・賀茂ヒカリである。
◇
ご機嫌麗しゅう。僕は賀茂ヒカリ!
宿儺様にフラれ、傷心のまま渋谷の街を彷徨っていた僕は、何やかんやでアニメ好きのおじさまと仲良くなった!
『知っているか?白○姫に使われたセル画の枚数は...』
「あ、知ってます!!25万枚ですよね!!」
そして今はそのおじさまとタッグを組んでいる!相手は、上半身裸のパンツ被りガリガリおじいちゃんだ!!
『あにめいしょん、だったか?実在しない”偽物“のことでよくもまあ、そこまで真剣になれたものだ。理解に苦しむ。』
僕とおじさまの大好きなものを侮辱した、あのガリガリおじいちゃん、絶対に許さない!!
『俺が仕掛ける!!フォローを任せるぞ!』
「あ、はい!!!」
僕と同じかそれ以上にブチ切れていると思われる、アニメファンのおじ様が前に出る。頑張れ〜、おじ様〜!ブチのめしちゃえ〜!
『フン、小癪な。』
あのガリガリ、何か妙なポーズをとった!もしかしてアレって、
「ヒカリ〜、これは掌印って言ってな!技を出すときに使うんだ〜!ほら、指をこうして〜。(ヒカリも男の子だし、こういうの好きだろうな〜。)」
「へぇ〜、すごい〜!(宿儺様の指づかい...ウヘヘヘヘヘヘヘへへへへへ。)」
もしかしてアレって、前に宿儺様が教えてくれた掌印って奴!?だとしたら、あのガリガリは何か技を使ってくるはず!
「おじ様!気をつけ、」
『な、これは!?』
あれれ!?
ついさっき、私の隣から走り出したばかりのおじさまが、いつの間にか消えている!気が付けばおじ様は、ガリガリの背後に移動していた。
『ちと、のろすぎるな。』
おじ様に背中を触れられたガリガリは、何かアクリル版みたいな、透明な板の中に閉じ込められる。なにそれぇ!?
《直毘人の術式である、投射呪法。》
《1秒を24分割し、視界内で作った動きをトレースする事で、高速移動が可能になる。直毘人に触れられたものも同じやり方で動きを作らねばならず、大抵は失敗して動きが一秒間フレーズする。》
《それは、アニメーションへの愛情と知識が要求される、直毘人らしい術式だった。》
『せいっ!!!!』
おおっ!
おじ様のパンチが、固められて動けないガリガリを吹っ飛ばす!ナイスパンチ〜!おじ様だって若くはないだろうに、メチャメチャ機敏に戦ってる!凄い!
『チッ、若造どもが!!』
あ、あのガリガリ、また掌印ってやつを結んでる!もう一回何かやろうとして...
『させると思うか?』
わっ、おじ様速すぎ!?
またしてもガリガリの後ろに回り込んで、何かをさせる前に強力なキックをお見舞い!!ガリガリの老体をのけぞらせていた。
「おじ様、超強いじゃん。」
これ、僕の出番ある?もう全部、おじ様1人でいいんじゃない?
『技を出す前に、速度で潰す!!!』
勢い止まらぬおじ様は、さらにスピードを上げていく。うわぁ、もはや僕も目で追えなくなってきた。この分なら、戦いもすぐに終わりそうだ!おじ様〜、いけ〜!
『やはり貴様らは愚かだ。』
「え?」
ガリガリが何かを呟くと同時に、攻撃を仕掛けたはずのおじ様の右足が、見えない何かに切断された。
「おじ様!!!!何が、起こって...」
◆
ドルゥヴの術式・神武東征。
それは、彼の操る式神の軌跡を自らの領域とするもの。その不可視かつ不可侵の領域はドルゥヴ以外の呪力に反応し、触れた相手の身体を傷をつける。
だが原作では、ドルゥヴがこの術式を使用している描写は一切ない。彼を倒した乙骨憂太が、“模倣”したのがこの術式の初登場だ。
もはやそれは、乙骨の技なのでは?哀れ、ドルゥヴ・ラグダワラ...
さてさて。
原作にて本来の使い手は不遇だったこの術式だが、前述の通り、それを模倣した乙骨憂太は度々ソレを使用しており、その際には必ず、何らかの成果を挙げている。
なんせ、呪いの王・両面宿儺ですら、当たるまではその不可視の領域に気付かず、その身体にしっかりと傷をつけているのだ。
その術式効果は、かなり優秀なものといえる。
『目に見えるだけの虚像に熱狂し、見えずとも確かにそこにあるものに気付けない。そのような体たらくでは、呪術の衰退は必然...!』
ドルゥヴは直毘人から攻撃を受けながらも、尖兵として放ち、既に祓われていた翼竜・
『断言しよう。貴様らの進む道の果てに、未来はない。』
◇
足を切られておじ様が怯んだ隙をつき、ガリガリが今度こそ技を成功させる。
『旧鼠!!』
奴の後ろに、巨大なネズミの化け物が現れた。
ヒェッ!デザイン気持ち悪っっ!同じネズミなら、○ッキーさんを見習って欲しい!
