とうとうアスティカシア高等専門学校についてプロスペラに聞いてから三年経った。
少年・少女時代に培った地域の信頼で、最初は当たりの強かった住民たちともみんな仲良くなった。
それにより、スレッタとケミストがアスティカシア高等専門学校に入学すると知ると、みんな快く押し出してくれた。
入学前日...スレッタとケミストは、最低限必要なタオルや下着などを揃えていた。
そこにプロスペラが、
「エアリアルとアステルの整備も忘れずにね」
と、忠告をした。
「まずい、アステルの外装ボロボロだ...!」
「わ、私、手伝います!」
「ありがとっ」
いつしか二人の関係は安定化し、楽に過ごすことが出来ていた。
外装パーツの表面にできたサビ部分は、常に服の裏に入れているクエン酸水をかけてヤスリでけずって整えた。
途中スレッタが作業足場から転げ落ちたりしたものの、最後の作業、「塗装」に辿り着いた。
「よし、スレッタありがとう。もう大丈夫、エアリアルの整備しておいで」
「ありがとう、ございます...(私、今気遣って貰えた?)」
スレッタは常に整備をしているので、目立った汚れもなく、すぐに整備は終わった。
そして、ケミストとスレッタはガンダムの整備を終わり、入学前最後の夜を過ごすことになった。
ケミストの父とプロスペラ、スレッタとケミストが揃って、同時入学前のディナーをした。
以前母親を炭鉱から見つけ出した時の依頼主に貰った、貴重な肉を食べながら、長く短い夜を過ごした。
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次の日
「お母さん、行ってきます!」
制服の上にパイロットスーツを着て、荷物をエアリアルに乗せながら言う。
珍しく2人とも休日なプロスペラとケミストの父親は、自分の子供の出発を見届けに来た。
「お父さん、推薦ありがとう。」
「ああ、お前たちには学校でいろんなことを学んできてほしかったから、ちょうど良かったよ」
「じゃあ、僕そろそろ...」
「まあまちなさい。学校に入学したら、目標を決めた方がいいぞ」
「もく...ひょう?」
「ああ、ずっとダラダラ学校生活を送っているままじゃ、何も得ることが出来ないからな」
「わかったよ」
ケミストはアステルに飛び乗り、エアリアルに乗ったスレッタと共に、アスティカシア高等専門学校への輸送船に乗り込んだ。
モビルスーツ固定用のフックにガンダムを固定させたスレッタは、退屈なのでケミストのいるアステルの方向へ移動することにした。
「ス、スレッタ?」
「退屈なので、ここにいさせてください」
「ちょっと窮屈なんだけど...」
狭い空間で2人、校則の確認をすることにした。
次回から、スレッタとケミストがアスティカシア高等専門学校で大暴れします。
お楽しみに