上手く世界観を読んで、お楽しみください
ついでに、スレッタとケミストの体格などの設定を書いておきます
スレッタ・マーキュリー
身長 168cm 体重 59kg
筋肉質ですらっとした体型をしている
ケミスト・ビーナス
身長 178cm 体重 55kg
普段がだらしないのであまり筋肉はない。
2人とも同い年で、初めて会ったのは4歳の頃
学園生活の始まり
輸送艦内にアナウンスが響く。
《もうすぐアスティカシア高等専門学校に到着します。》
「制服よし、荷物等のレギュレーションクリア、大丈夫だ。」
「もう疲れたよー...」
「ケミスト、アスティカシアに行ったら何したいですか?」
「僕は...そうだな、仲のいい友達をもう1人作ることかなぁ」
「もうひとり...ですか?」
「うん、もうスレッタは仲のいい友達と言えるから、水星の外の友達も欲しくて。」
「そう...なんですか」
〔輸送船コード1121に告ぐ、こちらフロント73区だ。1番ゲードは現在整備中なので2番ゲートから入校するように〕
[了解]
「到着しましたよ、水星のおふたりさん。」
高速エレベーターに乗った2人は、広大な試験区域やたくさんの校舎に目を奪われていた。
暗黒の海...宇宙に浮かぶ、小さな学園。
その中に、こんなに綺麗な場所があったなんて...
学園に降り立った水星からの編入生にとって、そこはとても過ごしやすい環境だった。
編入手続きを終わらせたふたりは、学校内を見学することにした。
しかし、途中から道に迷ってしまったふたりは、途方に暮れていた。
「スレッタ、どうしよう。このままじゃ僕たち、帰れないよ」
「誰かに助けてもらいましょう!」
そこに、銀色の髪をした、どこか儚げで、小柄な生徒が通りかかった。
「あの、すみません」
「なに?」
結構高圧的な態度な人だな...
「今日編入してきた、ケミスト・ビーナスです。校内を見学してたら、道に迷っちゃって」
「帰れなくなってるんです」
「そう。あなたたちが編入生ね。クソ親父から聞いてるわ」
クソ...?まあいいや、それは別として...
「親父...じゃあ、まさかあなたが」
「ええ、学籍番号MS001、ミオリネ・レンブランよ」
「おぉ...お会いできて会えて光栄です、ほらスレッタ、挨拶しておきな」
「は、はい!えと、スレッタ・マーキュリーです!よろしくお願いします!」
「うん、よろしく。それで、帰り道わかんないんでしょ?生徒手帳貸して」
ミオリネに生徒手帳を貸すと、学校内マップを入れてくれた。
「ほら、これ使って自分の寮に帰りなさい」
「「寮?」」
2人仲良く首を傾げる。
「まさか、まだ寮に入ってないの?」
「はい、まあ...」
「そう、じゃあ推薦企業見せて」
「スイセー環境整備研究所...?小規模なのね」
「えへへ....父はアーシアンなんです...僕の誇りで、憧れなんです」
「アーシアンの息子?じゃあ地球寮に行くといいわ。あそこはアーシアンが沢山いるから、仲良くなれるはずよ」
「ありがとうございます!」
「じゃあ、私は授業に行くから」
スレッタとケミストは、もう見学も疲れたのでミオリネに紹介された地球寮に行くことにした。
地球寮前にて...
コンコンコン...すみませーん、ちょっと寮長に話が
「はい、どちら様ですか?」
寮長らしき人物がドアを開ける。
「こんにちは、水星からの編入生のケミスト・ビーナスです。実は、まだ寮に所属してなくて、父がアーシアンなので、地球の人となら親しくなれるかなと思いまして」
「あー、なるほど。とりあえず中に入って。」
「「お邪魔します」」
髪をまゆにかかる程度に切りそろえた、無造作ヘアの青年が話を続ける。
「僕はここの寮長の、エピ・カリスだ。エピって呼んでくれ。」
「改めまして、ケミストです。こっちも水星から来た、」
「スレッタ・マーキュリーです!」
朗らかな笑顔をのぞかせたエピは、どこか魅力的だ。
「ははっ、2人ともよろしく。君たちは見た感じ、アーシアンを差別したりしないんだね」
「差別は、よくあ...な...ダメだからです!」
「落ち着けスレッタ...」
「じゃあ大歓迎だよ、これからよろしくね。」
お互いに握手を交わした。
そしてエピから男子部屋、女子部屋を紹介してもらい、それぞれ、地球寮のみんなに挨拶をしに行った。
「こんにちは、僕はマルタン。副寮長をやってる。」
すこし気弱に見える青年だ。
「で、こっちはティル。あまり喋らないけど、いい奴だよ」
「わたしはアリヤ。石占いなら私に言ってくれ」
「以上が2年生だよ」
すると、黒と青のサラサラの髪をもった真面目そうな人が現れた。
「こんにちは、ニカ・ナナウラです。ニカって気軽に呼んでね」
つぎに、ニット帽を被った、少し目つきの悪い青年。
「俺はルーノ。色んなことに賭けるのが好きだなぁ。よろしくな」
最後に、アフロヘアーの青年が現れた。
「俺はオジェロ。ルーノのギャンブル仲間だ!お前らパイロットなんだろ?勝利、期待してるぜ?」
「ケミストが勝てば俺に1.5倍入るんだ」
いつの間にか後ろに回り込まれたケミストは、後ろから「頼んだぜぇ?」と、脅すようにして言われた。
「えへ、えへへへへ...」スレッタは情報量の多さに混乱している。
「スレッタさん、大丈夫ですか!?」
「まあ、疲れたんだろうね。今日は早めに寝かせよう。」
ガタッ
「わぁっ、あまりの人の多さにケミストが倒れた!」
「あはは、2人とも疲れてたんだね。じゃあ、スレッタさんは私が運ぶから、ケミストくんはマルタンがお願い」
「えぇ、僕!?」
「だって、1番頼みやすいんだもん」
「...わかったよ...お"も"い"、何キロあるんだ...?」
「ゴ...ジュウゴ...」
「え?」
「ゴジュウ...ゴ...」
ケミストとスレッタの編入初日は、早い段階で終わってしまった。