『チッ、しくじったか。』
切られた右足から血を垂れ流しながらも、巨大キショネズミから、距離を取ろうとするおじ様。しかしその動きは、さっきまでの超スピードが嘘のように、どこか拙いものだった。
片足を失ったのだからそれも当然だ。寧ろ今、残った左足だけで割と動けてる方がおかしい。
とにかく、おじ様が危ない!よーし、今度こそ僕の出番だ!!
あのおじ様は、僕の大切なオタク仲間だからね!あんな気色悪い化け物に、やらせはしないよ〜!
「衛瑠裟(エルサ)!!」
くらえー!僕の出し得ブッパ広範囲技!氷結攻撃!!!
「.......あれ?」
え、何で、何でいつまで経っても、氷が出てこないの?
「え、何で、何で...?」
急がなきゃ!今のおじ様じゃ、化物の攻撃を避けきれない!僕が、僕が何とかしなきゃなのに...
何で、
◆
賀茂ヒカリの魂に紐付いていた、彼女の術式。それは乙骨憂太と同じ、“模倣”。
そのコピー条件は、“賀茂ヒカリの憧れるプリンセスの能力である事“という、術者の主観によって大きく左右されるような、何とも曖昧な定義だった。
そのせいもあって条件さえ揃えば、たとえ実在しない人物の能力すらも、ヒカリはその身1つで再現する事ができる。
しかしその発動には、自らが絶対的な世界のヒロインであり、最高のプリンセスであるという、ヒカリ本人の自己催眠にも似た”思い込み”が大きく影響していた。
そして彼女の思い込みは今、失恋によって大きく揺らいでいる。
◇
「衛瑠裟、衛瑠裟っ...あれ、なんで、衛瑠裟っ!!衛瑠裟ああ!」
あれ、おかしい、何で、今日宿儺様に会いに行った時は、普通にできたのに、何で...
やばい、やばいやばいやばいやばい、おじ様が、死んじゃ...
「僕のっ、せいで!!!」
気が付けば、僕は無我夢中で走り出していた。
「おじ様!!今助け...っ!!!」
おじ様へと伸ばした僕の手が、見えない何かに切断される。左手の薬指が吹き飛んで、そこから血が噴き出した。
「っ!!!!」
痛い!痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い....!!!
おじ様は、足が丸ごとふっ飛んだ後も動いてるのに!僕はこんな程度の痛みで、止まってる場合じゃないのに!!
「おじ様ああああ!!!!!!!!!」
何も出来ない僕の目の前で、バランスを崩したおじ様に化け物の巨体がのしかかろうと...
『おい、ジジイしっかりしろ!!』
「え?」
メガネちゃんが、おじ様を助けようと飛び出していく。
「ダメ!!あぶな...」
『っ!!』
おじ様や僕と同じように、メガネちゃんも見えない何かに当たってしまう。彼女のお腹に斬り傷が入って、紅い血が飛び散った。
「メガネちゃん!!」
『っ!!はあ、はあ、効かねえなぁ!!!』
それでも、メガネちゃんは歩みを止めない。彼女は、化け物に踏み潰されようとしていたおじ様を、颯爽と救出する。
《ドルゥヴの領域は触れた呪力に反応し、その量に応じて相手を傷付けるもの。強靭な体を持ちながらも、呪力を殆ど持たない真希は、そのダメージを最小限に抑えていた。》
「2人とも、大丈夫ですか!?」
『私は平気だ。おい、ジジイ!!まだまだ動けるよな!?』
『相変わらず口だけは達者だな、真希。』
おじ様は纏っていた上着を破いて、それですぐさま右足を止血している。まだまだ、戦う気満々そうだ。
「おじ様...ごめんなさい、ぼく、僕のせいで、全然、サポートできなくて...」
『気にするな。術式をしくじったのは、俺とて同じ。次は調整する。...それにしても、存外繊細な奴だったんだな、お前は。』
「...................」
自分はもっと強いって、勝手にそう思ってた。
夢のためにできる限りの努力はしてきたし、その成就を疑った事は無かったし。この世界でも、きっとうまくやっていけるって、そう思ってた。
でも、それはただの思い込みだったんだろうな。
傷付くのがどれだけ痛い事なのかも、大切な人達を失うのがどれだけ怖いのかも、全然分かってなかったんだ。僕は。
『同志としてのよしみだ。この呪いの世界で生きていく上で、大切な事を教えてやろう。』
僕の背中に、おじ様の手がそっと置かれる。
『この世界ではな、どんな強者だろうと、いつどんな風に死んでもおかしくない。だがな、今際の際まで何かを呪うなんざ、ウンザリだろう?それが嫌なら、せいぜい悔いを残さず生きる事だ。己の欲望のままにな。』
「........」
己の、欲望...
『俺は、先に行っているぞ。』
おじ様は僕に視線を向けた後、再び加速していった。破いた制服の袖をお腹に巻き付けて、出血を抑えたメガネちゃんも、それに合わせて動き出す。
止血したとはいえ、あの傷。こうしている今も、とんでもない痛みがメガネちゃんを襲っている筈だ。だけど、彼女の目は微塵も怯えていない。
前世の頃の僕と、そう年の変わらない女の子がどうして...
「どうして、そこまで頑張れるの?」
僕の言葉に反応した彼女は、こちらを少しだけ振り返る。
『どうして、か。』
《禪院真希の脳裏には、自身と血を分けた妹の姿が浮かぶ。》
『これは、ダチからの受け売りなんだけどな。自分自身の為だけに生きるのには、限界があるそうだ。友達とか、恋人とか、家族とか、大事な誰かのためになら、人はどこまでも必死に頑張れるんだとよ。』
大事な、誰か...
『真希!!』
『分かってる!!』
戦う2人を、僕はただ見ている事しかできない。いいや、そんなのは嫌だ。僕は...
◆
『これでどうだ!?』
真希は自身の上着を開くと、その裏に収納されていた暗器を取り出す。ドルゥヴへ向けてそれを一斉に放つ彼女だったが、やはり不可視の領域に阻まれて相手の身体には届かない。
『見てたか、ジジイ!』
『ああ、よくやった!!』
しかし禪院の2人は、投げた暗器が損傷した地点から、ドルゥヴの領域の範囲を大まかに割り出していた。
直毘人は相手と一定の距離を保ったまま、呪力を込めた投石などで牽制を続け、その注意を引きつけ続ける。
片足を失い投射呪法でのスピードを大幅に落とした彼だが、それでも尚ドルゥヴを警戒させるほどの俊敏さを持ち合わせていた。
『鬱陶しい、妙な術式を使いおって...』
直毘人に狙いを定めようとするドルゥヴだったが、その身体にはフック付きのワイヤーが巻き付く。
『なに..!?』
『やっぱりな、呪力が無えもんなら防げねえんだろ!』
真希は自身の傷の浅さからドルゥヴの領域の性質を見抜いていた。彼女は攻撃方法を、呪力のない武器でのものに切り替えている。
『若造どもめ、足掻きおって。』
呪力で強化した肉体で、そのワイヤーを引きちぎるドルゥヴ。
『少々面倒だな。少し思い知らせてやろう。この国最古の“最強”、その力をな。』
彼は、自身の操る巨大な式神に飛び乗ると、再び掌印を組む。
『羅貪プラス旧鼠。混合獣・
ネズミ型の式神・旧鼠の背中からは、翼竜型の式神・羅貪の羽が生え、その巨体は宙に浮く。当然その軌跡には、ドルゥヴの領域が展開されていった。
『まずは1人!!』
圧倒的なパワーと機動力を両立させたその式神は、咆哮をあげながら突進する。
その最初の標的は、ドルゥヴが最も警戒する現代の術師・直毘人だった。混合獣・歯塗はその巨体に似合わぬ飛行速度で、手負いの直毘人へと迫っていく。
『チッ、』
その一撃を何とか回避した直毘人だったが、ドルゥヴの猛攻は止まらない。
『
歯塗の口内で凝縮されていた呪力が、体勢の崩れた直毘人へと放たれる。その光線は、通過した空間をドルゥヴの世界へと塗り替えながら、標的を貫かんとしていた。
◇
「僕は...」
大好きな人に振られて、プリンセスでもヒロインでも無くなって。空っぽになった今の僕は...
何がしたいんだろう?これから一体、何をすればいいんだろう?
何の為に、誰の為に、この世界にいるんだろう...?
「なあ、ヒカリ。...笑わないで聞いてくれよ?俺はな、この世界の呪いを解きたいと、本気でそう思ってるんだ。何だかんだあっても最後にはハッピーエンドで、皆んなで笑って終われるような、そんな世界にしたい。だから、応援しててくれ!俺、精一杯頑張るから!」
ああ、そうだった。そうなんだよ。やっぱり、僕は...
宿儺様が好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き!!
宿儺様大好き!!!!!!!!
やっぱり諦めきれないぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
既に相手がいるぅ?上等!!!!!
その程度じゃ、僕の欲望は止まらない!決めた。僕はやっぱり、宿儺様の為に生き、宿儺様と幸せになる!!!
今の僕で無理なら、さらに努力をすればいい。今よりももっともっと素敵な、そんな最高最強のプリンセスになって、宿儺様を振り向かせればいい!!
自分の努力と根性で、僕は必ず望むもの全てを手に入れる。誰にもその邪魔はさせない!!
大丈夫、きっと最後はハッピーエンドだ。だって、僕は。
「僕は、賀茂ヒカリ!!!!いつか、この世界のヒロインにして最強無敵のプリンセスの座と、呪いの王・両面宿儺様の愛を手に入れるものだあああああ!!!!」
僕はようやく取り戻す。自分とってなによりも大切な、戦う理由を。
「
僕の操る魔法の絨毯は、おじ様に巻き付いてその身体を光線の軌道から逸らす。
『小賢しい、調子に乗るな若造ども!!!!』
キショネズミの口の中が光り輝いて、エネルギーみたいなのが収束していく。
「あのキショネズミ、邪魔くさいな〜。デザインも嫌いだし、僕好みに変えちゃおう。」
僕は自分の力を使って、憧れのプリンセス達にちなんだ能力を発現させる。“ネズミ”といえば、やっぱこれだよね〜。
「
《賀茂ヒカリの真骨頂。》
《それは彼女の病的なまでの思い込みから成る、強引かつ無茶苦茶な術式解釈。》
「ビビディ・バビディ・ブー♪」
魔法をかけるとあら不思議。とある物語と同じように、“ネズミ”はその姿を変えて、煌びやかなカボチャの馬車となっていく。
『なっ、何い!?』
「お馬さんたち。よろしく〜。」
僕の力で生まれたお馬さん達は、みんないい子達だった。ガリガリを振り落として、僕の言うことを聞いてくれる。
『おい、歯塗!何をしている!!バカなっ、式神の制御が完全に奪われて...』
お馬さんたちは、優雅にその場を走り回る。彼らの軌跡は、ガリガリの作っていた見えない何かを、ぜーんぶお片付けしてくれた。
『儂の領域が中和されていく...!一体、何が起こっているのだ!?』
「お馬さん達、お疲れ様〜。」
仕事を終えたカボチャの馬車さん達は、僕が頭を撫でると穏やかな表情で消滅していく。
「おじ様〜、メガネちゃん〜!これで近づいても大丈夫だよーーーー!!」
『ハハハッ、何て奴だ!!』
『...マジかよ、あいつ。』
今までおじ様とメガネちゃんに頼りきりだった分、これで少しは挽回できたかな?こっちを睨みつけるガリガリの視線を、僕は正面から受け止める。
『小僧。何なんだ、その力は!?』
「貴方が侮辱した、“実在しない偽物“の力だよ。」
『ええい、舐めるなあああ、呪術の何たるかも知らんひよっこどもがあああああああ!!!!!』
◆
ドルゥヴには、尚も勝算があった。
彼が狙うのは、式神を介さない自力での”領域展開“。それそのものに攻撃性能がある彼の領域は、相手を入れた瞬間に勝利が確定する、必中必殺の領域だった。
『ワシこそが、この世界の原初の頂点!!呪いの王なのだあああ!!その後追いに過ぎん貴様らに、負ける道理はない!!!!!』
しかし、そんな大技を許すほど、最速の術師は甘くない。
『ヒカリ、行けるな?』
「はい、おじ様!!!」
今の自身のスピードでは間に合わないと判断した直毘人。彼は投射呪法を発動した状態で、ヒカリの背中を押す。
直毘人に触れられたヒカリは、投射呪法による動きを強制され、24分の1秒で動きを作ることができなければ、フリーズしてしまう。
『白雪姫と同じだ。』
「分かりました、1秒24枚ですね。」
しかし、もし仮に。
投射呪法を強制された人間に、アニメーションへの深い造詣と愛情があり、それを使いこなせたとしたら。
「最高速度で、ブチ抜きます!!!」
ヒカリは24のコマ打ちを完璧に成功させ、領域を発動寸前だったドルゥヴに超速で迫る。
「衛瑠裟(エルサ)!!」
彼女が至近距離から放った絶対零度の一撃は、ドルゥヴを完全に氷結させた。
「言っておくけど、“呪いの王”の名は、貴方なんかに務まるほど軽くない。」
美しい氷と共に、古き時代の最強は砕け散る。
「その名に相応しいのは、この世でただ1人。僕の愛する人・両面宿儺様だけだよ。」
呪術廻戦の脹相に憑依した、現代の少女・賀茂ヒカリ。彼女は、ここに完全復活を果たすのだった。